
Excel VBA・マクロは3万円PCで動く?【2025年版】業務自動化に必要なスペック

この記事を書いている人(せせら)
普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。
「Excel VBAやマクロを使いたいけど高いPC必要?」
「業務自動化したいけど3万円のPCで動くの?」
「今使ってるPC、マクロが重くて困ってるんだけど…」
こんな疑問を抱えていませんか?
結論から言うとExcel VBAやマクロの大半は、N100搭載の3〜4万円PCで十分快適に動きます。
データ入力の自動化、帳票作成、集計作業…こういった一般的な業務自動化なら全く問題ありません。
- 快適に動く:数千行のデータ処理、帳票作成、スクレイピング
- 少し重いかも:数十万行のループ処理、複雑な統計解析
この記事では、私の実体験も交えて「業務自動化に必要なリアルなスペック」を解説します。
目次
Excel VBA・マクロに必要なスペックとは
まず、VBAやマクロがどれくらいPCに負荷をかけるのか理解しておきましょう。
実はVBA・マクロの処理は軽い
意外かもしれませんが、Excel VBAやマクロの処理自体はそこまで重くありません。
プログラムコードを実行するだけなら、最新のCore i7なんて全く必要ないんです。
実際のデータ処理の感覚はこんな感じです。
| 処理内容 | N100での動作感 | 備考 |
|---|---|---|
| 数百行の転記 | ◎ 爆速 | 一瞬で終わります。 |
| 数千行の集計 | ◯ 快適 | 数秒〜十数秒程度。 |
| Webスクレイピング | ◯ 普通 | ネット回線依存ですが問題なし。 |
| 10万行以上のループ | △ 遅い | 数分待つことも。 |
N100のようなエントリークラスのCPUでも、一般的な事務作業レベルのマクロならサクサク動きます。
「重い」と感じる原因は、CPU性能よりもコードの書き方やメモリ不足にあることがほとんどです。
CPUよりメモリが命
VBA・マクロを快適に使いたいなら、CPUよりもメモリにお金をかけてください。
Excelはデータを全てメモリに読み込んで処理するので、メモリが足りないと極端に遅くなります。
- 8GB:ギリギリ。Excel単体なら動くが、ブラウザと併用すると重い。
- 16GB:推奨。VBAを回しながら調べ物をしても快適。
私の推奨スペック
Excel VBA・マクロを使う業務なら、以下のスペックがあれば十分です。
| パーツ | 推奨スペック | 解説 |
|---|---|---|
| CPU | Intel N100 | PassMark 5,000点以上あれば十分。N200にする必要はほぼナシ。 |
| メモリ | 16GB | ここはケチらないで!8GBだと後悔します。 |
| ストレージ | SSD 256GB | VBAのコード自体は軽いので、これで十分です。 |
N100搭載PCで快適に動くVBA・マクロ
具体的にどんなVBA・マクロなら快適に動くのか、実際の業務シーンを想定して見ていきましょう。
1. データ入力の自動化
請求書や見積書を自動生成したり、フォームに入力したデータを別シートに転記したりするマクロです。
これはN100で全く問題なく、一瞬で終わります。
ボタンを押すだけで数十件のデータが処理され、手作業で30分かかっていた作業が数秒で終わる…この快感は3万円のPCでも十分に味わえます。
2. 帳票作成・印刷
複数のExcelファイルからデータを集めて、一つの帳票にまとめる処理もスムーズです。
- 月次レポートの作成
- 週次集計
- 日報のPDF化
こういった定型業務はVBAの得意分野ですね。
数十ページの帳票を自動生成してPDF出力する程度なら、N100でもコーヒーを飲む暇もないくらい速いです。
3. 複数ファイルの一括処理
フォルダ内にある10〜20個のExcelファイルを順番に開いて、特定のデータを抽出する処理。
これも実用範囲内です。
ただし、ファイルを開く処理自体が少し重いので、高性能PCよりは数秒〜数十秒遅くなるかもしれません。それでも手作業よりは圧倒的に速いですが。
N100搭載PCでは厳しいこと
逆に、「これはN100だとキツイな」という処理も正直に伝えておきます。
1. 数十万行の大量データ処理
10万行を超えるようなCSVデータを読み込んで、1行ずつループ処理で回す…みたいな処理は時間がかかります。
動かないことはないですが、処理完了まで数分〜十数分待つことになるかもしれません。
こういったビッグデータに近い処理を頻繁にするなら、素直にRyzen 5やCore i5以上のPCを選んだ方が幸せになれます。
2. 複雑な計算の繰り返し
複雑な数式(行列計算など)を何万回も繰り返すシミュレーション用途です。
これはCPUのパワー(クロック数)が直結するので、N100だと明確に遅さを感じます。
3. Accessとの大規模連携
AccessやSQL Serverから大量(数十万件〜)のデータを取得してグリグリ動かす処理も、少し荷が重いです。
数万件レベルなら問題ありませんが、データベースの規模が大きい場合は注意が必要です。
メモリ16GBを強く推す理由
記事の途中でも書きましたが、「VBAやるならメモリ16GB」は鉄則です。
なぜ8GBじゃダメなのか、理由を深掘りします。
8GBだと「ながら作業」で詰む
VBAを書いている時って、こんな状況になりませんか?
- Excelでコードを書いている
- ブラウザで「VBA 配列 高速化」とか検索している(タブ10個くらい)
- TeamsやSlackで連絡がきている
- PDFのマニュアルを開いている
8GBだと、この状態でマクロを実行するとメモリ不足でExcelが落ちることがあります。
せっかく書いたコードが消えたら泣けますよね…。
16GBあれば世界が変わる
16GBあれば、ブラウザでYouTubeを流しながら、別画面で重いマクロを回してもPCは止まりません。
「Excel専用機」として使うなら8GBでも良いですが、「仕事道具」として使うなら16GB一択です。
特にミニPCや格安ノートはメモリ増設ができない(オンボード)ことが多いので、最初から16GBを選んでおくのが正解です。
実際の業務での使用例
私の周りでも、実際にN100搭載PCでVBAを活用している事例があります。
経理・会計業務
請求書の自動作成や、勘定科目の自動仕訳に使っています。
毎月同じパターンの処理を繰り返すだけなので、3万円のミニPCで完全に自動化できています。
在庫管理
バーコードリーダーで読み取ったデータをExcelに転送し、VBAで在庫リストを更新するシステム。
これも動作は軽量なので、高価なPCは不要です。現場に置くPCとして安価なN100モデルが重宝されています。
よくある質問(FAQ)
Q1. VBAが重い時はどうすればいい?
A. まずはコードを見直してください。
PCを買い替える前に、Application.ScreenUpdating = False (画面描画の停止)を入れるだけで10倍速くなることもあります。
それでも遅いならメモリ不足を疑いましょう。タスクマネージャーでメモリ使用率が90%を超えていたら、PCの限界です。
Q2. マクロ有効ブックを大量に開くと重いです
A. メモリ不足の可能性が高いです。
マクロが含まれるファイルはメモリを多く食います。
16GB積んでいれば大抵は大丈夫ですが、それでも重いなら不要なファイルをこまめに閉じる癖をつけましょう。
Q3. N100とN200どっちが良い?
A. コスパならN100で十分です。
VBAの実行速度において、N100とN200に体感できるほどの差はありません。
N200にお金をかけるくらいなら、その分でメモリを16GBにするか、美味しいご飯を食べた方が満足度は高いです。
Q4. SSDの速度は関係ある?
A. ほとんど関係ありません。
ファイルの保存・読み込み速度には影響しますが、VBAの計算速度自体には影響しません。
普通のSATA SSDでもNVMe SSDでも、体感差はほぼゼロです。容量だけ256GB以上あればOKです。
Q5. AccessのVBAも動きますか?
A. 動きますが、16GBメモリは必須です。
AccessはExcel以上にメモリを食います。
数万レコードの顧客管理程度ならN100で動きますが、数十万レコードを超えると重くなります。本格的なDB運用なら上位CPUを検討してください。
Q6. Pythonでの自動化はどう?
A. N100でも快適に動きます。
Excel操作(openpyxlやpandas)程度のPythonスクリプトなら、N100で全く問題ありません。
ただし、機械学習やディープラーニングをさせようとするとPCが悲鳴を上げます(笑)。あくまで「事務処理の自動化」レベルならOKです。
まとめ:業務自動化は3万円PCで始められる
結論、Excel VBAやマクロの大半は、N100搭載の3〜4万円PCで快適に動きます。
- データ入力・集計・帳票作成:◎ 余裕
- 大量データのループ処理:△ ちょっと待つかも
- 必須スペック:N100 / メモリ16GB / SSD 256GB
「業務効率化のために高いPCを買わなきゃ…」なんて思う必要はありません。
まずは手頃なN100 PCで、マクロのある快適な生活を始めてみませんか?
具体的なおすすめモデルについては、以下のランキング記事で詳しく紹介しています。
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