A&D SV-10Aを購入前に確認|測定範囲・最少サンプル量・校正標準液

A&D SV-10Aを購入前に確認|測定範囲・最少サンプル量・校正標準液

オフ 投稿者: せせら編集部

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A&D SV-10Aは50万円台の計測器です。購入前は、表示範囲だけでなく、10mLの試料で必要な精度を出せるかまで確認してください。

SV-10Aは0.3~10,000mPa・s(粘度を表す単位)を表示でき、10mLから測れます。ただし、表示できる範囲と、誤差の目安が示される範囲は同じではありません。

この記事では、SV-10Aが向く条件、10mLで測るときの確認点、校正標準液の選び方、付属品と購入先を説明します。

A&Dの3機種は、試料量と測りたい粘度によって適する型番が変わります。条件に近い行から、候補を絞れます。

使う条件A&Dの候補測定範囲・試料量
少量の試料を優先SV-1A0.3~1,000mPa・s
最少2mL
低粘度から広く測定SV-10A0.3~10,000mPa・s
最少10mL
高粘度の試料が中心SV-100A1,000~100,000mPa・s
試料量は要確認

SV-10Aは、0.3~10,000mPa・sの変化をセンサ交換なしで追えるのが強みです。ただし、±3%の確度(表示値の誤差の目安)が示されるのは1~1,000mPa・sで、表示上限まで同じではありません。

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A&D SV-10Aが向く人

SV-10Aは、水に近い低粘度から10,000mPa・sまでの変化を1台で追いたい人向けです。試料は10mL以上が条件で、センサ交換なしに粘度と温度の変化を連続記録できます。

食品や塗料など、時間や温度で変わる試料を続けて測る場面に力を発揮します。ただし、±3%の確度が示される範囲は1~1,000mPa・sまで。表示範囲の上限まで同じ条件とは限りません。

試料が2mLしかないならSV-1A、10,000mPa・sを超える高粘度が中心ならSV-100Aが候補です。液体を動かす速さを変えて性質を比べる用途には向かず、流れ方まで評価するなら別の機器が必要です。

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A&D粘度計と10mL

試料を10mL用意できるなら、SV-10Aの少量用容器で測定できます。標準付属品は容器5個とふた5個です。

ここで区別したいのは、10mLで測れることと、工場出荷時と同じ条件で正確な値を出すこと。工場出荷時の校正と±3%の確度条件は45mL容器が前提です。

試料そのものの粘度を出すなら、実際に使う少量用容器へ、粘度が分かっている基準液を入れて校正します。試料に近い粘度の校正液を使うのが基本で、SV-10Aの表示値は通常の粘度そのものではなく「粘度×密度」という点に注意。

油や溶剤など密度が1.000でない試料では、同じ温度の密度で表示値を割って粘度を求めます。容器を替えた場合は校正をやり直し、センサを容器に触れさせず、液面とセンサの位置をそろえて測定してください。

A&D AX-SV-63 PETディスポ容器 10mL(40個)
A&D AX-SV-63 PETディスポ容器 10mL(40個)

校正液は粘度で選ぶ

粘度標準液(校正液)は、表示を合わせるために使う、粘度が分かっている基準液です。SV-10Aでは、試料に近い粘度の校正液がおすすめです。

測定範囲が狭いなら、試料に近い粘度の1種類で校正できます。広い範囲を測るなら、低い側と高い側の2種類で校正してください。

  • 低粘度側:JS2.5(AX-SV-31-2.5)、JS5(AX-SV-31-5)
  • 低粘度側:JS10(AX-SV-31-10)、JS20(AX-SV-31-20)
  • 低粘度側:JS50(AX-SV-31-50)
  • 中~高粘度側:JS100(AX-SV-31-100)、JS200(AX-SV-31-200)
  • 中~高粘度側:JS500(AX-SV-31-500)、JS1000(AX-SV-31-1000)
  • 1mPa・s付近:蒸留水または精製水で簡易校正

A&Dの一般校正ではJS2.5とJS1000を使いますが、全員に同じ2本が必要なわけではありません。測定範囲を2本で挟む組み合わせを選んでください。

A&Dの標準液は証明書付きで、各500mLの別売品です。商品名の数字だけを本体へ入力せず、校正時温度の表から、その温度の粘度と密度を使った「粘度×密度」の値を入力してください。

A&D 粘度標準液 JS2.5(AX-SV-31-2.5)
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A&D粘度計の付属品と費用

SV-10Aは、本体だけでなく、測定台と複数の容器を含む据置セットです。購入前に、標準付属品と別売品を確認してください。

  • 測定用:45mL容器、10mL少量容器、10mL PET容器(樹脂製容器)、13mLガラス容器
  • 記録・接続用:WinCT-Viscosity(測定記録ソフト)
  • 記録・接続用:RS-232Cケーブル(本体とパソコンをつなぐケーブル)
  • 記録・接続用:USBシリアルコンバータ(USB接続用の変換器)
  • 記録・接続用:ACアダプタ(電源アダプター)
  • 設置用:循環水ジャケット、X-Y-Zステージ(位置調整台)、固定スタンド、各部カバー

調査時点(2026年8月2日)の本体の公式標準価格は546,000円(税抜)です。Amazonで型番が一致する商品は同日時点で568,700円でしたが、価格、販売元、在庫は変わるため、注文時に確認してください。

WinCT-ViscosityはWindows対応表のみ確認でき、macOS対応は確認できません。Macで測定記録をしたい場合は、代替のデータ取り込み方法と、接続用品が使えるかを購入前に確認してください。

校正液は本体の標準付属品ではなく、調査時は1本5万円前後の別売品でした。校正証明書の有無と、注文先のセット内容を確認してから購入してください。

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AmazonのA&D粘度計

Amazonで購入する場合は、商品名と型番がSV-10Aと一致する商品を選んでください。SV-10(Aなし)はSV-10Aの代用品にしないでください。

SV-10Aがおすすめなのは、10mL以上の試料を使い、低粘度から10,000mPa・sまでの変化を1台で追いたい人です。センサ交換なしで連続測定できます。

Amazonで型番が一致する商品は、2026年8月2日時点で568,700円でした。価格、販売元、在庫、納期は変動するため、注文画面で確認してください。

注文前に、商品コードSV10A、JAN4981046603287、標準付属品、保証、校正証明書の有無を確認してください。2mLしかない試料や、10,000mPa・s超が中心ならSV-10Aを選ばないでください。

A&D 音叉振動式粘度計 SV-Aシリーズ SV-10A
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QA

密度はどこで測る?

SV-10A単体には密度を測る機能がありません。社内の密度計や比重測定で、測定と同じ温度の密度を用意し、表示値をその密度で割って粘度を求めます。密度の測定方法が決まっていない場合は、本体だけを先に購入せず、測定手順と必要な機器を先に決めてください。

純水校正の失敗条件は?

1mPa・s付近の簡易校正で、純水の測定値が3.00mPa・s以上になると実行できません。水の劣化や別の液体、振動子に付いた気泡を確認し、蒸留水または精製水を使って再測定します。純水と本体を同じ環境に置き、温度差を減らしてから実施してください。

水道水を避ける理由は?

水道水は加圧や温度差によって、振動子へ気泡が付着しやすいためです。気泡は測定値へ直接影響するので、1mPa・s付近の簡易校正には加圧されていない蒸留水または精製水を使います。水道水をそのまま入れて、表示が安定しない状態で校正しないでください。

PET容器は何℃まで?

10mL PETディスポ容器の使用温度は0~80℃です。SV-10Aの温度表示が160℃まで対応していても、容器の上限を超えて使えるわけではありません。80℃を超える試料では、測定温度に対応する別の容器を選び、容器を替える場合はその容器で校正してください。

条件別の購入結論

A&D SV-10Aがおすすめなのは、10mL以上の試料があり、0.3~10,000mPa・sの変化を1台で追いたい人です。1,000mPa・sを超える範囲でも±3%の確度が必須なら、SV-10Aを即決せず、仕様を確認してください。

2mLしか試料を用意できない人には、A&D SV-1Aがおすすめです。1,000~100,000mPa・sの高粘度試料が中心なら、A&D SV-100Aがおすすめです。

10mL容器で試料そのものの粘度を測る場合は、実際に使う容器で校正し、試料に近い粘度の校正液を用意してください。密度が1.000でない試料は、同じ温度の密度で表示値を割って粘度を求めます。試料の条件と必要な精度を決めてから、SV-10Aを購入してください。

液体を動かす速さを変えて流れ方を評価する場合は、SV-10Aをそのまま注文せず、対応する機器を確認してください。JCSS校正証明書(認定を受けた校正の証明書)が必須の場合、現行のA&D公式校正メニューではJCSS校正が対象外です。購入前にA&Dへ現行可否と代替の校正サービスを確認してください。

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