
模型用塗装ブースのフィルター交換|交換時期と型番別サイズの調べ方
塗装ブースの吸い込みが弱くなり、交換フィルターを探してみると、よく似た形や品番がいくつも並び、GSIクレオスのFT03とGT03のように、名前が近くてもハニカムフィルターの横幅が違う組み合わせもあります。
手元のフィルターを測っただけでは、交換品を特定できません。箱や取扱説明書、購入履歴で本体型番を確かめ、対応する純正品番を照合しましょう。中古品やフードを交換した機種では、現在付いているフードの幅も確かめる必要があります。
メーカーの公式資料に「○か月ごと」といった一律の期間はなく、交換の判断材料は汚れ方と吸引力の落ち方です。タミヤのウレタンフィルターは表面の塗料粉を水洗いできるため、交換前に汚れと吸引力を確かめましょう。
目次
フィルターを探す前にブースの本体型番を確かめる
型番は箱や取扱説明書に記載され、見当たらない場合は購入履歴や保証書にも残っています。
タミヤはITEM番号を箱・説明書・購入履歴で確認
タミヤのペインティングブースIIは取扱説明書の表紙右上に「ITEM 74534」または「ITEM 74538」と記載され、74534はツインファン、74538はシングルファンですが、74538にはファンを増設できるため、いま付いているファンの数だけでは元の型番を決められません。
箱、保証書、購入履歴に残るITEM番号も照合しましょう。なお、旧型のITEM 74521には、ペインティングブースII用の交換フィルター74535は使えません。
GSIクレオスは製品番号と現在のフード幅を確認
GSIクレオスでは、「FT03」「GT03」「FT04」「FT05」の製品番号を箱、取扱説明書、購入履歴で確認しましょう。FT03と旧GT03は名前が近くても、同じ大きさのフードではありません。
旧GT03のフードが「FT-03S」でコンパクト型に交換されている場合は、現在のフードに対応するFT-03Hが交換品です。
中古品や譲り受けたブースで交換歴が分からなければ、いま付いているハニカム開口部も測りましょう。公式寸法の330mm系か500mm系かを照合すると、元の品番と現在のフードが食い違うケースを見分けられます。
型番別の純正品番とフィルターサイズ
| 本体・フード | フィルター種類 | 純正品番 | 公式寸法 | 入り数 | 取り違えやすい点 |
|---|---|---|---|---|---|
| タミヤ 74534 ペインティングブースII ツインファン | ウレタン樹脂フィルター | 74535 | 個別寸法は公式未記載 | A・B・C・Dの4種類 1台分 | 旧74521には使用不可 |
| タミヤ 74538 ペインティングブースII シングルファン | ウレタン樹脂フィルター | 74535 | 個別寸法は公式未記載 | A・B・C・Dの4種類 1台分 | 旧74521には使用不可 |
| GSIクレオス FT03 Mr.スーパーブースコンパクト | 前面ハニカム | FT-03H | 縦235×横330×奥行30mm | 1枚 | GT-03Hはサイズ違いで使用不可 |
| GSIクレオス FT04 Mr.簡易塗装ブース | 前面ハニカム | FT-03H | 縦235×横330×奥行30mm | 1枚 | 330mm幅のコンパクト型 |
| GSIクレオス GT03 Mr.スーパーブース | 前面ハニカム | GT-03H | 縦295×横500×奥行30mm | 1枚 | FT-03S換装済みはFT-03H |
| GSIクレオス FT05 Mr.簡易塗装ブース ワイド | 前面ハニカム | GT-03H | 縦295×横500×奥行30mm | 1枚 | GT03と同じ幅広サイズ |
| GSIクレオス FT03・GT03・FT04・FT05 | 奥側ペーパーフィルター | GT-03F | 1枚の寸法は公式未記載 | 5枚セット | 前面ハニカムとは別のフィルター |
タミヤ74534・74538は交換品74535
タミヤの74535は、場所ごとに形が異なるA~Dの4種類をまとめた1台分で、74534と74538に共通しますが、メーカーは各フィルターの寸法を公開していません。
販売店の実測値に近いものを切って合わせるのではなく、品番74535まで一致させて選びましょう。旧74521には取り付けられません。
FT03・FT04はFT-03H、GT03・FT05はGT-03H
GSIクレオスのハニカムは、コンパクト型と幅広型で横幅が170mm違い、FT03とFT04は330mm幅のFT-03H、旧GT03とFT05は500mm幅のGT-03Hです。
メーカーがFT03へのGT-03Hを使用不可としているため、大きい方を切って流用せず、FT-03Hを選びましょう。
旧GT03をFT-03Sでコンパクト型フードへ換装している場合の対応品は、FT-03Hです。
奥側のペーパーフィルターはGT-03F
GT-03Fは前面の段ボール状ハニカムとは別に奥側で使う白いペーパーフィルターで、5枚セットですが、1枚あたりの公式寸法は確認できません。
交換時期は使用月数より汚れと吸引力で見分ける
使用期間だけでは交換時期を決められないため、次の状態が出ていないか確かめましょう。
交換や手入れが必要な状態
- フィルター表面の塗料色が濃くなり、目の詰まりが見える
- 使い始めた頃より塗料ミストを吸い込みにくくなった
- 2段構成で、手前のハニカムか奥側のペーパーが広く汚れている
- タミヤ74535を手入れしても吸引が戻らない
タミヤは汚れや吸引低下が手入れのサイン
タミヤの取扱説明書は、汚れが気になる時や吸引力が落ちた時に手入れを案内しています。74535はウレタン樹脂製で、表面に付いた塗料粉末なら水洗いできます。
洗った後はしぼらず、軽く握って水気を落とし、陰干ししてください。十分に乾かして戻しても吸引が改善しない、フィルターが変形・破損して位置を保てない、といった場合は交換を検討する状態です。
吸引の差を見るために、フィルターを外したまま運転する方法は使えません。ファンへの塗料付着やモーターの負荷につながるため、確認中も指定位置へ戻して使ってください。
GSIクレオスは前後2種類の汚れを別々に見る
GSIクレオスは、FT-03HとGT-03Hを「こまめに交換」と案内しています。FT03など2段構成の機種では、前面のハニカムだけでなく、奥側のGT-03Fも別に確認しましょう。
GSIクレオスの公式資料では、ハニカムやペーパーフィルターの水洗い方法は案内されていません。タミヤ74535の水洗い手順をそのまま使わず、目詰まりや汚れが目立つものは交換品へ替えましょう。
交換作業の前に電源・換気・火気を確認する
フィルターには乾いた塗料粉が付き、ブースの周りに溶剤の蒸気が残っていることもあります。交換は電源を抜き、換気できる場所で始めるのが前提です。
電源プラグを抜き、ファンが冷えてから触る
コンセントから電源プラグを抜き、使用直後はファンユニットの金属部分が十分に冷えるまで待ち、水のかかる場所や濡れた手での操作は避けてください。
作業面には新聞紙などを敷いておくと、外したフィルターの粉が周囲へ広がりにくくなります。
電源をつなぎ直す際に使うのはAC100V(50/60Hz)のコンセントで、タコ足配線も避ける必要があります。
防塵マスクと防毒マスクは役割が異なる
排気ホースは屋外へ出し、窓を開ける、換気扇を回すなどして空気の通り道を確保してください。塗料や溶剤系クリーナーを扱う場所では、火気も厳禁です。
防塵マスクはフィルターから舞う顔料や樹脂の粒子を防ぎ、気化した溶剤には対応する防毒マスクが必要です。
どちらのマスクも換気の代わりにはならないため、室内に臭いや蒸気が残らないよう換気を続け、ゴム手袋で手への付着も防いでください。
交換手順はタミヤとGSIクレオスで異なる
フィルターの場所やパネルの外し方はメーカーで異なります。タミヤのビス本数やA~Dの配置を、GSIクレオスの機種へそのまま当てはめることはできません。
タミヤ74534・74538はA~Dを指定位置へ戻す
- 電源を抜く:74534は2本、74538は1本の電源プラグを抜き、ファンユニットが冷えるまで待ってください。
- 作業場所を整える:作業場所は換気のよい所とし、新聞紙、防塵マスク、ゴム手袋も必要です。
- フードと前面パネルを外す:前面パネルのフードを外し、固定しているタッピングビス6本を抜いて、前面パネルを本体から外してください。
- A~Dを入れ替える:新品のA~Dを戻す場所は、取扱説明書の「フィルター位置」図で確認できます。古いフィルターを外したら、同じ位置へ新品を入れてください。
- エプロンを丁寧に扱う:外す必要がある時は、固定部を折り返して抜き差しすると無理な力がかかりません。
- 古いフィルターを処分する:ウレタン樹脂(PU)として、自治体のルールに従って処分してください。
GSIクレオスはハニカムとペーパーを1枚ずつ替える
公式製品ページで示されている交換範囲は、前面ハニカムと奥側ペーパーまでです。本体ごとのビス本数やファンを外す手順は案内されていないため、その先の分解には進まないでください。
- 電源を抜く:作業を始められるのは、コンセントから電源プラグを抜き、ファンが完全に止まった後です。
- 現在の取り付け方を見る:外す前に、ハニカムと奥側ペーパーの位置や向きを確認。
- 前面ハニカムを替える:交換品は、現在のフードに合うFT-03HまたはGT-03Hです。
- 奥側ペーパーを替える:GT-03Fを使う機種では、前面ハニカムと別にペーパーフィルターも交換。
- 白いテープに合わせる:FT04とFT05のハニカムは、段ボールに付いた白い着脱テープが取り付け位置の基準です。
FT03やGT03へ、タミヤの「ビス6本」という手順を当てはめることはできません。フィルターを外すために本体分解が必要に見える場合は、そこで作業を止めてください。
交換後も吸い込みが弱いときは排気経路まで確認する
新品のフィルターへ替えても吸い込みが戻らないなら、取り付け位置や排気経路に原因が残っていることがあります。すぐにファンの故障と決めず、フィルターの位置から順に見直しましょう。
フィルターの位置と2段構成を見直す
タミヤ74534・74538は、A~Dのフィルターを取扱説明書の位置図どおりに入れる必要があります。表裏や位置を取り違えていないか、前面パネルを閉じる前にもう一度見ておきましょう。
GSIクレオスのFT03は、前面ハニカムと奥側ペーパーの2段構成です。ハニカムだけを替えた場合は、奥側のGT-03Fに汚れが残っていないかも確認しましょう。
ホースと排気口がふさがれていないか確認する
フィルターが正しく入っていても吸引が弱い場合は、排気ホースや排気口のふさがりが原因の一つです。タミヤの取扱説明書では、どちらかがふさがれると吸引できず、過熱や故障につながると警告されています。
GSIクレオスの2段フィルター機は、前面ハニカムと奥側ペーパーを確かめた後、外から見える排気経路にふさがりがないかを見て、本体は開けないでください。
タミヤはファン表面のブラシ清掃まで
タミヤは、電源プラグを抜き、ファンユニットが冷めた後で、ユニットを背面パネルから外してファン表面の汚れをブラシで落とす範囲まで公式手順に含めています。
清掃できるのはファンの表面までで、ファンユニットそのものを開ける分解は禁止です。ケースやモーターには手を入れないでください。
改善しないときはメーカー窓口へ
タミヤは、フィルター位置、排気経路、公式範囲のブラシ清掃を確かめても異常が残る場合、電源を抜いてカスタマーサービスへ相談してください。
GSIクレオスの公式製品ページには、ファンの詳細な分解・清掃手順が示されていません。タミヤの方法を流用せず、フィルターと外側の排気経路で改善しなければ、お客様相談室や問い合わせ窓口へ相談してください。
購入候補は在庫と適合をもう一度確かめてから選ぶ
現在、商品名・型番・寸法・画像が一致し、Amazonで在庫まで確認できるのはFT-03HとGT-03Hです。どちらも前面のハニカムですが、対応するフード幅が違うため、品番を入れ替えて使わないでください。
FT-03H|FT03・FT04用

GT-03H|旧GT03・FT05用

74535とGT-03Fは在庫を確認してから
タミヤ74535は74534・74538用の4種類1台分、GSIクレオスGT-03Fは奥側に使うペーパーフィルター5枚セットです。どちらも純正品番まで一致する商品はありますが、現在はAmazonの在庫を確認できません。
探す場合は似た汎用品へ替えず、「74535」「GT-03F 5枚」の品番と入り数を確かめましょう。
FT03で缶スプレーを使えるか迷ったとき
FT03はフィルターを交換すれば缶スプレーに使えますか?
使えません。GSIクレオスのFT03公式ページには、缶スプレー塗装に対応しないとの記載があります。新品フィルターへ替えても、ブース自体の対応範囲はそのまま。缶スプレーには、メーカーが対応を明記した塗装ブースを選びましょう。
Amazon の PC をスコア化してみた

Amazonにある8〜14インチの小型WindowsタブレットやノートPCを、スペック別にスコア化して比較・ランキング。
※同一運営者のサイトです。
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