
顧客分析の入門書おすすめ|マーケティングを売上につなげる一冊
マーケティングの顧客分析というと、購買履歴を集計したり、アンケート結果をグラフにしたりする姿を思い浮かべますよね。ただ、数字を眺めても次の施策が決まらず、分析が報告書で止まることがあります。
顧客の満足度を上げ、売上につながる行動を増やす。その間をどうつなぐかまで考えたい人には、顧客ロイヤルティを軸にした本が役立ちます。
| 書名 | 著者 | 内容の中心 | 仕様・価格の目安 |
|---|---|---|---|
売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門 | 遠藤直紀・武井由紀子 | 顧客の心理や行動の分析から、売上につながる施策を考える | 288ページ・単行本。参考価格1,599円(2026年9月28日時点、時期により変動) |
顧客分析の入口
顧客分析では、誰が何を買ったかを調べ、その背景にある期待や不満を読み取ります。見つけたことを次の施策に結びつけるのが大切です。
たとえば、初回購入者は多いのに二回目の購入が少ない店。広告の反応を見ても、原因は分かりません。初回購入後に何が起き、どこで顧客との関係が途切れるのかを確かめたいところです。
売上を意識すると、値引きや販促の回数を増やす発想に寄りがちです。本書が扱うのは、顧客にとっての価値を高め、事業の売上につなげる考え方です。
本書の全体像
『売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門』は、遠藤直紀さんと武井由紀子さんによる288ページの単行本です。2015年12月10日に発売されました。日本実業出版社の書籍情報

満足度で止めない
顧客満足度の平均が上がっても、売上や継続利用が伸びるとは限りません。満足した理由は、購入を続ける理由と同じでしょうか。満足している顧客が利益にも貢献しているか、別に確かめる必要があります。
問い合わせ対応の評価が高くても、問い合わせ前に見る商品説明が分かりにくいかもしれません。顧客の声を読む時は評価点だけでなく、どの場面で何が起きたかを行動記録と合わせて見ると、改善箇所が見えてきます。
数字と声をつなぐ
購買頻度や継続率のような数字と、問い合わせ・レビュー・インタビューで得られる言葉。顧客分析では両方を行き来します。数字は変化の大きさを示し、声はその理由を探る手がかりになります。
たとえば、定期購入の解約が増えても、年齢別の解約率だけでは対策が決まりません。配送間隔が合わないのか、商品が余るのか、期待した効果を感じないのか。顧客の声で確かめ、どの理由がどの顧客層で多いかを数字で追います。
この行き来がないと、強い感想に引っ張られたり、全体平均に隠れた問題を見落としたりします。ひとつのコメントを全員の傾向とみなさず、データで規模を確認するのが実務での要点です。
顧客を分ける意味
顧客を分けるのは、表の項目を増やすためではありません。困りごとや利用状況が違う人に、それぞれ必要な情報を届ければ、施策の意味を説明しやすくなります。
初回購入者には使い始めの案内が役立ち、長く利用している顧客には追加購入や相談窓口の情報が必要かもしれません。購入回数だけで機械的に分けず、顧客が次に何をしようとしているかまで考えたいですね。
改善を組織へ広げる
顧客データを分析しても、現場の業務が変わらなければ顧客体験はそのままです。商品、営業、サポートなど、顧客と接点を持つ部署が同じ問題を見て、対応を変えられる状態が必要になります。
解約理由が「初期設定が難しい」なら、サポート担当の説明だけで解決するとは限りません。案内画面や同梱資料、購入直後のメールも見直せば、問い合わせが起きる前に迷いを減らせる可能性があります。
結論
顧客の購買データを集計し、顧客の心理や声をつかんで、売上につながる改善へ動かしたい人には、『売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門』がおすすめです。
参考価格は1,599円ですが、時期により変動します。顧客満足と売上が結びつかず、次に見るべき顧客データや改善点を整理したい人は、まず本書を読むとよいでしょう。







