
Intel N150とN100の違いは?性能差と進化点を徹底解説

この記事を書いている人(せせら)
普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。
「Intel N100を買おうと思っていたら、なんかN150ってやつが出てるんだけど」
「数字が大きい方が強いのは分かるけど、どれくらい違うの?」
「価格差に見合うだけの価値はある?」
2023年から「コスパ最強の覇権CPU」として君臨し続けてきたIntel N100ですが、ついにその後継とも言える「Intel N150」が登場し始めました。
Beelink EQ14などの最新ミニPCに搭載され、市場を賑わせています。
結論から言うと、N150は「N100の弱点だったグラフィック性能を少し補強した正統進化版」です。
劇的な変化はありませんが、確実に快適度は上がっています。
この記事では、新登場のIntel N150と既存のN100の違いを、スペック数値だけでなく実際の使用感を交えて徹底的に比較解説します。
目次
Intel N150とN100のスペック比較
まずは数字で違いを見てみましょう。
どちらも省電力な「Eコア」のみを搭載した4コア4スレッドのCPUですが、中身は確実にパワーアップしています。
| 項目 | Intel N150 | Intel N100 |
|---|---|---|
| コア数 | 4コア / 4スレッド | 4コア / 4スレッド |
| 最大クロック | 3.60 GHz | 3.40 GHz |
| GPU最大クロック | 1,000 MHz | 750 MHz |
| キャッシュ | 6 MB | 6 MB |
| TDP(基本電力) | 6W | 6W |
| メモリ規格 | DDR5 / DDR4 | DDR5 / DDR4 |
一見すると地味な違いに見えますが、重要なポイントは以下の2点です。
1. CPUの最大速度が0.2GHzアップ
人間で言えば、走る速さが少し速くなりました。
「たった0.2GHz?」と思うかもしれませんが、このクラスのCPUにとってクロック周波数の向上は、Webブラウザの表示速度やアプリの起動速度に直結します。
N100で「ワンテンポ待たされるな」と感じていた場面が、N150では「お、意外とすぐ開く」という感覚に変わるレベルの違いです。数千円の差でこの快適さが手に入るなら、決して小さくない進化と言えるでしょう。
2. グラフィック性能が約33%アップ(ここが重要)
最も大きな違いはGPU(グラフィック)の性能です。N100のGPUクロックが750MHzだったのに対し、N150は1,000MHzまで引き上げられています。
これは単純計算で約33%の向上です。「YouTubeの4K動画再生」や「Googleマップの3D表示」、「Canvaでの画像編集」といった、地味に重い処理での引っ掛かりが軽減されています。特に、外部モニターを繋いでマルチディスプレイ環境にする場合、この差はボディブローのように効いてきます。
実際の性能差はどう感じる?
ベンチマークスコア(Cinebench R23など)で見ると、N150はN100に比べて約10〜15%程度のスコア向上が見られます。
では、実際の使い心地はどう違うのでしょうか。
Web閲覧・動画視聴
正直なところ、タブを数個開いてネットニュースを見る程度なら、違いは分かりません。N100の時点でそのレベルの作業は快適だったからです。
しかし、タブを20個、30個と開いたり、YouTubeで4K動画を流しながら別の作業をしたりすると、N150の方が「粘り」を見せます。N100だとカクつき始めるラインが、N150だとまだ耐えられる、というイメージです。
事務作業(Excel・Word)
これも基本的には誤差の範囲ですが、巨大なExcelファイルを開く際や、大量の画像を含んだPowerPointを編集する際には、N150の恩恵を感じられます。
スクロールの滑らかさや、文字入力のレスポンスがほんの少し良くなっています。毎日何時間も作業する人にとっては、この「ほんの少し」の積み重ねが疲労感の違いに繋がります。
ゲーム性能
ここが一番分かりやすい違いです。N100では設定を最低まで落としてもカクついていた「マインクラフト(Java版)」や軽い3Dゲームが、N150だと「遊べるレベル」に近づきます。
GPUクロックの向上が効いており、フレームレートが安定しやすくなっています。もちろん最新の重いゲームは無理ですが、ブラウザゲームや軽めのインディーゲームを遊ぶならN150を選ぶ価値は大いにあります。
価格差と選ぶべき基準
2025年現在、N150搭載機とN100搭載機の価格差は、おおよそ3,000円〜5,000円程度です。
この価格差をどう捉えるかで、どちらを買うべきかが決まります。
Intel N150を選ぶべき人
予算に少し余裕があり、3,000円差なら性能が高い方が良いと考えるなら迷わずこちらです。特に、軽いゲームを少しだけ遊びたい人や、CanvaなどのWebデザインツールをよく使う人には最適です。
また、2025年の最新モデルを使いたいという気持ちがあるなら、N150を選んでおいて損はありません。グラフィック性能の向上は、将来的にOSやアプリが重くなった時の「延命」にも繋がります。
Intel N100を選ぶべき人
とにかく1円でも安く済ませたい、あるいは用途が動画視聴とネットサーフィンだけという場合は、N100が正解です。
サブ機として割り切って使う場合や、サーバー用途(常時起動)で使う場合も、コストパフォーマンスの高さが光ります。すでに市場に大量に出回っているN100搭載機は、セールの対象になりやすく、激安価格で入手できるチャンスが多いのも魅力です。「性能はそこそこでいいから、とにかく安くPCが欲しい」というニーズには、依然としてN100が最強の回答です。
まとめ
Intel N150は、N100の良さである「省電力・低価格」を維持したまま、弱点だったグラフィック性能を強化した「完成形エントリーCPU」です。
- CPU性能:微増
- GPU性能:大幅強化
- 価格差:数千円
これから新品のミニPCや格安ノートPCを買うなら、基本的にはN150搭載モデルを探すのがおすすめです。ただし、N100が急に使い物にならなくなったわけではありません。セールでN100搭載機が激安(2万円台など)になっていたら、あえてN100を狙うのも賢い買い物と言えるでしょう。
自分の財布事情と相談して、最適な一台を選んでください。
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