
Leica DISTO D5とX6の違い|測距範囲・IP等級・P2P測定で選ぶ
Leica DISTO D5とX6のどちらを選ぶかは、測れる距離だけを見ても決めにくいですよね。通常の距離測定や屋外での使い方には共通点もありますが、必要な機能によって向く機種は変わります。
通常の距離測定はどちらも±1.0mmですが、測距範囲、IP等級(粉じんや水から本体を守る性能)、記録機能、P2P測定への対応が違います。P2Pは、本体を置いた場所から離れた2点間を測る機能です。
この記事では、Leica DISTO D5とX6の違いを比べ、P2P測定に必要な機材まで含めて、条件別にどちらが向くか紹介していきます。
Leica D5・X6早見表
まず、普通の距離測定だけなら、Leica DISTO D5とX6の標準精度は同じです。違いが出るのは、200mを超える距離への対応、粉じんや水への強さ、記録の残し方、P2P測定に必要な機材です。
下の表で、自分の現場に必要な行を確認してください。200m以内で軽さや電池持ちを重視するならD5、250mや本体の丈夫さ、画像測定まで必要ならX6です。
| 比較項目 | Leica D5 | Leica X6 | 向く人 |
|---|---|---|---|
| 現行品番 | DISTO-D5BT | DISTO-X6 | 型番を間違えたくない人 |
| 普通の距離測定 | 標準±1.0mm | 標準±1.0mm | 通常測定の精度を重視する人 |
| 好条件の測距範囲 | 最大200m | 最大250m | 200m以内ならD5、超えるならX6 |
| 悪条件の測距範囲 | 最大120m | 最大150m | 明るい屋外などで測る人 |
| 保護性能(IP等級) | IP54(粉じん・飛まつ) | IP65(粉じん・噴流水) | 水や粉じんが多い現場はX6 |
| 落下への備え | 2m落下テストの記載なし | 2m落下テスト済み | 落下の可能性がある現場はX6 |
| P2P測定 | 非対応 | 専用アダプターDST360X(DISTO-DST360X)と三脚が必要 | 離れた2点間を測る人 |
| 記録・画像測定 | 測定結果の記録50件 | 写真・日時を含む記録300件、写真から幅・直径・面積を測定 | 現場記録を残す人はX6 |
| 重さ・電池目安 | 180g・最大10時間 | 230g・最大8時間 | 持ち歩きと電池持ちはD5 |
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Leica D5が合う人
Leica D5は、条件のよい場所で200m以内の通常測定が中心で、P2P測定を使わない人に合います。普通の距離測定の標準精度はX6と同じ±1.0mmなので、通常測定だけを目的にX6へ替える必要はありません。
- 条件のよい場所で200m以内の屋外測定が中心
- 離れた2点間を一か所から測る必要がない
- 180gの軽さを重視して持ち歩きたい
- 最大10時間の電池目安を重視する
- IP54(粉じんや水の飛まつへの保護)で足りる
- 測定値50件の保存とSmart Room(部屋の平面図を作る機能)で足りる
IP54で足りる現場なら、D5は軽く、充電の回数も抑えやすいです。部屋の平面図を作るだけならSmart Roomを使えるため、平面図作成だけを理由にX6へ替える必要はありません。通常測定だけなら、D5の条件に当てはまるかを確認してください。
D5セットのFTA360は、本体の固定と照準を助ける部品です。P2P測定用のアダプターではありません。また、購入時は現行品番がDISTO-D5BTか確認してください。旧型DISTO-D5は単3電池・20件メモリーの生産終了品で、同じD5でも仕様が異なります。通常測定だけを選ぶ人は、現行品番とセット内容を確認してください。

Leica X6が合う人
Leica X6は、条件のよい場所で200mを超える距離や、粉じん・噴流水・落下の可能性がある現場で使う人に合います。普通の距離測定の標準精度はD5と同じ±1.0mmなので、X6の差は距離、保護性能、記録機能にあります。
- 好条件で200mを超える距離を測る
- 粉じんや噴流水がある現場で使う
- 本体を落とす可能性がある場所で測る
- 300件のレポートを保存して現場記録を残す
- 画像から幅・直径・面積を測りたい
- P2P測定や図面データを使う予定がある
IP65は粉じんの侵入と噴流水から本体を守る等級です。X6は2m落下テスト済みですが、完全防水ではないため、水中で使ったり、濡れたまま操作したりする機器ではありません。現場で使う条件が合うか、購入前に確認してください。
P2P測定を使う場合は、X6本体にDST360Xと対応三脚を追加します。P2P機能まで使う場合は、次の「Leica X6のP2P構成」を確認してください。
Leica X6のP2P構成
P2P測定を使う人は、Leica X6本体にX6専用のDST360X(DISTO-DST360X)と対応三脚を組み合わせます。X6本体だけでは、離れた2点間の距離や高低差を測れません。
測りたい内容ごとに必要な機材が変わります。購入単位ごとの違いは、次の表で確認してください。
| やりたいこと | 必要な構成 | できること | 購入時の確認 |
|---|---|---|---|
| 通常の距離測定 | Leica X6本体 | 距離・面積・体積などの通常測定 | P2Pが不要なら本体だけ |
| 離れた2点間を測る | Leica X6+DST360X+対応三脚 | P2P、水平距離、高低差 | アダプターと三脚の互換性 |
| 2D・3Dデータを取る | Leica X6+DST360X+対応三脚 | 最大1,000測点、DXF(CADで使う図面データ) | アプリのP2P・CAD機能は契約条件を確認 |
| 一式でP2Pを始める | Leica X6 P2Pセット | X6、DST360X、TRI120を含む一式 | 同梱品、販売元、国内保証 |
| D5で照準を安定させる | D5セット+FTA360+対応三脚 | 照準と本体の固定 | P2P測定には使えない |
P2Pの精度は±10mm/10mで、通常測距の±1.0mmとは別です。P2P目的で購入するなら、DST360Xと対応三脚が含まれていることに加え、P2Pセットは同梱品・販売元・国内保証を確認してから購入してください。
Leica D5・X6の距離
Leica DISTO D5の最大200m、X6の最大250mは、対象物の反射や周囲の明るさなどの条件が整った場合の値です。屋外でいつでもその距離まで測れるという意味ではありません。
- D5:0.05〜200m。条件が悪い場合は最大120m
- X6:0.05〜250m。条件が悪い場合は最大150m
- 普通の距離測定の標準精度:D5・X6ともに±1.0mm
条件のよい場所で200mを超える距離を測るならX6、200m以内の通常測定で足りるならD5がおすすめです。悪条件ではどちらも公称範囲より短くなるため、購入者は明るい屋外や反射しにくい対象を測るとき、最大距離だけで決めないでください。
Leica D5・X6耐久差
現場で見るべき差は、IP等級と落下への備えです。D5のIP54は粉じんと水の飛まつへの保護、X6のIP65は粉じんの侵入と噴流水への保護を示します。
- 室内中心、小雨や飛まつへの備えで足りる:D5
- 粉じん、泥、清掃時の噴流水がある:X6
- 本体を落とす可能性がある:2m落下テスト済みのX6
IP65でも完全防水ではなく、水中で使えるわけではありません。X6は画面が濡れた状態で操作すると誤動作する可能性があるため、噴流水への保護と濡れたままの操作は分けて考えます。
Leica D5・X6記録差
報告書や図面へ渡すなら、保存量と利用方法が選択の分かれ目です。D5は測定値50件、X6は300件のレポート(測定結果をまとめた記録)を保存できます。
- 数値を少量保存できれば足りる:D5
- 写真や日時を含む現場記録を残す:X6
- 画像から幅・直径・面積を測る:X6
- 部屋の平面図を作る:D5・X6のどちらでもSmart Room
- P2P測定や図面データを扱う:X6+DST360X+対応三脚
部屋の平面図を作るだけなら、D5でもSmart Roomを使えます。写真や日時を含む現場記録、画像からの幅・直径・面積測定まで必要ならX6がおすすめです。
X6のP2P構成では、2D・3Dの測定データやDXFを扱えますが、DST360Xと対応三脚が必要になるため、P2Pを使う人は構成を確認してください。アプリのP2P機能や図面データ出力を使う場合は、契約条件を購入前に確認してください。
QA
屋外で照準できる?
照準できます。D5とX6には、画面で対象物を狙えるデジタルポイントファインダー(画面で照準する機能)があり、明るい屋外でレーザーの点が見えにくい場面でも、画面上の十字を対象物へ合わせられます。
ただし、画面で狙えることと、公称の最大距離まで測れることは別です。対象物の反射や周囲の明るさによって測定できる距離は変わるため、遠距離測定では余裕を持って選んでください。
濡れた画面で使える?
画面が濡れたままのタッチ操作は避けてください。X6のIP65は噴流水への保護を示しますが、濡れた画面をそのまま触って正常に操作できるという意味ではありません。
水滴が付いたときは画面を拭いてから操作します。現場で測定を続ける場合は、本体側面のDISTボタンを使ってください。
X6だけでP2Pできる?
Leica X6本体だけでは、P2P測定やCAD用データの作成はできません。DST360Xと対応三脚を組み合わせる必要があり、X6単体を買ってから追加するより、必要な構成を先にそろえる方が確実です。
構成が整えば、2D・3Dの測定データやDXFを扱えます。ただし、アプリのP2P機能や図面データ出力には契約条件が関わる場合があるため、使いたい機能と必要な構成を購入前に確認してください。
Leica D5・X6の結論
条件のよい場所で200m以内の通常測定が中心で、P2P測定が不要なら、Leica D5がおすすめです。D5とX6は通常の距離測定の標準精度が同じ±1.0mmなので、軽さや電池持ちを重視する人に向いています。D5を買う場合は、現行品の型番がDISTO-D5BTであることも確認してください。
- 条件のよい場所で200m以内・P2P不要・軽さと電池持ちを重視:Leica D5
- 条件のよい場所で200m超・IP65・落下耐性・記録や画像測定が必要:Leica X6
- 離れた2点間の測定や2D・3D測点、CAD用データが必要:Leica X6 P2Pセット
Leica X6は、本体だけではP2P測定できません。P2P目的ならDST360Xと対応三脚が必要で、P2Pの精度は±10mm/10mです。通常測距の±1.0mmとは別なので、セット購入では同梱品・販売元・国内保証を購入前に確認してください。
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