アズワンAS-203MとE-22の違い|容量・温度範囲・持ち運びで比較

アズワンAS-203MとE-22の違い|容量・温度範囲・持ち運びで比較

オフ 投稿者: せせら編集部

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細胞培養装置を選ぶとき、狭い実験台や別室への持ち運びを優先するか、複数の容器と運転記録を優先するかで選ぶ機種が変わります。AS-203MとE-22は容量だけでなく、重さ・温度条件・二酸化炭素の供給方法も違うため、数字だけでは決めにくいですよね。

少量の培養や移動ならAS-203M、容器を並べて記録を残すならE-22が向いています。ただし、温度の下限と二酸化炭素の周辺部材は、購入前に確認が必要です。

この記事では、2機種の容量、温度範囲、持ち運びや二酸化炭素の供給設備を比べ、用途ごとのおすすめを紹介していきます。

アズワン2機種の早見表

AS-203Mは軽く、持ち運びやすい小型機です。一方のE-22は棚が広く、容器を横に並べる作業に向きます。

少量・移動ならAS-203M、容器数と運転記録を重視するならE-22。37℃・二酸化炭素5%の培養は、どちらにも対応します。

AS-203Mには二酸化炭素の供給源・減圧弁・配管が必要です。E-22は記録や利用者管理に向く一方、本体は重く、交流100ボルト(AC100V)で使う据え置き型。購入前に見るのは、型番・アズワン品番・供給圧・接続径の4点です。

比較項目アズワン AS-203M
品番3-6105-01
アズワン E-22
品番3-6815-01
本体容量16L22L
温度範囲15~45℃
15℃は周囲20~24℃
室温+5~50℃
本体重量6.8kg約24kg
棚板220×164mm
標準2枚・最大3枚
330×310mm
2枚
電源・移動家庭用電源・12V電源
移動用ハンドルあり
家庭用電源
据え置き向け
庫内の空気ファンで循環ファンなしで自然に循環
運転記録・利用者管理専用機能は要確認USBメモリに記録
暗証番号で管理

容量差は6Lですが、棚板の広さと本体の重さは大きく違います。少量を扱いながら移動させるならAS-203M、複数の容器を並べて記録を残すならE-22です。

アズワンAS-203Mの移動

AS-203Mは、短期間・小規模の細胞培養に向く機種です。容量は16L、本体は6.8kg。狭い実験台に置きやすく、別室へ運ぶ負担も抑えられます。

移動用ハンドルと12Vケーブルが付属し、家庭用電源と車載電源の両方に対応。狭い実験台にも置きやすいサイズです。

ただ、本体だけでは運転を始められません。運転に必要なのは、二酸化炭素の供給源、ガスの圧力を下げる減圧弁(圧力調整器)、配管の3つ。移動前は加湿水を抜き、扉や動く部品を固定します。

少量の培養と移動のしやすさを求める人には、アズワン AS-203M(品番3-6105-01)がおすすめです。

アズワン AS-203M(品番3-6105-01)
アズワン AS-203M(品番3-6105-01)

アズワンE-22の記録

E-22は22Lで、棚板が330×310mmあります。AS-203Mの220×164mmより置き面が広く、容器を横に並べる用途に向いています。

棚板には、平たい培養容器6枚や、直径100mmの培養皿9枚を並べる配置例があります。購入前は、ふたを含めた容器の高さと、取り出しやすさを確認しましょう。

USBメモリに温度や扉の開閉を記録し、暗証番号で利用者を管理できます。減圧弁(圧力調整器)や接続チューブは付属しません。本体は約24kgで、記録と容器数を求める据え置き運用にはE-22がおすすめです。

アズワン E-22(品番3-6815-01)
アズワン E-22(品番3-6815-01)

アズワン2機種の温度条件

温度範囲は、AS-203Mが15~45℃、E-22が室温+5~50℃です。AS-203Mは冷却に対応しますが、E-22の下限は設置室の温度次第。数字だけで横並びにはできません。

E-22を室温25℃に置くと、下限は30℃になります。室温より低い温度が必要ならAS-203M。ただし15℃運転には、周囲20~24℃の条件があります。

37℃・二酸化炭素5%の培養なら、温度範囲は両機とも足ります。46~50℃ならE-22、室温より低い温度ならAS-203Mです。37℃だけなら、容器を多く使う人はE-22、移動する人はAS-203Mがおすすめです。

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アズワン2機種のガス供給

二酸化炭素(CO2)を本体へ送るには、両機ともガス源・圧力を下げる減圧弁・接続チューブが必要です。12V対応のAS-203Mでも、ガス設備は別に必要。

AS-203Mの供給圧(ガスを押し出す圧力)は0.03~0.1MPa(圧力の単位)です。付属チューブと変換部品は使えますが、ボンベと減圧弁は別途用意。

E-22の供給圧は0.01~0.03MPaです。必要な周辺部材は、ボンベ・減圧弁(圧力調整器)・接続チューブ。いずれも付属しません。液体を吸い上げるサイフォン式ではないボンベを固定し、換気できる場所で使う必要があります。

供給圧と接続チューブの太さは機種で違います。AS-203M用の減圧弁をE-22へ流用せず、型番・圧力・接続径がそろう部材を購入してください。

QA

AS-203Mの収納枚数?

AS-203Mは棚板の寸法と容量は分かりますが、ウェルプレートや培養皿の収納枚数は一律に決められません。容器の外寸、ふたの高さ、棚板の枚数、取り出し方で実際の配置が変わるため、16Lだけで必要数を見積もらないでください。

扉を開けた後の復帰時間は?

温度と二酸化炭素の濃度が設定値へ戻るまでの時間は、両機とも仕様の数字だけでは決められません。室温、容器数、扉を開けた時間、加湿状態などで変わるため、復帰時間を基準に選ぶなら、実際の運用条件を伝えて確認してください。

二酸化炭素の精度は?

AS-203Mは5%時の表示精度が±0.1%ですが、E-22は二酸化炭素濃度の精度が示されていません。E-22の精度を推測して優劣を決めることはできないため、濃度精度が購入条件なら、必要な設定濃度と許容範囲を先に決めてください。

E-22は停電中も記録?

停電中は記録できません。E-22の記録は1分ごとのサンプリングと3分間隔の書き込みですが、電源が切れた時間帯のデータを後から補えないため、無停電電源や記録の運用ルールまで含めて準備してください。

AS-203M長距離車載?

AS-203MはDC12V電源を使えますが、車載中の振動や長時間輸送時の温度・二酸化炭素の安定性までは判断できません。短時間の移動と、輸送しながら培養を続ける用途は分けて考え、後者なら運用条件を確認してから選んでください。

アズワン2機種の購入結論

少量の培養、持ち運び、室温より低い温度設定が必要な人は、アズワン AS-203M(品番3-6105-01)がおすすめです。

容器を多く並べたい人、運転記録や利用者管理が必要な人は、アズワン E-22(品番3-6815-01)がおすすめです。

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