
ボンネット支え棒のクリップ交換|車種・純正品番と取付穴径の調べ方
ボンネットの支え棒を戻そうとしたら、収納クリップが割れていた。小さな部品ですが、棒を固定できないと困りますよね。
交換品を探す順番は、車検証の車台番号から純正品番を確認し、取付穴径や支え棒の太さで照合する流れです。
穴径だけで汎用品を買わないでください。純正品番を確かめ、安全にボンネットを支えられる状態にしてから交換へ進みましょう。
目次
クリップ探しは車台番号から
交換品を探すときは、車検証にある車台番号から現行の純正品番を確認するのが確実です。同じ車種でも、型式や仕様が変われば使われる部品も違うでしょう。
確認は次の3段階で進めましょう。車検証と取付位置の写真を販売店へ見せると、部品の場所まで伝えられます。
| 順番 | 確認するもの | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 1 | 車検証 | 車名、型式、車台番号を控える |
| 2 | メーカー販売店 | 支え棒の収納クリップだと伝え、現行の純正品番を確認する |
| 3 | 取り付けてある部品 | 穴の形と大きさ、板の厚さ、支え棒の太さを照合する |
年式や車名が同じでも、見た目が似ていても適合するとは限りません。取付穴径は純正品番を確認した後の照合に使い、穴径だけで汎用品を決めないようにしてください。
交換するのは支え棒を収納するクリップ
交換するのは、ボンネットを閉じたときに支え棒を収納位置へ留める部品です。メーカーや販売店では、クリップ、クランプ、フック、ホルダーなどと呼ばれます。
「ボンネットのクリップ」だけでは、別の部品と取り違えることがあります。販売店や通販で探す前に、次の違いを確認してください。
| 部品 | 役割 | 交換対象 |
|---|---|---|
| 収納クリップ/クランプ | 閉じたときの支え棒を留める | 対象 |
| 支持穴 | 開けたボンネットを支えるため、棒を差し込む | 対象外 |
| 支え棒本体 | 開けたボンネットを支える | 対象外 |
| ボンネットロック | 閉じたボンネットを固定する | 対象外 |
| ガスダンパー | 棒を使わずにボンネットを支える | 対象外 |
| 断熱材クリップ | ボンネット裏の断熱材を留める | 対象外 |
収納クリップとボンネットロックは役割が違います。そのため、収納クリップが割れると走行中にボンネットが開くとは断定できません。ただし、支え棒を正しい位置へ収納できない状態は放置せず、適合する部品へ交換してください。
純正品番の確認に必要な車種・型式・車台番号
対象の部品が分かったら、車検証の車名、型式、車台番号、初度登録年月を控えます。グレードやエンジンの種類が分かる場合は、その情報も添えてください。
部品名は「ボンネットを閉じたとき、支え棒を収納位置に留める樹脂クリップ」と伝えます。取り付け場所と支え棒が一緒に写る写真もあると、断熱材のクリップなどとの取り違えを防げます。
割れた部品や破片は、確認が終わるまで捨てずに残しておきましょう。販売店には、現行の純正品番に加え、古い品番から変更された代替品番の有無と、現在も取り寄せできるかを尋ねてください。
純正品を買うなら、確認した品番と商品の品番を照合します。社外品を使う場合も、「対応車種」という表示だけでは足りません。商品の対応純正番号が、販売店で確認した純正品番と完全に一致するものに限ります。
取付穴径は純正品番の確認後
純正品番の確認後は、取付穴径が現物照合の材料になります。寸法は、定規より細かく読めるノギスで測りましょう。
穴の大きさだけでなく、クリップが固定される部分と支え棒が収まる部分も確認してください。
| 確認する場所 | 測り方・見るところ |
|---|---|
| 取付穴 | 丸穴は直径、長方形は長辺と短辺を測る |
| 取付面 | クリップを差し込む板の厚さを測る |
| クリップの脚 | 幅、長さ、回り止めの形、爪の向きを見る |
| 支え棒 | 棒の直径を測る |
| 棒を挟む部分 | 開口部の向きと周囲への干渉を確認する |
通販商品の記載例でも、穴14mm・支え棒径8mmのものと、穴12.2×9.7mm・支え棒径7.6mmのものがあります。共通の穴径はありません。割れたり欠けたりした旧部品は元の形が崩れているため、その実測値だけで適合を確定しないでください。
純正品番まで一致する2つの交換品
販売店で確認した純正品番と一致しない商品は購入しないでください。商品ページに同じ車種や型式があっても、品番が違えば別部品です。
純正品番まで照合できる商品を、条件別に示します。どちらも車台番号で確認した品番との一致が前提です。
| 商品 | 種類 | 商品に記載された品番・車両 | 使用条件 |
|---|---|---|---|
| ダイハツ フードサポートロッド クランプ | 純正品 | 53455-97203、コペンL880K、2005年10月以降 | 販売店で確認した現行純正品番が53455-97203と一致する |
| 大野ゴム DH-2176 | 社外品 | 対応純正番号53455-97202、53455-97202-000。主な適合はダイハツ ムーブ | 販売店で確認した純正品番が、対応純正番号のどちらかと完全に一致する |
コペンL880Kで、販売店で確認した現行純正品番が53455-97203と一致した場合に限り、次の商品を候補に入れてください。

ダイハツ ムーブで、販売店で確認した純正品番が53455-97202または53455-97202-000と一致する場合だけ、次の商品が購入対象です。

タントLA600/610用の商品には純正品番の記載がなく、Honda対応品は複数の品番と車種をまとめて掲載しています。純正品番を確認できないまま購入せず、販売店で品番と形状の両方を確かめてください。
交換前の停車とボンネットの支持
交換品がそろっても、すぐに古いクリップへ触れないでください。平坦で安全な場所に停車し、パーキングブレーキをかけ、エンジンを止め、エンジンルームが十分に冷えるまで待ちます。
ボンネットを開けたら、自車の取扱説明書どおりに支え棒を指定穴へ差し込みます。作業前の確認項目は次のとおりです。
- 支え棒が指定穴へ確実に入り、ボンネットが安定している
- 強い風が吹いていたら作業を中止する
- 高温の部品、回転する部品、高電圧の警告表示がある部品へ触れない位置で作業できる
- 工具、布、割れたクリップの破片をエンジンルームへ置き忘れない
支え棒を差してもボンネットが安定しない場合は、作業を中止します。アクティブボンネットが作動した後や、ボンネットのロック不良・閉めた後の浮きがある場合も、クリップ交換を始めず販売店や整備工場へ相談してください。
古いクリップから新品への交換手順
次の流れは、押し込み式の収納クリップを交換するときの基本です。全車共通のメーカー手順ではないため、自車の取扱説明書や整備要領に指定があれば、そちらに従ってください。
作業前に新品と旧部品を並べ、品番だけでなく脚、爪、支え棒を挟む部分まで照合します。形が違う場合は、取り外しを始めないでください。
- 支え棒が指定穴に入り、ボンネットが安定していることをもう一度確認する
- 古いクリップの脚と爪が、どの向きで固定されているか確認する
- 脚や爪の構造に沿った方向へ、古いクリップを取り外す
- 取付穴に破片、変形、錆がないか確認する
- 新品の向きと爪の位置を合わせ、取付穴へまっすぐ装着する
- 支え棒を収納位置へ戻し、クリップに収まるか確かめる
裏側の爪が見えないまま、金属工具で無理にこじらないでください。旧クリップが動かない場合や、脚の一部が穴に残った場合は、周囲を傷める前に作業を止めます。
クリップが外れない・穴が変形している場合
古いクリップが軽い力で外れない場合は、工具を増やして作業を続けないでください。小さな部品でも、取付穴や周辺のパネルを傷めると、クリップ交換だけでは直せなくなります。
次の状態に当てはまるなら、販売店や整備工場へ相談しましょう。
- 旧クリップの脚が穴の裏側に残っている
- 取り外しに切断や穴あけが必要になる
- 取付穴が広がっている、錆びている、周辺パネルが割れている
- 支え棒が曲がっている、または支持穴が変形している
- ガスダンパーがボンネットを保持できない
- 配線、ホース、ラジエーター、ファンの近くで工具を使う必要がある
コペンL880Kでは、旧クリップが抜けず切断した個人の作業記録も見つかりました。ただし、一台だけの事例を全車共通の手順にはできません。外れないときは切断へ進むのではなく、DIYを止める判断材料にしてください。
交換後の支え棒収納とボンネットロック
新品が取付穴へ収まったら、ボンネットを閉める前の最終確認です。支え棒を収納クリップへ戻し、次の点を確認してください。
- 支え棒が保持され、クリップに浮きや回転がない
- 支え棒やクリップが周囲の部品へ干渉していない
- 支え棒を支持穴から抜き、収納位置へ戻している
- 工具、布、古いクリップの破片が残っていない
確認後は、自車の取扱説明書に記載された方法でボンネットを閉め、確実にロックされたことまで確かめてください。
新品のクリップが回る、浮く、支え棒が簡単に外れる場合は走行しないでください。純正品番と取付方向を見直しても直らなければ、販売店や整備工場へ相談しましょう。
まとめ|車台番号と純正品番の一致が交換条件
ボンネット支え棒の収納クリップは、車台番号から現行の純正品番を確認してから探します。その後で取付穴の形、取付面の厚さ、支え棒の直径を測り、現物と照合してください。
使える商品は、車台番号で確認した純正品番によって変わります。
| 車両と確認済み品番 | 交換品 |
|---|---|
コペンL880Kで、現行純正品番が53455-97203 | ダイハツ純正 フードサポートロッド クランプ |
ダイハツ ムーブで、純正品番が53455-97202または53455-97202-000 | 大野ゴム DH-2176 |
穴径だけで汎用品を決めるのは避けましょう。ボンネットを安全に支えられない、旧クリップが外れない、取付穴や支え棒が傷んでいる場合は、交換を続けず販売店や整備工場へ相談してください。
ボンネット支え棒のクリップ交換に関するQ&A
商品名に「純正相当」や「純正互換」とあれば純正品ですか?
「純正相当」や「純正互換」は社外品にも使われるため、その表記だけではメーカー純正品と判断できません。純正品を買いたい場合は、メーカー名、商品の包装表示、販売元を確かめ、不明ならメーカー販売店から購入してください。
結束バンドで支え棒を仮止めしたまま走ってもよいですか?
結束バンドは恒久的な代用品にできず、仮止めの見た目だけでは走行の可否を判断できません。適合が確認できたクリップへ交換するまで通常使用へ戻さず、交換前に車を移動する必要がある場合は、販売店や整備工場に状態を伝えて移動方法を確認してください。
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