
多チャンネルデータロガー おすすめ4選
多チャンネルデータロガーは、入力数や測りたい信号に合う機種をどう選べばよいか迷いやすいですよね。
入力チャネル数と対応測定対象、サンプリング条件を先に確認すると、必要な測定範囲や速度から候補を絞り込みやすくなります。
今回は、グラフテック、日置電機、追坂電子機器の4製品を、購入前に確認できる項目で早見表にまとめます。
おすすめ商品の早見表
| 商品名 | 価格(確認日) | 入力チャネル数 | 対応測定対象 | PCとの無線接続 | 測定開始時の追加条件 |
|---|---|---|---|---|---|
グラフテック(Graph Tech) 絶縁多チャネルハンディデータロガー midi LOGGER GL260 | 142,780円(Amazon、2026-10-13時点) | 10チャネル(アナログ入力) | 電圧20mV~100V・熱電対温度(K/J/E/T/R/S/B/N/C、旧W:WRe5-26)・4~20mA電流・湿度(専用センサはオプション) | オプションB-568でPCとワイヤレス計測 | — |
| 絶縁多チャネルデータロガー midi LOGGER GL860 | — | 20chから最大200ch(20chまたは30chごとに拡張) | 電圧20mV~100V・熱電対温度(K/J/E/T/R/S/B/N/C)・測温抵抗体(Pt100/JPt100/Pt1000、三線式のみ・B-565のみ)・湿度(0~100%、B-530別途)・4~20mA電流(シャント抵抗250Ωはオプション) | オプションB-568でPCとワイヤレス計測 | — |
| メモリハイロガー LR8450-01(無線LAN搭載モデル) | — | 直結ユニットでアナログ最大120ch/直結+無線ユニットでアナログ最大330ch | ひずみ・電圧・ひずみゲージ式変換器(U8554)・CAN/CAN FD(LR8535、入力のみ) | 無線LANでPC・タブレット接続 | 本体のみでは測定不可。直結/無線ユニットを別途購入 |
| ワイヤレス8chデータロガー OE-WS1311 | — | 8チャンネル | 電圧0~5V | PCと無線接続 | コネクタ接続にはんだ付けが必要 |
グラフテック(Graph Tech) 絶縁多チャネルハンディデータロガー midi LOGGER GL260
複数種類の信号を1台で記録したい人には、グラフテックのmidi LOGGER GL260がおすすめです。全チャネルが絶縁された平衡入力で、電圧・温度・電流などを扱えます。
電圧は20mV~100Vのレンジに対応し、熱電対はK・J・E・T・R・S・B・N・C(旧W:WRe5-26)を扱えます。4~20mAの電流測定向けにシャント抵抗250Ωがオプションで用意され、湿度測定用の専用センサB-530もオプションです。
サンプリング速度と使えるチャネル数は連動しており、10msでは1ch、20msでは2ch、50msでは5ch、100msでは10chです。温度・湿度は掲載表で100msの欄に対応表示があるため、これらを測るときは速度とチャネル数の組み合わせが条件になります。
手持ちの配線との接続を考えるなら、入力端子がM3ねじ式であることが購入条件です。デジタルI/Oを使う場合は、オプションの入出力ケーブルが必要です。
PCとのワイヤレス計測には、オプションの無線LANユニットB-568を使います。アクセスポイントではルーター不要でPCやスマートデバイスと直接接続でき、ステーションでは無線LANルーターと接続できます。通信距離は約40mですが、障害物や周辺環境によって異なり、B-568装着時はSDメモリカードを装着できません。

絶縁多チャネルデータロガー midi LOGGER GL860
入力数を拡張して電圧や温度を記録したい人には、グラフテック岩通計測のmidi LOGGER GL860がおすすめです。全チャネル絶縁入力で、端子台を測定規模に合わせて拡張できます。端子台は20chから最大200chまで、20chまたは30chごとに拡張できます。拡張例は20chネジ端子を使う構成なので、端子方式が購入条件になります。
電圧は20mV~100Vのレンジに、温度はK・J・E・T・R・S・B・N・C(旧W:WRe5-26)の熱電対に対応します。測温抵抗体は三線式のみで、対応する端子はB-565のみです。湿度は0~100%で、専用湿度センサB-530が別途必要です。4~20mAの電流測定用のシャント抵抗250Ωはオプションで、スクリューレス端子では使えません。
最速のサンプリング間隔は5msで、そのときの入力チャネル数は1chです。使えるチャネル数は、10msでは2ch、20msでは4ch、50msでは10ch、100msでは20ch、250msでは50ch、500msでは100ch、1sでは200chです。温度測定は100ms・250ms・500ms・1sに対応表示があり、電圧・湿度は5msから1sまでの各欄に対応表示があります。
PCとのワイヤレス計測には、オプションの無線LANユニットB-568が必要です。アクセスポイントではルーター不要でPCやスマートデバイスと直接接続でき、ステーションでは無線LANルーターと接続できます。B-568装着時はSDカードスロットを使えません。
Modbus/TCPでは収録データをPLCへ転送できます。
端子を本体から離して設置したい場合は、拡張端子接続ケーブルB-567-05(50cm)またはB-567-20(2m)を使うと、本体-端子間や端子-端子間を離せます。端子を含み、突起部を除く寸法は、B-565端子構成で240×166×52.5mm、B-563SL-30・B-563・B-563SL端子構成で240×158×52.5mmです。
端子を混在させる場合の耐圧はB-563の耐圧となります。
使用環境は0~45℃、5~85%RHで、バッテリ駆動時は0~40℃、充電時は15~35℃です。
メモリハイロガー LR8450-01(無線LAN搭載モデル)
配線が難しい場所で、複数の信号をまとめて測定したい人には、メモリハイロガー LR8450-01(無線LAN搭載モデル)がおすすめです。本体だけでは測定できず、直結ユニットまたは無線ユニットを別途購入する必要があります。
直結ユニットは最大4台、無線ユニットは最大7台まで接続できます。アナログ測定は直結ユニットで最大120ch、直結ユニットと無線ユニットの併用で最大330chです。U8552を4台、LR8532を7台使う構成なら、合計330チャネルの測定に対応します。
接続できる直結ユニットはU8550~U8557、無線入力ユニットはLR8530~LR8537です。無線入力ユニットはLR8450-01でのみ使用でき、本体V1.20以降に対応します。LR8535は本体V2.00以降、LR8536はV2.20以降、LR8537はV3.00以降に対応します。
ひずみゲージ式変換器には、ひずみ・電圧に対応するU8554があり、5ch、1msサンプリングに対応しています。AC/DCカレントセンサにはU8556またはLR8536が必要で、LR8535はCAN/CAN FDの入力のみ対応し、使用ch数50以下では10ms、最大500ch使用時は100msサンプリングです。
記録間隔1ms・2ms・5msは、1ms/Sユニット使用時のみ設定できます。複数のLR8450を同期させる場合は、本体V2.10以降なら最大5台、アナログ600chの同期サンプリングに対応しますが、無線ユニット接続中は同期サンプリング機能を使用できません。
PCやタブレットからデータを取得したい場合は、無線LAN接続でHTTPサーバーによる遠隔操作やFTPサーバーによるデータファイルの取得ができます。無線LANの通信距離は見通し30mで、無線の利用には国や地域の法律・規制に基づく許認可が必要です。
本体寸法は装着するユニット数で変わり、突起物を含まない寸法はユニットなしで272W×145H×43Dmm、2個装着時で272W×198H×63Dmm、4個装着時で272W×252H×63Dmmです。
保存には日置電機のオプション保存メディアが指定されています。
ワイヤレス8chデータロガー OE-WS1311
パソコンと無線接続して複数の電圧信号を記録したい人には、ワイヤレス8chデータロガー OE-WS1311がおすすめです。8チャンネルに対応し、内蔵バッテリーで動作して、計測データはロガー内部に保存されます。入力電圧範囲は0~5Vで、サンプリング周波数は1~1000Hzの9段階です。対象信号の電圧が0~5Vの範囲にあり、必要な記録速度がこの9段階に当てはまる用途に対応します。
内部メモリは128MBで、保存したデータはUSBでパソコンに取り出せます。サンプリング1kHzで連続計測する場合の保存時間は約1.5時間です。
ワイヤレスセンサモジュールシリーズの他のセンサと同期して測定できます。同期パルス発生装置Ⅱを使えば、他社製品とも同期計測が可能です。
専用の4ピンコネクタが4つ付属し、1つのコネクタで2つの信号を入力できます。信号入力にははんだ付けが必要です。
本体寸法は55mm × 46mm × 20mm、電池を含む質量は約35gです。
基礎医学研究用機器のため、臨床用途には使用できません。
条件別に選ぶ多チャンネルデータロガー
- 20mV~100Vの電圧レンジと熱電対温度を使いたい人
- 入力チャネルを20chから最大200chまで拡張したい人
- アナログ10チャネルで全チャネル絶縁の平衡入力を使いたい人
- 配線が難しい場所で無線ユニットを使って測定したい人
- 0~5Vの電圧信号を1~1000Hzの9段階で記録したい人
LR8450-01は電源構成も購入条件です
LR8450-01をACアダプタ、外部電源、バッテリのどれで使うかは、購入時に分けて考えるポイントです。ACアダプタは標準付属し、外部電源はDC10~30V、バッテリパックZ1007は2個まで装着できます。
連続使用時間4時間はZ1007を2個使った参考値です。バッテリでこの参考値を判断材料にする場合は2個構成、ACアダプタまたはDC10~30Vの外部電源を前提にする場合はその電源方式を選ぶことになり、必要な電源の種類と数量が変わります。
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