Tektronix RSA306BはPC必須?SignalVu-PC・必要スペック・追加ライセンスを解説

Tektronix RSA306BはPC必須?SignalVu-PC・必要スペック・追加ライセンスを解説

オフ 投稿者: せせら編集部

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Tektronix RSA306Bを買う前は、本体だけで測定できるのか、手元のパソコンで動くのか気になりますよね。

RSA306Bは本体だけでは使えず、Windowsパソコンと無料の専用ソフト(SignalVu-PC)が必要です。

この記事では、RSA306Bに必要なパソコン性能、無料ソフトの範囲、測定目的ごとの追加ライセンス、本体と別に用意する物を解説していきます。

RSA306B構成早見表

基本測定や干渉探しは、RSA306B本体、Windowsパソコン、無料の解析ソフト(SignalVu-PC)で始められます。

RSA306Bは6.2GHz(ギガヘルツ)までを40MHz(メガヘルツ)幅で取り込めます。約750gで、研究室と現場の両方へ持ち出せるのが強みです。

本体に画面やバッテリーはなく、WindowsパソコンとUSB 3.0接続が必須です。有料ライセンスや校正レポートも購入前に確認してください。

測定したいこと必要な構成購入する物
基本的な周波数測定、干渉探しRSA306B本体、Windowsパソコン、無料のSignalVu-PCTektronix RSA306B本体
40MHz幅の連続記録基本構成、毎秒300MBの持続書込みに対応する保存用ストレージ(SSD)Tektronix RSA306B本体、対応SSD
デジタル変調の品質測定基本構成、デジタル変調解析ライセンス(SVM)Tektronix RSA306B本体、SVM
パルスやレーダーの解析基本構成、パルス解析ライセンス(SVP)Tektronix RSA306B本体、SVP
国際規格用の準尖頭値・平均値測定基本構成、国際規格用の検波ライセンス(SVQP)Tektronix RSA306B本体、SVQP
電磁ノイズの規格確認とレポート作成基本構成、測定手順とレポート作成ライセンス(EMCVU)Tektronix RSA306B本体、EMCVU
無線LAN 802.11acの解析基本構成、SV23、SV24、SV25。取込み幅は40MHzまでTektronix RSA306B本体、3ライセンス
Bluetooth 5の送信測定基本構成、SV27、SV31Tektronix RSA306B本体、2ライセンス
パソコンなし、6.2GHz超、40MHz超、測定用信号の出力RSA306Bでは対応できない単体表示や上位帯域に対応する別機種

RSA306BのPC条件

基本測定には、64-bit版Windows 10/11、USB 3.0、メモリ8GB、Cドライブ20GBの空きが必要で、測定中もパソコンを接続したまま使います。

新しく用意するなら、基本条件より余裕のあるWindows 11、メモリ16GB以上、NVMe SSDがおすすめです。

使い方必要なPC条件不足時・購入前の注意
通常のスペクトラム表示、短い取込みWindows 10または11の64-bit版、USB 3.0、メモリ8GB、Cドライブ20GBの空きSignalVu-PCの動作条件を満たさない
15μs(マイクロ秒)の短い信号を公称性能で捕捉Intel Core i7 第4世代以上、USB 3.0条件不足では短い信号の捕捉性能や音声確認の性能が下がる
AMD Ryzen搭載PCで公称性能を使う現行SignalVu-PCとRSA306Bの組合せを購入前に確認Intelの条件と同等とは断定できない
40MHz幅のデータを途切れず連続保存毎秒300MBの持続書込みに対応する保存用ストレージ保存が途中で途切れることがある
記録データを実時間の速さで再生毎秒300MBの持続読込みに対応する保存用ストレージ実時間の速さでは再生できない
有料ライセンスや30日試用の有効化インターネット接続ライセンスを有効化できない

毎秒300MBの保存速度は、40MHz幅を途切れず記録する場合だけ必要です。通常のスペクトラム表示や短い取込みでは、絶対条件ではありません。

通常画面は64-bit版Windows向けです。

  • macOSとWindows on Arm:対応未確認
  • Linux:自作ソフトからの制御のみ

SignalVu-PC無料版

SignalVu-PCの無料基本版は、30日で終わる試用版ではありません。RSA306Bの操作と17種類の標準測定を、期間制限なしで使えます。

通常の周波数表示や干渉探しは無料版で足ります。電波が使う幅や通信路ごとの電力、AM・FMラジオ波の基本解析も追加料金なしです。

測定内容無料基本版有料ライセンスが必要な範囲
周波数表示、時間変化、干渉探し利用できるなし
電波が使う幅、通信路ごとの電力利用できるなし
AM・FMラジオ波の解析基本解析と音声確認を利用できるひずみ、雑音、音声品質の数値測定は高度な音声解析ライセンス(SVA)
デジタル変調の品質測定含まれないデジタル変調解析ライセンス(SVM)
パルスやレーダーの詳細解析含まれないパルス解析ライセンス(SVP)
電磁ノイズの事前確認ピーク値と簡易的な限度値判定を利用できる準尖頭値・平均値はSVQP、測定手順とレポート作成はEMCVU

有料オプションは、それぞれ30日間試せます。試用終了後も無料基本版は使えるので、無料版自体が30日で止まるわけではありません。

追加ライセンスを買う前に、30日試用で測定手順とパソコン性能を確かめられます。試用版と購入版の有効化には、インターネット接続が必要です。

RSA306B追加ライセンス

追加ライセンスを全部そろえる必要はありません。無料版で足りない測定だけ、対応する機能を追加すれば十分です。

必要な解析だけをSignalVu-PCへ足せるので、使わない機能へ費用をかけずに済みます。追加ライセンスの購入先はTektronixの見積り窓口です。

ただ、無線LANとBluetoothには前提ライセンスがあります。上位規格のライセンスだけを買っても動かず、RSA306B本体の40MHz取込み幅も広がりません。

測定したいことできること購入前の確認ライセンス
音声・アナログ変調の詳細解析ひずみ、雑音、音声品質を数値で測定基本的なAM・FM解析は無料版で利用できるSVA
周波数や位相が安定するまでの時間設定値へ収まるまでの時間を測定通常の時間変化表示とは別機能SVT
デジタル変調の品質変調誤差(EVM)や信号点の並びを解析汎用的なデジタル変調解析向けSVM
パルスやレーダーパルス幅や繰返し間隔を解析高度なパルス測定に追加するSVP
複数の周波数を束ねる独自変調(OFDM)独自方式のOFDM信号を解析一般的な無線LAN規格用とは別SVO
無線LAN 802.11a・b・g・j・p各規格の送信信号を測定単体で追加できるSV23
無線LAN 802.11n802.11nの送信信号を測定SV23も必要SV23+SV24
無線LAN 802.11ac802.11acの送信信号を測定SV23とSV24が必要。同時に取り込める幅は40MHzまでSV23+SV24+SV25
公共安全無線APCO P25Phase 1・2の送信機を測定対象方式がP25か確認するSV26
Bluetooth 4.2Bluetoothの基本通信と省電力通信を測定Bluetooth 5にはSV31も必要SV27
Bluetooth 5Bluetooth 5の送信信号を測定SV27も必要SV27+SV31
4G通信(LTE)の下り信号通信路の電力や占有幅などを測定基地局から端末へ向かう信号用SV28
干渉位置の地図記録測定結果と位置を地図上へ保存位置情報機器(GPS)が別途必要MAP
信号の探索と分類周波数、幅、形から信号を分類自動分類が必要な調査向けSV54
記録ファイル(R3F)の詳細再生保存した信号を詳しく再生RSA306Bへの現行対応範囲をTektronixへ確認SV56
国際規格の準尖頭値・平均値測定電磁ノイズを規格用の検波方式で測定正式な認証試験の代わりではないSVQP
電磁ノイズの事前確認とレポート限度値設定、測定手順、レポート作成まで実行SVQP相当の検波を含む。正式な認証試験ではないEMCVU
5G通信(5G NR)5G NR信号を解析現行版、対象帯域、価格、40MHz幅で測れる範囲を見積時に確認5G NR用プラグイン

CON、SV2C、SV60はRSA306B用ではありません。

RSA306Bライセンス形態

RSA306Bを1台で固定運用するなら1台固定型(ノード・ロック)、複数の研究室やパソコンで共有するなら共有型(フローティング)がおすすめです。

1台固定型は、RSA306B本体か特定のパソコンへライセンスを紐付けます。本体へ紐付ければ、接続先のパソコンが変わっても同じ機能を使えます。

共有型は、ライセンス管理サービス(TekAMS)で借り出しと返却を行います。再割当て回数に上限はありませんが、管理者と利用期間の設定が必要です。

使う環境紐付け先と使い方購入前の確認ライセンス形態
1台のRSA306Bを複数のパソコンで使うRSA306B本体の固有番号へ固定。本体を接続したパソコンで利用別の固有番号への再割当ては最大2回1台固定型(ノード・ロック)
特定のパソコンで運用するパソコンの固有番号へ固定。ライセンスをパソコン側に残すパソコン交換時の再割当ては最大2回1台固定型(ノード・ロック)
複数の研究室、拠点、パソコンで共有するTekAMSから使う環境へライセンスを借り出す再割当ては無制限。管理者と借出期間を決める共有型(フローティング)

RSA306B本体と付属品

Amazonの商品コードB01DKA23XSは、Tektronix RSA306B本体です。基本測定にはWindowsパソコンと無料のSignalVu-PCも必要です。

標準付属品は、1mのUSB 3.0ロックケーブル、SignalVu-PCと文書、英語の安全・設置マニュアルです。メーカー標準保証は3年です。

測定ケーブルは付属しません。電波入力はType-N端子なので、SMAやBNC端子を使う場合は変換部品と50Ω(オーム)のケーブルが必要です。

Windowsパソコン、有料ライセンス、校正レポートは別です。Amazonで買うなら、国内保証の窓口と校正レポートの有無を販売者へ確認してください。

項目本体に含まれる物別途確認・用意する物入手方法
Tektronix RSA306B本体RSA306B本体、メーカー標準保証3年対応するWindowsパソコン、国内保証の適用条件Amazon商品コード B01DKA23XS
USB接続と基本ソフト1mのUSB 3.0ロックケーブル、無料SignalVu-PC、文書パソコン側の対応USB端子本体付属
測定対象との接続なしType-N対応ケーブル、変換部品、アンテナ、測定用プローブ、入力保護部品測定対象に合わせて別途購入
追加測定機能無料基本版の17種類の標準測定測定目的ごとの有料ライセンスTektronixへ見積り
校正と保守なし校正レポート、3年・5年の校正契約、延長修理販売者またはTektronixへ確認

QA

Q. USB-CしかないノートPCでも接続できますか?
A. 付属ケーブルは、パソコン側がUSB Type-A、本体側がUSB Micro-Bです。付属ケーブルを使うなら変換アダプタかハブが必要で、別ケーブルを使う場合もUSB 3.0のデータ転送と本体への給電を同時に満たす必要があります。標準構成ではないため、購入前に実機の組合せを確認してください。

Q. SignalVu-PCは本体が届いた日に使い始められますか?
A. 無料で入手できますが、ダウンロード時にTektronixアカウント情報と輸出管理の審査が必要になる場合があります。審査に最大1営業日かかることがあるため、使用日までにダウンロードと本体の認識確認を済ませてください。

Q. RSA306Bの測定をプログラムから自動化できますか?
A. Windows版とLinux版の、ソフトから機器を制御する仕組み(API)があり、独自ソフトから測定設定とデータ取得を行えます。LinuxでSignalVu-PCの画面を使えるという意味ではなく、ホストパソコンと開発したソフトが必要です。

RSA306Bの購入結論

6.2GHzまでの基本測定や干渉探しをWindowsパソコンで行う人には、Tektronix RSA306Bがおすすめです。無料のSignalVu-PCで始められます。

変調誤差、パルス、国際規格用の検波、電磁ノイズのレポートまで必要な人は、本体にSVM、SVP、SVQP、EMCVUのうち必要なライセンスを追加します。追加ライセンスはAmazonではなく、Tektronixの見積り対象です。

パソコンなしで使う人、6.2GHz超や40MHz超を測る人、測定用信号の出力まで必要な人には、RSA306Bは対応しません。単体画面や必要な帯域、信号出力を備えた別機種が必要です。

Amazonの商品はRSA306B本体です。販売者、国内保証、校正レポートの有無を注文前に確認してください。

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