音楽形式論・ソナタ形式の解説書おすすめ2冊|基礎から学ぶ本を紹介

音楽形式論・ソナタ形式の解説書おすすめ2冊|基礎から学ぶ本を紹介

オフ 投稿者: せせら編集部

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音楽形式論の本を探していると、「ソナタ形式を知りたいのに、どの本が自分に合うのか分からない」と迷いますよね。曲の大きな流れをつかむ入口がソナタ形式ですが、用語だけを覚えても、実際の音楽と結びつきにくいところがあります。

譜面を見ながら曲の構造を分析したい人もいれば、まずはクラシックを聴く手がかりがほしい人もいます。2冊は、形式全体をたどる本と、楽式を譜面で学ぶ教材に分かれます。

2冊の早見表

書籍内容の中心参考価格
クラシックのからくりクラシックのからくり曲の形式・様式・楽器—
新総合音楽講座 4 楽式新総合音楽講座 4 楽式楽式と作品分析2,030円

『クラシックのからくり』は、音楽の「かたち」を入り口に、様式や楽器編成、名曲の構造にも話題を広げます。クラシック全体を聴く視点を増やしたい人向けです。

『新総合音楽講座 4 楽式』は、動機や楽節、ロンド形式、変奏曲、ソナタ形式を扱います。ソナタ形式を学ぶ前の基礎も含めて、楽譜から形式を捉えたい人に向いています。武蔵野音楽大学のシラバスでは、ソナタ形式を序奏・提示・展開・再現・結尾に分けて扱っています。ヤマハの書籍情報・武蔵野音楽大学シラバス

新総合音楽講座の参考価格は、2026年9月28日時点のAmazon価格で2,030円です。価格は時期によって変わるため、注文時の表示を確認してください。

ソナタ形式の基本

ソナタ形式は、ひとつの楽章を「提示部」「展開部」「再現部」に分けて捉える形式です。複数の楽章からなる「ソナタ」は作品全体を指し、「ソナタ形式」はひとつの楽章の構成を指します。解説書を読むときは、この違いを押さえておきましょう。

提示部では主題や主題群が示されます。古典派の典型例では、最初の主題が主調で始まり、次の主題が属調など別の調へ移ります。前半に出た旋律が後半で違う色合いに聞こえることも、形式をつかむ手がかりです。

展開部では、提示部の主題を短く切り出したり、調を移したりして音楽に動きが生まれます。再現部では主題が戻り、提示部で別の調に進んだ部分も主調へ収束していくのが基本です。旋律の再登場だけでは説明できないのが、A-B-Aの三部形式との違いですね。ワシントン大学の音楽理論教材

ただし、どの曲も同じ長さで、同じ数の主題が並ぶわけではありません。展開部に新しい素材が現れたり、再現部の形が変わったりする例もあります。実際の曲を聴けば、基本の型との違いにも気づけます。

からくりで学ぶ

『クラシックのからくり ~「かたち」で読み解く楽曲の仕組み~』は、舟橋三十子さんの著書です。ソナタ形式の分析だけでなく、幅広い形式や時代の違いにも関心がある人にすすめます。

2016年刊の版は176ページです。旧版を探している場合は、注文画面で版とISBNを確かめてください。ヤマハの書籍情報

聴き慣れた曲を、形式の知識を得たうえでもう一度味わいたい人には、こちらが第一候補です。

クラシックのからくり
クラシックのからくり

楽式を譜面で読む

『新総合音楽講座 4 楽式』は、浦田健次郎さんが著者の楽譜形式の教材です。譜面上で主題や区切りを見つけたい人におすすめします。

武蔵野音楽大学の楽式Iでは、基礎形式、複合形式、ロンド形式、変奏曲を学んだ後、ソナタ形式を序奏部・提示部、展開部、再現部・結尾部に分けて扱っています。同書は授業テキストにも挙げられています。音楽理論を順序立てて学ぶ用途におすすめです。武蔵野音楽大学シラバス

授業や独習で形式分析に取り組む人にもおすすめします。ソナタ形式だけの解説書に比べ、前提となる楽式の知識も学べます。

音楽理論の用語や譜例を追う教材として読む本です。クラシックの名曲を気軽に知りたい人には、『クラシックのからくり』をおすすめします。分析を学びたいか、鑑賞の視点を増やしたいかで、読む本が決まります。

新総合音楽講座 4 楽式
新総合音楽講座 4 楽式

結論

クラシックを聴きながら曲の「かたち」をつかみたい人には、『クラシックのからくり』がおすすめです。ソナタ形式に加えて様式や楽器にも触れたい人に合います。

譜面を使って楽式を基礎から学び、ソナタ形式を分析したい人には『新総合音楽講座 4 楽式』をおすすめします。参考価格は2,030円ですが、販売価格は時期によって変わります。

ソナタ形式の三つの区分を覚えるなら、どちらも出発点になります。曲の構造を広く味わいたい人は前者、形式論を順序立てて学びたい人は後者を選んでください。

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