
高電圧差動プローブ おすすめ5選
高電圧差動プローブを選ぶときは、測定したい電圧やオシロスコープとの組み合わせを考えると、どれが合うか迷いますよね。
差動電圧のレンジや減衰比は機種ごとに異なるため、信号に合った測定範囲を確認しておきたいところです。
今回は、差動電圧の条件を見比べられる5機種をご紹介します。
| 商品名 | 差動測定電圧の最大値(メーカー記載・条件付き) | 参考価格(2026-10-09時点) |
|---|---|---|
Micsig DP3000 | 3000V(1000X、DC+AC PK) | 43,751円 |
Micsig DP20003 | 5600V(2000X、DC+AC PK) | 48,577円 |
PINTECH PT-8001 | AC:最大700V p-p、DC:最大350V | 83,504円 |
PINTECH N1008B | 800V p-p(100X、テスト電圧) | 104,500円 |
RIGOL RP1025D | ≤1400Vpp(X200、DC+AC peak-to-peak)、約500VrmsまたはDC | 81,840円 |
Micsig DP3000
高電圧絶縁測定やフローティング測定で、DC+AC PKの最大差動電圧が3,000V(1000X)までの信号を扱う方には、Micsig DP3000がおすすめです。電圧レンジは300V(100X)と3,000V(1000X)の2段階で、帯域幅は100MHzです。
標準BNCでオシロスコープに接続できます。接続先のオシロスコープはプローブ以上の帯域幅が必要で、チャンネル入力インピーダンスは1MΩにし、接地してください。
メーカー規格上のDPシリーズ標準付属品には、本体1台、ワニ口クリップ1ペア、入力延長ケーブル1ペア、電源アダプター1個、BNC出力線1本が記載されています。電源はDC 5Vです。延長リードを使う場合は、ノイズを抑えるためにリードを撚り合わせ、入力周波数を5MHz以下にしてください。
多くの電源用途でFETのスイッチング周波数を測るときは、5MHz帯域制限を利用できます。この帯域制限で、高周波ノイズや干渉を効果的に除去できます。
使用時はケースを開けず、可燃性・爆発性の環境を避けてください。測定中は露出した金属部に触れず、レンジ超過時は電源と回路を直ちに切り離してください。レンジ超過は、LEDの点滅とブザー音で知らされます。

Micsig DP20003
DP20003の最大差動テスト電圧(DC+AC PK)は、2000X時に5600Vです。使用するオシロスコープには、少なくとも100MHzの帯域幅が必要です。高電圧差動信号を単端の低電圧信号に変換し、オシロスコープに表示できます。
プローブまたは使用するアクセサリーの定格電圧を超える電位は加えないでください。必要な場合は接続する計測器を適切に接地し、オーバーレンジ時はプローブの電源と信号入力を直ちに切り離してください。
なお、DP20003は旧モデルで、DP3000へ更新されています。注文時は新しい型番をお使いください。

PINTECH PT-8001
測定対象の電圧が最大測定電圧のAC 700V p-p・DC 350V以内で、差動信号をオシロスコープで確認したい方には、PINTECH PT-8001がおすすめです。減衰比はX10とX100で、差動テスト電圧Vp-pはそれぞれ70Vと700Vです。
帯域幅は25MHzです。標準BNCインターフェースで各社のオシロスコープに接続でき、接続先の入力インピーダンスは1MΩです。
電源にはバッテリーまたは電源アダプターを使えます。

PINTECH N1008B
100X時に800Vp-pの差動テスト電圧を扱う方には、PINTECH N1008Bがおすすめです。Nシリーズは、スイッチング電源やインバーターなどの電力機器の開発・調整・修理に使われます。
減衰比は10Xと100Xです。10X時のテスト電圧は80V p-p、帯域幅はDC-50MHzで、100X時は800V p-p、DC-100MHzです。測定電圧に応じて減衰比を選べます。
標準BNCインターフェースでオシロスコープに接続でき、接続先の入力インピーダンスは1MΩです。
メーカー規格上のNシリーズ標準梱包には、本体1台、BP-368Nプローブフック1対、6Vアダプター1個、説明書1部、合格証1部が含まれます。フックで測定点に接続し、アダプターから給電できます。
湿気のある環境や爆発リスクのある場所では使わないでください。入力線を延長するとノイズが増えるので、できるだけ延長しないでください。電圧レンジを超えると、プローブが損傷する可能性があります。

RIGOL RP1025D
RIGOLのオシロスコープで高電圧差動信号を測り、X200時の入力が≤1400 Vpp(約500 VrmsまたはDC)の範囲に収まる方には、RP1025Dがおすすめです。高い差動電圧をオシロスコープ表示用の低電圧に変換し、RIGOLの全シリーズに接続できます。
減衰比はX20・X50・X200です。オシロスコープ入力が1MΩの場合の入力範囲は、各レンジで順に≤140Vpp(約50VrmsまたはDC)、≤350Vpp(約125VrmsまたはDC)、≤1400Vpp(約500VrmsまたはDC)です。入力を50Ωに設定すると、減衰比は1MΩ時の2倍になります。
入力端子の対地電圧は240 Vrmsが上限です。使用にはRIGOLが認めた指定品の外部9V DC電源が必要で、使用環境は屋内です。湿った環境や爆発性雰囲気では使えません。
メーカー規格上の標準付属品には、仕向国の規格に適合するAC電源アダプター1個、Dual-BNC同軸ケーブル1本、デュアルバナナプラグ・シリコンケーブルの赤1本・黒1本、ICクリップとワニ口クリップの赤黒各1個が記載されています。プローブフックはランダムに発送されます。

条件に合わせて選ぶ
- 高電圧絶縁測定やフローティング測定で、最大差動電圧3,000V(1000X)まで扱う人
- 2000Xで最大差動テスト電圧5,600Vを扱う人
- AC 700V p-p・DC 350V以内で差動測定する人
- スイッチング電源やインバーターなどの電力機器を開発・調整・修理する人
- X20・X50・X200の減衰比を使いたい人
N1008Bの800Vp-pは直流入力上限ではありません
PINTECH N1008Bの800Vp-pは100X時のテスト電圧で、直流入力電圧は100Xで400Vです。800Vp-pを、そのまま800Vの直流入力に対応する値として読むことはできません。
直流測定が目的なら、対象電圧が400V以内かどうかが選ぶ際の分かれ目です。
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