
安いPCでできること・できないこと【2025年版】3〜5万円クラスのリアル

この記事を書いている人(せせら)
普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。
「3万円のPCなんて、どうせすぐ壊れるんでしょ?」
「安物買いの銭失いにはなりたくない…」
「ネットで『ゴミ』って言われてるけど、実際どうなの?」
激安PCと聞くと、こんな不安が出てきますよね。
正直に言います。数年前まで、3万円のPCは間違いなく「電子ゴミ」でした。起動に5分かかり、クリックするたびにフリーズする…そんな代物でした。
しかし、2025年現在は状況がガラッと変わっています。
「N100」という革命的なCPUの登場で、3万円〜5万円のPCが「普通に使える」レベルに進化したのです。
この記事では、実際にこの価格帯のPCを使い倒している私が、「何が余裕でできて、何が絶対に無理なのか」、忖度なしのリアルな境界線を解説します。
目次
結論:3万円PCの「正体」
まずざっくり言うと、現在の3〜5万円クラスのPC(Intel N100 / メモリ16GB)は、こんな立ち位置です。
| 判定 | 用途 | 具体例 |
|---|---|---|
| ◎ 得意 | コンテンツ消費 | YouTube、Netflix、ネットサーフィン、SNS |
| ○ 普通 | 事務作業 | Word、Excel、ブログ執筆、Zoom会議 |
| △ ギリ | 軽いクリエイティブ | キャンバ、簡単な動画カット、軽い2Dゲーム |
| × 無理 | 重い生産活動 | 3Dゲーム、4K動画編集、RAW現像、3Dモデリング |
要するに、「見る」「書く」「話す」は10万円のPCと変わりません。
一方で、「作る(重いデータ処理)」には向いていません。
「PCは作る人のための道具」と言われますが、このクラスは「消費するための道具」としても優秀なんです。
余裕でできること(サクサク快適)
以下の用途なら、高いPCを買う必要は全くありません。
3万円のPCでも「遅い」と感じることはないでしょう。
1. YouTube・Netflixの4K視聴
「安いPCだと動画がカクカクする?」
そんなことはありません。今のN100などのCPUは、動画再生をスムーズにする機能(ハードウェアデコード)が優秀です。
4K画質でも滑らかに再生できます。リビングのテレビ代わりにも最適です。
2. ネットサーフィン・SNS
Chromeでタブを10〜20個開くくらいなら余裕です。
Twitter(X)のタイムラインを高速スクロールしてもカクつきません。
スマホで見るより画面が広いので、ネットショッピングも快適です。
3. Office作業(Word / Excel)
レポート作成、家計簿、PTAの資料作り…全く問題ありません。
数万行のマクロを組んだりしない限り、動作は軽快です。
「仕事用に使いたい」というフリーランスの方でも、事務作業メインなら十分メイン機として使えます。
4. Zoom・Web会議
カメラもマイクも普通に使えます。バーチャル背景もOKです。
ただし、画質にこだわるならPC内蔵カメラではなく、3,000円くらいの外付けWebカメラを買うのがおすすめです。
(これは10万円のPCでも同じですが)
無理なこと(ストレスが溜まる)
ここからが重要です。
以下の用途がメインなら、3万円PCは買わないでください。お金をドブに捨てることになります。
1. 本格的な3Dゲーム(APEX, 原神, Valorant)
起動すら怪しいか、動いてもパラパラ漫画状態です。
「設定を最低にすれば…」とか考えないでください。勝負になりません。
ゲームをするなら、最低でも10万円以上のゲーミングPCが必要です。
※ただし、マインクラフト(バニラ)やドラクエ10、ブラウザゲーム程度なら動きます。
2. YouTuberレベルの動画編集
Adobe Premiere Proなどの本格ソフトは激重です。
テロップを入れるたびに固まり、書き出しに数時間かかります。
「CapCut」などの軽いソフトで、スマホ動画を繋げる程度ならなんとかなりますが、快適とは言えません。
3. 複数の重いアプリの同時起動
「Zoomしながら、Photoshopを開いて、裏でYouTubeを流して、Excelも開く」
こういうマルチタスクをすると、CPUが悲鳴を上げます。
一つ一つの作業はできても、「全部同時」は苦手です。
どんな人におすすめ?
この「できる・できない」を踏まえると、3〜5万円PCは以下のような人にドンピシャです。
- 「スマホだと画面が小さいけど、高いPCはいらない」という人
- 大学生(文系):レポートとZoomができればOK
- ブロガー・ライター:執筆と調べ物ができればOK
- サブ機が欲しい人:メインPCはあるけど、ゴロ寝用が欲しい
逆に、「これから動画編集で稼ぎたい!」「3Dゲームをガチりたい!」という人は絶対に買ってはいけません。
3万円PCを買うなら「これ」を選べ!
「じゃあ、とりあえずAmazonで安いやつを買えばいいの?」
それは危険です。
3万円クラスには、未だに「数年前のゴミスペックPC」が紛れ込んでいます。
失敗しないためには、以下の条件を必ず守ってください。
必須スペック(絶対条件)
| パーツ | 条件 | 理由 |
|---|---|---|
| CPU | Intel N100 | これ一択。「Celeron N4020」とかは絶対にダメ。 |
| メモリ | 16GB | 8GBだとブラウザを開きまくると重くなる。 |
| ストレージ | SSD 256GB〜 | HDDは論外。eMMCも遅いので避ける。 |
| 画面 | IPS液晶 | 「TN液晶」は視野角が狭くて目が疲れる。 |
メーカーは、DELL、HP、Lenovo、ASUSなどの大手なら安心です。
中華メーカーならCHUWIくらいまでにしておきましょう。聞いたこともないメーカーは、カタログスペック通りの性能が出ないことがあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 日本メーカー(NECや富士通)の中古はどう?
A. 絶対におすすめしません。
「Core i5搭載で3万円!」と書かれていても、それは「8年前のCore i5」です。
今のN100の方が圧倒的に高性能です。
バッテリーも劣化していますし、Windows 11に対応していない可能性も高いです。「新品のN100」の方が100倍マシです。
Q2. タブレットじゃダメなの?
A. 「消費」だけならタブレットでOKです。
YouTubeを見るだけならiPadの方が画面も綺麗で音もいいです。
でも、「キーボードで文字を打つ」「ファイルを整理する」「マウスで操作する」といった「生産的な作業」をするならPCの方が圧倒的に効率が良いです。
「何かを作りたい」ならPCを買いましょう。
Q3. メモリ増設はできますか?
A. 基本的にできません。
このクラスのPCは、メモリが基板に直付け(オンボード)されていることが多いです。
だからこそ、最初から「16GB」を選んでおくことが何より重要なんです。
後悔先に立たず、です。
Q4. 寿命はどれくらい?
A. 3〜4年は普通に使えます。
物理的な作り(ヒンジなど)は高いPCより華奢かもしれませんが、中身(SSDなど)は同じです。
3万円で4年使えれば、年間コストは7,500円。月額600円です。
これなら壊れても「まあ、元は取ったな」と笑って買い替えられますよね。
まとめ:3万円PCは「最強のサブ機」であり「十分なメイン機」
3〜5万円のPCは、もう「安かろう悪かろう」ではありません。
用途さえ間違えなければ、これほどコスパの良い道具はありません。
- 動画編集や3Dゲームは諦める
- N100 / メモリ16GB を選ぶ
- 「見る・書く・調べる」に特化する
これだけで、あなたのデジタルライフは劇的に快適になります。
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