
漆芸作家向け 粒度・色味別 漆下地用地の粉は輪島産三辺地がおすすめ
漆の下地を作るとき、地の粉は粒度によって役割が変わります。色味も気になりますが、粉の見た目だけでは仕上がりの色は決まりません。
一辺地から三辺地へ進むと、使う粉の粒子は細かくなります。三辺地の細粒粉は、錆漆を薄く均一に塗りたいときに使えます。
候補の早見表
| 商品 | 粒度の位置づけ | 産地・内容量 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
KAGAYAKI 輪島産 地の粉(三辺地) | 三辺地・細粒 | 石川県輪島市・10g | 990円 |
価格は2026年9月28日時点のAmazon参考価格です。販売時期によって変わるため、購入時には最新価格を確認してください。
この粉は錆漆に加えると伸びがよく、薄く均一に塗れます。乾燥後は砥石やサンドペーパーで研げます。
地の粉の役目
地の粉は、輪島産の珪藻土を焼いて粉末にした漆の下地材です。漆と混ぜて木地に塗り、下地に厚みを持たせます。漆が粉の細かな孔に入り込むことも、堅牢な下地につながります。輪島塗の工程
金継ぎでは、生漆と砥之粉で作る錆漆に地の粉を加えます。補修箇所に厚みを出すときに、地の粉の性質が活きます。
漆芸の下地でも、粉は単なる増量材ではありません。粒子の粗さで塗り重ねる段階が分かれます。乾燥と研ぎを経て表面を整え、上塗りを支える下層を作ります。
輪島塗では、木地へ布を貼る工程と地の粉を使うことがあります。布着せで補強した部分の段差をならし、地の粉を混ぜた下地を重ねます。輪島塗会館の解説
三辺地粉の持ち味
KAGAYAKIの輪島産地の粉は、三辺地の細粒タイプです。錆漆に混ぜると伸びがよく、薄く均一に塗りやすいのが特徴。細かな箇所へ薄く広げる作業に使えます。
厚みを出したい作業で、細粒の三辺地粉だけを最初の層から使うとは限りません。伝統工程では粒度を段階的に細かくします。粗さが必要な作業では、一辺地向けの粉と使い分けます。
乾燥後は硬く締まり、砥石やサンドペーパーで研ぎやすい性質です。塗って終わりではなく、研いで面を整える工程まで含めて使います。
10g入りです。広い面積へ何度も塗り重ねるより、少量を使う金継ぎや部分補修に取り入れやすい容量です。必要量は対象の大きさや練り方で変わるため、一度に使い切る前提にしなくてよいでしょう。

色味と下地
地の粉は漆器の表面に色を付ける上塗り材とは役目が異なります。下地へ混ぜる粉の色だけで完成品の表面色や艶は決まりません。上塗りの漆や仕上げの工程は別にあります。
輪島産の地の粉は、珪藻土を焼成して作られます。原料となる黄土色の珪藻土を焼き、粉砕します。田谷漆器店の工程解説
この商品は焼成珪藻土と木炭粉末を原材料としています。実際の粉色を商品名だけから色見本のように決めつける必要はありません。下地材としての用途と粒度が判断材料です。
錆漆に混ぜたあとの色は、粉単体の見た目と同じではありません。漆や砥之粉との配合で練り上がりは変わります。色味を仕上がりの目安にせず、使う層と研ぎの工程を判断材料にしてください。
輪島産の特徴
輪島地の粉は、石川県輪島市で採れる珪藻土を焼成して作る素材です。輪島産の珪藻土を使う下地技法が、輪島塗の特徴のひとつです。輪島塗会館
この商品は輪島市産の珪藻土を100%使用し、原材料は焼成珪藻土と木炭粉末です。産地を重視して地の粉を揃えたい漆芸作家には、出自が明示された点も判断材料になります。
石川県工業試験場の研究では、品質を安定させた地の粉の製造における粒子の均一さが扱われています。地の粉は、粒子の細かさに加えて粉のばらつきも、塗りやすさや仕上がりの安定に関係します。石川県工業試験場
輪島産の地の粉です。三辺地向けの細粒粉なので、その工程や薄塗りの用途で使えます。
今回の結論
薄く均一に塗りたい錆漆や、三辺地相当の細かな下地には、KAGAYAKIの輪島産地の粉(三辺地)がおすすめです。輪島産、10g、細粒という条件が揃い、部分作業にも取り入れられます。
最初の層から厚みを作る作業では、この三辺地粉だけに決めず、より粗い粒度の一辺地向け粉を工程に合わせて使い分けてください。粒度の順番を分けると、厚み作りと表面を整える役割が混ざりません。
色味は完成面の色を決める基準にはせず、三辺地という粒度と使用箇所を中心に選ぶのがよいでしょう。990円は2026年9月28日時点の参考価格で、購入時期によって変わります。
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