
HAKKO FR-811とFR-810Bの違い|温度プロファイル・PC連携・ノズル
FR-811とFR-810Bは価格差が大きく、どちらが必要か迷いますよね。
両機は、ヒーター出力、設定温度、最大風量が同じです。違いは温度条件の測定・記録・再現にあります。
温度・時間を順番に登録する設定やパソコン(PC)連携、ノズル、追加費用の違いを解説します。
HAKKOの2機種の早見表
両機とも670W、50~600℃、毎分最大115Lの風量です。FR-811だけが高出力、というわけではないんですよ。
単発修理が中心ならFR-810Bがおすすめです。実温度や作業履歴は記録できませんが、4mmノズルが付属します。
実温度の測定や記録、PC連携が必要ならFR-811がおすすめです。ただし、ノズルは別売です。
| 機種 | おすすめする人 | 主な強み | 購入前の確認 |
|---|---|---|---|
| HAKKO FR-810B | 単発修理が中心 作業記録が不要 初期費用を抑えたい | 温度・時間・風量を最大5段階で設定 4mmノズル付属 | 実温度の測定とPC連携は非対応 |
| HAKKO FR-811 | 温度上昇を細かく管理したい 実温度や作業記録を残したい PC連携が必要 | 6段階の詳しい温度設定 実温度を測定 設定を50件保存 | ノズルは別売 |

HAKKOの2機種の違い
公式価格はFR-811が229,900円、FR-810Bが84,700円。差額は145,200円あります。
価格差は加熱性能ではなく、温度の測定・記録・再現を細かく管理する機能の差です。
FR-810Bにも、温度や時間を順番に登録する温度プロファイルがあります。最大5段階の簡易方式です。
| 比較項目 | HAKKO FR-811 | HAKKO FR-810B |
|---|---|---|
| 公式税込価格 2026年8月時点 | 229,900円 | 84,700円 |
| ヒーター出力 | 670W | 670W |
| 設定温度 | 50~600℃ | 50~600℃ |
| 最大風量 | 毎分115L | 毎分115L |
| 風量設定 | 001~100% | 1~9 |
| 簡易設定 | 最大5段階 | 最大5段階 |
| 詳しい温度設定 | 6段階で温度上昇速度まで設定 | 非対応 |
| 設定の保存数 | 50件 | 最大5件 |
| 対象物の実温度測定 | 付属センサーで対応 | 非対応 |
| PC連携 | 条件編集・温度グラフ・記録保存 | 非対応 |
| USBメモリ | 設定の読み込み・保存 | 非対応 |
| 基板の下側ヒーター制御 | 専用品に対応 | 非対応 |
| 付属ノズル | なし | 4mmのN51-02 |
HAKKOの2機種の温度制御
温度プロファイルは、温度・時間・風量を作業順に登録した加熱条件です。両機とも作成できます。
FR-810Bは最大5段階です。予熱から本加熱へ条件を変える程度なら、これで足りますよ。
ただ、温度を上げる速さまで決めるならFR-811です。6つの加熱段階ごとに、部品を吸い上げる動作も登録できます。
設定は50件保存できます。付属センサーで部品や基板の温度を測り、その温度に合わせて出力も調整します。
HAKKOの2機種のPC連携
作業記録が必要なら、パソコン連携があるFR-811がおすすめです。本体とはUSBで接続します。
本体とパソコンの間で設定を移せるため、条件を打ち直す必要はありません。部品温度をグラフで追えるのも、FR-811ならではですね。
記録は表計算ソフトで開けるCSV形式と、画像(BMP形式)で保存できます。
動作確認済みのOSはWindows 10までです。購入前に次の条件を確認してください。
- パソコンの基本ソフト(OS):Windows 7 / 8.1 / 10
- 動作に必要な追加ソフト:.NET Framework 4.5以上、Visual C++ 2013ランタイム
- 接続準備:専用USBドライバーとパソコンの管理者権限
- Windows 11は動作確認済みOSに含まれません。
- Windows 10は通常サポートが終了しています。
- ソフトウェア利用には白光サイトへのログインと製品登録が必要です。
- ソフトウェアCDの同梱は、購入前に販売店へ確認してください。
- PC連携を使わないなら、FR-810Bがおすすめです。
HAKKOの2機種のノズル
FR-811とFR-810Bは、HAKKOのN51シリーズのノズルを共用できます。
FR-810Bには内径4mmのN51-02が付きます。FR-811はノズルが別売なので、購入時に忘れないでください。
FR-811で4mmノズルが必要なら、N51-02がおすすめです。
N51-01とN51-05は部品を吸い上げられません。使用条件は次のとおりです。
- 格子状に端子が並ぶ部品(BGA)には、4×4~40×40mmの寸法に対応するN51-10~26がおすすめです。
- N51-01とN51-05は、Gの刻印がある製品を使用してください。
- 部品吸着用の管(バキュームパイプ)は最短まで縮め、伸ばさずに装着してください。
- 従来ノズルの一部では、部品を吸い上げる機能を使えません。
- A1124とA1142は熱風吹出口を塞ぐため、使用禁止です。
- N51-50はN51-01・03・04・05の4本組です。販売ページに4mm入りとある場合は、内訳を確認してください。
- ノズルは品番と対象部品の寸法を確認してください。

HAKKOの2機種の追加費用
本体価格だけで決めると、FR-811のノズル代を見落とします。使い始める総額で比べてください。
FR-810Bは4mmノズルが付属します。この太さで足りる作業なら、追加購入を抑えられますよ。
FR-811は対象部品用のノズルが必須です。作業内容によって、次の周辺機器も必要です。
- 基板の下側を温める専用ヒーター(ボトムヒーター)C5013
- こて部固定具(グリップフィクスチャー)
- 基板固定具(ボードホルダー)
- 狭い場所を測る0.1mm温度センサー
- 温度センサーを固定する耐熱テープ
- 初期費用を抑えるなら、FR-810Bがおすすめです。
- 測定・記録・基板の下側加熱まで一式で整えるなら、FR-811がおすすめです。
C5013を本体から制御できるのはFR-811だけです。FR-810B用ではありません。
Q&A
FR-810と810Bの関係
同じ機種ではありません。FR-810は販売終了品で、FR-810Bが後継機です。
Amazonの商品名で「FR-810」と表示されても、品番がFR810B-81か確認してください。
FR-811はPC不要?
使えます。FR-811本体でMANUALとAUTOを選び、温度条件を設定できます。
PCは条件編集や記録保存を楽にする補助機能で、必須ではないんですよ。
PCとUSBメモリ併用可?
同時には使えません。USBメモリとPC接続用USBケーブルは、片方を抜いて使います。
100V機は海外使用可?
FR811-81とFR810B-81は、どちらもAC100V仕様です。
100V以外の電源へそのまま接続せず、使用地域に合う仕様を選んでください。
HAKKOの2機種の結論
単発修理が中心で、最大5段階の簡易設定と付属4mmノズルで足りるなら、FR-810Bがおすすめです。
温度を上げる速さ、部品の実際の温度、作業記録、PC連携、基板の下側加熱を管理するなら、FR-811がおすすめです。
FR-811は作業する部品に対応するノズルも必要です。Windows 11でPC連携するなら、対応状況を白光へ確認してください。

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