
カードリーダー用クリーニングカード|湿式・乾式と対応機器の選び方
カードを何度も差し直したり、読み取りエラーが続いたりすると、クリーニングカードで直せないか気になりますよね。探してみると湿式と乾式があり、どちらを使えばいいのか迷うところです。
ただ、カードリーダーは磁気式、接触式IC、自動でカードを取り込むタイプなどに分かれています。クレジットカードと同じCR80サイズでも、厚さや清掃する場所が合わなければ使えません。
湿式と乾式を比べる前に、本体型番、読み取り方式、カードをスワイプするのか差し込むのかを確認しましょう。この3点が分かれば、必要なカードの種類を絞れます。厚さと本体の指定手順まで照合しましょう。
目次
まず本体型番とカードの読み取り方式を確認する
クリーニングカードを買う前に、端末のメーカー名と型番を控えておきましょう。同じメーカーのカードリーダーでも、読み取り部分やカードの通り道が違うためです。
型番は本体の底面や背面ラベル、管理台帳、導入時の納品書に記載されています。前面にあるシリーズ名だけで分からない場合は、シリアル番号も一緒に控えて販売店や保守会社へ確認してください。
磁気・接触式IC・非接触ICは清掃する場所が違う
磁気式は、カード裏面の磁気ストライプが通る位置に読み取りヘッドがあります。クリーニングカードも磁気ヘッドに清掃面が当たる向きで通さないと、汚れを拭き取れません。
接触式ICは、カード表面の金属端子と端末内部の接点が触れて情報を読み取ります。IC用のクリーニングカードには接点の位置だけに清掃部分が付いた製品もあるため、磁気ヘッド用とは分けてください。
カードをかざす非接触ICやNFC専用リーダーには、カードが触れる接点や挿入口がありません。挿入型のクリーニングカードは使わず、本体メーカーが案内する外装のお手入れに従います。磁気とICの両方を備えた決済端末は、それぞれの読み取り部分を別に確認してください。
スワイプ・差し込み・自動搬送まで確認する
手で横へ通すスワイプ式、差し込んで手で抜くディップ式、カードを内部へ取り込む搬送式では、必要なカードの形が変わります。普段どのようにカードを通しているか、実機と取扱説明書の両方で確かめておきましょう。
ATMや券売機などの搬送式では、指定された厚さや磁気情報を持つ専用カード、清掃モードが必要になる場合があります。クレジットカードと同じ大きさに見える無地のカードを、投入口へ押し込んではいけません。
業務用端末は、保守契約で利用者が清掃できる範囲を確認してください。純正品番や清掃手順が見つからない場合は、本体型番とシリアル番号を伝え、導入業者や保守窓口に使用できるカードを確認してから作業します。
機器ごとに使えるクリーニングカードが違う
カードを通す機器でも、内部で触れる部品は同じではありません。商品名に「カードリーダー用」と書かれていても、清掃したい場所とカードの動きが合っているか確認が必要です。
| 機器 | 主に清掃する場所 | 確認するクリーニング用品 |
|---|---|---|
| 磁気スワイプ式 | 磁気ヘッド・カード通路 | 磁気スワイプ用、ヘッド位置に清掃面が当たる形 |
| 接触式IC・ディップ式 | IC接点・挿入口 | 接触式IC用、接点位置に合う清掃部 |
| ATM・券売機などのモーター搬送式 | ヘッド・接点・センサー・ローラー | 純正品番、指定厚、エンコード、清掃モードへの対応 |
| 薄手磁気・リライトカード機 | 磁気ヘッド・ローラー・ベルト | 通常カードの厚さに合う薄手用 |
| カードプリンター | 給紙・搬送ローラー・カード経路 | プリンター型番専用の粘着式・ローラー清掃用品 |
| 非接触IC・NFC専用 | 外装面 | メーカー指定の外装清掃用品。挿入型カードは対象外 |
| SD・microSDカードリーダー | メモリーカード端子 | SDスロット専用品。CR80型は対象外 |
手動スワイプ式の磁気カードリーダー
磁気スワイプ式では、カードを横へ通したときに清掃面が磁気ヘッドへ触れる製品を使ってください。両面タイプでも、端末のヘッド位置やカードを通す向きまでは同じとは限りません。
ポイントカード端末などには、0.18〜0.33mmほどの薄い磁気・リライトカードを使う機種があります。一般的なクレジットカードに近い厚さのクリーニングカードでは通らないことがあるため、普段使うカードの厚さまで照合してください。
差し込み式のICカードリーダーと決済端末
接触式ICでは、カードの金属端子に当たる内部接点を清掃します。クリーナー部分が接点の位置に届く接触式IC用を使い、磁気ヘッドだけを掃除するカードとは分けます。
磁気とICの両方に対応した決済端末でも、スワイプする溝とICカードを差し込む場所は別です。「POS対応」という商品説明だけで、磁気とICの両方を清掃できると判断しないでください。
カードをかざすだけの非接触IC・NFC専用リーダーには、クリーニングカードを差し込む場所がありません。SD・microSDカードリーダーも別の機器なので、端子形状に合うスロット専用品が必要です。
ATM・券売機・カードプリンターの純正手順
ATMや券売機はカードを内部へ取り込み、ヘッドだけでなくセンサーやローラー、ベルトを使って搬送します。機械に清掃カードを認識させる磁気情報や専用の清掃モードが必要か、取扱説明書で確認してください。
カードプリンターの清掃カードは、給紙・搬送ローラーへ粘着面などを当てる専用品です。磁気ヘッドやIC接点を掃除する湿式カードを、プリンター用の代わりにはできません。
この2種類に市販のCR80型を試さず、取扱説明書で純正品番を確認してください。品番が分からない場合や保守契約中の機器は、カードを投入せず導入業者や保守窓口へ問い合わせてください。 関連記事:
・確定申告・e-Tax用パソコンは何が必要?ICカードリーダー・プリンター
カードサイズだけでなく厚さと形状も合わせる
クレジットカードと同じ大きさだけを見て選ぶと、機器に入らないことがあります。外形は確認項目のひとつにすぎません。厚すぎるカードは投入口に入らず、薄すぎるカードは内部で正しく運ばれないことがあります。
ヘッドや接点へ清掃面を届かせる構造と、機械に受け入れさせる磁気情報にも注意してください。外形が一致していても、本体の指定から外れるカードは使用できません。
85.60×53.98mmでも厚さは同じとは限らない
ISO/IEC 7810のID-1は、外形85.60×53.98mm、名目厚さ0.76mmです。一般的なクレジットカードやICカードはこの大きさに近く、エレコムの接触式IC用クリーニングカードも外形は同じ85.60×53.98mmと公表されています。
ただし、クリーニングカードの表面に不織布や超極細繊維などが付いている点も確認してください。チカミミルテックの製品例では、0.76mm厚カード機向けでも約0.78mm、0.85mm、0.86mmと差がありました。
商品ページに85.6×54mm前後と書かれていても、そこで確認を終えないでください。本体が普段扱うカード厚と、クリーニングカードの厚さ・最薄部の両方を、取扱説明書や販売元に確認してください。
薄手カード機やローラー清掃には専用形状がある
ポイントカードなどに使う薄手の磁気・リライトカード機では、0.28mm以下のカードに対応した清掃用品があります。メーカーの製品例では、外形が約54×85.6mmでも全体約0.45mm・最薄部0.25mmのタイプや、約0.32mmのタイプが用意されています。
| メーカー製品例 | 寸法 | 想定用途 |
|---|---|---|
| C40PG | 約54×85.6×0.45mm、最薄部0.25mm | 0.28mm以下の磁気・リライトカード機 |
| C30A | 約54×85.6×0.32mm | 薄さと遮光性が必要な磁気・リライトカード機 |
| C40L | 約54×200×0.45mm | 薄手カード機のローラー・ベルト清掃 |
| T91 | 約54×240×0.85mm | 0.76mm厚カード機のローラー・ベルト清掃 |
| J40PG | 約57.5×85.0×0.45mm、最薄部0.25mm | 自動改札機の磁気ヘッド・ローラー・ベルト清掃 |
長尺のC40Lは片端を持ってローラーやベルトを空回りさせる形、T91は端のT字部分をストッパーにする形です。形の違いを取扱説明書で確認してください。通常のカードと同じように機械へすべて取り込ませる製品ではありません。
自動改札用の約57.5×85.0mmは、ID-1の85.60×53.98mmとも別の寸法です。表の数値はあくまでメーカー製品例なので、自動改札や券売機へ似た寸法のカードを入れず、機器ごとの純正品番と保守手順に従ってください。
湿式と乾式は汚れ方と機器の指定で選ぶ
乾式と湿式は、液を使うかどうかだけの違いではありません。清掃面の素材や形、対象になるヘッド・接点・ローラーまで含めて、本体とクリーニングカードの説明を照合してください。
ホコリが気になるから乾式、読み取りエラーが出たから湿式と機械的に決めるのも避けたいところです。端末が液剤を禁止している場合や、専用カード以外を受け付けない場合があります。
乾式は日常清掃やホコリ対策向け
乾式は液剤を加えず、繊維がヘッドや接点へ触れる摩擦で汚れを取り除きます。ホコリや軽い皮脂汚れの日常清掃に使われ、導電性の繊維で静電気を抑える製品もあります。除電効果の有無は製品仕様で確認してください。
すべての乾式カードに除電効果があるわけではありません。マイクロファイバーの全面で磁気ヘッドを拭くタイプと、動く清掃部分をIC接点へ当てるタイプでは、同じ乾式でも構造が違います。
ATM向けの乾式カードには、機械へ取り込ませるための磁気情報や、奥にあるIC接点へ届くばね機構を備えた製品もあります。液を使わない製品でも、一般的な無地カードで代用しないでください。
湿式は皮脂や付着汚れを落としたいとき向け
湿式は、液剤で皮脂、油、磁気酸化物などを浮かせ、カードの清掃面で拭き取ります。カードへ液を数滴加える補給式と、袋から出してすぐ使える事前含浸式があります。
使われる液剤もひとつではありません。メーカーの製品例には99.7%のイソプロピルアルコール、エタノール主体のアルコール混合物、独自処方があり、濃度や素材への影響も同じではありません。
湿式を使える機器でも、手指消毒液、家庭用洗剤、接点復活剤を追加しないでください。指定量を超えて濡らすと、残った液が接点や搬送部へ入り込むおそれがあります。
乾式と湿式のどちらがよく落ちるかを一律には決められません。対応する清掃方式、液剤の種類、使う順番が取扱説明書に書かれている場合は、その指定どおりに使用します。
電源・液量・清掃回数は本体の取扱説明書に従う
クリーニングカードの使い方は、端末へ何度か通すだけとは限りません。作業前に本体とカードの取扱説明書をそろえ、電源の状態、液量、通す回数、乾燥時間を確認してください。
手動端末と自動搬送機では清掃手順が違う
手でカードを差し込む端末では、安全のため電源を切り、ケーブルを外してから使うよう指定された製品があります。エレコムの接触式IC用カードは、端末の電源を切り、湿式の清掃部分へ付属液を1〜2滴垂らして5〜10回挿入・排出する手順です。
一方、カードを自動で取り込む機器では、通電した状態で清掃モードを動かす場合があります。NCRのカードディスペンサーは、指定カードをホッパーへ入れ、診断機能からclean modeを開始する手順です。
電源の状態は機器の動作方式だけで決めず、取扱説明書に従ってください。安全な流れは次のとおりです。
- 本体型番、純正品番、利用者が清掃できる範囲を確認する。
- 取引やカード搬送を止め、残っているカードを取扱説明書どおりに外す。
- 手動端末は製品指定の電源状態にし、自動搬送機は指定された清掃モードを使う。
- 湿式は付属液を指定量だけ使い、端末の投入口へ直接スプレーしない。
- 指定された向きと回数でカードを通し、途中で引っ張ったり押し込んだりしない。
- 清掃カードを完全に取り出し、液が残る場合は指定時間だけ乾燥させる。
- 端末を元に戻し、管理者が許可したテスト方法で読み取りを確認する。
清掃頻度を一律に決めず使用環境で調整する
毎週、毎月といった共通の清掃周期はありません。NCRの特定カードディスペンサーは月1回ですが、キヤノンのカードプリンターは定期的なローラー清掃を案内しており、回数は機種と利用枚数で変わります。
屋外やホコリの多い場所、利用枚数が多い端末は、清掃間隔が短くなることがあります。清掃日、エラーの内容、利用枚数を記録し、本体メーカーや保守会社の案内に合わせて周期を調整してください。
エラーが出るたびに何度もカードを通す運用は避けます。読み取り不良にはカードの傷、ヘッドの摩耗、接点の変形、ローラーの劣化、通信障害など、汚れ以外の原因もあるためです。
エラーが直らないときは追加清掃を中止する
カードが入らない、途中で止まる、排出されない、異音や焦げ臭がする、液漏れがある場合は、その場で作業を止めてください。カードを押し込んだり、ピンセットや金属板で取り出したりすると、内部部品を傷つけるおそれがあります。
規定の手順を終えても読み取りエラーが続く場合は、追加で何度も清掃しません。本体型番、表示されたエラーコード、実施した清掃内容を控え、販売店や保守窓口へ連絡します。
決済端末にtamperなどの警告が出た場合も使用を中止します。分解や再起動を繰り返さず、決済サービス会社または端末の保守窓口へ連絡してください。
Amazonで選べるカードと購入前の注意点
Amazonには複数のクリーニングカードがありますが、商品名に「IC」「磁気」「POS」と書かれているだけでは機種適合を判断できません。本体型番、読み取り方式、カードの厚さを確認してから商品を絞ってください。
価格や在庫は変わります。公式仕様と取扱説明書がそろう商品を選んでください。型番や厚さが分からない場合は、販売元へ対応機器を確認してから注文してください。
接触式IC用の湿式カード
エレコムのCK-CR2は、接触式ICカードリーダー・ライター用の湿式カードです。ETCカードリーダーやB-CASカードリーダー、決済端末などが用途として示されています。
ただし、清掃するのはIC接点です。同じ端末に磁気スワイプ部があっても、そちらまで清掃できるとはいえません。非接触IC専用リーダーや自動搬送式のATMにも使わないでください。
CK-CR2はメーカーで販売終了となっており、Amazonの在庫も少なくなっています。見つけた場合も、型番がCK-CR2であることと、本体が接触式IC用カードの使用を認めていることを注文前に確認しましょう。

磁気・接触式IC用は厚さと対応機器を再確認する
BICLECAの4枚セットは、Amazonで磁気カードリーダー・ライターや接触式IC用として掲載されています。国内メーカーの製品群には、磁気ヘッドと接触式IC接点に合わせた湿式カードがあります。
一方で、Amazonの4枚セットがメーカーのどの基材品番に当たるかは、公開情報だけでは確定できません。外形が同じでも厚さや清掃面の位置は製品ごとに異なります。
購入前に本体型番と普段使うカードの厚さを販売元に伝え、清掃したいヘッドや接点に対応するかを確認してください。確認できない場合は、本体メーカーの指定品を選んでください。
業務用の磁気スワイプカードは用途を限定する
GORILLA SUPPLYの湿式50枚セットは、手動でカードを横に通す磁気スワイプ式の業務端末向けとして掲載されています。枚数の多さだけで選ばず、管理する端末ごとに適合を確認してください。
ただし、国内端末ごとの適合を確認できる公式資料は限られます。接触式ICスロット、ATMや券売機の自動搬送部、カードプリンターには転用しないでください。
商品名に幅広い機器名が並んでいても、実際に確認するのは自分の本体型番と清掃箇所です。少しでも合わない可能性があれば、純正品番を確認するか保守窓口へ相談しましょう。
クリーニングカードは本体型番から選ぶ
カードリーダー用のクリーニングカードは、湿式か乾式から選ぶのではありません。まず本体型番を控え、読み取り方式とカードの動きを確認しましょう。
購入前に確かめたいのは、次の5点です。
- 本体のメーカー名と型番
- 磁気、接触式IC、非接触ICのどれか
- スワイプ、差し込み、自動搬送のどれか
- 通常使うカードの外形と厚さ
- 指定された乾式・湿式と清掃手順
接触式IC用のCK-CR2、磁気・接触式IC用として掲載されるBICLECA、業務用の磁気スワイプカードは用途がそれぞれ違います。商品名に機器名が書かれていても、本体型番への適合が確認できなければ使わないでください。
ATMや券売機、決済端末は、専用カードや清掃モードが必要な場合があります。純正品番や使用可否が分からないときは、市販品を試さず、本体型番とシリアル番号を控えて導入業者や保守窓口へ確認しましょう。
よくある質問
非接触IC・NFC専用リーダーにクリーニングカードは使えますか?
非接触ICやNFC専用リーダーには、カードが触れる接点や挿入口がないため、挿入型のクリーニングカードを使わないでください。外装は本体メーカーの手順で手入れしてください。磁気や接触式ICも備えた複合端末は、読み取り部分ごとに清掃方法を確認します。
クリーニングカードは月1回使えばよいですか?
すべての機器に共通する月1回という周期はありません。本体メーカーの案内を確認し、設置環境、利用枚数、読み取りエラーの記録に合わせて調整してください。規定の清掃後もエラーが続く場合は、何度もカードを通さず、販売店や保守窓口へ連絡します。
Amazon の PC をスコア化してみた

Amazonにある8〜14インチの小型WindowsタブレットやノートPCを、スペック別にスコア化して比較・ランキング。
※同一運営者のサイトです。
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