
Fluke 725と726の違い|精度・RTD・パルス出力を比較
Fluke 725と726は機能が似ていて、価格差に見合う違いがあるのか迷いますよね。
普段の校正なら725で十分ですが、銅製10Ωの測温抵抗体(RTD)は726だけです。
比較するのは、電気精度・RTD・パルス出力という3点。
目次
Fluke機種の早見表
一般的な電流・電圧や温度校正が中心なら、Fluke 725で十分です。
0.01%の電気精度が必要なら、Fluke 726がおすすめです。
- Cu10と指定数のパルス出力は726だけの機能
- 圧力モジュールとポンプは両機種とも別売
- 726のHART機能は250Ω抵抗で、機器設定の通信には非対応
| 比較項目 | Fluke 725 | Fluke 726 |
|---|---|---|
| 向く人 | 一般的な電流・電圧と温度校正が中心 | 0.01%、Cu10、指定数のパルス出力が必要 |
| 主な強み | 基本的な測定と信号出力を1台で実施 | 20ボルト出力、15キロヘルツ、データ保存 |
| 弱点 | Cu10、パルス列、測定データ保存に非対応 | 高額で、RTD精度は常に725より高いわけではない |
| 購入前の確認 | 10ボルト超の出力と追加機能は不要 | 追加機能が必要な校正 |


基本校正はFluke725
4~20ミリアンペアや一般的な温度校正なら、Fluke 725がおすすめです。
上下2画面へ入力と出力を同時表示でき、伝送器を1台で確認できます。
- 24ボルトの電源供給に対応
- 0~100%を25%刻みで切り替える試験に対応
- Cu10は非対応
- パルス列は非対応
- 測定データの保存は非対応
電気精度はFluke726
電流・電圧で厳しい精度が必要なら、Fluke 726がおすすめです。
基本精度は725が0.02%、726が0.01%で、最大誤差は測定点ごとに変わります。
| 測定条件 | Fluke 725の最大誤差 | Fluke 726の最大誤差 |
|---|---|---|
| 電流4ミリアンペア | ±0.0028ミリアンペア | ±0.0024ミリアンペア |
| 電流20ミリアンペア | ±0.006ミリアンペア | ±0.004ミリアンペア |
| 電圧10ボルト | ±0.004ボルト | ±0.003ボルト |
要求値が±0.004なら仕様値と同値なので、校正時の誤差と社内判定を確認してください。
・Keithley 2460と2450の違い|7A・100Wと200V・1A、用途・付属品で比較
FlukeのRTD比較
Pt100・Pt200・Pt500・Pt1000・Ni120は、両機種で校正できます。
726はCu10、0.01℃表示、個別補正曲線3件に対応します。
| 比較項目 | Fluke 725 | Fluke 726 |
|---|---|---|
| 対応するRTD | 7種類 | Cu10を含む8種類 |
| 表示の細かさ | 0.1℃ | 原則0.01℃ Cu10は0.1℃ |
| 個別補正曲線 | 登録不可 | 最大3件 |
| Ni120 | ±0.2℃ | ±0.15℃ |
| Pt200・-200~100℃ | ±0.2℃ | ±0.75℃ |
| Pt100・600~800℃ | ±0.33℃ | ±0.45℃ |
| 選び分け | Cu10と個別補正が不要で、必要精度を満たす | Cu10または個別補正が必要 |
- 精度は種類と温度域によって逆転
- 表の数値は4線式の代表値
・GTC 400 CとGTC 600 Cの違い|測定温度・精度・記録機能を比較
パルスならFluke726
連続周波数だけなら、725でも最大10キロヘルツまで出力できます。
指定数のパルス出力や入力回数の積算には、Fluke 726が必要です。
| 比較項目 | Fluke 725 | Fluke 726 |
|---|---|---|
| 連続した周波数信号 | 最大10キロヘルツ | 最大15キロヘルツ |
| 出力電圧 | 5ボルト固定 | 1~20ボルトで調整 |
| 指定回数のパルス出力 | 非対応 | 1~10,000回 |
| 入力回数の積算 | 非対応 | 1~100,000回 |
| 10キロヘルツ超 | 非対応 | 上限をFlukeへ確認 |
Fluke圧力校正部品は別売
両機種とも圧力部品を内蔵せず、測定用の750Pと手動ポンプは別売です。
750Pの型番は、圧力の種類・範囲・媒体・接続ねじ・必要精度で変わります。
- 大気圧との差(ゲージ圧)
- 2点間の差(差圧)
- 真空基準(絶対圧)
- 測定する圧力の範囲
- 気体または液体に触れる部分の材質
- 接続ねじの形とサイズ
- 必要な測定精度
圧力伝送器は両機種で校正できますが、圧力スイッチ試験まで行うなら726です。
Fluke両機の価格差
2026年7月24日のAmazon表示価格では、差額が703,451円あります。
- 726は725の約1.88倍
- 追加機能を使わない人には割高
| 商品 | 価格・商品識別番号(ASIN) | 向く条件 |
|---|---|---|
| Fluke 725 | 795,688円 B0B34G4N7X | 一般的な電流・電圧とPt100などのRTD |
| Fluke 726 | 1,499,139円 B000VRCSZ2 | 0.01%、Cu10、パルス列、圧力スイッチ試験 |
追加機能が不要なら725で足り、実務で使う機能がある場合だけ726です。
価格と納期は変動するため、販売者・保証・付属品・校正書類も確認してください。
QA
FlukeでC型熱電対?
C型熱電対を校正するならFluke 726です。Fluke 725が対応する12種類に、726はC型を加えています。
Flukeの保存機能は同じ?
よく使う試験条件は両機種で保存できますが、測定データを本体へ残せるのは726です。試験条件の保存と、測定結果の保存は別の機能です。
Flukeで自動文書化?
726は測定データを保存できますが、校正ルートや結果を自動で文書化する機種ではありません。自動文書化まで必要なら、753・754系が対象です。
Flukeは防爆対応?
標準の725と726は、本質安全防爆機器として使えません。爆発性雰囲気では、対象区域に合う現行の防爆認定機器と圧力モジュールを選んでください。
Fluke校正証明は付く?
同梱されるNISTトレーサブル校正レポートは、品質監査で求められる正式な校正証明書と同じとは限りません。シリアル番号や校正日を含む書類が必要なら、購入時に別途指定します。
Fluke購入の結論
一般的な電流・電圧と温度校正なら、Fluke 725がおすすめです。
0.01%、Cu10、パルス列、圧力スイッチ試験が必要ならFluke 726です。
- 使わない機能へ差額を払う必要はない
- 圧力部品は両機種とも別売
- 販売者・保証・付属品・校正書類を購入前に確認


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