
時計修理技師の細部点検におすすめのヘッドルーペ、倍率と作業距離の目安
腕時計の文字盤を確認する作業と、ムーブメントの小さな部品を見る作業では、必要な拡大の度合いも変わります。倍率と作業距離の両方を見ながら、手元の作業に合うヘッドルーペを比べていきましょう。
商品早見表
価格は2026年9月29日時点のAmazon参考価格です。販売時期によって変わるため、購入時の表示価格も確認してください。
| 商品 | 倍率 | レンズ・照明 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
HIRAISM | 1.7〜7倍 | 交換式4枚・LED | 2,650円 |
MAGDEPO | 1.8〜3.5倍 | 交換式4枚 | 1,830円 |
Bijia | 1〜3.5倍 | 交換式5枚・充電式LED | 2,108円 |
zmart | 1.5〜4.5倍 | 6段階・充電式LED | 3,974円 |
PhoenixLoupe | 1〜3.5倍 | 交換式5枚・LED | 2,098円 |
Charmoon | 1.7〜6倍 | 交換式4枚・LED | 1,998円 |
LIOOBO | 3・5・10・15倍 | アイピース4個 | 1,664円 |
zmart
作業距離の数値を見ながら倍率を決めたい人には、zmartがおすすめです。焦点距離は1.5倍で357mm、2.0倍で274mm、2.5倍で204mm。作業台から頭をどの程度近づけるか、数字でイメージできます。
3.5倍は158mm、4.0倍は136mm、4.5倍は125mmです。工具を動かす余裕を取りたい間は低倍率、部品表面を大きく確認したい時は高倍率へ切り替えられます。
LEDは2段階で明るさを調節でき、照射角度も変えられます。前面レンズは跳ね上げ式。細部を確認したあとにレンズを上げて視界を切り替えられます。

HIRAISM
HIRAISMには1.7倍・2倍・2.5倍・4.5倍のレンズが付属し、2枚を重ねると最大7倍まで拡大できます。文字盤の確認から小さな部品の観察まで、倍率を切り替えて使えます。
LEDを内蔵し、レンズの角度も調整できます。作業台の照明だけでは影が入りやすい場所で、ネジ頭や部品の表面を照らせます。
本体サイズは幅19cm・高さ23cm・奥行27.5cmです。重量は約500g。長時間使う人は、この重量と倍率の幅、LED照明を比べてください。

Charmoon
Charmoonには1.7倍・2倍・2.5倍・3.5倍のレンズが4枚付属します。2枚を重ねると最大6倍です。4.5倍や7倍を使わず、中間倍率から細部確認まで切り替えたい人におすすめです。
本体は約150gで、LEDライトは明るさと角度を調整できます。HIRAISMより軽い本体で照明も使いたい場合に、倍率と重量を比べられます。
電源は単4電池2本です。参考価格は1,998円で、充電式ではありません。

MAGDEPO
MAGDEPOは1.8倍・2.3倍・2.7倍・3.5倍のレンズを交換して使います。倍率は最大3.5倍。時計の外装や文字盤を確認しながら、段階的に拡大できます。
本体重量は約200gで、ヘッドバンドのサイズを手で調整できます。手元を照らす設備がある人は、倍率と装着重量を商品表で確認してください。
参考価格は1,830円です。暗い場所で作業する場合は、別の照明を組み合わせてください。

Bijia
Bijiaは1倍・1.5倍・2倍・2.5倍・3.5倍の5種類からレンズを選べます。1倍で時計全体を見て、必要な箇所で倍率を上げる使い方もできます。
LEDライトはUSB充電式です。メガネ型フレームのほかに固定ベルトも付属します。作業台から離れた場所へ持ち出すことが多く、電池交換を避けたい人におすすめです。
重量は約100gで、レンズ角度も調整できます。普段の眼鏡を掛けたまま使える仕様です。時計の外装点検で軽さと低倍率の選択肢を重視する人に向いています。

PhoenixLoupe
PhoenixLoupeは1倍から3.5倍まで5種類のレンズを交換でき、LEDライトとヘッドバンドが付属します。重量はレンズ装着時で約80gです。倍率を上げすぎずに手元を確認したい人におすすめです。
表示倍率どおりに見るには、目と対象物の距離を約2cmにする必要があります。時計のネジを扱う作業では距離がかなり近く、工具を入れる余裕を保ちにくいため、細かな調整作業用としてはおすすめしません。
光学中心間距離は2mmです。使用時に眼精疲労や複視などの問題が起こる可能性があります。購入する場合は、約2cmの作業距離と装着条件を確認してください。

LIOOBO
LIOOBOは3倍・5倍・10倍・15倍のアイピース式ルーペ4個セットです。ヘッドバンドも付属しますが、倍率を交換するメガネ型の双眼ルーペとは形式が異なります。
10倍や15倍では、細かな傷や部品表面を大きく拡大して見られます。時計全体を見ながら両手で工具を動かす作業では、1〜3.5倍を使えるメガネ型とは使いどころが異なります。
参考価格は1,664円です。日常的な組立やねじ調整用の一台ではなく、強い拡大が必要な検査用としておすすめします。

結論
作業距離を数字で確認し、手元の工具スペースも確保したいならzmartがおすすめです。1.5倍から4.5倍までの焦点距離が示されており、作業台に対する姿勢を具体的に想定できます。
明るさと倍率の幅を重視するならHIRAISM、軽さと充電式LEDを重視するならBijiaがおすすめです。どちらも交換レンズを使えますが、本体重量には大きな差があります。
時計修理では、最大倍率だけで決めず、必要な拡大と工具が動く距離を両立させてください。目のすぐ近くに対象物を置く仕様の製品は、点検台での作業姿勢まで含めて購入を判断しましょう。
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