空調設備設計の本おすすめ4選!熱負荷計算と実務入門を比較

空調設備設計の本おすすめ4選!熱負荷計算と実務入門を比較

オフ 投稿者: せせら編集部

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空調設備設計の本は、熱負荷計算を深く学ぶ本と、実務全体を広く学ぶ本で内容が分かれます。迷いますよね。

設計業務に必要な知識は、計画、計算、図面の読み方までつながって初めて使える知識になります。

今回は、熱負荷計算と空調設備の実務入門を中心に、目的ごとの違いを4冊でまとめてみました。

4冊の全体像

4冊の役割を大まかに分けると、次のようになります。タイトルから分かる主題がそれぞれ異なるため、同じ空調設備の本でも読む目的はかなり変わります。

書名中心テーマ向く人
空気調和設備計画設計の実務の知識(改訂4版)空気調和設備計画設計の実務の知識(改訂4版)計画・設計の実務設計全体を学びたい人
空調設備実務パーフェクトマニュアル[第4版]空調設備実務パーフェクトマニュアル[第4版]空調設備の実務実務を広く確認したい人
試して学ぶ熱負荷HASPEE(新最大熱負荷計算法)試して学ぶ熱負荷HASPEE(新最大熱負荷計算法)熱負荷計算計算を深く学びたい人
建築設備図が読めるようになる本建築設備図が読めるようになる本設備図の読み方図面の苦手意識を減らしたい人

熱負荷計算だけが目的なら、4冊すべてを読む必要はありません。反対に、設計業務全体を理解したい人は、計算書だけでは現場の流れをつかみにくいところがあります。

必要な本は、担当する業務から判断できます。初心者は自分の仕事に近い節から読むと、購入する本を絞れます。

オーム社の実務本

『空気調和設備計画設計の実務の知識(改訂4版)』は、空気調和設備の計画と設計を広く学びたい人におすすめです。熱負荷計算だけに絞らず、設計業務の全体像をつかみたい人に適しています。

タイトルに計画設計の実務とあるため、設備容量を計算する前後の流れも意識した内容です。計算結果を機器や配管、ダクトなどの設計へどうつなげるかを学びたい人に役立ちます。

空調設備設計を始めたばかりだと、熱負荷、機器能力、空気の流れが別々の知識に見えがちです。本書は、そうした知識を設計業務の流れに置き直したい時に使えます。

一冊で空調設備のすべてを細部まで掘り下げる本ではありません。特定の計算法を何度も練習したい人は、熱負荷計算に特化した本を別に置く方が学習を進めやすいでしょう。

設計事務所や設備会社で、計画段階から設計の考え方を身につけたい人には、この本がおすすめです。 実務の全体をつかむ本として使えます。

空気調和設備計画設計の実務の知識(改訂4版)
空気調和設備計画設計の実務の知識(改訂4版)

秀和システムの実務本

『空調設備実務パーフェクトマニュアル[第4版]』は、空調設備の実務を広く確認したい人におすすめです。専門分野を一つに絞るより、業務で必要になる知識をまとめて見渡したい人に適しています。

パーフェクトマニュアルという題名どおり、初心者が業務中に疑問を持った時の手引きとして使えます。空調設備に関わる実務用語を広く押さえたい場合にも便利です。

広い範囲を扱う本なので、一つの計算手法を徹底的に練習する用途には適しません。熱負荷計算の考え方を数式や例題で深掘りしたい人は、HASPEEの本を中心にした方が学習を進めやすいでしょう。

業務で分からない言葉が頻繁に出てくる人には、この広さが助けになります。新人が空調設備の仕事へ入る時や、建築設備を横断して学びたい時に使える一冊です。

実務全体を広く把握したい人には、本書がおすすめです。計算の専門書というより、日々の業務で必要な知識を広げるための本として読むと内容をつかみやすくなります。

空調設備実務パーフェクトマニュアル[第4版]
空調設備実務パーフェクトマニュアル[第4版]

熱負荷計算の本

『試して学ぶ熱負荷HASPEE(新最大熱負荷計算法)』は、4冊の中で熱負荷計算に最も焦点を当てた本です。空調設備設計の計算部分を深く学びたい人におすすめです。

熱負荷とは、室内の温度を保つために空調が処理する熱の量です。建物の用途、外気、日射、人や機器の発熱などが関わり、空調機の能力を決める計算の出発点になります。

熱負荷計算を曖昧なまま機器選定へ進むと、必要な能力の考え方が分からなくなります。計算の意味を理解し、結果が設備容量へどうつながるかを学びたい人に本書が役立ちます。

題名に新最大熱負荷計算法とあるため、計算法の理解を中心に据えた本です。空調設備の設計手順を最初から広く知りたい人には、説明範囲が専門的に感じられる可能性があります。

熱負荷計算を仕事で扱う人や、計算書の意味を自分で説明できるようになりたい人には、この本がおすすめです。計算の練習を中心に据えるなら、4冊の中で目的が最もはっきりしています。

試して学ぶ熱負荷HASPEE(新最大熱負荷計算法)
試して学ぶ熱負荷HASPEE(新最大熱負荷計算法)

建築設備図の本

『建築設備図が読めるようになる本』は、設備図面の読み方を身につけたい人におすすめです。計算よりも、図面上で設備の位置やつながりを理解したい初心者に適しています。

空調設備の実務では、計算結果を図面へ反映します。機器、ダクト、配管、吹出口などがどこに配置され、建物の中でどうつながっているかを読めないと、設計意図を確認できません。

図面に苦手意識がある人は、設備記号や線の意味が分からないまま専門書を読んでしまいがちです。本書は、図面を読むための入口を作る本として役立ちます。

一方で、熱負荷計算の専門書ではありません。空調機の容量計算や設計条件を深く学びたい人が、この本だけで完結させるのは難しいでしょう。

図面を見ながら現場や設計の内容を理解したい人には、本書がおすすめです。建築設備の全体像を視覚的につかみたい初心者にも適しています。

建築設備図が読めるようになる本
建築設備図が読めるようになる本

熱負荷計算の位置づけ

熱負荷計算の本と実務全体の本では、同じ空調設備を扱っていても役割が違います。計算書を作る力と、設計全体を組み立てる力は別の知識です。

計算を詳しく学びたい人は、熱負荷HASPEEを中心に読むと内容がぶれません。計算結果を機器容量や設備計画へつなげる段階で、オーム社の本を併用すると理解が広がります。

熱負荷の意味が分からないまま実務マニュアルを読んでも、項目を覚えるだけになりやすいです。計算の目的を押さえてから実務へ進むと、各項目が何のためにあるのか見えやすくなります。

反対に、まだ図面記号も設備の配置もよく分からない人は、建築設備図の本から入る方法があります。図面を読む基礎があると、計算と設計の説明が建物の形に結びつきます。

実務全体を広げる本

空調設備の仕事では、熱負荷計算、機器選定、ダクトや配管の計画、図面作成が一つにつながります。どれか一つだけ詳しくても、設計の全体像は見えにくいものです。

業務の流れを広く知りたい人には、オーム社の実務本がおすすめです。現場で出てくる用語や実務項目を広く押さえたい人は、秀和システムのマニュアルが使いやすいでしょう。

図面を読むことが苦手なら、先に設備図の本で視覚的な理解を作ります。その後に実務本へ進むと、文章で説明される設備の位置関係を想像しやすくなります。

すでに実務経験があり、計算の根拠を深く掘り下げたい人は、HASPEEへ進む流れが自然です。初心者向けの入門書を何冊も重ねるより、課題に直結する本へ移った方が知識が残ります。

用途別の結論

空調設備の計画と設計を広く学びたい場合は、『空気調和設備計画設計の実務の知識(改訂4版)』がおすすめです

空調設備の実務用語や業務範囲をまとめて確認したい場合は、『空調設備実務パーフェクトマニュアル[第4版]』がおすすめです

熱負荷計算を深く学び、計算結果の意味まで理解したい場合は、『試して学ぶ熱負荷HASPEE(新最大熱負荷計算法)』がおすすめです

設備図面の読み方から学びたい初心者には、『建築設備図が読めるようになる本』がおすすめです

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