
網戸の取っ手を交換・後付け|サッシ幅と固定方法の選び方
網戸に取っ手がないと、開けるたびに枠へ指を掛けることになって、地味に開けにくいですよね。取っ手が壊れたままだと、毎日の開け閉めがさらに面倒です。
取っ手が付いていない網戸へ後付けする場合と、既存の純正取っ手を交換する場合では、探し方が変わります。
買う前に、枠へ平らに貼れる場所と、ガラス戸や別の網戸に当たらない可動隙間を確かめましょう。以前の取っ手が付いていたなら、ねじや溝も固定方法を見分ける手掛かりになります。
目次
網戸取っ手は固定方法で分ける
この記事で扱う固定方法は、大きく3つに分かれます。枠の平らな面へ貼るタイプ、網を室内外から挟むタイプ、既存のねじ穴や専用形状へ付けるメーカー純正部品です。この中から、自宅の網戸に使える方法を先に絞ってください。
| 種類 | 実際の固定方法 | 購入前に確かめること | 判断 |
|---|---|---|---|
| 貼り付け・両面テープ | 枠の平らな面へ粘着 | 平らな取付面と可動部の隙間 | 条件が合えば後付け可 |
| 網挟み・面ファスナー | 網を室内外から挟む | 網の張り・劣化と両側の隙間 | 網が健全なら後付け可 |
| メーカー純正部品 | 既存のねじ穴や専用形状へ固定 | メーカー・シリーズ・部品番号 | 適用商品が一致する純正品だけ選ぶ |
たとえばAMD-02は、テープと面ファスナーで網を室内外から挟むタイプなので、枠へ貼る商品とは取付面も確認条件も異なります。
ねじや爪で付いていた取っ手は、メーカーと部品番号が一致する交換品を選んでください。枠と一体になった取っ手なら、そもそも後付けは不要です。
ただ、網戸そのものが重い、斜めになる、レールへ引っかかるなら、取っ手を買う前にいったん止めた方が良いでしょう。レールの汚れや戸車、建付け、外れ止めを点検し、網戸が軽く動く状態へ戻すのが先です。
サッシ幅は平面と可動隙間を測る
固定方法が分かったら、次は枠の採寸です。正面から見える枠全体の幅を測るだけでは足りません。貼り付け式では、段差や丸み、溝を除いた平らな部分を測りましょう。
| 順番 | 測る場所 | 記録する内容 |
|---|---|---|
| 1 | 平らな取付面 | 段差・丸み・溝・ねじ・調整穴を除いた幅と高さ |
| 2 | 枠と網の段差 | 枠の表面から網までの高さの差 |
| 3 | 可動部の最小隙間 | 室内外でガラス戸や別の網戸まで最も狭い場所 |
| 4 | 既存穴または網 | 交換なら穴位置・ねじ間隔・受け板、網挟みなら破れ・たるみ・劣化 |
可動部の隙間は、網戸を閉めた位置だけ測っても足りません。網戸を端から端までゆっくり動かし、取っ手を付ける場所がガラス戸や別の網戸に当たらないか、室内側と室外側の両方で確かめましょう。
商品外寸と、実際に貼り付く粘着面の大きさは同じとは限りません。メーカーが最低取付面幅を示していない商品では、商品ページやメーカー窓口で粘着面の寸法を確かめる必要があります。
交換と後付けで選ぶ商品を分ける
採寸後は、既存のねじや穴、爪、受け板が残っていれば交換、何もなく網戸が軽く動くなら後付けです。交換は窓のラベルからメーカー、シリーズ、純正部品番号を確認し、後付けは測定条件に合う商品を選びましょう。
| 自宅の条件 | 選ぶ商品 | 固定方法 | 購入前の最終確認 |
|---|---|---|---|
| 平らな枠面があり、貼付後24時間使わずに置ける | WAKI AMD-901 | 枠貼り粘着式 | 平面、全行程の干渉、24時間養生 |
| 枠と網の段差が10mm超・15mm未満で、茶系の枠 | KOKUBO KM-404(ブラウン) | 室内外一対の粘着式 | 段差、凹凸、網のたるみ、粘着跡 |
| 枠と網の段差が10mm超・15mm未満で、白系の枠 | KOKUBO KM-372(ホワイト) | 室内外一対の粘着式 | KM-404と同じ条件。色だけで分ける |
| 枠に貼れる平面がなく、網が健全で張っている | ダイオ AMD-02 | 網を室内外から挟む | 網の張り、60×55×奥行18mmの干渉 |
| 既存の穴・ねじ・専用形状がある | メーカー純正部品 | 機種専用 | 商品名、部品番号、取付手順の一致 |
枠に連続した平面があり、貼ったあと24時間は取っ手へ力を掛けずに置けるなら、WAKI AMD-901がおすすめです。凹凸や丸みを避け、全行程で周囲へ当たらない取付場所を決めてください。

枠と網の段差が10mmより大きく15mm未満で、貼る面に大きな凹凸がなく、網もたるんでいないならKOKUBOの2色がおすすめです。茶系の枠にはブラウンのKM-404を選びましょう。

白系の枠向けは、固定方法と取付条件がKM-404と同じホワイトのKM-372です。

枠に貼れる平面が取れず、網に破れやたるみがないなら、ダイオ AMD-02がおすすめです。テープと面ファスナーで部品を室内外から当て、網を挟む固定方式のため、60×55mm、奥行18mmの部品が全行程で当たらないか確かめてください。

どの方式でも、取っ手の厚みがガラス戸や別の網戸に当たるなら取り付けられません。測定値が商品条件から外れる場合は、別の商品で埋め合わせず、取付方法から見直してください。
貼り付け式は仮当てしてから圧着
商品が決まったら、貼り付け式は保護紙をはがす前に仮当てし、取っ手の外形と開閉時の動きを確かめてください。
- 厚紙や紙で、商品外寸と同じ大きさの仮型紙を作る。左右、高さ、向きを決め、取付予定位置へ当てる。
- 仮型紙を当てたまま、網戸とガラス戸を全開・全閉する。室内側と室外側の両方で、ガラス戸や別の網戸、窓枠へ当たらないか確かめる。
- 位置が決まったら、商品の説明に従って平らな取付面を清掃し、十分に乾かす。水分、汚れ、油分が残ったまま貼らない。
- 粘着面全体が、段差、丸み、溝を避けた平面へ載ることを確かめる。その位置で、商品指定の方法どおりに全面を圧着する。
- 説明書にある養生時間中は、取っ手へ力を掛けない。WAKI AMD-901は、接着後24時間使用せずに置く。
- 養生後、最初は弱い力で網戸を動かす。取っ手の浮き、異音、ガラス戸や別の網戸との衝突がないか確かめる。
KOKUBO KM-404/KM-372は、強く引くと外れる可能性があります。網戸が重いまま、取っ手で無理に動かす使い方には向きません。剥がしたあとに粘着剤が残ることもあるため、跡が困る場所には貼らないでください。
網挟み式は網の張りを確認して付ける
AMD-02は、部品を網の室内外から当てて固定する網挟み式で、網が健全に張っている場合だけ取り付けられます。
- 取付予定位置の周りを見て、網の破れ、たるみ、ほつれ、経年劣化がないか確かめる。ひとつでもあれば取り付けない。
- 60×55mm、奥行18mm相当の型を予定位置へ当てる。取付高さと室内外の向きを決め、網戸を端から端まで動かして、ガラス戸や別の網戸、窓枠へ当たらないか確かめる。
- 商品の公式手順に従い、テープと面ファスナーを使って部品を網の室内外から当て、網を挟んで固定する。
- 取付後は弱い力で網戸を動かし、部品のずれや浮きがなく、網を挟んだ状態が保たれているか確かめる。網が伸びるほど強く引かない。
細かい網で保持できる限界値は確認できていません。自宅の網目が対象か説明書やメーカー情報で判断できない場合は、取り付けないでください。
純正取っ手は品番とねじ位置を合わせる
純正取っ手は、見た目が近いだけでは交換できません。交換前に窓と網戸のラベルを撮って商品名、メーカー、シリーズを控え、外れた取っ手、ねじ、座金、受け板、マグネット受けは照合が終わるまで保管してください。
- 部品番号が、既存部品やメーカー資料の記載と一致する
- 公式資料の適用商品に、自宅の窓・網戸のシリーズが含まれる
- ねじピッチと穴位置が、既存穴の寸法と一致する
- 部品の上下・表裏・室内外の向きが、交換説明書と一致する
- ねじ、座金、受け板、マグネット受けの再使用・交換指定が分かる
LIXILの純正例には、ねじピッチ20mmの横すべり出し窓用網戸専用品があります。ねじピッチ20mmだけが同じでも、別の横引き網戸へは流用できません。
ねじ位置を合わせるための穴は増やさず、機種を特定できない、網戸を取り外す必要がある、高所側へ手を出す必要がある場合は、メーカー窓口か施工店へ相談してください。
関連記事:
・サッシの排水キャップをなくした|窓シリーズ・色と部品品番の調べ方
自分で付けない条件と賃貸の注意
取っ手を付けられそうに見えても、作業を止めた方がよい状態があります。無理に取り付けず、原因や適合を確認してから次の手を決めてください。
| 状態 | 止める理由 | 次に確認する先 |
|---|---|---|
| 平らな取付面がない、または全行程の可動隙間を確保できない | 粘着面が密着しない、またはガラス戸・別の網戸へ衝突する | 商品メーカーへ必要寸法を確認。条件が合わなければ取り付けない |
| 網戸が重い、引っかかる、傾く、外れそう | 取っ手では戸車・レール・建付け・外れ止めの不具合を直せない | サッシメーカーまたは修理業者へ、戸車・建付け・外れ止めの点検を依頼 |
| 網が古い、破れている、たるんでいる、ほつれている | 網挟み式を保持できず、網の傷みを広げるおそれがある | 網戸店または施工店へ、網の張り替えを相談 |
| 純正部品らしいが、メーカー・シリーズ・部品番号が分からない | 穴位置や向きが違う別機種の部品を取り付けるおそれがある | 窓ラベルと外した部品を用意し、メーカー窓口へ照会 |
| 穴あけ・枠加工・網戸取り外し・高所側の作業が必要 | 公式手順外の加工や、網戸の落下・作業者の転落につながる | サッシメーカーまたは施工店。賃貸で加工が必要なら管理会社・貸主にも確認 |
| 賃貸で、穴あけや粘着跡・表面損傷の許可が分からない | 契約や取付面によって、許可と原状回復の扱いが変わる | 契約書・入居時資料を確認し、管理会社または貸主へ相談 |
| 子どもの転落防止を目的にしている | 網戸取っ手は転落防止器具ではなく、子どもが網戸を開けやすくなる場合もある | 窓の補助錠・転落防止設備を別に検討し、管理会社または専門業者へ相談 |
賃貸では、貼るだけなら必ず元に戻せるとは限りません。粘着剤が残る、塗装や化粧面が傷む可能性もあるため、施工前の取付面を写真に残し、許可の範囲を確かめておきましょう。
取っ手は、網戸を開け閉めしやすくするための部品です。子どもの安全が目的なら、網戸とは別に窓の補助錠や転落防止設備が必要です。
網戸取っ手を選ぶ手順のまとめ
確認の順番は、網戸の動作、固定方式、採寸です。まず網戸が軽く正常に動くか確かめ、商品名に頼らず枠貼り粘着式・網挟み式・メーカー純正部品のどれに当たるか確認してから、平らな取付面、枠と網の段差、全行程の可動隙間を測ってください。
既存取っ手の交換には、メーカーと純正部品番号が一致する純正品が必要ですが、後付け品は取付面と網の状態で候補が分かれます。平らな枠面があり、貼付後24時間使わずに置けるならWAKI AMD-901、枠と網の段差が10mm超・15mm未満で、大きな凹凸や網のたるみがないなら色違いのKOKUBO KM-404/KM-372、枠面が取れず網が健全ならAMD-02がおすすめです。
取付前は商品外寸で仮当てし、干渉がないことを確かめてから公式手順どおりに取り付けてください。条件がひとつでも合わない場合は作業を止め、メーカー、管理会社、施工店への確認が必要です。自宅の固定方式と適合条件を満たす商品だけが取付対象です。
網戸取っ手の取付位置Q&A
網戸の取っ手は左右どちらの枠、どの高さに付けますか?
取付高さの基準は、使う人が無理なく握れる位置です。左右は先に決めず、商品と同じ大きさの型紙を縦枠へ当て、網戸を端から端まで動かしてください。ガラス戸や別の網戸、窓枠へ全行程で当たらない側にだけ取り付けられ、両側とも干渉する場合は取り付けられません。
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