
中華PCは本当に大丈夫?【2025年版】19ブランド徹底比較とおすすめランキング

この記事を書いている人(せせら)
普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。
「中華PCって安すぎて逆に怪しい…」
「聞いたことないメーカーばかりで不安…」
こんな悩みはありませんか?
Amazonで「ノートPC」と検索すると、3万円〜5万円で買える激安PCがたくさん出てきますよね。
「これなら自分でも買える!」と思う反面、「本当に大丈夫なの?」と不安になるのも当然です。
そこで今回は、Amazonで販売されている中華PC 51台のデータを徹底的に分析しました!
結論から言うと、中華PCは「安かろう悪かろう」ですが、選び方と覚悟さえあれば「最強のサブ機」になり得ます。
19ブランド、51機種のデータを丸裸にして、本当に買う価値があるのかを検証していきます。
目次
中華PCとは?なぜこんなに安いの?
中華PCとは、主に中国のメーカーが製造・販売している低価格なノートPCやタブレットPCのことです。
- 価格帯:2万円〜5万円
- CPU:Intel N100、N95、N150などが主流
- 販売:主にAmazonや楽天などのECサイト
なぜ安いのか?(裏事情)
「企業努力で安い」という側面もありますが、正直に言うと「コストカット」が徹底されているからです。
- 人件費・製造コストが安い:中国国内で一貫生産
- 広告費をかけない:大手メーカーのようなCMは打たない
- 品質管理が甘い:ここが最大のリスクです
日本メーカーのような厳格な品質検査を行っていないことが多く、その分「初期不良率が高い」「個体差が激しい」というリスクがあります。
Amazonの中華PC 19ブランド徹底比較
今回、Amazonで実際に販売されている51機種を調査しました。
出てきたブランドはなんと19個!ほとんどが聞いたことのない名前ではないでしょうか?
ブランド別 調査データ一覧
実際のデータがこちらです。
| ブランド | 機種数 | 主な搭載CPU | 平均価格 |
|---|---|---|---|
| CHUWI | 6 | N100, N150 | 43,362円 |
| Lzwcan | 7 | N100, N95 | 51,902円 |
| SERYUB | 6 | N100, N95 | 54,149円 |
| KOOFORWAY | 4 | N100 | 52,074円 |
| Zwide | 4 | N100, N150 | 34,203円 |
| AE86 | 3 | N100, Core m3 | 42,472円 |
| YHBIN | 3 | N95, J3455 | 44,792円 |
| Yijowi | 3 | N95 | 50,407円 |
| BINHENGLON | 2 | N100 | 39,979円 |
| KOOSMILE | 2 | N150 | 54,799円 |
(他、Wingame, BINTEC, BNCF, Crelander, GM-JAPAN, KUU, NIAKUN, VETESA, LONGEVINCEなど)
個人的なブランド評価
表を見ると、CHUWIとZwide以外はかなり価格が高く設定されていることが分かります。
- CHUWI(ツーウェイ):この中では最も有名で、比較的信頼できるブランドです。デザインも良く、作りもしっかりしていますが、それでも当たり外れはあります。
- Zwide:とにかく安さを追求するならココ。2万円台から買えますが、品質は「お値段なり」です。
- その他:正直、似たり寄ったりのOEM製品(同じ工場で作ってロゴだけ変えたもの)が多い印象です。
コスパ最強ランキング TOP10(データ版)
価格とCPU性能(PassMarkスコア)から算出した「コスパ値」でランキングを作成しました。
数字が高いほど「安くて性能が良い」ことを示します。
| 順位 | ブランド | 製品名 | CPU | 価格 | コスパ値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | CHUWI | Hi10 X1 | N150 | 29,900円 | 0.183 |
| 2 | Zwide | SA11 | N150 | 32,299円 | 0.170 |
| 3 | BNCF | NewBook 11 | N150 | 37,998円 | 0.144 |
| 4 | Zwide | SA11 (別構成) | N150 | 38,516円 | 0.142 |
| 5 | BINHENGLON | N1 | N100 | 38,709円 | 0.139 |
| 6 | Zwide | ミニノートPC | N100 | 40,999円 | 0.131 |
| 7 | BINHENGLON | N1 (別構成) | N100 | 41,249円 | 0.131 |
| 8 | CHUWI | MiniBook X | N100 | 41,864円 | 0.129 |
| 9 | Lzwcan | Smartbook P7 | N100 | 42,999円 | 0.125 |
| 10 | Lzwcan | Alder Lake | N100 | 43,999円 | 0.123 |
N150搭載機が上位を独占していますね。
N150はN100の兄弟モデルですが、なぜか安価に販売されていることが多いようです。
購入前に知っておくべき3つのリスク
「安い!買おう!」と飛びつく前に、必ずこのリスクを理解してください。
- 初期不良率が高い:日本メーカーなら1%以下の初期不良が、体感で5〜10%くらいあります。
- バッテリーの品質が不安:安価なセルを使っており、膨張や発火のリスクが大手より高いです。
- サポートは期待できない:「メールの返信がない」「日本語が通じない」は日常茶飯事です。
これらは「安い理由」の裏返しです。
正直、「届いたらラッキー」くらいの気持ちでいないと、精神衛生上よくないかもしれません。
失敗しない買い方:3つの鉄則
それでも中華PCを買うなら、以下の3つを必ず守ってください。
これだけで「安物買いの銭失い」をかなり防げます。
1. 「サクラチェッカー」を使う
Amazonのレビューはサクラ(やらせ)だらけです。
星5つが並んでいても信じてはいけません。無料の「サクラチェッカー」でURLを検索し、サクラ度が高い製品は避けましょう。
2. Amazon Prime対応品を買う
販売元が怪しい業者だと、返品に応じてもらえないことがあります。
「Prime」マークがついている商品(Amazonが発送するもの)を選べば、万が一の時にAmazonが返品対応してくれます。これは絶対条件です。
3. 届いたら即・動作確認
届いたその日に箱を開けて、以下の点を確認してください。
- 電源が入るか
- キーボードは全て打てるか
- 充電できるか
少しでも不具合があれば、迷わず返品しましょう。「様子を見よう」は命取りです。
おすすめの中華PCランキング
リスクを理解した上で、「それでもコスパを追求したい!」という勇者におすすめの機種を紹介します。
1位. CHUWI Hi10 X1
- CPU: Intel N150
- メモリ: 12GB
- ストレージ: 512GB
- 画面: 12.96インチ (2.8K)
- 価格: 約30,000円
コスパ最強の2in1タブレットPC
3万円切りでこのスペックは異常ですね。画面も高解像度で美しく、キーボード付きカバーも付属することが多いです。
ただし、バッテリー持ちはあまり良くないので、自宅用サブ機としての運用がおすすめです。
2位. CHUWI MiniBook X N100
- CPU: Intel N100
- メモリ: 12GB
- ストレージ: 512GB
- 画面: 10.51インチ
- 価格: 約42,000円
持ち運び最強の10インチUMPC
個人的に一番の推しです。iPadのようなサイズ感でWindowsが動くのは感動モノでした。
キーボードも日本語配列で使いやすく、カフェでの作業やゴロ寝PCとして最高です。私も愛用しています!
3位. Zwide SA11
- CPU: Intel N150
- メモリ: 8GB
- ストレージ: 256GB
- 価格: 約32,000円
とにかく安さを求めるなら
知名度は低いですが、データ上のコスパは非常に高いです。「壊れても諦めがつく価格」で探しているなら選択肢に入ります。
ただし、サポート面はCHUWIより不安が残るため、玄人向けと言えるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. Officeは使えますか?
A. 使えますが、付属していないことが多いです。
PCのスペック的にはWordやExcelは快適に動きます。
ただし、ソフト自体は別売りのMicrosoft 365などを契約する必要があります。最初から入っているOfficeは「WPS Office(互換ソフト)」の場合があるので注意してください。
Q2. ゲームはできますか?
A. 軽いゲームなら動きます。
マインクラフト(設定を下げて)、ドラゴンクエストX、ブラウザゲーム程度なら遊べます。
しかし、Apexやフォートナイト、原神などの3Dゲームは重くてまともに動きません。
Q3. 動画編集はできますか?
A. カット編集くらいなら可能です。
フルHD画質のカットやテロップ入れ程度なら「CapCut」などで編集できます。
4K動画やエフェクトを多用する編集はカクついて厳しいです。
Q4. ウィルスとか入ってませんか?
A. 可能性はゼロではありませんが、クリーンインストールすれば安心です。
基本的には出荷状態でWindowsが入っていますが、不安な方は購入後にWindowsを再インストール(クリーンインストール)することをおすすめします。
Amazon発送の品であれば、そこまで神経質にならなくても大丈夫な場合が多いです。
Q5. 寿命はどれくらいですか?
A. 運が良ければ3年、悪ければ半年です。
日本メーカーのPCなら5年は使いたいところですが、中華PCは耐久性が低いです。
バッテリーの劣化も早いため、「2年使えればラッキー」くらいの気持ちで買うのが精神衛生上良いです。
Q6. 技適マークはありますか?
A. 大手(CHUWIなど)は取得していますが、怪しいメーカーは不明です。
日本国内でWi-FiやBluetoothを使うには「技適マーク」が必要です。
CHUWIなどの有名どころは取得していますが、聞いたことのないブランドは未取得の可能性もあります。商品ページやレビューで確認しましょう。
まとめ:中華PCは「大人の遊び道具」
中華PCは、決して「初心者におすすめの安心PC」ではありません。
- 初期不良のリスクがある
- サポートは期待できない
- 耐久性は低め
しかし、このリスクを許容できるなら「3万円でそこそこ動くPCが手に入る」というロマンがあります。
「メイン機が壊れた時のつなぎ」「寝室での動画視聴専用」「改造して遊ぶ用」といった明確な用途がある方には、最高のオモチャになるでしょう。
もし「絶対に失敗したくない!」という方は、あと2〜3万円出してLenovoやHP、Dellのセール品を買うことを強くおすすめします。
あなたのPC選びの参考になれば幸いです!
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