
高周波測定の入門書おすすめ2選|スペアナ・無線機測定の基礎
高周波測定の本を探すと、電波や回路の基礎から測定器の操作、無線機の性能評価まで、扱う範囲が広くて迷いますよね。最初の一冊は、何を測りたいかで決めると読み進めやすくなります。
スペクトラム・アナライザの画面を読みたい人と、無線機の送受信性能を測りたい人では、必要な知識が少し違います。測定器の名前だけで選ぶと、知りたい実例に届かないことも。
信号を周波数ごとに見る本と、無線機を実測する本が候補です。二冊の守備範囲を分けて考えると、最初の一冊も決めやすいでしょう。
早見表
高周波測定の全分野を一冊で網羅する本というより、測定器と対象機器を絞って基礎を学ぶ二冊です。自分が見たい測定結果に近い方から読むのが近道。
スペアナの操作に関心があるなら、まず『スペクトラム・アナライザ入門』。無線機の測定を学びたい人には『はじめての無線機測定』がおすすめです。
| 書籍 | 主な内容 | 向く読者 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|
スペクトラム・アナライザ入門 | 2,200円 | ||
はじめての無線機測定 |
『スペクトラム・アナライザ入門』の2,200円は、2026年9月28日時点のAmazon参考価格です。販売価格は時期や販売店によって変わります。
測定器が見るもの
スペクトラム・アナライザは信号の強さを周波数ごとに表示する測定器です。オシロスコープが時間に沿った電圧の変化を見るのに対して、スペアナは周波数成分の分布を確認します。
たとえば送信機を動かしたとき、狙った周波数の信号だけが出ているか、近くや離れた周波数に不要な成分が出ていないかを画面で追えます。波形だけでは見つけにくい、どの周波数に何があるかを調べる道具ですね。
画面を読むときは、中心周波数とスパンで表示する範囲を決めましょう。リファレンスレベルで縦軸の上端を合わせ、さらにRBW(分解能帯域幅)を狭めると近接信号を分けやすくなりますが、掃引に時間がかかります。
Rohde & Schwarzの基礎解説も、スパンやRBW、リファレンスレベルを基本設定として挙げています。RBWをむやみに狭くするのではなく、信号同士の間隔やノイズを見たい目的に合わせる考え方が大切です。(公式解説)
スペアナ入門
『スペクトラム・アナライザ入門』は2006年9月1日発行、135ページの単行本です。著者は高橋朋仁、出版社はCQ出版です。(CQ出版の書籍案内)

無線機を測る
『はじめての無線機測定』は2011年2月1日発行、143ページの単行本です。編者はトランジスタ技術編集部、出版社はCQ出版です。(CQ出版の書籍案内)

数字の読み違い
スペアナの画面にピークが出ても、その値をそのまま送信機の出力電力だと考えるのは危険です。入力レベルが高すぎると測定器内部が過負荷になり、実際にはない歪みや信号を作ることがあります。
一方、リファレンスレベルを高くしすぎると、小さな信号の変化を画面で見分けにくくなります。観測したい最大レベルと見つけたい弱い成分の両方を考えて設定する必要があります。
RBWを狭めれば近接する信号を分けやすくなり、ノイズフロアも下がる傾向があります。ただし掃引時間は長くなるため、測定を急いで掃引を短縮すると、振幅や周波数の読み取り誤差につながります。
測定値だけを覚えるより、設定が結果へどう影響するかを理解する方が実務では役立ちます。書籍の測定例を読む際も、周波数範囲や入力レベル、RBWの設定と、何を判定したい測定なのかを一緒に追ってください。
古さの読み方
二冊とも出版から年数が経っています。『スペクトラム・アナライザ入門』は2006年、『はじめての無線機測定』は2011年の刊行です。
それでも、周波数領域の見方や測定器の基本設定、無線機で確認する代表的な項目を学ぶ入口にはなります。測定器の画面や現行制度を確認するときは、メーカーの最新マニュアルや規格資料も併用しましょう。
高周波測定は、本を読んだだけで測定系の誤差まで消える分野ではありません。ケーブルやコネクタ、入力レベル、校正状態も測定結果に関わります。基礎を本で整理し、実機の取扱説明書で接続条件を確かめる流れが堅実です。
結論
スペアナの基本操作から学ぶなら『スペクトラム・アナライザ入門』がおすすめです。高周波信号解析に役立つ基本操作と応用を扱うため、スペアナの基礎を学びたい人におすすめです。
無線機の測定を学びたい人には『はじめての無線機測定』がおすすめです。アナログ無線機の基本測定からデジタル無線機の実用測定までを扱う一冊です。
高周波測定の最初の一冊として一つだけ買うなら、スペアナを学びたい人は『スペクトラム・アナライザ入門』、無線機測定を学びたい人は『はじめての無線機測定』。学びたい対象を決めれば、選ぶ本もはっきりします。
このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。







