
盆栽樹種図鑑|日本の在来樹種を比べるおすすめ6選
盆栽の松はどれも同じように見えますが、葉の束ね方や幹肌を知ると印象が変わります。日本の山や海岸になじみのある樹種は、育った場所を思わせる姿も魅力です。
ただ、完成した木を飾る盆栽と、種から育てる栽培キットでは、始め方も楽しみ方も違います。五葉松・黒松を中心に、アカマツも加えて在来の松3種を紹介します。
日々眺めたい人にも、芽が出るところから育てたい人にも、違いが伝わる内容です。
松盆栽の早見
松は常緑の針葉樹で、盆栽では松柏に分類されます。農林水産省は五葉松や黒松を丈夫で育てやすい樹種として紹介しています。ここでは完成盆栽3点と黒松の種まきキット2点を比べます。
価格は2026年9月28日時点のAmazon参考価格です。販売時期によって変わります。種まきキットは、届いてすぐ鑑賞する完成盆栽とは違い、発芽から育てる商品です。
| 樹種・商品 | 届いたときの形 | 樹高・商品サイズ | 参考価格 |
|---|---|---|---|
五葉松・枝ぶりの良い盆栽 | 完成盆栽 | 約20cm | 16,800円 |
五葉松・4点道具セット | 完成盆栽+道具 | 約20cm | 21,800円 |
五葉松・至高の小品 | 完成盆栽 | 約28cm | 83,490円 |
黒松・ソダテマス | 種まきキット | 約8.5cm角 | 2,980円 |
黒松・波富士 | 種まきキット | 約8.2cm角 | 2,360円 |
五葉松
五葉松は短枝に針葉が5本ずつまとまって付きます。アカマツやクロマツの2本束とは葉の印象が違い、細かな葉が柔らかな表情をつくります。森林総合研究所は、盆栽として広く栽培される樹種と紹介しています。(森林総合研究所・関西支所)
山地に自生する五葉松は成長が遅く、幹のうねりや枝の広がりをじっくり眺められます。紹介した盆栽は樹高約20cmから約28cmまで。鉢とのバランスで、同じ樹種でも見え方が変わります。
香川県産の五葉松を使った商品が揃います。四国五葉松は信楽焼の鉢に植えられ、苔と砂利で仕立てられています。産地や鉢の景色も松盆栽の魅力ですね。

黒松
黒松は海岸沿いに自生する常緑樹です。潮風に強く、砂丘の防風・防砂林にも使われます。針葉は2本ずつ束になり、五葉松より太く力強い印象。幹肌の黒みや枝先の張りが見どころです。(森林総合研究所・クロマツ分布)
ソダテマスと波富士は、どちらも完成盆栽ではなく黒松の種まきキットです。ソダテマスの発芽目安は1〜3か月。種まき時期や環境によっては、発芽まで1〜2年かかることもあります。成長を待つ過程を楽しみたい人におすすめです。

五葉松の完成盆栽に対し、黒松キットは種から育てる栽培セットです。形づくられた樹をすぐ眺めたい人には五葉松、発芽から育てたい人には黒松キットがおすすめです。

アカマツ
アカマツも日本に自生する常緑の松です。針葉は2本束で、クロマツより細く柔らかな印象。名前の由来にもなった赤褐色の樹皮が特徴です。クロマツが海岸性なのに対し、アカマツは通常、山地性です。(森林総合研究所・アカマツ)
若木の枝は輪のように出て、育つと太い枝が横へ広がります。海辺を思わせるクロマツに対し、アカマツは山の景色を感じさせます。幹肌や枝ぶりを見ると、同じ二葉松でも違いが分かります。
アカマツの盆栽や苗木は、紹介した商品の中にありません。探すときは、商品がアカマツの苗木・盆栽として販売されているかを確認してください。
五葉松の盆栽
枝ぶりの良い五葉松は、樹高約20cm、幅約20cmです。丸い黒鉢に苔と砂利をあしらった完成品で、育て方の説明書と一年分の固形肥料が付属します。参考価格は16,800円。飾れる五葉松を迎えたい人におすすめです。

4点道具セットには、約20cmの五葉松に剪定鋏、害虫駆除剤、ヘラ付きピンセット、作業用受け皿が付きます。説明書と肥料も含まれ、参考価格は21,800円。手入れ道具も一緒に揃えたい人におすすめです。

至高の小品五葉松は、樹高約28cm、幅約31cm。約16cm幅の鉢から枝が大きく広がり、樹の存在感が目を引きます。参考価格は83,490円。枝ぶりや幹の動きをじっくり鑑賞したい人には、この中で最も見応えのある完成盆栽です。

まとめ
五葉松・黒松・アカマツは、葉の束ね方や生える場所に違いがあります。紹介した商品は五葉松の完成盆栽と黒松の種まきキットです。届いてすぐ鑑賞するか、発芽から育てるかで選ぶ品が変わります。
枝ぶりを楽しむなら五葉松の完成盆栽、手入れ道具も揃えるなら4点セット、芽吹きを待つなら黒松の種まきキットがおすすめです。盆栽らしい姿をすぐ部屋に飾りたい人には、完成品をおすすめします。
参考にした資料は、農林水産省の盆栽特集と森林総合研究所の五葉松情報です。
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