
昆虫標本作家向け標本用発泡ボードおすすめ|密度・厚さ・寸法を比較
昆虫標本用の発泡ボードは、白くて軽ければ何でもよいわけではありません。標本針を何度も刺すなら密度が低すぎると固定面が崩れやすく、板が薄すぎると作業中にたわみます。
迷いやすいのは、発泡倍率、厚さ、板面の大きさが別々の商品情報として書かれている点です。30倍と100倍では数字が小さいほうが高密度ですが、厚さや寸法まで見ると使える作業は変わりますよね。
小型標本を少量作るならA3の20mm前後、大型標本や複数作業をまとめるなら30mmの大判が扱いやすい構成です。
早見表
標本固定用の候補を表にまとめました。密度表示と厚さ、板面寸法と入数を載せています。
価格は2026年9月27日時点のAmazon参考価格で、販売時期によって変わります。
| 商品 | 密度表示 | 材質 | 厚さ | 寸法 | 入数 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
石山 A3 20mm | 記載なし | 発泡スチロール | 20mm | 30.2×42.5cm | 1枚 | 497円 |
石山 A3 12mm | 記載なし | 発泡スチロール | 12mm | 30.2×42.5cm | 2枚 | 597円 |
ヤマタミ A4 5・10mm | 60倍・中硬さ | 発泡スチロール | 5・10mm | 29.7×21cm | 各1枚 | 980円 |
アズワン 450角 30mm | 60倍発泡 | 発泡スチロール | 30mm | 45×45cm | 10枚 | 7,524円 |
アズワン 450角 20mm | 60倍発泡 | 発泡スチロール | 20mm | 45×45cm | 10枚 | 4,812円 |
ヤマタミ 600×450 30mm | 100倍・普通硬さ | 発泡スチロール | 30mm | 60×45cm | 6枚 | 5,580円 |
ヤマタミ 600×450 20mm | 30倍・高硬さ | 発泡スチロール | 20mm | 60×45cm | 10枚 | 6,680円 |
ヤマタミ 450角 30mm | 100倍・普通硬さ | 発泡スチロール | 30mm | 45×45cm | 10枚 | 5,580円 |
美術出版 450角 20mm | 80〜90倍発泡 | 発泡スチロール | 20mm | 45×45cm | 5枚 | 2,530円 |
美術出版 450角 10mm | 80〜90倍発泡 | 発泡スチロール | 10mm | 45×45cm | 5枚 | 1,320円 |
UPKOCH 中型可動式 | 高密度表記 | EVA表記 | 30mm | 21×16cm | 1枚 | 1,399円 |
GLSTOY 中型可動式 | 高密度表記 | 発泡スチロール表記 | 30mm | 21×14.8cm | 1枚 | 1,229円 |
単価を抑えて試すなら、石山のA3板や美術出版エデュケーショナルの450mm角が現実的です。標本数が多く、同じ厚さを何枚も使う場合は10枚入りのアズワンやヤマタミが使えます。

A3で始める人
石山のA3 20mmは、幅約30.2cm、奥行き約42.5cm、厚さ2cmの1枚板です。参考価格は497円。まず1枚を試して作業台の大きさを確かめたい人におすすめです。

密度の数値は出ていませんが、A3の板面と20mmの厚みが分かっているため、標本を少数作る用途へ当てはめやすい商品です。収納箱の内寸がA3程度なら、板を切らずに使える可能性があります。
同じ石山の12mm・2枚入りは、20mmより薄い代わりに枚数があります。1枚を作業用、もう1枚を乾燥中や予備に回せるため、厚みより枚数を取りたい人におすすめです。参考価格は597円です。

大判を使う人
アズワンの450×450mm・20mmは、60倍発泡の板が10枚入ります。参考価格4,812円を1枚あたりにすると、同じ厚さを継続して使う人向けのまとめ買いです。

30mmタイプは同じ450mm角で、厚さだけが増えます。標本を深めに固定したい場合や、板を何度も持ち替える作業がある場合は、20mmより30mmがおすすめです。10枚入りで参考価格は7,524円です。

ヤマタミの600×450mm・30mmは、100倍の普通硬さで6枚入りです。密度は高くありませんが、1枚の面積が広く、複数の標本を並べる台紙や作業面として使えます。参考価格は5,580円です。

同じヤマタミでも、600×450mm・20mmは30倍の高硬さで10枚入りです。広さを確保しながら固定面の硬さも欲しい人には、こちらがおすすめです。参考価格は6,680円で、今回の標本固定用候補では密度表示が最もはっきりしています。

薄板を使う人
美術出版エデュケーショナルの450mm角・10mmは、80〜90倍発泡の板が5枚入りです。参考価格は1,320円。台紙、仕切り、重ね使いの材料をまとめて用意したい人は、この板でそろえられます。

同じシリーズの20mmは、厚さを増やしたい場合の候補です。5枚入りで、参考価格は2,530円。30倍のような高密度表示ではないため、標本針を何度も同じ場所へ刺す主固定面より、広い面積を低コストでそろえる用途に回します。

ヤマタミのA4板は、5mmと10mmを1枚ずつ試せる商品です。発泡倍率は60倍で中硬さとされています。板の厚さを変えた時に、作業面のたわみや固定感がどう変わるか確かめたい人に便利な組み合わせです。

薄板だけで大型標本を固定すると、板の剛性や針の保持力が足りないことがあります。大型標本の主固定面には20〜30mmを使い、10mm以下は下敷きや高さ調整へ回すほうが役割がはっきりします。
専用板の位置づけ
UPKOCHとGLSTOYは、一般的な発泡スチロール板ではなく、蝶の翅を広げる作業を想定した中型の可動式ボードです。21cm前後の板面と30mmの厚さで、標本作成の作業場所を小さくまとめられます。
UPKOCHは商品データの特徴欄で高密度EVAと説明されています。一方、商品名には発泡スチロール製と書かれ、寸法も21×16cmと21×14.8cmの表記が混在します。一般板と同じ発泡倍率の商品として比較せず、材質と寸法を販売ページで確認してください。

GLSTOYは商品名で発泡スチロール・高密度・21×14.8×3cmとされています。参考価格は1,229円です。蝶の翅を整える専用形状が必要なら便利ですが、甲虫の標本を広く並べる板としては21cmの面積が小さくなります。

専用展翅板は、板材を切って溝を作る作業を省きたい人向けです。昆虫全般を同じ平板で固定したい人は、30倍または60倍の20〜30mm板のほうが用途を限定しません。
結論
小型から中型の昆虫を少数作る場合は、厚さ20mmのA3板がおすすめです。価格を抑えて試すなら石山のA3 20mm、枚数が欲しいなら石山のA3 12mm・2枚入りが使いやすい組み合わせです。
標本針の固定面に硬さを求める場合は、30倍・高硬さ・20mmのヤマタミ600×450mmがおすすめです。発泡倍率を数字で確認でき、10枚入りなので継続的に標本を作る人にも向きます。
複数の標本を広い板面へ並べる場合は、450×450mmまたは600×450mmの大判にします。薄板や100倍品は台紙・下敷き、大型標本の主固定面は20〜30mmの高密度品という分担にすると、厚さと密度の役割が混ざりません。
蝶の翅を広げる専用作業が中心なら、UPKOCHやGLSTOYの中型可動式がおすすめです。ただしUPKOCHは材質と寸法の表記に違いがあるため、注文前に商品ページの最新表示を確認してください。
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