
SIGLENT SVA1032XのVNAは標準?有効化条件・TG・校正キットを確認
SVA1032Xの購入前は、アンテナなどの反射や損失を測る機能(VNA)が標準なのか、別料金なのか気になりますよね。
現行の新品は、VNAと測定に合わせて信号を出す機能(TG)が標準で、校正キットと一部の解析機能は別売です。
VNAの有効化条件、TGでできる測定、用途別の必要品、校正キットの組み合わせを順に確認できます。
SVA1032Xの標準VNA
現行の新品SVA1032XはVNAが標準のため、購入後にVNAライセンスを追加注文する必要はありません。
| 項目 | 扱い | 購入前に分かること |
|---|---|---|
| VNA | 標準 | 反射(S11)と順方向の伝送(S21)を100 kHz~3.2 GHzで測定 |
| TG | 標準 | 100 kHz~3.2 GHzで測定に合わせた信号を出力 |
| 微弱信号の増幅機能 | 標準 | 本体に搭載 |
| 校正キット・測定用ケーブル | 別売 | 測定前のずれ補正と機器の接続に必要 |
| 障害位置・ノイズ・変調の解析 | 有償 | 用途に応じた追加オプションが必要 |
周波数ごとの信号の強さと、3.2 GHzまでのアンテナやフィルタを1台で測定したい人にはSVA1032Xがおすすめです。
校正キットと測定用ケーブルは別売で、順方向と逆方向の両方を測る完全な2ポート測定には対応していません。

関連記事:
・RIGOL RSA3015Nを購入前に確認|1.5GHz・VNA・トラッキングジェネレータ
・Tektronix RSA306BはPC必須?SignalVu-PC・必要スペック・追加ライセンスを解説
中古SVA1032XのVNA
中古のSVA1032Xや海外流通品は、説明と有効化状態が一致しない場合があるため、VNA目的なら本体表示の確認が欠かせません。
確認する場所は、本体の「System Info」にあるオプション一覧(Option Information)です。
VNAの表示がなければ、ライセンスキーか有効化ファイル(.lic)を「Load Option」で読み込み、本体を再起動してください。
販売元がVNAの有効化状態を示せない中古品は、追加費用と利用可否が分かるまで購入しない方がよいです。
SVA1032XのVNA用品
反射を見るS11と、機器を通った信号の減り方を見るS21では必要品が異なり、どちらにも校正キットと接続部品が必要です。
| 測り方 | 必要品 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| 本体端子でS11 | N型オス・50 Ω(オーム)・3.2 GHz以上の校正キット | 本体のN型メス端子へ直接接続 |
| ケーブル先端でS11 | 先端に合う校正キットと測定用ケーブル | 校正する位置の規格とオス・メス |
| フィルタなどのS21 | 校正キット、測定用ケーブル2本、直結アダプター | 測定物の両端子へ接続できる構成 |
測定用ケーブルを挟む場合、校正キットは本体端子ではなく、実際につなぐ先端の規格とオス・メスで決まります。
SVA1032XのVNA範囲
VNAは100 kHz~3.2 GHzでS11とS21を測れ、9 kHzから測れるのは信号の強さです。
逆方向の伝送を見るS12と出力側の反射を見るS22には対応しないため、両方向を測る場合は別のVNAを選んでください。
2.4 GHz帯のWi-FiやBluetooth用部品は範囲内ですが、5 GHz帯Wi-Fiには対応周波数の高い別機種が必要です。
SVA1032XのTG測定
測定に合わせて信号を出す機能(TG)は標準で、100 kHz~3.2 GHzの範囲で測定周波数と同じ信号を出します。
フィルタやケーブル、増幅器へ信号を通すと、周波数ごとの損失や増幅量、通りやすい周波数を測れます。
TGの役割は測定対象へ入れる信号の出力で、好きな波形や複雑な通信信号は作れません。
出力は-20~0 dBm(高周波信号の強さを示す単位)のため、高い出力が必要な試験には専用の信号発生器が必要です。
SVA1032XのVNA校正
校正キットは、実際に測定物をつなぐ位置の端子で決まります。端子の規格とオス・メスを早見表で確認してください。
| 測定する位置 | 必要な校正用品 | 校正内容 |
|---|---|---|
| 本体のN型メス端子でS11 | F503ME N型オス・50 Ω・4.5 GHzまで | 開放・短絡・50 Ω負荷 |
| N型メスのケーブル先端でS11 | F503ME N型オス・50 Ω・4.5 GHzまで | 開放・短絡・50 Ω負荷 |
| N型オスのケーブル先端でS11 | F503FE N型メス・50 Ω・4.5 GHzまで | 開放・短絡・50 Ω負荷 |
| 3.5 mmメスの先端でS11 | F603ME 3.5 mmオス・50 Ω・4.5 GHzまで | 開放・短絡・50 Ω負荷 |
| 3.5 mmオスの先端でS11 | F603FE 3.5 mmメス・50 Ω・4.5 GHzまで | 開放・短絡・50 Ω負荷 |
| フィルタなどをS21で測定 | 各ケーブル先端に合う校正用部品、測定用ケーブル2本、直結アダプター | 測定時と同じケーブル構成で直結補正(Through) |
SVA1032Xへ直接付けるならF503MEがおすすめです。F503FEはN型メス同士になるため、本体へ直接は付きません。
本体の校正証明書があっても測定前の校正は必要です。周波数範囲やケーブル、アダプターを変えたら、その構成で校正し直してください。
SVA1032Xの価格と保証
2026年7月29日時点のAmazon価格は660,000円で取り寄せ表示でしたが、価格と納期は購入時点で変わります。
VNA測定には、別売の校正キットとケーブルが必要です。追加解析を使うなら、有償オプションを含む総額を確認してください。
T&Mコーポレーションまたは正規販売店から買う国内正規流通品は、本体3年、アクセサリー1年の保証です。
正規販売元以外の商品には、同じ保証が適用されるとは限りません。購入画面で販売元と保証条件を確認してください。
SVA1032XのQA
アンテナVSWRは表示可能?
表示できます。反射の大きさを見る定在波比(VSWR)のほか、インピーダンスのずれを円形グラフで見るスミスチャート、位相、極座標表示にも対応します。アンテナは接続位置でS11校正をしてから測定してください。
狭いフィルタを細かく測れる?
測定点は101~10,001点に設定できます。点数を増やすと周波数の間隔を細かくできますが、掃引時間も長くなるため、測りたい帯域へ周波数範囲を絞って設定します。
現場へ毎日持ち出せる?
本体は約4.4 kg、幅393 mmで、ベンチへ置く測定器です。持ち出し自体はできますが、現場へ毎日運ぶなら携帯型やUSB接続型の測定器がおすすめです。
SVA1032Xの購入結論
2.4 GHzのアンテナ調整や3.2 GHzまでのフィルタ・ケーブル測定ならSVA1032Xがおすすめです。VNAとTGは標準です。
本体のN型メス端子で反射を測るならN型オスのF503ME、ケーブル先端で校正するなら先端に合うキットが必要です。
5 GHz帯や逆方向まで含む測定には対応しないため、3.2 GHzを超える両方向測定対応のVNAが必要です。
新品を買うなら、校正キットとケーブルを含む総額を確認し、国内正規流通品を選びましょう。
Amazon の PC をスコア化してみた

Amazonにある8〜14インチの小型WindowsタブレットやノートPCを、スペック別にスコア化して比較・ランキング。
※同一運営者のサイトです。
関連記事
- テープカッターの替刃交換|本体品番からカルカット・直線美の対応刃を探す

- PosiTector 6000 StandardとAdvancedの違い|保存件数・Wi-Fiを比較

- リオン NA-28 精密騒音計|検定付き・検定なしの違いと1/3オクターブ分析

- Nobby(ノビー)ドライヤーのフィルター交換|型番別の対応品と交換時期

- 警備員の靴おすすめ|疲れにくい黒靴と安全靴の選び方

- Fluke 190-504-III 携帯型オシロスコープ|500MHz・4チャンネル・標準付属品・校正

- Keithley 2460と2450の違い|7A・100Wと200V・1A、用途・付属品で比較

- HACCP用温度計の選び方|食品中心温度・冷蔵庫内温度の違い

- 富士インパルスの足踏みシーラー|Fi-300-10とFi-300-10WKの違い

- アネスト岩田SLP-37EFDM6を導入前に確認|60Hz・三相200V・搬入据付条件















