在宅ワーク用PCの選び方【2025年版】Zoom・Officeが快適になるスペック条件

在宅ワーク用PCの選び方【2025年版】Zoom・Officeが快適になるスペック条件

オフ 投稿者: sesera

この記事を書いている人(せせら)

普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。

「Zoomで画面共有した瞬間、PCがフリーズして気まずい空気になった…」
「Excelを開くだけでカーソルがグルグルして作業が進まない…」

在宅ワークをしていて、こんな経験はありませんか?

会社支給のPCなら諦めもつきますが、自分で用意する場合、絶対に失敗したくないですよね。でも、家電量販店に行くと「Core i7でメモリ16GBないと厳しいですね〜」なんて難しい専門用語を並べられて、15万円以上の見積もりを出されて驚愕することも。

正直なところ、事務作業やビデオ会議中心の在宅ワークに、そこまでの超ハイスペックは必要ないことがほとんどです。

今回は、専門用語が苦手な方でもわかるように、「ZoomやOfficeソフトが本当に快適に動くリアルな条件」を、難しい言葉を使わずに解説します。これを読めば、無駄に高いPCを買わずに済みますよ。

目次

ZoomとOffice、公式の推奨スペックを信じてはいけない理由

まず衝撃的な事実をお伝えしますが、ZoomやMicrosoft Officeの公式サイトに載っている「推奨環境(システム要件)」は、あくまで「起動して最低限動くレベル」です。

これは例えるなら、「マラソン大会に参加するための最低条件は、靴を履いていること」と言われているようなものです。確かに参加はできますが、ボロボロのサンダル(ギリギリの性能のPC)で走ったら、すぐに足が痛くなって完走なんて無理ですよね。

私たちが求めているのは「参加できる(動く)」ことではなく、「快適に走れる(仕事ができる)」こと。そのための基準は、もう少し上にあります。

快適な在宅ワークに必要な「3つの性能」を例え話で解説

PC選びで重要なのは、「CPU」「メモリ」「ストレージ」の3つだけです。
これらを専門用語ではなく、「オフィスでの仕事」に例えて解説します。

1. CPU:作業する人の「頭の回転の速さ」

「CPU」とは、PCの中で実際に計算や処理を行う「作業員(頭脳)」のことです。

よく「Core i5(コア・アイファイブ)が良い」と言われますが、実はこの名前よりも「いつ生まれた人か(世代)」の方が重要です。

  • 昔のCore i7(7〜8年前の天才): 昔は凄かったけれど、最近の新しいソフトやWeb会議のやり方にはついていけず、動きが遅いおじいちゃん。
  • 今のIntel N100(最近の新人): 肩書きはすごくないけれど、最新のツール(ZoomやWindows 11)の使い方を熟知していて、テキパキ動く若手。

2025年の今、在宅ワークでZoomやExcelをするだけなら、高いお金を出して「昔の天才」を雇う必要はありません。「優秀な新人(N100などの最新格安CPU)」で十分快適に回ります。

専門的には「PassMark(パスマーク)」という「サクサク度スコア」3,000点以上あれば合格です。これならZoomで背景をぼかしても止まりません。

2. メモリ:作業する「机の広さ」

「メモリ」とは、データを一時的に広げておく「作業机の広さ」のことです。

  • 4GB(学校の学習机): 教科書(Excel)を広げたらもう一杯。ノート(ブラウザ)を開くスペースがないので、いちいち片付けないといけなくて作業が遅い。→ 絶対に選んではダメ!
  • 8GB(オフィスの事務机): 書類を広げつつ、パソコンも置いて、コーヒーも置ける。普通の仕事ならこれで十分快適。→ 基本はこれ!
  • 16GB(社長室の大きな机): 資料を何十冊も広げっぱなしにしても余裕。動画編集など重い作業をする人向け。

事務作業やWeb会議なら、「8GB(事務机)」あれば十分です。「大は小を兼ねる」で16GBあっても良いですが、予算を抑えるなら8GBでも全く問題ありません。

3. ストレージ:データをしまう「本棚の大きさ」と「種類」

「ストレージ」は、作った書類や写真をしまっておく「本棚(倉庫)」です。
ここで一番大事なのは、大きさ(容量)よりも「種類」です。

  • SSD(エスエスディー): 「魔法の本棚」。読みたい本(ファイル)を一瞬で取り出せる。PCの電源ボタンを押して10秒で起動するのはこれのおかげ。
  • HDD(ハードディスク): 「遠くの倉庫」。本を取りに行くのに時間がかかる。PCの起動に3分くらい待たされる。

今はほとんどのPCが「SSD」ですが、中古の安いPCにはまだ「HDD」が混ざっています。どんなに頭が良い人(CPU)でも、資料を取りに行くのに時間がかかったら仕事になりません。必ず「SSD」搭載モデルを選んでください。

容量は256GB(本棚2〜3個分)あれば、仕事の書類を入れるには十分です。

「高いPC」を買う必要がないケース

ここまでの話を整理すると、動画編集や3Dゲームのような「特殊な作業」をしない限り、10万円も20万円もする高性能PCは必要ないことがわかります。

特に2023年以降、「Intel N100」という、安くて優秀な「新人CPU」が登場してから、PC市場の常識が変わりました。これらはPC本体が3〜5万円台で買えるのに、事務作業ならサクサクこなしてくれます。

「安物買いの銭失いになるんじゃ…」と不安になるかもしれませんが、実際にZoomやOffice作業で使ってみると、驚くほど快適なんです。

もしあなたが、「文章作成、表計算、メール、Zoom会議」がメイン業務なら、高価なPCを買う予算で、良いモニターや疲れにくい椅子を揃えた方が、結果的に生産性は上がるかもしれません。

在宅ワーク用PC選びのチェックリスト

最後に、購入前にここだけ見ればOK!というポイントをまとめておきます。

  • 頭脳(CPU): 「Intel N100」や「Core i3(第12世代以降)」など、新しいものか?(PassMarkスコア 3,000点以上)
  • 机の広さ(メモリ): 8GB 以上あるか?(4GBはNG!)
  • 本棚(ストレージ): SSD と書いてあるか?(HDDはNG!)
  • 画面: 持ち運ばないなら「15.6インチ」が見やすい。
  • カメラ: ついているか?(デスクトップ型は注意)

結論:あなたの用途なら、コスパ重視のPCで十分かも

「仕事道具だから一番高いやつを!」という意気込みも素晴らしいですが、用途に合ったスペックを選ぶのが最も賢い投資です。

特に、「とりあえず数年は快適に使えて、ZoomもOfficeもサクサク動けばOK」というレベルであれば、今は3万円〜5万円台で驚くほど使えるPCが手に入ります。

「そんなに安くて本当に大丈夫?」
「実際にどんな機種があるの?」

と気になった方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。3万円台でも驚くほど快適に動く、コスパ最強のPCたちを実機レビューやデータに基づいてランキング形式で紹介しています。

3万円台で8世代のi5並み⁉コスパ最強のN100搭載PCオススメランキング

浮いたお金で、美味しいランチを食べたり、デスク環境を整えたりするのも素敵ですよね。あなたの在宅ワークが少しでも快適になることを願っています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 中古のPCなら「Core i7」でも安く買えますが、どうですか?

「Core i7」という名前だけに釣られないでください!例えば「第4世代 Core i7」などは10年近く前のCPUで、今の3万円台の新品PC(Intel N100など)よりも性能が低いことが多いです。バッテリーも劣化している可能性が高いので、詳しくない方は新品のコスパモデルを選ぶ方が無難で安心です。

Q2. MacとWindows、在宅ワークにはどっちが良いですか?

会社のシステムや使っているソフトによります。会社がWindowsを使っているならWindows一択です(ファイルのやり取りやExcelの操作で困ることがありません)。特に指定がなく、iPhoneとの連携を重視するならMacもアリですが、同じことができるPCで比較するとWindowsの方が圧倒的に安く手に入ります。

Q3. Office(Word/Excel)は最初から入っているものを選ぶべき?

必須ではありません。最初から入っているモデルは価格が2〜3万円高くなることがあります。もし会社からMicrosoft 365のアカウントが支給されているなら、PC自体はOfficeなしモデルを買って、会社のライセンスでログインすれば使えます。自分で契約する場合も、月額版(サブスク)の方が常に最新版を使えて便利です。

Q4. テンキー(数字キー)は必要ですか?

経理業務や、Excelで数字入力を頻繁にするならあった方が断然便利です。15.6インチ以上のPCなら大抵ついています。もし気に入ったPCにテンキーがなくても、1,000円程度で外付けのUSBテンキーが売っているので、それを後付けするのも賢い方法です。

Q5. Zoomで背景を変えると重くなるのはなぜ?

背景をぼかしたり変えたりする処理は、PCの頭脳(CPU)を意外と使います。これが「重い」原因の代表格です。この記事で紹介した「サクサク度(PassMarkスコア)」が3,000点以上のPCなら、この処理も問題なく行えます。

Q6. ノートPCの画面だけで仕事はできますか?

可能ですが、長時間の作業は目が疲れますし、効率も落ちがちです。もしスペースが許すなら、21〜24インチ程度の外部モニター(1万円台で買えます)を1枚追加することをおすすめします。Zoomの画面と資料を別々の画面に映せるので、世界が変わるほど快適になりますよ。

Q7. Wi-Fi 6対応って気にした方がいいですか?

自宅のルーターがWi-Fi 6に対応しているなら、PCも対応していると通信速度が安定し、Zoomが途切れにくくなります。ただ、必須というわけではありません。一つ前のWi-Fi 5(ac)でも十分高速です。最近のPCはほとんどWi-Fi 6に対応しているので、そこまで気にしなくても大丈夫です。

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