
プラトン『国家』の翻訳を比較|岩波文庫の上・下巻はどちらも藤沢令夫訳
プラトンの『国家』は、正義とは何かをソクラテスたちの対話から考える古典です。日本語訳を比べるとき、訳者や文章の読み味が気になりますよね。
今回の商品データにある岩波文庫の上・下は、どちらも藤沢令夫訳です。別々の訳文を比べる商品ではなく、全篇を読むための前後巻として見るのが正確です。
参考価格は2026年9月27日時点のAmazon価格で、時期によって変わります。
| 商品 | 訳者 | 商品データのページ数 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
国家 上(岩波文庫) | 藤沢令夫 | 614ページ | 1,507円 |
国家 下(岩波文庫) | 藤沢令夫 | 617ページ | 1,573円 |
上巻で扱う問い
冒頭では、正義とは何かが複数の立場から話し合われます。正義を強い者の利益と捉える考えも出てきますが、ソクラテスは相手の前提を問い直し、簡単な定義に落ち着かせません。
議論は個人の生き方から国家の仕組みへ移ります。国家を大きく描くことで、正義がどのように役割や秩序に関わるかを考えようとする流れです。抽象的な言葉を社会の構成に結びつけて検討するところが読みどころ。
さらに、守護者の教育や詩の扱いなど、望ましい共同体をどう育てるかも論じられます。現代の読者には賛同しにくい主張も含まれます。理想国家の設計を通じて「よい生」と「よい政治」を一緒に問う構成が見えてきます。

下巻で広がる議論
下巻では、哲学者が政治を担うべきだという主張が正面に出てきます。哲学者とは単に知識の多い人なのか。それとも善そのものを理解しようとする人なのか。政治と知の関係が大きな論点になります。
太陽・線分・洞窟の比喩は、目に見えるものと知性で捉えるものの違いを考える場面です。単独で名言として知られることもありますが、作品の議論の中で読むと、教育や政治を論じてきた流れとのつながりが見えます。
後半では、国家の変化や詩の模倣が検討され、終盤には魂と正義をめぐる物語が置かれます。上巻の正義論を受けて結末へ向かいます。下巻だけを読むと議論の出発点を見失いやすいでしょう。

価格と商品情報
上巻の参考価格は1,507円、下巻は1,573円で、合計は3,080円です。いずれも2026年9月27日時点のAmazon価格として提示された金額で、販売時期や販売条件によって変わります。購入時には表示価格を確認してください。
商品データでは両方ともKindle版とされています。ページ数は提示された商品データの値として載せていますが、紙の版型での読みやすさや実際の表示ページとは一致しない場合があります。
著者はプラトン、訳者は藤沢令夫、出版社は岩波書店です。国立国会図書館の上巻書誌でも、藤沢令夫訳の岩波文庫として確認できます。版や電子書籍ストアによって表示が異なることがあるため、購入画面では巻名と訳者を照合しましょう。[国立国会図書館サーチ](https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001409969)
結論
別々の翻訳を読み比べたい人には、今回の上・下2冊だけでは目的を満たしません。どちらも藤沢令夫訳なので、比較対象は訳者ではなく作品の前半と後半です。
『国家』全体を藤沢訳で通読するなら、上巻と下巻の両方が必要です。正義をめぐる議論から哲学者の政治、善の比喩、結末まで一続きで読めます。
前半の議論だけを参照するなら上巻、哲学者論や洞窟の比喩を読むなら下巻も必要です。価格は提示データで上1,507円、下1,573円ですが、購入時点の販売価格を基準にしてください。
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