
カッティングマシンの替刃|30度・45度・60度と対応機種の選び方
カッティングマシンの替刃を探すと、30度・45度・60度がセットになった商品がたくさん出てきます。色分けされていても、どの刃が手持ちの機械に合うのか分かりにくいですよね。
厚い素材なら60度、薄い素材なら30度と選びたくなりますが、角度だけでは決められません。同じ角度でも、メーカーや刃の太さ、ホルダーが違えば取り付けられないことがあります。
買う前に、本体の型番、今使っている純正刃の品番、ホルダーの型番を確認し、3つが一致してから切りたい素材に合う刃の角度を調べましょう。
目次
替刃は30度・45度・60度より本体型番と純正品番から選ぶ
前の刃と同じ角度を買っても、本体とホルダーに合わなければ取り付けられません。本体の背面ラベルにある型番を控えたら、取扱説明書やメーカーの消耗品表で純正刃の品番を調べてください。
商品名に「汎用」や「メーカー対応」と書かれていても、それだけでは足りません。同じメーカーでも機種の世代や刃の太さでホルダーが変わるため、商品名だけで購入しないでください。
| 購入前に控えるもの | 確認する場所・内容 |
|---|---|
| 本体型番 | 背面や底面の銘板。シリーズ名だけでなく数字まで控える |
| 純正刃品番 | 古い刃の袋、取扱説明書、メーカーの消耗品表 |
| ホルダー型番 | ホルダー本体の刻印や取扱説明書 |
| 刃径 | φ0.9mm、φ1.5mmなど、軸の太さ |
| 切りたい素材 | 素材名に加えて厚みも測る |
古い刃の袋が残っていなければ、本体型番をもとに取扱説明書やメーカーの消耗品表から純正刃を探しましょう。
30度・45度・60度はメーカーをまたいで比べない
刃の角度は刃先形状の違いを示す数字ですが、メーカー共通の規格ではありません。同じ45度でも刃の太さや先端形状、ホルダーが違うため、別メーカーの刃へそのまま置き換えることはできません。
Graphtecの角度表記には注意してください。同じCB15U-K30を日本公式は30度、米国公式は60度と案内しており、表記が反転する理由は公式情報で確定できません。国内で購入する場合は、日本公式の品番と用途を照合しましょう。
下の表は、各メーカーが自社製品へ案内している用途例です。メーカー間の互換表として使わないでください。
| メーカー | 刃・角度の公式例 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Graphtec日本 | CB09UB-K60・60度 | 0.25mm以下のカーフィルム専用 |
| Graphtec日本 | CB15U-K30・30度 | 圧縮発泡、マグネット、サンドブラストゴムなど。マーキングフィルムの小文字にも対応 |
| Roland | ZEC-U1005・45度 | 一般的な2〜3milのビニール |
| Roland | ZEC-U3050・60度 | サンドブラスト材などの厚手素材 |
| Cricut | Premium Fine-Point・45度 | 紙、カードストック、ビニールなどの薄手〜中厚素材 |
| Cricut | Deep-Point・60度 | マグネット、チップボード、厚いカードストックなど。専用ハウジングが必要 |
RolandやCricutには60度を厚手素材へ使う例がある一方、Graphtec日本の60度には薄いカーフィルム用があります。手持ちの機械で指定された刃品番と用途が一致しない刃は買わないでください。
刃径・ホルダー・オフセットまで合わないときれいに切れない
替刃がホルダーに入っただけでは、適合したとは言えません。たとえばφ0.9mmの刃とφ1.5mmの刃は使うプランジャが違い、わずかながたつきでもカット線が震れたり、細かい角が崩れたりします。
専用ハウジング(housing)の指定があるクラフト機では、Fine-PointやDeep-Pointの刃だけを入れ替えないでください。Type A・B・Cで差し込み口が分かれる機種もあり、刃、ホルダー、本体の組み合わせまで取扱説明書との照合が必要です。
オフセットは、ホルダーの中心から刃先までのずれです。角が丸い、角だけ飛び出す、切り終わりが閉じない場合は、刃とoffset設定の不一致を疑ってください。刃出し量が多すぎると、台紙やカッティングマットまで深く切ってしまいます。
| 確認項目 | 合わない時に起こること | 確認先 |
|---|---|---|
| 刃径 | ホルダーに入らない、入ってもがたついて線が震れる | 純正刃の仕様、メーカーの刃とホルダー対応表 |
| ホルダー・ハウジング | 本体へ固定できない、刃が浮く、ツールを認識しない | 本体の取扱説明書、ホルダーの刻印 |
| オフセット | 角が丸い、角が飛び出す、切り終わりが閉じない | 刃の仕様、取扱説明書、ソフトのツール設定 |
| 刃出し量 | 台紙まで切れる、素材の角が持ち上がる、刃の摩耗が早まる | 取扱説明書、同じ素材を使ったテストカット |
軸径や全長が近い互換刃でも、オフセットや先端形状が同じとは限りません。純正刃の品番と対応表が一致しない互換刃は、ホルダーへ差し込めても使わないでください。
Graphtec・Roland・Mimakiは純正の刃品番と設定値で選ぶ
業務用カッティングマシンでは、刃の角度だけでなく、純正品番と本体側の設定値がセットです。同じ45度でも、薄いフィルム用と厚紙用では刃径やホルダーが変わります。
Graphtecでは、国内公式の消耗品表にある品番と対応プランジャを照合してください。φ0.9mmのCB09系はPHP33-CB09N-HSなど、φ1.5mmのCB15系はPHP33-CB15N-HSなどを使います。角度が同じでも、別の太さのホルダーへは入れないでください。
Rolandのoffsetは刃品番ごとに決まっており、一般シート用のZEC-U1005は0.25mm、厚手素材用のZEC-U3050は0.50mmです。窓用フィルムには55度のZEC-U5010もあるため、30度・45度・60度の3種類だけで探さないでください。
| メーカー | 純正刃・対象例 | 角度・刃径・オフセット | 公式の用途例 |
|---|---|---|---|
| Graphtec | CB09UB | 45度・φ0.9mm | マーキングフィルム、紙、アイロンプリント、厚み0.25mm以下 |
| Graphtec | CB15U | 45度・φ1.5mm | 厚紙、コートボール、オイルボード、厚み0.5mm以下 |
| Graphtec | CB15U-K30 | 30度・φ1.5mm | 圧縮発泡・マグネット・サンドブラストゴムは1.1mm以下。マーキングフィルムは0.25mm以下で、10mm以下の小文字にも対応 |
| Roland | ZEC-U1005 | 45度・オフセット0.25mm | 一般的な2〜3milのビニール |
| Roland | ZEC-U3050 | 60度・オフセット0.50mm | サンドブラスト材などの厚手素材 |
| Roland | ZEC-U3100 | 60度・オフセット1.00mm | さらに厚い素材 |
| Roland | ZEC-U5010 | 55度・オフセット0.50mm | 窓用フィルム |
| Mimaki | CG-FXII付属カッターの例 | オフセット0.30mm | 取扱説明書で刃と素材に合わせて変更 |
MimakiのCG-FXIIでは、付属カッターのオフセット例が0.30mm、設定範囲は0.00〜2.50mmで0.05mm刻みです。この0.30mmを別の刃や機種へ流用せず、使っているカッターの品番と取扱説明書に記載された値を使ってください。

Cricut・Silhouette・ScanNCutは専用刃と本体世代を合わせる
家庭用クラフト機は、替刃だけでなくハウジングやキャリッジまで専用設計です。30度・45度・60度の裸刃セットが本体に入るように見えても、AutoBladeや自動調整刃の代わりにはなりません。
CricutのDeep-Pointは60度なので、黒いDeep-Point専用ハウジングと組み合わせてください。Premium Fine-Point用へ裸刃だけ差し替える使い方は公式の組み合わせではありません。また、Maker・Explore用とJoy用は別系統で、Knife BladeやRotary BladeもFine-Pointとは別のツールです。
Silhouetteでは、Cameo 3・Portrait 2用のAutoBlade Type Aと、Type BのAutoBladeやManual Bladeを見分けてください。旧型向けのPremium BladeやDeep-Cut Bladeを新しい本体で使う場合は、公式の互換表に指定されたアダプターも必要です。
Brother ScanNCutでも、自動調整用と手動調整用の刃・ホルダーを混ぜないでください。SDX系で手動の標準刃や厚物刃を使う場合は、標準刃をCAHLP1、厚物刃をCAHLF1と組み合わせてください。
| 本体シリーズ | 刃・ハウジングの系統 | 混ぜない組み合わせ |
|---|---|---|
| Cricut Maker・Explore | Premium Fine-Point+対応ハウジング、Deep-Point+専用ハウジング | Joy用、Knife Blade、Rotary Blade、角度だけ合わせた裸刃 |
| Cricut Joy・Joy Xtra | Joy専用の刃・ツール | Maker・Explore用のFine-Point/Deep-Point |
| Silhouette Cameo 3・Portrait 2 | AutoBlade Type A SILH-BLADE-AUTO | Type Bや汎用30度・45度・60度刃 |
| SilhouetteのType B対応機 | AutoBlade Type B、Manual Blade 1mm/2mmなど | Type Aの無条件流用、指定アダプターなしの旧型ツール |
| ScanNCut DX | 自動調整用替え刃+自動調整用ホルダー | 手動用替え刃の単体装着 |
| ScanNCut手動調整 | 標準刃+CAHLP1、厚物刃+CAHLF1 | 自動調整用ホルダーへの流用 |
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・カッティングプロッター用PCの必要スペック|対応ソフトと接続
素材で刃を選び、交換後は同じ端材で試し切りする
本体とホルダーに適合する刃が分かった後は、素材の種類で品番が変わります。厚さだけで決めないでください。確認するのは、硬さ、表面、粘着剤、台紙、本体の最大対応厚です。同じ0.2mmでも、塩ビフィルムとマグネットシートに同じ設定を使わないでください。
一般塩ビではGraphtecのCB09UBやRolandのZEC-U1005、厚紙ではGraphtecのCB15Uが公式例です。フォームやマグネットにはCB15U-K30、カーフィルムにはCB09UB-K60、高輝度反射フィルムにはCB15UA系の専用品があります。角度が近くても、一般用の刃で置き換えないでください。
新刃に替えたら、同じ素材の端材で小さな四角や三角を試し切りしましょう。摩耗した刃で上げていた圧をそのまま使うと、台紙やマットまで深く切るおそれがあります。刃出しを必要最小限にしてから、圧、速度、offsetの順で一度に一項目だけ変えてください。
合格の目安は、表層だけが切れ、台紙へ深く入らず、四角や三角の角と切り終わりが閉じていることです。切れないからと圧だけを上げず、素材の固定、刃品番、ホルダーの装着、offsetも見直してください。
| 素材カテゴリ | 純正刃の公式例 | 調整時の注意 |
|---|---|---|
| 一般塩ビ・ラベル | Graphtec CB09UB、Roland ZEC-U1005 | 表層だけを切り、台紙を残す |
| 厚紙・フォーム・マグネット | Graphtec CB15U/CB15U-K30 | 最大対応厚と硬さを確認し、厚さだけで設定を流用しない |
| 薄いカーフィルム | Graphtec CB09UB-K60、Roland ZEC-U5010 | 窓用フィルムの指定を確認し、速度とoffsetも一項目ずつ調整 |
| マーキングフィルムの小文字 | Graphtec CB15U-K30 | 0.25mm以下・10mm以下という公式条件を確認し、角の閉じ方を見る |
| 高輝度反射フィルム | Graphtec CB15UA/CB15UA-K30 | 専用刃の指定に従い、刃やマットの摩耗も確認 |
刃先に触れずに交換し、刃出しは最小から合わせる
替刃は小さくても鋭利です。機械にホルダーを付けたまま刃先をつままず、カットを停止してからホルダーやハウジングごと外してください。電源を切るか、電源プラグまで抜くかは本体の取扱説明書に従いましょう。
交換前に、刃の品番、ホルダー型番、刃出し目盛、ソフトのoffset・圧・速度を写真に残しましょう。
折れた刃がホルダー内部に残った場合は、ピンセットなどで無理に取り出さないでください。機種によってホルダーの構造や刃の保持方法が異なるため、確認先はメーカーの交換手順または修理窓口です。
- カットを停止し、ヘッドが動かない状態にする
- ホルダーやハウジングを本体から外す
- 交換前の品番と各設定を写真に残す
- メーカー手順に従い、刃先ではなく軸側や保護キャップ側を持つ
- 対応する新刃を正しい向きで奥まで入れる
- ホルダーをキャリッジの指定位置へ底まで入れ、固定部を確認する
- 刃出しを最小にして、同じ素材の端材で試し切りする
- 使用済み刃は保護キャップまたは硬い容器へ入れ、自治体・事業所の刃物廃棄ルールに従う
次の状態では交換作業を止めてください。
- 本体型番や純正刃の品番が分からない
- 折れ刃が内部に残っている
- ホルダー先端の変形、ばね・磁石・キャップの欠品がある
- 新刃が斜めに入る、異常な抵抗がある、固定後もがたつく
- ホルダーがキャリッジの底まで入らない
- 新刃でも圧を上限近くまで上げないと切れない
- マット、カッティングストリップ、キャリッジ、クランプに損傷がある
Amazonでは純正品番が一致する替刃から選ぶ
Amazonで替刃を探すときは、メーカー名と純正品番を検索語に入れましょう。商品名に対応機種が書かれていても、それだけでは適合の証明になりません。購入前に、本体の型番、取扱説明書にある純正刃品番、商品ページの品番を照合してください。
Amazonに掲載されている純正品は、Rolandの一般シート用、CricutのDeep-Point、Silhouette Cameo 4用AutoBladeです。Cricutはハウジング付きか、Joy用ではないかを確認してください。Silhouetteは同じCameo用でも本体世代でType AとType Bが分かれるため、Cameo 4という機種名まで合わせましょう。
B008A1WZC2は商品名にCB09UB-K60と「φ1.5mm」が同居していますが、Graphtec公式のCB09UB-K60はφ0.9mmです。カタログ表記が矛盾するため、この商品は買わないでください。30度・45度・60度の大量互換セットも、軸径、全長、offset、対応ホルダー、公差を公式情報で確認できなければ、純正品の代替にはなりません。
| Amazonで確認した商品 | ASIN | 対応機種・用途 | 購入前の確認条件 |
|---|---|---|---|
Roland純正 ZEC-U1005 5本 | B000FHVLCE | Rolandの一般的な2〜3milビニール、45度・offset 0.25mm | 使用機種の取扱説明書にZEC-U1005の指定があるか |
| Cricut Deep-Point Blade+Housing | B00I00RASM | 対応するMaker・Explore系の厚手素材 | Deep-Point用ハウジング付きか、使用機種が商品ページと公式表の両方に載るか。Joy用ではない |
| Silhouette Cameo 4用AutoBlade | B07YLF85KN | Cameo 4のAutoBlade | 本体がCameo 4か、パッケージSKUと公式互換表が一致するか |
Graphtec国内流通 Cameo 4用AutoBlade SILBLAD-AUT-J2 | B07Z5RR6CF | Cameo 4用AutoBlade | 国内流通型番とSilhouette公式のType B対応SKUを再照合できた場合のみ |
迷ったら角度ではなく純正品番・ホルダー・オフセットを合わせる
業務用機で純正品番まで特定できない場合は、本体の銘板、古い刃の袋、ホルダーの刻印、切りたい素材を撮影し、メーカーか販売店へ提示してください。純正品が廃番なら、代替刃の品番に加えて、対応ホルダーと指定offsetも確認が必要です。
クラフト機では、本体名だけでなく世代まで伝え、現在の刃とhousingまたはadapterも写真に収めましょう。メーカーから専用刃の名称と対応ツールを確認できるまで、角度だけが一致する替刃は購入しないでください。
カッティングマシンの替刃はいつ交換しますか?
交換回数や使用期間は一律に決められません。刃先の糊や紙粉を取り、ホルダーの装着、刃出し、圧、速度を見直しても、毛羽立ちや切れ残り、素材の引き裂きが続く場合は交換してください。硬い素材や高い圧では摩耗が早まるため、同じ素材の端材で切れ味を確認しましょう。
Amazon の PC をスコア化してみた

Amazonにある8〜14インチの小型WindowsタブレットやノートPCを、スペック別にスコア化して比較・ランキング。
※同一運営者のサイトです。
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