釣竿の尻栓をなくした|ねじ径・差込径とキャップ形状の見分け方

釣竿の尻栓をなくした|ねじ径・差込径とキャップ形状の見分け方

オフ 投稿者: せせら編集部

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釣り場や片付けの途中で、竿尻のキャップがないことに気づくと、代わりになる物をすぐ付けたくなります。振出竿は尻栓がないまま持ち歩くと、収納した節やガイドが後ろから落ちることがあるので、そのまま釣りを続けないでください。

交換品は、竿の型番や商品コードから純正部品を確かめるのが先です。汎用品を使う場合は、カタログの元径や似た見た目だけで適合を判断しないでください。

尻栓には、ねじ込み・差し込み・外被せがあり、それぞれ測る場所が違います。純正品が見つからない場合は、固定方式に合わせて、ねじ外径やピッチ、差込径、つば径、キャップ内径を適切な位置で測ってください。

目次

尻栓をなくしたら釣りを止め、収納した節を落とさない

尻栓が外れたことに気づいたら、その場で釣りを止め、竿を水平に保ちながら開口部側を手で支えてください。振出竿は、収納した節やガイドが後端から滑り落ちることがあります。

開口部の仮固定は外側から行い、持ち帰る間だけに限ります。水や砂が入った場合は、メーカーの取扱説明書に従って洗浄し、十分に乾燥させてください。

その場でやることやらないこと
竿を水平に保ち、後端を手で支えるティッシュ、木片、ゴムなどを穴へ押し込む
開口部を外側から仮固定して持ち帰る現場で接着する、仮栓のまま投げる

純正の尻栓に必要な竿の型番と商品コード

汎用品を採寸する前に必要なのは、竿の型番による純正部品の確認です。元竿の印字、保証書、パッケージ、購入履歴から、メーカー、製品名、型番、年式の候補を控えてください。

シマノ製品では、保証書、元竿、パッケージにある商品コードを確認し、製品名などと一緒に釣具店へ伝えます。同じシリーズ名でも、長さ、号数、年式、型番の末尾記号が違えば、尻栓が共通とは限りません。

古い竿は補修部品の保有が終了している場合があるため、メーカーや釣具店に在庫の有無を尋ねてください。また、JAFTMAの「元径」は、竿尻付近に部品が付いていない位置で測る竿本体の外径であり、尻栓の直径ではありません。

問い合わせる前に、次の項目をそろえてください。

  • メーカー、製品名
  • 型番、商品コード
  • 長さ、号数
  • 年式の候補、型番の末尾記号
  • 必要な部品名(尻栓・下栓)
  • 元竿の印字、開口部の正面と側面の写真

ねじ込み・差し込み・外被せを竿尻の形で見分ける

尻栓は、竿尻に残っている形から、ねじ込み・差し込み・外被せの3方式に分けます。方式を取り違えると測る場所も変わるため、寸法を測る前に開口部の正面と側面を見てください。

方式見た目測る場所追加確認主な取り違え
ねじ込み開口部や残った基部に、らせん状のねじ山があるねじ外径、ピッチ、ねじ部の長さ当たり面、Oリング竿側の雌ねじ内径を、相手の雄ねじ外径とみなす
差し込みねじ山がなく、軸やゴム栓を穴へ差して摩擦で保持する穴内径、差込可能深さ、入口の段差元部品があれば軸外径、軸長、つば径穴の直径だけで適合すると判断する
外被せキャップが竿尻の外周を覆う竿尻外径、キャップ内径、被せ深さ収納した節を保持できるか外側を守るカバーを純正尻栓と同じ物とみなす

接着式の受け部を竿へ取り付け、キャップだけをねじで着脱する補修品は、元の純正構造とは別の改修方式です。接着前提の部品を、純正のねじへそのまま取り付ける部品と混同しないでください。

外周を覆う柔らかなキャップや水抜き穴がある製品でも、それだけで収納した節を保持できる尻栓とは判断できません。竿側のねじ受けや接着基部ごと脱落している場合は、キャップ単体では直らないため、竿尻全体をメーカーや釣具店に見せてください。

ねじ込み式は外径だけでなくピッチとねじ長さまで測る

ねじ込み式は、ねじ外径が同じでも、ピッチや長さ、竿端との当たり方が違えば取り付けられません。雄ねじが残っている場合に測るのは、ねじ山の頂点から反対側の頂点までの最大外径です。

ノギスは測定面を清掃してゼロを確認し、ねじ山をつぶすほど強く挟まないでください。測定は向きを変えて2方向以上で行い、写真に残すのはねじ外径、ねじ部の長さ、つば径が分かる状態です。

測定項目測る場所合わない時の症状
ねじ外径雄ねじの山頂から反対側の山頂まで入らない、締めても緩い
ピッチ隣り合うねじ山の間隔途中で止まる、斜めにかむ
ねじ長さねじ山の始まりから終わりまで奥で当たる、掛かりが浅く緩む
つば径尻栓の外周にあるつばの直径竿端と干渉する、開口部を覆えない
当たり面尻栓と竿端が接する平面締めてもすき間が残る、竿端に当たらない
Oリング・ワッシャーねじの根元と当たり面の溝収まらない、締めても緩みやすい

竿側に雌ねじだけが残っている場合、その内径から相手の雄ねじ外径を決めることはできません。雌ねじ内径しか測れないときは寸法だけで購入せず、竿の型番と開口部の写真をメーカーや釣具店へ渡して確認してください。

差し込み式と外被せ式は内径・外径・深さを分けて測る

差し込み式は部品を竿尻の穴へ入れるため、竿側の穴内径が起点です。外被せ式で照合するのは、竿尻外径とキャップ内径です。

差し込み式では、穴内径に加えて、差し込める深さと入口の段差も測ってください。元の尻栓が残っているなら、差込軸の外径と長さ、つば径も測る必要があります。

方式竿側で測る値部品側で測る値深さ・追加確認
差し込み式穴内径、入口の段差差込軸外径、軸長、つば径差込可能深さ、素材の弾性
外被せ式竿尻外径キャップ内径被せ深さ、収納した節を保持できるか

ノギスで測るときは、次のように外側測定と内側測定を分けます。

  1. 測定面を清掃し、ゼロを確認する。
  2. 外側用の測定面で、竿尻外径や元部品の軸外径、つば径を測る。
  3. 内側用の測定面で、竿側の穴内径やキャップ内径を測る。
  4. 強く挟まず向きを変えて2方向以上を測り、深さは入口から奥までを別に記録する。

ゴムやシリコンが伸びても、保持力や長く使ったときの脱落しにくさは、直径だけでは決まりません。被せ深さが浅い物、排水穴が大きい物、元の尻栓を外側から守るだけの物は、収納した節を止める代替品とは判断しないでください。

富士工業BRCの公式寸法にある内径は、キャップの内側寸法を示し、照合する相手は竿尻外径です。竿のカタログにある元径や、ねじ込み式のねじ径を示す数値ではありません。

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固定方式と測定値が一致した汎用品

固定方式と必要な測定値が一致しない汎用品は、購入しないでください。商品名に「尻栓」「バットキャップ」と書かれていても、その方式に必要なねじ径・ピッチ、差込径、キャップ内径、対応機種のいずれかが確認できなければ、購入を止めてください。

富士工業BRCは外被せ用なので、竿尻外径、キャップ内径、被せ深さの一致が必要です。SLPWバランサー下栓10gは機種専用品であり、竿の型番が公式対応機種と完全に一致する場合だけが対象です。

商品方式公開されている寸法・対応機種購入を止める条件
富士工業 BRC22.0R[外被せ]外被せ式合成ゴム、内径22.0mm、底側外径37.8mm、全長48.0mm。在庫あり竿尻外径が内径22.0mmと合わない、被せ深さや収納節の保持を確認できない
富士工業 BRC19.0R[外被せ]外被せ式合成ゴム、内径18.0mm、底側外径32.8mm、全長40.5mm。在庫あり型番の19.0を内径とみなす、竿尻外径・被せ深さ・収納節の保持を確認できない
SLPW バランサー下栓10g[機種専用]機種専用下栓10g。遠投モデルを除くトーナメント・メガディスシリーズ等の磯竿向け。取り寄せ竿型番が公式対応機種と完全一致しない、遠投モデルである

宇崎日新F-FX下栓は、21.0・23.0・26.0という呼び寸法の測定位置が公式情報に示されていないため、呼び寸法だけで購入しないでください。JADRAK、Badiman、Amagogoの3商品も、振出竿の純正ねじへ直接付く根拠がないため、交換用には勧めません。

富士工業 ソフトバットキャップ BRC22.0R
外被せ式・竿尻外径22.0mmを確認できた場合だけ:富士工業 BRC22.0R
商品情報の寸法は内径22.0mm、底側外径37.8mm、全長48.0mmです。被せ深さと収納節の保持も確認してください。
富士工業 ソフトバットキャップ BRC19.0R
外被せ式・公式内径18.0mmと実測が一致する場合だけ:富士工業 BRC19.0R
商品名は19.0Rですが、内径の記載は18.0mmです。型番の数字だけで決めず、被せ深さと収納節の保持も確認してください。
SLPW バランサー下栓 ステンレス 10g
公式対応機種と竿型番が完全一致する場合だけ:SLPW バランサー下栓10g
遠投モデルを除くトーナメント・メガディスシリーズ等の磯竿向けです。シリーズ名だけで決めず、公式対応機種を確認してください。

取り付け後は保持・干渉・緩みを確認してから釣りを再開する

ねじ込み式は、無理にねじ込む、斜めに入る、奥まで届かない、空回りする、つばが浮く場合は使用を止め、Oリングが正しく収まり、当たり面にすき間がないか確かめてください。

差し込み式と外被せ式に必要なのは、尻栓を軽く引いても抜けず、竿を水平にしても収納した節を保持できる状態です。キャップの内側が収納節や元ガイドへ当たり、仕舞寸法が変わる場合やガイドラッピングを傷める場合は使用を止めてください。

再開できる状態釣具店へ持ち込む状態
無理なくまっすぐ入り、奥まで届く斜めに入る、途中で止まる、空回りする
ねじ込み式で、つばが浮かず、Oリングと当たり面にすき間がないねじ込み式で、つばが浮く、Oリングが収まらない、当たり面にすき間がある
軽く引いても抜けず、水平にした竿の収納節を保持できる軽く引くと抜ける、収納した節が後端へ動く
キャップ内側が収納節や元ガイドへ当たらない仕舞寸法が変わる、収納節やガイドラッピングへ当たる
ねじ受けと基部が安定し、元竿に割れや亀裂がないねじ受けの割れ、元竿の亀裂、基部の脱落がある

ねじ受けの割れ、元竿の亀裂、基部ごとの脱落があれば、尻栓だけを交換せず、釣具店やメーカーへ修理を依頼する必要があります。接着式の改修部品は、下から節を抜く整備ができなくなる可能性があるため、自己判断で固定しないでください。

釣りを再開できるのは、水分や砂が残っていない乾いた状態で、保持と干渉の確認がすべて終わった後だけです。少しでも緩みや引っ掛かりが残る場合は、キャストせず点検を受けてください。

純正品がなければ、固定方式と測定値がそろった物だけ買う

尻栓をなくした後は、代用品を急いで探すより、二次被害を止めて純正部品を確認する順番が大切です。購入から釣行再開までは、次の7段階で判断してください。

  1. 釣行を止め、竿を水平にして持ち帰る。
  2. 元竿の印字や保証書から型番と商品コードを確認する。
  3. メーカーや釣具店で純正部品を探す。
  4. 純正品がない場合は、ねじ込み・差し込み・外被せを見分ける。
  5. 固定方式ごとに必要な寸法を測る。
  6. 商品の寸法、形状、対応機種との適合を確認する。
  7. 取り付け後に保持、干渉、緩みを確認する。

ねじ込み式では、ねじ外径に加えて、ピッチ、ねじ長さ、当たり面までそろえる必要があります。差し込み式なら穴内径、差込可能深さ、つば径、外被せ式なら竿尻外径、キャップ内径、被せ深さを測ってください。

カタログの元径は、部品が付いていない位置で測る竿本体の外径であり、尻栓の寸法ではありません。元径と商品名のmm表示が同じでも、適合するとは判断しないでください。

商品使える条件使えない条件
富士工業 BRC22.0R外被せ式で、竿尻外径が内径22.0mmに合い、被せ深さと収納節の保持を確認できるねじ込み・差し込み式、竿尻外径が合わない、保持を確認できない
富士工業 BRC19.0R外被せ式で、竿尻外径が公式内径18.0mmに合い、被せ深さと収納節の保持を確認できる型番の19.0を内径とみなす、竿尻外径や保持を確認できない
SLPW バランサー下栓 ステンレス 10g竿型番が公式対応機種と完全に一致し、遠投モデルではないシリーズ名だけが同じ、公式対応機種に竿型番がない、遠投モデルである

3商品とも、どの竿にも使える尻栓ではありません。条件が一つでも確認できなければ購入を止め、純正部品の照会か釣具店での現物確認へ戻ってください。

よくある質問

尻栓の水抜き穴は塞いでもよいですか?

自己判断で塞がないでください。水抜き穴の役割や形状は尻栓ごとに異なるため、手元の竿の取扱説明書を確認し、記載がなければメーカーか釣具店へ問い合わせてください。

尻栓の重量が変わると竿のバランスに影響しますか?

影響することがあります。重さを足すバランサー下栓は対応機種が決められているため、元の重量が不明な竿へ自己判断で付けず、純正部品またはメーカーが適合を案内する部品を使ってください。

釣行後に洗う時は尻栓を外した方がよいですか?

取扱説明書に尻栓を外す手順がある場合だけ従ってください。記載がなければ無理に外さず、メーカー指定の方法で洗浄・乾燥してください。

メーカー修理へ出す時は竿のどの部分を送ればよいですか?

送付範囲を自己判断せず、先にメーカーか釣具店へ確認してください。製品名、商品コード、症状、開口部の写真を伝え、竿一式か元竿だけかは案内に従ってください。

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