
バドミントンラケットのグロメット交換|サイズの見分け方と交換方法
ラケットの縁に並ぶ黒い部品が割れていたり、ガットが何度も同じ場所で切れたりすると、このまま張り替えてよいのか迷いますよね。
この部品はグロメットといい、傷んだ部分は交換できます。ただし、外径のmm表記だけでは決められないので、ラケットの正確な型番とメーカー指定の品番まで確かめた方がよいでしょう。
自分で交換品を特定できない時は、ラケット本体と型番を持って店へ相談するのがおすすめです。
欠け・割れ・食い込みは交換の合図
ラケットの縁を横から見ると、普段はガットに隠れている傷みも見つかります。黒い部品が次の状態なら、グロメットは交換時期です。
- つばが欠け、フレームの角が見えている
- 筒が割れたりつぶれたりしている
- ガットがグロメットへ深く食い込んでいる
- 同じフレーム際で何度もガットが切れる
見た目に大きな欠けがなくても、いつも同じフレーム際でガットが切れるなら要注意でしょう。穴の内側で部品が裂けていることもあるため、次の張り替えで点検を頼むのがおすすめです。
グロメットだけが傷んでいるのか、ラケット本体まで壊れているのかを見分けましょう。フレームの亀裂やカーボンの浮きは、黒い部品の交換だけで済む傷みではありません。
| 見つかった状態 | 次の対応 |
|---|---|
| グロメットの欠け・割れ・つぶれ・食い込み | 張り替え時に点検し、傷んだ部品を交換 |
| フレームの亀裂・穴の広がり・カーボンの浮きや露出 | 使用中止。店へ持ち込み、本体を点検 |
型番から純正グロメットの品番を探す
同じシリーズ名でも、PRO・TOUR・GAMEや発売時期が違うと、使われるグロメットが同じとは限りません。シャフトやフレームに書かれた製品名は、末尾まで省かずスマホで撮っておきましょう。
YONEXのラケットなら、純正品を探す流れは次の3段階です。
- シャフトやフレームの型番を末尾まで控える
- 現行カタログのスペック表で専用グロメット品番を調べる
- ラケットを取扱店へ持ち込み、注文できるか、在庫があるかを尋ねる
専用グロメットは生産終了から5年で販売を終える方針なので、古いラケットは現物と型番を店へ持ち込み、在庫や注文の可否を尋ねた方がよいでしょう。
単体・2連・6連と筒の寸法を見分ける
グロメットには、黒い部品が1個ずつ分かれた単体型のほか、2個や6個が帯のようにつながった物、フレームに沿う機種専用の一式があります。見た目が似ているだけでは、穴の間隔や曲がり方が合わず代用できません。
フレーム穴の中へ入る細い部分が「筒」、外側でガットを受ける縁が「つば」と覚えておくとよいでしょう。連結品には、隣の筒同士をつなぐ「橋」も付いています。
部品を外す前に、穴の位置と向きが分かる写真を残し、次の場所を比べましょう。
| 確認項目 | 見る場所 | 合わない時 |
|---|---|---|
| 部品の形 | 単体・2連・6連・専用一式と穴の間隔 | フレームの曲面や穴に沿わない |
| 使う穴と向き | ラケット上の位置、表裏、取り付ける向き | 必要な場所を覆えない |
| 筒の外径 | フレーム穴へ入る細い部分の太さ | 緩い、穴へ入らない |
| 筒の内径 | ガットが通る穴の広さ | ガットが通らない、強く擦れる |
| 筒の長さ | フレームの厚みを通る長さ | フレームの角を覆えない、外へ余る |
| つば・橋の形 | ガットを受ける縁と連結部の曲がり方 | 浮き、つぶれ、向き違い |
つぶれた古い部品だけでは元の寸法が分かりにくいので、隣の傷んでいない部品、フレーム穴、商品仕様を見比べるのがおすすめです。
ガットを張ったままでは交換しない
ガットはグロメットの筒の中を通っています。張ったまま隙間から抜かないでください。
張った状態では穴の内側まで見えにくく、ほかのグロメットの割れも確かめきれません。交換はガットの張り替えと同じタイミングで頼むのがおすすめです。
フレームを傷めないために、次のような無理な作業はしないでください。
- ガットの隙間からグロメットを引き抜く
- 太い工具でフレーム穴を削ったり広げたりする
- 筒がフレームの厚みに届かないままガットを張る
ガットが1本切れた時は、張力の偏りを残さないよう速やかにフレームから取り外す必要があります。切る順番が分からない初心者は自分で決めず、ラケットを店へ持ち込んでください。
初心者は張り替え時に店へ頼む
店へ行く前に、以前と同じ張り具合を希望するか決めておきましょう。張力が分かるなら、その数字も控えておくと話が早いです。
店へ頼む時の流れは、次の4段階です。
- 傷んだグロメットと位置が分かる写真を撮る
- ラケット現物と型番、分かれば希望する張力を店へ持ち込む
- 張り替えと点検を頼み、必要なグロメットを交換してもらう
- 受け取り時にグロメットの浮きやつぶれがないか見る
店頭では、次のように伝えれば内容が通じるでしょう。
「ガットの張り替えと一緒に、グロメットも点検してもらえますか。傷んでいる所があれば交換もお願いしたいです」
交換部品を持ち込む場合も、型番と使う位置が合っているかを店で見てもらうのがおすすめです。料金や日数は店ごとに違うため、ラケットを預ける前に尋ねておきましょう。
自分で交換するなら、経験者向けの作業と考える
自分で交換するには、ガットを外した後に張り直せる設備と経験が要ります。ガットを外したフレームを安定させ、古いグロメットは専用のリムーバーで筒の向きに沿って少しずつ抜きましょう。
古い部品が割れている時は、残った樹脂を無理につまんだり、太い針で押し出したりすると穴の縁を傷つけます。部品が外れた後は、穴に残った樹脂片やほこりを柔らかいブラシで払うと、穴の縁に欠けやめくれがないかを見られます。
新品は向きと長さを合わせ、専用工具で筒を穴の方向へまっすぐ案内しましょう。太い千枚通しやドリルで穴を広げると、フレームのカーボン層まで傷つけるおそれがあります。
新品が途中で強く止まる、つばが浮く、筒の長さが足りない時は、サイズが合っていない合図でしょう。力で押し込まず、その部品での作業は中止してください。
AC416SとAC416Wは使う場所が違う
AC416Sは、黒いグロメットを1個ずつ交換する単体用です。AC416Wは2つの穴がつながった2連用で、同じ形として置き換えることはできません。
AC416Sは100個入りなので、数個だけ替えるなら大半が余るでしょう。

2連のグロメットを探しているなら、次のAC416Wを見てみましょう。

型番を控えて張り替え時に相談する
交換前に残しておきたいのは、ラケットの型番と傷んだ位置が分かる写真です。
- AC416S:1個ずつ交換する単体用
- AC416W:2つの穴がつながった2連用
- AC620BC:グロメットを抜くための専用工具
この工具でグロメットを抜く前に、ガットを外す必要があります。ガットを張り直せる設備と経験がある場合だけ使ってください。
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