
車載用消火器の選び方|薬剤量・放射時間・固定方法で4機種を比較
家庭用消火器を車に載せてもよいのか迷いますよね。車載には、走行時の振動に耐える自動車用が必要です。
普通乗用車へ任意で載せるなら、小型のABC粉末タイプがおすすめ。法令対象車には、別の薬剤量が定められています。
車内では、本体に合う専用ブラケットで固定します。重量や放射時間、使用温度も商品選びのポイントです。
この記事では、条件別の商品と、薬剤量や固定方法の違いを一覧にまとめました。
条件別早見表
| 条件 | おすすめ商品 | 薬剤量 | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 軽さと省スペースを優先 | 日本ドライケミカル PAN-3AG(I) | ABC粉末1.0kg | 総質量約1.9kg |
| 小型で1.8kg以上ほしい | モリタ宮田工業 AFC5C | ABC粉末1.8kg | 放射時間約14秒 |
| 寒冷地で使いたい | 初田製作所 PEP-4V | ABC粉末2.0kg | 使用温度-30~+40℃ |
| 消火能力を重視 | モリタ宮田工業 EAC10C | ABC粉末3.5kg | A-3・B-7・C |
| 法令上の搭載義務がある | 法令基準を満たす自動車用消火器 | 規定量以上 | 車両と積載物で異なる |
日本ドライ3型
PAN-3AG(I)は、ABC粉末を1.0kg充てんした自動車用消火器です。ブラケットを含む総質量は約1.9kgです。
放射時間は約12秒、放射距離は2~4m。普通乗用車で設置スペースを抑えたい人におすすめします。
使用温度は-10~+40℃です。法令対象ではない普通乗用車には、軽量な日本ドライ3型がおすすめです。

モリタ5型
AFC5Cは、ABC粉末を1.8kg充てんした自動車用消火器です。ブラケットを除く総質量は約3.3kgです。
放射時間は約14秒、放射距離は3~6m。使用温度は-20~+40℃です。
3型より薬剤量が多く、10型ほど重くありません。小型で薬剤量1.8kgが必要な人におすすめです。
購入対象は、AFC5C本体と専用ブラケットを含む販売品です。

初田4型
PEP-4Vは、ABC粉末を2.0kg充てんした蓄圧式です。ブラケットを含む総質量は約4.3kgです。
放射時間は約13秒、放射距離は3~6m。使用温度は-30~+40℃で、圧力計も備えています。
小型加圧式より重いものの、寒冷地で使える圧力計付きの初田4型がおすすめです。

モリタ10型
EAC10Cは、ABC粉末を3.5kg充てんしています。普通火災A-3、油火災B-7、電気火災に使えます。
放射時間は約17秒、放射距離は3~6m。本体の総質量は約5.0kgです。
普通乗用車には大きく重い製品です。薬剤量3.5kgと高い消火能力が必要なら、モリタ10型がおすすめです。

主要4機種比較
4機種の薬剤量や放射時間、使用温度を比較表にまとめてみました。
| 比較項目 | 日本ドライケミカル PAN-3AG(I) | モリタ宮田工業 AFC5C | 初田製作所 PEP-4V | モリタ宮田工業 EAC10C |
|---|---|---|---|---|
| メーカー型式 | PAN-3AG(I) | AFC5C | PEP-4V | EAC10C |
| 自動車用型式番号 | 消(自)第23~110号 | 消(自)第27~3号 | 消(自)第23~105~1号 | 消(自)第29~3号 |
| 加圧方式 | 加圧式 | 加圧式 | 蓄圧式 | 加圧式 |
| 薬剤種別・量 | ABC粉末1.0kg | ABC粉末1.8kg | ABC粉末2.0kg | ABC粉末3.5kg |
| 消火能力 | A-1・B-2・C | A-1・B-3・C | A-2・B-3・C | A-3・B-7・C |
| 総質量 | 約1.9kg | 約3.3kg | 約4.3kg | 約5.0kg |
| 質量の基準 | ブラケット込み | ブラケット除く | ブラケット込み | ブラケット除く |
| 高さ | 約364mm | 約415mm | 約440mm | 約512mm |
| 胴径 | 約85mm | 約97.4mm | 約105mm | 約123mm |
| 放射時間 | 約12秒 | 約14秒 | 約13秒 | 約17秒 |
| 放射距離 | 2~4m | 3~6m | 3~6m | 3~6m |
| 使用温度 | -10~+40℃ | -20~+40℃ | -30~+40℃ | -20~+40℃ |
| ブラケット | 標準装備 | 専用品あり | 専用品付き | 専用品あり |
| おすすめ条件 | 軽さ重視 | 小型・1.8kg | 寒冷地 | 高い消火能力 |
車載向けの薬剤
普通乗用車では、現行品が多いABC粉末が中心です。用途ごとの購入判断をまとめました。
- 一般的な乗用車への任意搭載なら、自動車用ABC粉末がおすすめ
- 普通・油・電気火災への対応をまとめるなら、ABC粉末がおすすめ
- 冷却性と長い放射時間が必要な法令用途なら、自動車用強化液がおすすめ
- 電気設備の汚損を抑える特殊用途なら、適応火災を満たすガス系がおすすめ
- エアゾール式簡易消火具は、自動車用国家検定品の代用品にしない
電気自動車の駆動用電池が激しく燃えた場合、携帯消火器だけでの完全消火は困難です。避難と119番通報を優先します。
法令対象車の基準
法令対象車は、車両区分と積載物で必要量が変わります。車両別の基準を一覧にしました。
- 乗車定員11人以上の車両なら、粉末1.8kg以上の自動車用消火器がおすすめ
- 幼児専用車なら、粉末1.8kg以上など法令基準を満たす製品がおすすめ
- 一定量以上の危険物を運ぶ車なら、積載物に適応する規定量以上の製品がおすすめ
- りん酸塩類などの粉末が適応する運搬車なら、粉末3.5kg以上がおすすめ
- 競技車両なら、参加する競技の容量・固定規則を満たす製品がおすすめ
搭載義務のない普通乗用車には、車内スペースを取りにくい3~6型がおすすめです。
危険物運搬車では、ABC粉末10型が常に適合するとは限りません。
型式別ブラケット
ブラケットは本体ごとに形状が異なります。型式別の対応品をまとめてみました。
- 新規購入なら、専用ブラケット付きの自動車用消火器がおすすめ
- AFC3Cの交換用なら、純正ブラケットMBKM3Mがおすすめ
- AFC5Cの交換用なら、純正ブラケットMBKM4MかBKT5BCがおすすめ
- AFC20Cの交換用なら、純正ブラケットMBKM20MかBKT20HCがおすすめ
- EAC10Cの交換用なら、純正ブラケットBEAC10Cがおすすめ
- ロールバー固定なら、本体径・重量・クランプ径が適合する金属製がおすすめ
- 面ファスナー式だけの固定具は、主要な固定用品にしない
胴径が近くても、別型式用のブラケットでは代用しません。
走行中に外れず、緊急時に取り出せる固定具が必要です。異種金属の接触による腐食も避けます。
購入前のQ&A
Q. 「車載式消火器」は車に載せる小型消火器ですか?
いいえ。車載式は、車輪を備えた大型消火器を指します。乗用車やトラックに積むなら、自動車用消火器が購入対象です。
用途別のおすすめ
紹介した商品と購入条件を、用途別に整理しました。
- 軽量な小型品なら、日本ドライケミカル PAN-3AG(I)かモリタ宮田工業 AFC5Cがおすすめ
- -30℃で使える蓄圧式なら、ABC粉末2.0kgの初田製作所 PEP-4Vがおすすめ
- 高い消火能力が必要なら、ABC粉末3.5kgのモリタ宮田工業 EAC10Cがおすすめ
- 法令対象車なら、車両と積載物に定められた薬剤種別と薬剤量の製品がおすすめ
- 交換用固定具なら、消火器本体の型式に指定された純正ブラケットがおすすめ
- 使用温度の上限が+40℃の製品は、真夏に高温となる場所へ載せない

関連記事
- 車用検電テスターおすすめ5選|6V・12V・24V対応、測定範囲・先端・コード長を比較

- ランドクルーザー70 GDJ76W用ドリンクホルダー5選|レバー干渉も比較

- シトロエンC3 B6のサンシェード4選|ドラレコ用スリットと年式で比較

- 車用サンバイザー用チケットクリップおすすめ5選|開口・固定・滑り止めで選ぶ

- カーナビのGPSアンテナ交換|GT5・G23・GT16・MCXの確認

- パーツ洗浄台おすすめ3選|洗浄液量・タンク容量・耐荷重・ポンプ流量を比較

- バイク用タイヤチューブの選び方|サイズ・バルブ形状別の適合品

- 洗車バケツ用キャスター台おすすめ5選|対応径・耐荷重・ストッパー・高さを比較

- Audi Q4 e-tronのバンパー保護|年式・形状別の適合品

- 車用ハンドルロックおすすめ5選|対応径・長さ・材質・解錠方式を比較














