FLIR E86とE96の違い|464×348・640×480の熱画像解像度と交換レンズで選ぶ

FLIR E86とE96の違い|464×348・640×480の熱画像解像度と交換レンズで選ぶ

オフ 投稿者: せせら編集部

この記事を書いている人(せせら)

普段は個人事業主のプログラマーとして仕事をしています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。

広告
Amazonタイムセール開催中!
割引中の商品を今すぐチェック

FLIR E86とE96は、測れる温度の範囲や基本機能がよく似ています。価格差の中心は熱画像の細かさですが、それが現場でどこまで役立つのかは分かりにくいですよね。

E86で足りるか、E96の細かさが必要かは、測る物の大きさと距離、撮影後にどこまで拡大するかで決まります。

この記事では、FLIR E86とE96の解像度差を、対象の大きさと距離、交換レンズ、購入候補まで順に解説していきます。

FLIR E86・E96早見

盤全体や大型設備の点検はE86で足り、離れた小さな端子を測る、または撮影後に拡大するならE96がおすすめです。

機種向く人温度を記録する点の数主な強み弱点
FLIR E86盤、モーター、配管など、大きな設備を中心に点検する人464×348
161,472点
温度範囲と測定精度はE96と同じで、費用を抑えられる小さな部品や切り出した画像はE96より粗い
FLIR E96離れた小部品を測る人や、報告書で画像を拡大する人640×480
307,200点
E86の約1.90倍の温度情報を記録し、小さい部分へ多くの点を割り当てられる希望小売価格がE86より税別35万円高く、測定精度は変わらない

距離だけでE96に決める必要はなく、10m先でも対象が大きければE86で足りる一方、1m先の数mmの端子にはE96が有利です。

両機とも24°と42°の本体セットがあり、14°レンズと、1本で写る範囲を2段階に切り替えるレンズは別売なので、機種は熱画像の細かさ、レンズは写る範囲で決まります。

関連記事:
FLIR E6 ProとE8 Proの違い|240×180・320×240の熱画像解像度と温度分解能で選ぶ

FLIR E86・E96の差

E96の640×480は、E86の464×348より約1.90倍多い温度情報を記録するため、同じ範囲をE86より細かく分けて測れます。

メーカーが示す測定精度(公称精度)は両機とも同じですが、無条件の数値ではなく、周囲温度15〜35℃で、カメラに設定する測定温度範囲と対象温度により次のように分かれます。

  • -20〜120℃の設定:対象が-20〜100℃なら±2℃、100〜120℃なら±2%
  • 0〜650℃の設定:対象が0〜100℃なら±2℃、100〜650℃なら±2%
  • 300〜1500℃の設定:±2%
比較項目FLIR E86FLIR E96差の意味
熱画像の細かさ464×348640×480同じ範囲をE96が細かく分割
温度を記録する点161,472点307,200点E96が約1.90倍
同じレンズで写る範囲同じ同じ写る広さではなく細かさの差
本体画面4型・640×4804型・640×480画面の大きさと細かさは同じ
公称測定精度上記条件で±2℃または読み取った温度の±2%上記条件で±2℃または読み取った温度の±2%解像度とは別の性能

約1.90倍は画面全体の点数であり、横と縦はそれぞれ約1.38倍なので、測れる対象の一辺が半分になるわけではありません。

同じレンズなら写る範囲は変わらず、E96はその中を細かく記録するため、報告書で異常箇所だけを大きく載せても、E86より輪郭と温度分布を細かく残せます。

FLIRの距離と対象サイズ

対象が見えても、温度を測るには熱画像で縦3点×横3点を占める大きさが目安です。下表は距離ごとに必要な一辺の概算です。

縦3点×横3点を確保する対象の一辺
機種・レンズ1m先3m先5m先10m先
E86・42°約5.0mm約14.9mm約24.9mm約49.8mm
E86・24°約2.7mm約8.1mm約13.5mm約27.0mm
E86・14°約1.6mm約4.7mm約7.8mm約15.6mm
E96・42°約3.6mm約10.8mm約18.0mm約36.0mm
E96・24°約2.0mm約5.9mm約9.9mm約19.8mm
E96・14°約1.1mm約3.4mm約5.7mm約11.4mm

数値が小さいほど小さな部品を測れ、10m先で24°レンズを使うと、E86は一辺約27mm、E96は約19.8mmが目安です。

14°レンズは小部品へ多くの点を使える一方で1m未満ではピントが合わず、表の数値も反射や対象角度を含まない理論値なので、実際には対象が目安より大きく写る位置を選ぶ必要があります。

FLIR交換レンズ比較

42°、24°、14°は1枚に写る範囲の広さを表し、数字が大きいほど広く写り、小さいほど遠い小部品へ多くの点を使えます。

FLIR交換レンズの写る範囲と用途
レンズ1m先に写る範囲ピントが合う最短距離向く点検購入形態・弱点
42°約0.77×0.57m0.15m近くの盤全体・大型設備・壁面本体セットあり。遠い小部品に使える点が少ない
24°約0.43×0.32m0.15m一般的な設備巡回本体セットあり。広さと細部の中間
14°約0.25×0.18m1.0m遠い端子・高所の接続部別売。1m未満はピントが合わず、写る範囲も狭い

24°は一般的な設備巡回で全景と細部の両方を見たい場合に向き、盤全体を近くから収めるなら42°、離れた端子や高所の接続部を測るなら14°がおすすめです。

1つの画角だけを使う単画角レンズのうち、42°、24°、14°は、熱画像と普通の写真の位置を合わせる自動調整(AutoCal)に対応しますが、温度精度を証明する校正とは別です。

1本で2つの画角を切り替える二画角レンズでは、24°/14°が別売で、追加時にメーカー校正を受ける必要があります。42°/24°も別売ですが、追加時の校正方法は販売店へ確認してください。

FLIR購入候補

Amazonでは、E86・42°、E96・42°、E96・24°の本体セットを注文できますが、E86・24°は在庫切れです。

商品向く人主な強み弱点・購入前の確認
FLIR E86 42°
TA410FE-86W
盤全体や大型設備を近くから点検する人E96と同じ測定精度で費用を抑えた構成遠い小部品と切り出し後の画像はE96より粗い
FLIR E96 42°
TA410FE-96W
広い範囲を写し、報告書で一部を拡大する人42°の広さと640×480の細かさを両立遠い小部品は24°や14°より使える点が少ない
FLIR E96 24°
TA410FE-96
設備巡回から離れた端子まで1本で測る人42°より小部品へ多くの点を使える標準画角近くの盤全体は42°より収まりにくい

イチネンTASCOの型番は末尾Wが42°、Wなしが24°で、E96でもTA410FE-96WとTA410FE-96では写る範囲が変わるため、商品名だけでは画角を判別できません。

  • 納期:3点とも取り寄せ表示で、即納ではありません。
  • 校正書類:本体価格に含まれるとは限りません。注文時の指定事項は、必要な書類名、測定点、費用。
  • 延長保証:正規代理店から購入し、30日以内に登録する条件です。Amazonでは、販売者と国内修理窓口も購入前の確認事項に含まれます。
イチネンTASCO FLIR E86 42° TA410FE-86W
イチネンTASCO FLIR E86 42° TA410FE-86W
イチネンTASCO FLIR E96 42° TA410FE-96W
イチネンTASCO FLIR E96 42° TA410FE-96W
イチネンTASCO FLIR E96 24° TA410FE-96
イチネンTASCO FLIR E96 24° TA410FE-96

関連記事:
GTC 400 CとGTC 600 Cの違い|測定温度・精度・記録機能を比較

QA

Q. FLIR E86とE96は温度情報付き動画を記録できますか?
A. 両機とも、温度情報付きの静止画と動画に対応します。点検順の登録、音声注釈、クラウド共有サービスのFLIR Igniteも共通なので、記録機能だけを理由にE96へ上げる必要はありません。

Q. FLIR E86とE96で80°レンズは使えますか?
A. 両機とも80°レンズに対応します。非常に狭い場所から盤や壁面を広く写す用途向けですが、追加時はメーカーのサービス部門で校正する必要があります。

FLIR E86かE96か

盤全体や大型設備を近くから点検し、費用も抑えるなら、FLIR E86 42°(TA410FE-86W)で足ります。

近距離で広い範囲を写し、報告書で一部を拡大する用途には、FLIR E96 42°(TA410FE-96W)が向きます。

設備巡回から離れた端子まで1本で測るなら、FLIR E96 24°(TA410FE-96)です。

Amazon の PC をスコア化してみた

Specsy Hub

Amazonにある8〜14インチの小型WindowsタブレットやノートPCを、スペック別にスコア化して比較・ランキング。

※同一運営者のサイトです。

広告
Amazonタイムセール開催中!
割引中の商品を今すぐチェック
このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。