
コニカミノルタCR-10 PlusとCR-20の違い|測定項目・平均測定・校正で比較
コニカミノルタのCR-10 Plusは色の差を測る色差計、CR-20は色そのものを測る色彩計です。名前が似ていて迷いますよね。
基準色との差を調べるならCR-10 Plus、色そのものを数値で記録するならCR-20です。
この記事では、測れる項目や平均回数、測定前の調整(校正)の違いから、用途に合う1台を紹介していきます。
色差計・色彩計の早見表
2機種は、単純な上位・下位の関係ではありません。測りたい内容と現場で必要な作業から、向く機種が決まります。
| 比較項目 | コニカミノルタ CR-10 Plus | コニカミノルタ CR-20 |
|---|---|---|
| 製品区分 | 色の差を測る色差計 | 色そのものを測る色彩計 |
| 向く人 | 見本色との差や合否を調べたい人 | 色そのものを数値で記録したい人 |
| 主な強み | 色のずれをすぐ確認できる | 白さや黄ばみまで記録できる |
| 複数回の平均 | 最大10回 | 最大999回 |
| つやの扱い | つやの差を抑えて色を比べる | つやを含めて見た目に近い色を測る |
| 測定前の調整 | 利用者による白い基準での調整なし | 付属の白い基準で調整する |
| 購入前の確認 | 色そのものの数値管理には向かない | 基準色との差による合否判定には向かない |
色差と色そのものの数値を1台で扱うなら、この2機種では足りません。両方を測れるのはCR-400です。
色差ならCR-10 Plus
見本色と製品のずれ(色差)を調べるならCR-10 Plusが向き、製品の色が決められた範囲内かを比較できます。
最初に見本色、次に製品を測ると明るさや色合いの差が数値で出て、許容範囲を登録した場合はその場で合否まで判定できます。
ただし、色そのものの値(絶対値)を管理する機能はないため、その目的にはCR-20が適します。
複数回をまとめる平均は最大10回なので、11回以上を平均する現場では最大999回のCR-20が必要です。

色の絶対値ならCR-20
試料の色を数値そのもので記録するならCR-20が向き、基準色を先に測らず試料ごとの色を同じ物差しで残せます。
記録できるのは明るさや色合い、白さ、黄ばみまでで、色相・明るさ・鮮やかさを表すマンセル値にも対応します。
測定前には付属の白い基準を使った調整が必要で、本体と対になっているため他のCR-20用と入れ替えないでください。
一方、見本色との差を出して製品の合否を判定する機能はないため、その目的にはCR-10 Plusが適します。

色差計・色彩計の測定値
CR-10 Plusは基準色との差、CR-20は試料の色そのものを表示するため、似た記号でも数値の役割は異なります。
| 機種 | 表示項目 | 意味 |
|---|---|---|
| コニカミノルタ CR-10 Plus | ΔL*、Δa*、Δb* | 明るさ、赤・緑、黄・青の差 |
| ΔE*ab | 色のずれ全体 | |
| Δ(L*C*H*) | 明るさ・鮮やかさ・色相の差 | |
| コニカミノルタ CR-20 | L*a*b* | 明るさ、赤・緑、黄・青の位置 |
| L*C*h | 明るさ・鮮やかさ・色相 | |
| Yxy、XYZ | 明るさや色を光の数値で表した値 | |
| マンセル値(標準的な昼光) | 色相・明るさ・鮮やかさの記号 | |
| WI、Tint、YI | 白さ・色味・黄ばみ |
表示項目と測り方が違うので、同じ試料を測っても2機種の数値をそのまま比べることはできません。
基準色との差から合否を出すならCR-10 Plus、試料ごとの色を共通の数値で残すならCR-20です。
色差計・色彩計の平均測定
両機とも試料を複数回測った平均値を表示でき、色むらがある素材や1回だけでは値が安定しない場面に使えます。
- コニカミノルタ CR-10 Plus:最大10回
- コニカミノルタ CR-20:最大999回
10回以内なら平均回数だけで機種は決まらず、基準色との差ならCR-10 Plus、色そのものの数値ならCR-20です。
11回以上をまとめる現場では最大999回のCR-20が必要ですが、同機は色差による合否判定には向きません。
色差計・色彩計の光沢と試料
CR-10 PlusのSCI方式は、表面で鏡のように反射する光を含めて測り、つやや凹凸の影響を抑えた素材色の比較に向きます。
CR-20のSCE方式は、鏡のように反射する光を除いて測り、つやによる見え方を含む人の目に近い色の記録に向きます。
両機とも測定部のガラスを使う条件なら濡れた試料やペースト、粉体にも対応するので、CR-20だけの用途ではありません。
CR-10 Plusの標準測定径は約8mmですが、別売の約5mmマスクはDIN 5033 Teil 7とCIE No.15に非準拠です。
色差計・色彩計の校正
ここでいう校正は測定前に白い基準を使って数値を整える作業で、2機種では利用者が行う日常の手順が違います。
CR-10 Plusには本体で白い基準を測る校正機能がなく、利用者が白い校正板を用意する必要もありません。
CR-20は付属の白色校正キャップで測定前に校正し、本体と対になった同じ番号の組み合わせで使います。
周囲温度が変わった時や連続使用で本体が温まった時はCR-20を再校正しますが、両機のメーカー点検・校正はこの日常手順とは別です。
色差計・色彩計の保存とPC
本体の保存件数は両機とも最大1,000ですが、CR-10 Plusでは見本色と測定データの合計が1,000件です。
CR-20は色そのものの測定データを最大1,000件保存するため、同じ保存件数でも使える内訳が異なります。
両機とも付属のUSBケーブルでパソコンへ接続でき、専用ソフト(CRX_APP)ではデータ保存やパソコンからの操作ができます。
専用ソフトはWindows 10/11向けで、macOS対応は確認できないため、使うならWindows PCを用意してください。
QA
乾電池だけで使える?
はい。両機とも単3形電池4本で動き、10秒間隔なら約2,000回測定できます。USB給電にも対応し、コンセントで使うACアダプターは別売です。
中国語表示に対応する?
CR-10 Plusは日本語・英語・中国語(簡体字)、CR-20は日本語・英語です。中国語表示が必須ならCR-10 Plusですが、色そのものの数値が必要なら測定目的を優先してください。
認定校正に対応する?
2026年7月時点で、両機は第三者認定の校正(JCSS・A2LA)の対象機種一覧に掲載されていません。メーカーの点検・校正サービスはありますが、社内監査で指定された証明書が必要なら、購入前に必要な形式へ対応できるか確認してください。
結局どちらを買う?
見本色との差を調べ、製品の合否まで判定したい人には、コニカミノルタ CR-10 Plusがおすすめです。
色そのものを数値で記録し、白さや黄ばみも測りたい人には、コニカミノルタ CR-20がおすすめです。
Amazon の PC をスコア化してみた

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