
FLIR E6 ProとE8 Proの違い|240×180・320×240の熱画像解像度と温度分解能で選ぶ
FLIR E6 ProとE8 Proは見た目や基本機能がよく似ているため、価格差に見合う違いがあるのか迷いますよね。 配電盤や建物の点検にE6 Proで足りるのか、判断しにくい方もいるのではないでしょうか?
近くの大きな設備を見るならE6 Pro、 小さな部品や離れた対象、わずかな温度差まで見るならE8 Proがおすすめです。
以下、FLIR E6 ProをE6、FLIR E8 ProをE8と表記します。 用途、撮影距離、対象サイズの順に比べて、必要な機種を判断しましょう。
FLIR E6・E8早見表
近くの大きな設備を見るならE6 Proで十分です。 小さな部品や離れた設備、わずかな温度むらまで見たい場合はE8 Proを選びましょう。
| 商品 | 向く人 | 主な強み | 弱点・購入前の確認 |
|---|---|---|---|
| FLIR E6 Pro | 配電盤全体、モーター、空調の吹出口などを近くから点検する人 | 240×180の43,200点で熱画像を記録でき、E8 Proより費用を抑えられる | 小さな端子や離れた対象はE8 Proより粗く見える。予備バッテリーと充電器は付かない |
| FLIR E8 Pro | 小さな端子、細い配管、遠い設備、断熱や漏水の細かな温度むらを見る人 | 320×240の76,800点で細部を捉えやすく、温度分解能は0.04℃未満。予備バッテリーと充電器も付く | E6 Proより高価。測れる最高温度と公称測定精度はE6 Proと変わらない |
両方とも測れる範囲は-20〜550℃で、公称測定精度にも差はありません。 温度分解能は測定値の正しさとは別なので、対象の大きさと温度むらで判断しましょう。
FLIR E6 Pro向け
配電盤全体やモーター、ポンプ、空調の吹出口などを近くから点検し、 大きな対象の異常発熱を日常巡回で探すなら、FLIR E6 Proがおすすめです。
240×180の43,200点で熱画像を撮れ、測れる範囲は-20〜550℃で、 公称測定精度、3.5型のタッチ画面、約4時間の連続使用もE8 Proと変わりません。
小さな端子や離れた設備の輪郭はE8 Proより粗く、予備バッテリーと充電器も付かないため、 長時間の点検に使うなら、追加購入する付属品の費用まで比べましょう。

FLIR E8 Pro向け
小さな端子や細い配管、高所など離れた設備を点検する人には、 断熱の抜けや漏水の兆候といった温度むらも捉えやすいFLIR E8 Proがおすすめです。
320×240の76,800点でE6 Proより細かな輪郭を残せて、 温度分解能も0.04℃未満なので、顧客向け報告画像で異常箇所の輪郭を示せます。
予備バッテリーと充電器が付き、1日かけて複数の設備を回る点検には便利ですが、 近くの大きな設備だけを見るなら、公称測定精度が同じE6 Proを選びましょう。

FLIR E6・E8比較
FLIR E6 ProとE8 Proの主な違いは、熱画像の細かさと温度分解能で、 測れる温度、画面、連続使用時間は共通です。
| 比較項目 | FLIR E6 Pro | FLIR E8 Pro |
|---|---|---|
| 熱画像を作る点の数 | 240×180 43,200点 | 320×240 76,800点 |
| 温度分解能 | 0.05℃未満 | 0.04℃未満 |
| 測れる温度 | -20〜550℃ | -20〜550℃ |
| 公称測定精度 | ±2℃または表示温度の±2% | ±2℃または表示温度の±2% |
| 1秒間の画面更新 | 9回 | 9回 |
| 画面 | 3.5型タッチ画面 | 3.5型タッチ画面 |
| 最短撮影距離 | 36cm | 36cm |
| 連続使用時間 | 約4時間 | 約4時間 |
| 予備バッテリー・充電器 | 付属なし | 付属あり |
| 防塵・防滴 | IP54 | IP54 |
| 落下への強さ | 2m落下試験 | 2m落下試験 |
| 2023年9月カタログの希望小売価格(税込) | 440,000円 | 715,000円 |
同カタログではE8 Proが275,000円高く、熱画像の点数は約1.78倍です。 現在の販売価格を確かめたうえで、細部を写す必要があるならE8 Proを選びましょう。
FLIR E6・E8距離表
温度を安定して読むには、測りたい部分を熱画像の縦3点×横3点以上で写す必要があり、 対象までの距離が長いほど、測定に必要な幅と高さも大きくなります。
| 撮影距離 | FLIR E6 Pro 必要な幅・高さ | FLIR E8 Pro 必要な幅・高さ |
|---|---|---|
| 1m | 約7.5mm以上 | 約5.4mm以上 |
| 3m | 約22.5mm以上 | 約16.2mm以上 |
| 5m | 約37.5mm以上 | 約27mm以上 |
| 10m | 約75mm以上 | 約54mm以上 |
表は熱画像1点が受け持つ範囲から算出した概算です。 対象の角度や材質、反射、周囲温度でも変わるため、測定を保証する数値として使わないでください。
5m先の約30mm部品や10m先の約60mm部品を測るなら、E8 Proがおすすめです。 画面を拡大しても熱画像の点数は増えないため、測りにくい場合は対象へ近づきましょう。
FLIR E6・E8共通点
両機とも-20〜550℃まで測れ、公称測定精度は±2℃または表示温度の±2%で、 主な条件は周囲が10〜35℃、測る対象が0℃以上の場合です。
画面は1秒間に9回更新され、36cmまで近づいてピント調整なしで撮れるほか、 約4時間使え、温度情報を持つ画像はWi-FiやUSBでクラウドやパソコンへ移せます。
FLIR E6・E8購入確認
FLIR E6、E6-XT、E6 Proは別商品で、E8、E8-XT、E8 Proも同様なので、 商品名の一部が同じでも、同じ機種として購入しないでください。
販売ページでは商品名に加えて製品番号も確認しましょう。 国内向けの製品番号は次のとおりです。
- FLIR E6 Pro:13302-0201
- FLIR E8 Pro:13303-0302
新品の国内正規品か、輸入品や整備後に再販売された整備改装済み品かを確認し、 輸入品を選ぶ場合は、付属電源、国内保証、修理窓口、返品条件まで確かめてください。
E8 Proには予備バッテリー1本と充電器が付き、E6 Proには付かないため、 長時間使う人は追加する付属品の費用まで含めて販売価格を比べましょう。
QA
光沢のある端子や配管を正確に測れますか? 光沢金属は周囲の熱を強く反射するため、そのままでは表示温度がずれます。安全に施工できる停止状態なら、測定用の高放射率テープなどを使い、素材に合わせて放射率を設定してください。
窓ガラス越しに屋外設備の温度を測れますか? 一般的な窓ガラスは熱画像用の赤外線を通さず、ガラス表面や周囲の反射を写します。屋外設備は同じ側から直接撮るか、盤内なら用途に合う赤外線検査窓を使いましょう。
撮影後に温度範囲を調整して報告書を作れますか? 両機とも温度情報付き画像を保存でき、FLIR IgniteやFLIR Thermal Studioで表示範囲の調整や解析、報告書作成ができます。利用できる機能や契約期間は購入時の付属ライセンスで確認してください。
FLIR E6・E8の結論
近くの配電盤やモーターなど、大きな対象の異常発熱を探すなら、 240×180の熱画像を使えて購入費用も抑えられるFLIR E6 Proがおすすめです。
小さな端子や遠い設備、断熱や漏水の細かな温度むらを見るなら、 320×240の熱画像と予備バッテリー、充電器を備えたFLIR E8 Proがおすすめです。
対象へ近づけるならE6 Pro、近づけない現場や小さな対象を撮るならE8 Proと決め、 測る距離と対象サイズに合わせて選びましょう。
Amazon の PC をスコア化してみた

Amazonにある8〜14インチの小型WindowsタブレットやノートPCを、スペック別にスコア化して比較・ランキング。
※同一運営者のサイトです。
関連記事
- GTC 400 CとGTC 600 Cの違い|測定温度・精度・記録機能を比較

- グルーガンのノズル交換|ねじ径・穴径とショート・ロングの選び方

- 育良ISK-Li200Aを購入前に確認|200A・溶接本数・充電時間とバッテリー寿命

- エアコンプレッサーのドレンコック交換|ねじ径とR・Rc規格の見分け方

- ボルトクリッパーの替刃交換|本体サイズとメーカー品番の確認方法

- ナッターのマンドレル交換|M3・M4・M5・M6と本体型番の確認方法

- FLIR E86とE96の違い|464×348・640×480の熱画像解像度と交換レンズで選ぶ

- 卓上ボール盤のドリルチャック交換|JT・Bテーパーとつかみ能力の確認方法

- ディスクグラインダーのロックナット交換|15・16mmと砥石・本体型番の確認方法

- リベッターのノーズピースをなくした|2.4・3.2・4.0・4.8mmと本体型番の確認方法















