
プログラマブル交流電源 おすすめ4選
プログラマブル交流電源は、容量だけでなく出力モードや周波数範囲まで確認する必要があり、どれを選べばよいか迷いやすいですよね。
対応機種では、出力モードや波形・シーケンスの設定、計測値のロギングなどを試験条件に合わせて扱えます。
今回は、4つの対象商品を購入時に見比べやすい項目で早見表にまとめます。
おすすめ商品の早見表
| 商品名 | 参考価格(取得日) | 電力表記(原典表記) | 出力相 | 出力モード | 周波数設定範囲 |
|---|---|---|---|---|---|
ACプログラマブル安定化電源 PA350 350W | 135,157円(2026-10-14時点、時期で変動) | 350W | 単相 | AC | — |
| プログラマブル交流電源 EC750SA | 265,000円(税込291,500円)(2026-10-14時点) | AC750VA/DC750W | — | AC/AC+DC | 1.0Hz~550.0Hz(分解能0.1Hz) |
| GENESYS AC PRO 交流安定化電源 | — | AC2000VA/DC2000W | — | AC+DC | 16~5000Hz |
| プログラマブル交流電源 61602 | — | 1kVA | 1ø | AC/DC/AC+DC | 15-1KHz |
ACプログラマブル安定化電源 PA350 350W
単相で周波数を変えられるAC電源を探している人には、PA350がおすすめです。350WのプログラマブルAC安定化電源で、可変周波数の条件を扱う用途に向いています。
PA350はLCD表示に対応し、接続の簡素化、コンパクト設計、取り付けの容易さが特徴です。
購入前に、対象機器が単相ACで使うものか、必要な電力条件と商品名に記載された350Wを照らし合わせれば、用途との適合を判断する材料になります。

プログラマブル交流電源 EC750SA
ACだけでなくAC+DCも扱えるため、電源試験の条件を細かく組みたい人には、EC750SAがおすすめです。AC750VA/DC750Wの容量に加えて、AC 0V~310V、DC -440V~+440V、1.0Hz~550.0Hz(分解能0.1Hz)に対応し、正弦波・方形波・任意波(16種類)を扱えます。
出力電圧・電流・電力を、実効値・平均値・ピーク値などで計測でき、力率、クレストファクタ、基本波50/60Hzの高調波電流(40次まで)も確認できます。
標準で付属するコントロールソフトウェアは、計測値のデータロギング、任意波の編集・転送、シーケンスの編集・制御に対応しているため、測定結果を残しながら電源試験を進めたい人にはEC750SAがおすすめです。
繰り返し条件を組みたいときは、AC/AC+DCの動作モードと各出力レンジごとに1シーケンスがあり、1シーケンス内は最大255ステップ、ステップ時間は0.1ms~999.9999s(分解能0.1ms)です。ただし、AC-EXT/AC-ADD/AC-SYNC/AC+DC-EXT/AC+DC-ADD/AC+DC-SYNCでは、ステップ実行パラメータの設定・問い合わせはできません。
外部信号源を使う場合は、AC-EXT/AC+DC-EXTでリアパネルの外部信号入力を増幅器として利用できます。
入力条件は10kΩ(不平衡)・DC~550Hzで、外部信号源の接続先はEXT SIG IN/EXT SYNC IN端子、ケーブルはBNC同軸ケーブルです。
購入前に確認したい入力条件は、AC100V~230V±10%(ただし250V以下)、単相50Hz±2Hzまたは60Hz±2Hz、消費電力1.2kVA以下です。
出力周波数が40Hz以下または400Hz以上では最大出力電流が減少する場合があり、AC+DCまたは直流のみの出力ではリアパネルのネジ端子台が条件になります。
容量性・誘導性負荷では、出力端子と負荷の間に保護用ダイオードが必要で、最大逆電圧600V以上、最大順方向電流は100Vレンジ15A以上・200Vレンジ7.5A以上が条件です。目安50µF以上のコンデンサやDC-DCコンバータなどの容量性負荷では、電圧変化が大きいほど充電電流が大きくなり、負荷によっては過電流保護で出力がオフになることがあります。
設置条件は高度2000m以下の屋内で、動作保証は0~+40℃・5~85%RH、性能保証は+5~+35℃です。
動作・性能保証はいずれも絶対湿度1~25g/m3で結露がないことが条件で、外形寸法は突起物を除き幅258mm×高さ176mm×奥行440mm、質量は約9.7kg、吸気・排気のある面には壁面から50cm以上の距離が必要です。
ラックマウント金具が必要な場合は、金具の詳細が個別確認の対象です。
接地にはD種(100Ω以下)接地工事以上が必要です。
可燃性ガスのある場所では設置・使用できず、屋外・直射日光・火気や熱源の近くでは性能を満たさなかったり故障の原因になったりし、腐食性ガス・水気・高湿度の場所では腐食・故障の原因になります。
電磁界発生源・高電圧機器・動力線の近くでは誤動作の原因になり、住宅地域では妨害が発生することがあります。
付属の国内向け電源コードはEC750SA専用品で国内専用のため、AC125Vを超える電圧や国外での使用については、メーカーまたは代理店への個別相談が必要です。
GENESYS AC PRO 交流安定化電源
産業用機器・計測機器・自動車・航空・船舶・白物家電の検査や研究開発で、AC+DCの電源条件を扱いたい人には、GAC-PRO-02-DのGENESYS AC PROがおすすめです。AC+DCモードに対応しており、定格ACパワー2000VA、DC出力2000W、AC出力周波数16~5000Hz、定格AC出力実効電流20Arms、ピーク電流120A、DC出力電流20Aとなっています。
出力電圧の範囲を重視する人は、Interfaceのファームウェアバージョンが001.008.000以降の製品で、定格出力電圧範囲がAC 0~360Vrms/DC -510~510Vdcへ拡張される点を選択条件にできます。
既存の制御環境と組み合わせるなら、標準インターフェースはLAN、USB、RS-232、RS-485で、GPIB(IEEE488.2)はオプションです。RS-485は並列形式で構成されたバスに対応しますが、OUT-IN方式のマルチドロップ構成には対応していません。
入力電源は、単相85~265Vac、三相170~265Vac、または三相342~528Vacの範囲です。
設置形状は1Uラックマウント/ベンチトップで、外形は幅423mm(公称)×高さ43.6mm(公称)×奥行544.5mm(公称)、質量は8000g(代表値)、動作温度範囲は0~40°Cです。
航空機関連の規格試験では、RTCA/DO 160、MIL-STD 704、A350(Airbus ABD100.1.8.1)がアビオニクス標準オプションで、IEC61000-4-11、IEC61000-4-13、MIL-STD-1399-300 PART 1がその他の標準オプションとして扱われます。必要な規格がオプション扱いかどうかも、本体の用途とは別に購入条件として見ておきたい点です。
プログラマブル交流電源 61602
単相のプログラマブル交流電源で、電圧や周波数を変えた試験を行いたい人には、61602がおすすめです。定格出力1kVA、0~300V、15Hz~1kHzの交流電源で、AC・DC・AC+DCの各出力モードに対応し、AC+DCモードはDCオフセットシミュレーションに使えます。
UUTの入力電力の動作範囲を確認したい場面では、電圧・周波数のスルーレートを設定でき、モータ始動やUUTの電力上昇中の突入電流を低減するための条件にも対応します。
電圧出力のON/OFF位相角、OCP/OPP値も設定でき、RMS電圧・RMS電流・有効電力・皮相電力・無効電力・力率・クレストファクタ・ピーク電流・突入電流などを計測できます。
61602は、外部のファンクションジェネレータや任意波形発生器を信号源として使い、その波形を電力増幅したい人におすすめです。アナログ制御用入力インターフェースがあり、ほぼ任意の波形を再現する電力増幅モードもあります。
三相出力アプリケーションでは、61602を3台接続することで三相モードで運転できます。一方、並列機能は提供されていないため、三相化と出力容量の並列化は別々の条件として考える必要があります。
対象機器の電圧・電流条件を購入判断の軸にするなら、電圧150V/0~300V/Auto、電流150V時8A・300V時4Aが選択条件になります。
GPIBとRS-232Cはオプションで、PCからグラフィカルに制御できるソフトパネル(A615007)は波形編集・データ記録・測定データ表示に対応し、A615002はLAN・USBのリモートインターフェースボードです。
条件別の選び方
- 単相出力のACで周波数を変えた試験を行う人
- シーケンスを使って電源試験を繰り返したい人
- 三相入力の電源環境でAC+DCを扱う人
- 外部信号源を使って電力増幅したい人
GAC-PRO-02-Dはファームウェア版で電流設定範囲が変わる
出力電流を定格電流の5%未満、特に0Arms/0Adcまで設定したい試験では、GAC-PRO-02-DのInterfaceファームウェア版が注文前の分かれ目です。001.008.000以降の製品では、出力電流設定範囲の下限が定格出力電流の5%から0Arms/0Adcへ拡張されます。
出力電流を0Arms/0Adcから設定したい人には、Interfaceファームウェア001.008.000以降のGENESYS AC PRO 交流安定化電源(GAC-PRO-02-D)がおすすめです。









