エスプレッソ用フィルターバスケットのサイズ選び|51・54・58mmと加圧式の違い

エスプレッソ用フィルターバスケットのサイズ選び|51・54・58mmと加圧式の違い

オフ 投稿者: せせら編集部

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エスプレッソ用のフィルターバスケットを交換しようとすると、51mm、54mm、58mmと書かれていても、どこを測った数字なのか迷いますよね。

同じサイズに見える商品でも直径だけでは適合を判断できず、本体型番、加圧式か非加圧式か、バスケットの高さまで照合が必要です。

目次

交換前に必要な本体型番と純正バスケット

同じメーカーでもシリーズや世代によって使える部品が違うため、交換部品を探す前にエスプレッソマシンの完全な本体型番が必要です。

  1. 本体型番

本体の側面や底面にあるラベルへ記載されています。読めない時は、取扱説明書、保証書、箱、購入履歴も確認してください。

  1. 純正バスケットの刻印

バスケットの底や側面にある品番やサイズ表示を探してください。1杯用・2杯用などの表示も、純正部品の特定に役立ちます。

  1. メーカーの適合表

本体型番と純正バスケットの情報を、メーカー公式の取扱説明書や部品ページと照らしてください。販売ページだけでなく、メーカー側にも同じ型番が載っていることが必要です。

たとえばDe’Longhiの公式ポルタフィルターにも51mmの商品がありますが、対応するシリーズは決まっており、De’Longhiの51mm製品すべてで共通とは限りません。

見た目や直径が近くても、型番と純正部品の情報が違えば交換品として使えません。手元の情報をメーカーの案内と照らしてください。

加圧式のまま使うか非加圧式へ替えるか

フィルターバスケットには、加圧式と非加圧式があります。どちらを使うかは、普段使うコーヒー粉とグラインダー、抽出のたびにどこまで調整するかで変わります。

方式粉の条件必要な調整注意
加圧式(デュアルウォール)市販の挽き粉、少し古くなった豆挽き目やタンピングのばらつきをバスケット側で補いやすい機種指定の部品と組み合わせる場合あり
非加圧式(シングルウォール)抽出直前に挽いた新鮮な豆挽き目、粉量、分配、タンピングを抽出に合わせて調整エスプレッソ域を細かく調整できるグラインダーが必要

加圧式は、内側の多数の穴を通ったコーヒーを外側の小さな出口へ集めて圧力を作る二重構造で、市販の挽き粉を使う時や毎回細かく調整したくない時に使えます。

非加圧式はコーヒー粉そのものの抵抗で抽出を整える方式で、豆を抽出直前に挽き、流れに合わせて挽き目を調整できる場合に向きます。バスケットを替えるだけで味が良くなるわけではないため、加圧式の部品を外したり、出口の穴を広げたりせず、マシンの取扱説明書に沿って使ってください。

51・54・58mmは外周リムの実寸ではない

商品説明にある51・54・58mmは、ポルタフィルターやグループの大きさを示す呼び径です。バスケットの最外周を測った実寸ではないため、51mm用の外周リムが61.5mmでも間違いではありません。

呼び径代表機種群バスケット実寸例タンパー径注意
51mmDe’Longhi Dedica系、ROK SmartShotなどIMS DL:ボディ51.5mm/外周リム61.5mm51mm同じブランド内でも系列差あり
54mmBreville/Sage Barista Express・Bambino系などIMS B62.5:ボディ内径54mm/外周リム62.5mm53mm・53.4mm機種によりバスケットの高さが異なる
58mmGaggia Classic系、Flair 58、E61系などIMS B70:ボディ約60mm/外周リム70mm58mm・58.4mmポルタフィルターの耳まで共通とは限らない

IMSの寸法表でもタンパー径、バスケット本体の内径、外周リム径は別項目で、54mm系には内径54mm、タンパー53mmまたは53.4mm、外周リム62.5mmという組み合わせがあります。

表の機種群は代表例にすぎないため、De’LonghiやBreville/Sageなどのブランド名だけで決めず、本体型番とメーカーの適合情報まで確認してください。

バスケットで測るのは上部内径・外周リム・全高

測る場所は、粉が入る側の上端近くにある直線的な内壁間、ポルタフィルターに載る外周リム、リム上面から底面までの全高です。

IMSの寸法表ではØAが適合するタンパー径、ØBがバスケット本体の内径、ØCが外周リム径であり、3つは別の寸法です。

定規しかない場合は上部の内側を端から端まで測り、おおよその呼び径を把握してください。数mm未満の差や測る位置のずれを見分けにくいため、本体型番とメーカーの適合情報との照合も必要です。

測定チェックリスト

  • ☐ 上部内径:巻き込みリムを避け、上端近くの直線的な内壁間を測った
  • ☐ 外周リム:ポルタフィルターに載る最外周を端から端まで測った
  • ☐ 全高:リム上面から底面までを測った
  • ☐ リッジ:側面の膨らみの有無と位置を記録した
  • ☐ 刻印:底面や側面の型番・部品番号を記録した
  • ☐ 測定値と本体型番をメーカーの適合情報と照合した

同じ呼び径でも収まらない条件

同じ51・54・58mmでも高さが変われば入る粉の量も変わりますが、18g用などの容量表記は固定値ではなく、外径や全高の代わりにはなりません。

深いバスケットは粉量を増やせますが、純正ポルタフィルターの底、吐出口、樹脂インサートへ当たることがあります。底まで入らない商品を、内部部品を外す前提で使うのは避け、純正バスケットの全高とポルタフィルター内部の深さを比べてください。

側面のリッジは保持スプリングに掛かってバスケットを留める膨らみであり、リッジありとリッジレスに抽出性能の優劣はありません。手元の保持スプリングに対して緩すぎないか、きつすぎないかを確認してください。

耳の数や厚さはバスケット交換の項目ではなく、ポルタフィルター一式を替える時だけ照合が必要です。また、54mm機でも54mmタンパーが合うとは限らず、Breville/Sageの54mm系には53mmや53.4mm指定のバスケットがあります。本体型番、加圧式・非加圧式、呼び径、外周リム、全高、リッジがそろわない商品は注文しないでください。

確認箇所合わない時に起きること
バスケットの全高ポルタフィルターの底、吐出口、樹脂インサートへ当たり、奥まで収まらない
容量・推奨粉量粉が多すぎるとシャワースクリーンへ触れ、装着不良や縁からの漏れにつながる
リッジの有無と位置保持スプリングに対して緩すぎる、またはきつくて取り外す時に強い力が必要になる
タンパー径54mm機に54mmタンパーを合わせるなど、内壁との隙間や引っ掛かりが出る
ポルタフィルター一式の耳直径が同じでもグループヘッドへ入らない、または正しい位置で固定できない

51mm向け|H22とH26の違い

51mm系の非加圧式バスケットであるIMS DL2TH22Eは、高さ22mm、外周リム61.5mm、ボディ51.5mm、対応タンパー51mmです。ただし、51mm機すべてに入るわけではありません。エスプレッソマシンの完全な型番がIMSのDL系列に対応し、純正ポルタフィルターに22mmの高さが収まることを確認してください。

粉量を増やしたい場合は、高さ26mmのDL2TH26Eがあります。粉量は焙煎度によって約15.5〜20gですが、H22より4mm深いため、純正ポルタフィルターの樹脂底や吐出口へ当たることがあります。18g前後を入れたいという理由だけでH26へ替えるのは避けたほうがよいでしょう。

販売ページに「樹脂底を外せば使える」と書かれていても、メーカーが認めていない改造は勧められません。H26がそのまま収まらない場合は部品を外さず、H22が対応型番に載っている時だけ交換してください。H22も適合を確認できなければ、純正バスケットのまま使うのがおすすめです。

型番高さ・粉量の目安購入前の確認向く条件
IMS DL2TH22EH22/約11〜14.5g完全な本体型番、DL系列の適合、純正ポルタフィルターの深さ純正に近い深さで非加圧式へ替えたい
IMS DL2TH26EH26/約15.5〜20g完全な本体型番、26mmの内部空間、樹脂底・吐出口との干渉深いバスケットが無加工で収まり、粉量を増やしたい

IMS DL2TH22Eは非加圧式です。完全な本体型番がDL系列の適合にあり、純正ポルタフィルターに高さ22mmが収まる場合だけ購入してください。

IMS DL2TH22E H22 51mm フィルターバスケット
IMS DL2TH22E H22 51mm フィルターバスケット

IMS DL2TH26Eも非加圧式で、高さは26mmです。純正ポルタフィルターの樹脂底や吐出口に当たらず、部品を外さずに収まる場合だけ購入してください。

IMS DL2TH26E H26 51mm フィルターバスケット
IMS DL2TH26E H26 51mm フィルターバスケット

54mmバスケットと53/53.4mmタンパー

Breville/Sageの54mm系に対応するIMS B62.52TH22Eは、高さ22mm、内径54mm、外周リム62.5mmです。指定タンパーは53mmまたは53.4mmなので、54mmという呼び径だけを見て54mmタンパーを買わないようにしてください。

粉量を増やしたい場合は、高さ26mmのB62.52TH26Eがあります。H22より4mm深いため、純正ポルタフィルターの底や吐出口に当たらない内部空間が必要です。BambinoやBarista Proというシリーズ名で止めず、本体ラベルにある完全な型番まで照合してください。

B62.52TH26Eは対応機種が指定されており、商品情報でJET非対応と明記されています。JET系には使わず、H22も含めて完全な型番が適合表に載っている場合だけ交換してください。深さが足りるか確認できない時は、純正バスケットのまま使うのがおすすめです。

型番高さ・粉量の目安タンパー径購入前の確認
IMS B62.52TH22EH22/約12〜16g53mm・53.4mm完全な本体型番、B62.5系列の適合、純正ポルタフィルターの深さ
IMS B62.52TH26EH26/約17〜21g53mm・53.4mm完全な本体型番、26mmの内部空間、底・吐出口との干渉、JET系ではないこと

IMS B62.52TH22Eは非加圧式で、商品情報ではボトムレスポルタフィルター用です。完全な本体型番、22mmの内部空間、53mmまたは53.4mmタンパーを照合してから購入してください。

IMS B62.52TH22E H22 54mm フィルターバスケット
IMS B62.52TH22E H22 54mm フィルターバスケット

IMS B62.52TH26Eも非加圧式のボトムレス用で、高さは26mmです。JET系には使わず、完全な本体型番と純正ポルタフィルターの深さが一致する場合だけ購入してください。

IMS B62.52TH26E H26 54mm フィルターバスケット
IMS B62.52TH26E H26 54mm フィルターバスケット

58mm向けH24・H26の粉量差

58mm系の非加圧式には、IMS B70系列のB702TCH24EとB702TCH26Eがあります。どちらも外周リム70mm、対応タンパー58mmまたは58.4mmのリッジレスバスケットです。58mmという呼び径だけでは適合を確定できないため、完全な本体型番がB70の適合一覧に載っているか確認してください。

B702TCH24Eは高さ24mmで約14〜21g、B702TCH26Eは高さ26mmで約17〜23gが焙煎度別の粉量です。希望粉量がH24の範囲に収まるならH24で十分ですが、その範囲を超え、純正ポルタフィルターに26mmの高さが収まる場合はH26がおすすめです。

B70の適合一覧にGaggia、Rancilio、E61系などが含まれていても、ポルタフィルター本体まで共用できるわけではなく、一式を替える時は耳の数・厚さ・位置を別に照合する必要があります。希望粉量が決まっていない場合や内部の深さを測れない場合は、純正バスケットのまま使うのがおすすめです。

型番高さ・粉量の目安共通仕様購入前の確認
IMS B702TCH24EH24/約14〜21gB70、外周リム70mm、58mm・58.4mmタンパー、リッジレス完全な本体型番、B70適合、24mmの内部空間、普段の粉量
IMS B702TCH26EH26/約17〜23gB70、外周リム70mm、58mm・58.4mmタンパー、リッジレス完全な本体型番、B70適合、26mmの内部空間、焙煎度別の希望粉量

IMS B702TCH24Eを購入する前に、非加圧式のボトムレス用であること、完全な本体型番がB70の適合にあること、24mmの内部空間と希望粉量が一致することを確認してください。

IMS B702TCH24E H24 58mm フィルターバスケット
IMS B702TCH24E H24 58mm フィルターバスケット

IMS B702TCH26Eも非加圧式のボトムレス用で、高さは26mmです。完全な本体型番、B70適合、26mmの内部空間、焙煎度別の希望粉量を照合してから購入してください。

IMS B702TCH26E H26 58mm フィルターバスケット
IMS B702TCH26E H26 58mm フィルターバスケット

まとめ|型番とポルタフィルターの深さが購入条件

本体型番、加圧式・非加圧式、呼び径、外周リム・全高・リッジ、商品型番の順で照らしてください。51・54・58mmという呼び径だけで、バスケットがポルタフィルターへ収まると判断しないでください。

51mmのH22はDL2TH22E、54mmのH22はB62.52TH22Eで、58mmは使う豆の焙煎度と希望粉量によってB702TCH24EかB702TCH26Eかが変わります。深いH26には、純正ポルタフィルターの底や吐出口に当たらない内部空間が必要です。

完全な本体型番が適合表にない商品は避けてください。内部の深さを測れない場合や、樹脂底などの部品取り外しが前提になる場合も、純正バスケットのまま使うのがおすすめです。ポルタフィルター一式を替える場合は、バスケットの適合とは別に耳の数・厚さ・位置も確認してください。

呼び径型番高さ・粉量の目安購入を止める条件
51mmIMS DL2TH22EH22/約11〜14.5gDL系列の対応型番にない、22mmの深さを確認できない
51mmIMS DL2TH26EH26/約15.5〜20g26mmが収まらない、樹脂底などの取り外しが必要
54mmIMS B62.52TH22EH22/約12〜16g、53・53.4mmタンパーB62.5系列の対応型番にない、22mmの深さを確認できない
54mmIMS B62.52TH26EH26/約17〜21g、53・53.4mmタンパー26mmが収まらない、JET系に使う
58mmIMS B702TCH24EH24/約14〜21gB70の対応型番にない、希望粉量が焙煎度別の範囲に合わない
58mmIMS B702TCH26EH26/約17〜23gB70の対応型番にない、26mmが収まらない

エスプレッソ用フィルターバスケットでよくある質問

1杯用から2杯用へ替えたら、同じ挽き目のままで抽出できますか?

1杯用と2杯用では粉量とバスケットの形が変わるため、同じ挽き目のままで同じ抽出になるとは限りません。バスケットメーカーやマシンの指定範囲に粉量を合わせ、抽出時間と抽出量を確かめながら挽き目を調整してください。粉量と挽き目を同時に大きく変えず、一つずつ動かすと原因を追いやすくなります。

深煎りから浅煎りへ替えたら、同じ18gを入れてもよいですか?

同じ高さのバスケットでも、焙煎度によってメーカーが示す粉量の範囲は変わるため、18gで固定できるとは限りません。使っているバスケットの焙煎度別範囲に合わせ、シャワースクリーンへ粉が触れない量から調整してください。

非加圧式へ替えて抽出が速くなったら、何を最初に調整しますか?

粉量を固定したまま、挽き目を少し細かくして抽出の変化を確かめてください。それでも速い場合は、指定範囲内で粉量を見直し、粉の偏りとタンピングも確認してください。挽き目、粉量、タンピングを一度に変えると、どの変更で流れが変わったのか分からなくなります。

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