日本画を描く人におすすめの隈取筆13本|穂幅と毛材を比較

日本画を描く人におすすめの隈取筆13本|穂幅と毛材を比較

オフ 投稿者: せせら編集部

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日本画を描いていると、広い面を一気に彩色したい時と、絵具の境目をぼかしたい時で、同じ筆でも感触が変わってほしくなりますよね。隈取筆は丸みのある穂先で、彩色とぼかしを1本でこなせる筆です。

ただ、商品名だけでは穂幅や毛材の違いが分かりにくいところがあります。6mm前後の細めから12mm級の太めまであり、鹿毛・馬毛、鹿毛・羊毛、白毛など構成もさまざまです。

小さな画面には細め、広い面には太めの筆がおすすめです。硬さを出したいなら通常の隈取、柔らかなぼかしを重視するなら特製や白毛系がおすすめです。価格と穂幅を並べながら、具体的な商品を見ていきましょう。

隈取筆の早見表

隈取筆は、商品名に小・中・大と書かれていても、メーカーごとに穂幅が違います。下表には穂幅と穂丈、毛材、筆の固さを記載しています。数字が大きいほど、広い面の彩色へ使いやすくなります。

参考価格は2026年9月27日時点のAmazon価格です。販売時期や在庫によって変動するため、注文時の表示価格を確認してください。

商品サイズサイズ情報毛材固さ参考価格
名村大成堂 隈取名村大成堂 隈取中6.8×22mm鹿毛・馬毛かたい1,320円
名村大成堂 隈取名村大成堂 隈取大9×25mm鹿毛・馬毛かたい1,606円
名村大成堂 隈取名村大成堂 隈取特大11×31mm鹿毛・馬毛かたい2,717円
名村大成堂 隈取名村大成堂 隈取特々大12×33mm鹿毛・馬毛かたい4,255円
名村大成堂 特製隈取名村大成堂 特製隈取小6×19.8mm鹿毛・羊毛やや柔らかい1,808円
名村大成堂 特製隈取名村大成堂 特製隈取中7×22.5mm鹿毛・羊毛やや柔らかい2,313円
名村大成堂 特製隈取名村大成堂 特製隈取大9.1×25.5mm鹿毛・羊毛やや柔らかい2,717円
ホルベイン 優彩ホルベイン 優彩小7×18.5mm羊毛・羊尾・イタチ毛記載なし1,761円
朱陽堂 隈取筆朱陽堂 隈取筆中8×23mm記載なし適度な弾力1,220円
呉竹 白毛隈取筆呉竹 白毛隈取筆小約8.8mm・全長212mm白毛柔らかめ555円
呉竹 白毛隈取筆呉竹 白毛隈取筆中約9.9mm・全長213mm白毛柔らかめ880円
呉竹 白毛隈取筆呉竹 白毛隈取筆大約11.5mm・全長217mm白毛柔らかめ770円
あかしや 絵手紙用隈取筆あかしや 絵手紙用隈取筆小穂長約21mm・軸径約9.5mm羊毛・馬毛ほどよい硬さ437円

表を見ると、同じ中サイズでも穂幅は6.8〜9.9mmまで開きがあります。中という呼び名より、実際の穂幅と穂丈を確認した方が、手持ちの絵皿や描く面積に合わせやすいでしょう。

隈取筆の役割

隈取筆は、穂先が丸くまとまった形の筆です。平筆のように角で線を引く道具ではなく、絵具を含ませて面へ置き、筆腹を使って色を広げたり境目をなじませたりします。

日本画で花びらや葉の内側を淡く染める時、濃い色を置いたあと周囲へぼかす時に便利です。墨や絵具を含ませる量を変えると、同じ筆でも薄い色から少し濃い色まで調整できます。

穂幅が細い筆は、花や小さな葉など狭い部分へ絵具を置く作業に適しています。太い筆は、背景や大きな葉のように面積がある場所で、筆跡を増やさず塗り進めたい時に力を発揮します。

名村のかたい隈取

名村大成堂の通常の隈取は、鹿毛・馬毛を使い、筆の固さはかたいとされています。

中サイズは穂幅6.8mm、穂丈22mm。日本画で小さめの作品を描く人や、細部を残しながら彩色面も少し広げたい人には、この大きさが使いやすい一本でしょう。参考価格は1,320円で、通常シリーズでは最も手を出しやすい価格です。

大サイズは9×25mmになり、中より筆腹を使える面積が増えます。花弁や葉を何度も重ね塗りするより、ある程度まとまった面へ均一に色を置きたい人におすすめです。価格は1,606円で、中との差額も比較的小さめです。

特大は11×31mm、特々大は12×33mmです。背景や大きなモチーフへ広く彩色するなら特大、さらに大きな画面で一度に含ませる絵具の量を求めるなら特々大がおすすめです。価格は2,717円と4,255円なので、穂幅1mmの差にも予算差が出る点は見逃せません。

名村の特製隈取

特製隈取は、鹿毛・羊毛を使い、通常の隈取よりやや柔らかい仕様です。硬い穂先で形を保つ感触より、絵具を含ませて面へなじませる感覚を重視する人におすすめです。

小サイズは穂幅6mm、穂丈19.8mmです。小さな花や葉の彩色、色の境目を狭い範囲でぼかしたい時に使いやすい大きさ。参考価格は1,808円で、通常の中サイズより細い穂幅を求める人に具体的な選択肢になります。

名村大成堂 特製隈取
名村大成堂 特製隈取

中サイズは7×22.5mmです。通常シリーズの中と寸法が近いため、硬さの違いを確かめたい人におすすめです。筆先を強く押しつけず、柔らかい含みで彩色したい人には、価格2,313円の特製中がおすすめです。

名村大成堂 特製隈取
名村大成堂 特製隈取

大サイズは9.1×25.5mm、参考価格2,717円。広い面を塗れる太さを残しながら、通常の大より柔らかい感触を求める人におすすめです。硬めの筆で色の境目が目立ちやすかった人は、同じ大サイズでもこちらを試す価値があります。

名村大成堂 特製隈取
名村大成堂 特製隈取

他メーカーの隈取

朱陽堂の中サイズは、穂径8mm、穂丈23mmです。絵具や墨の含みがよく、適度な弾力があり、広い面の濃淡や彩色後のぼかしに使えるとされています。日本画だけでなく水彩画や墨絵にも使う人なら、参考価格1,220円のこの筆が便利です。

ホルベインの優彩は、羊毛・羊尾・イタチ毛を主原材料とする小サイズ。穂幅7mm、穂丈18.5mmです。名村の特製小に近い細さですが、毛材の組み合わせが異なります。いつもの鹿毛系とは違う穂先を試したい人におすすめです。

呉竹の白毛隈取筆は、小・中・大の3サイズがあり、柔らかさと適度なこし、絵具の含みを特徴としています。小は約8.8mm。中は約9.9mm。大は約11.5mm。価格は555円、880円、770円で、時期によって前後します。

細めの穂で絵手紙の彩色や小さなぼかしをするなら呉竹小、面積を少し広げるなら中、大きめの筆腹が欲しいなら大が使いやすいでしょう。白毛の柔らかさを低価格で試せる点が、名村シリーズとの違いです。

あかしやの絵手紙用隈取筆は、羊毛・馬毛で、弾力はほどよい硬さ。穂長は約21mm、軸径は約9.5mmで、参考価格437円です。日本画の本格制作だけでなく、絵手紙や少量の彩色から始めたい人には、最初の負担が小さい一本になります。

あかしや 絵手紙用隈取筆
あかしや 絵手紙用隈取筆

結論 最初の一本

隈取筆を初めて買うなら、穂幅6.8mmの名村大成堂 隈取 中が扱いやすい大きさです。硬めの穂先で、彩色とぼかしの両方を試せます。価格も1,320円なので、いきなり特大へ進む必要はありません。

柔らかい筆腹で色をなじませたい人は、名村大成堂 特製隈取 中がおすすめです。広い面も少し塗りたいけれど、硬い筆の感触が好みではない人には、7×22.5mmのサイズと鹿毛・羊毛の組み合わせが合います。

広い画面や背景を塗る場合は、名村大成堂 隈取 大から特々大がおすすめです。穂幅11mm以上が必要な作品なら特大、さらに広い面を少ない運筆で塗るなら特々大がおすすめです。

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