富士通とNEC、買うならどっちがマシ?徹底比較ガイド【2025年版】

この記事を書いている人(せせら)
普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。
「国産パソコンで、富士通とNECどっちがいいの?」
「おじいちゃんにPCを買ってあげたいけど、サポートが安心なのは?」
「大学生協でおすすめされてるけど、本当にこれでいいの?」
家電量販店の「一等地」に並んでいる富士通(FMV)とNEC(LAVIE)。
どちらも日本のパソコン業界を支えてきた老舗ブランドで、特にシニア世代や初心者からの信頼は絶大です。
結論から言うと、
- とにかく軽いPCを持ち歩きたい、キーボード重視なら → 富士通(FMV)
- デザインの良さと、初心者向けマニュアルの親切さなら → NEC(LAVIE)
- どちらも「サポート代込み」の価格なので、コスパ重視なら海外メーカーでOK
- なんなら Dell HP Lenovo 買った方が幸せになれるかも
という感じです。
この記事では、「軽さ・キーボード・製造国・価格」の視点で両社を徹底比較し、あなたが買うべき一台(あるいは買わなくていい理由)を明確にします。
目次
富士通とNECのざっくりイメージ比較
まずは、両社の「今」の姿を知っておきましょう。
どちらも昔のままではありません。
富士通(FMV LIFEBOOK)のイメージ
富士通のパソコン事業(FCCL)は、現在Lenovoグループの傘下にあります。
しかし、開発・製造の拠点は「島根県出雲市(ノートPC)」やドイツに残っており、「Made in Japan」のプライドを色濃く残しています。
最大の特徴は「世界最軽量への執念」です。
主力モデルの「UHシリーズ」は、13-14インチで600g〜700g台という、スマホやタブレット並みの軽さを実現しています。
「軽すぎて不安」と言われるレベルですが、満員電車の圧力テストもクリアしており、日本のビジネスマンの味方です。
NEC(LAVIE)のイメージ
NECのパソコン事業も、実はLenovoグループの傘下にあります。
つまり、中身はLenovo(ThinkPadなど)の技術を使いつつ、外側や味付けを日本向けにカスタマイズしているのが現在のLAVIEです。
生産の一部は「山形県米沢市」で行われています(米沢モデル)。
「誰にでも使いやすい優等生」なのがNECです。
尖った特徴よりも、全体のバランスやデザインの良さ、そして「マニュアルの分かりやすさ」に重点を置いています。
大学生協モデルとして採用されることも多く、初めてのパソコンとして選ばれることが多いです。
徹底比較:軽さ・キーボード・サポート
細かい違いを見ていきましょう。
ここが好みの分かれ目です。
1. 軽さと持ち運びやすさ
軽さで選ぶなら、圧倒的に富士通です。
富士通の「LIFEBOOK UHシリーズ」は、一度持つと他のPCに戻れないほどの衝撃があります。
ペットボトル1本分くらいの重さしかないので、カバンに入れていることを忘れるレベルです。
しかも、ただ軽いだけでなく、有線LANポートやHDMI端子をフル装備しています。
「アダプタを忘れてプレゼンできない!」という事故が起きないのが、日本のビジネスマンに愛される理由です。
NECも軽量モデル(N13など)を出していますが、800g〜1kg程度と「普通の軽さ」です。
世界一を争う軽さを求めるなら富士通一択になります。
2. キーボードのこだわり
打ち心地にこだわるなら、富士通がおすすめです。
富士通はキーボードの「打ち心地」と「配置」に異常なほどのこだわりを持っています。
キーの重さを指ごとに変えていたり(小指は軽く、親指は重く)、カーソルキーを一段下げて配置していたりと、ミスタイプを防ぐ工夫が満載です。
「かな表記なし」のシンプルでおしゃれなキーボードを選べるのもポイントです。
NECのキーボードも素直で打ちやすいですが、富士通ほどの変態的(褒め言葉)なこだわりはありません。
標準的で誰でも馴染める配置です。
3. サポート・初心者への優しさ
どちらも「過保護なほど親切」です。
電話サポートのつながりやすさ、リモートサポート(遠隔操作)の充実度は、さすが日本メーカーです。
「Wi-Fiのつなぎ方が分からない」「プリンターが動かない」といった初歩的な質問でも、怒らず丁寧に教えてくれます。
NECの方が、紙のマニュアルや「LAVIEアプリナビ」といった初心者向けガイドが若干充実している印象です。
「デジタル機器が本当に苦手」という人にはNECが安心かもしれません。
昔の日本製PCと「余計なお世話」の話
「日本製PCは、いらないソフトがいっぱい入っていて重い」
昔パソコンを買って、こう感じたことはありませんか?
一時期の国産PCは、「使わない家計簿ソフト」「お試し版のゲーム」「画面の端に出てくるマスコットキャラ」などが大量に入っていて、それが原因で動作が遅くなることがありました。
今はだいぶマシになりましたが、それでも海外メーカーのPCに比べると、色々な「お世話ソフト」が入っています。
これを「親切」と感じるか、「邪魔」と感じるか。
もし「余計なソフトはいらない、スッキリしたPCがいい」と思うなら、最初からDellやHPを選んだほうが快適です。
価格も3〜5万円は安くなりますし、性能も同じかそれ以上です。
価格帯と選び方のコツ
富士通もNECも、同スペックの海外メーカー製に比べて割高です。
価格差は「安心料」「国内工場の人件費」「電話サポート代」と考えましょう。
コスパだけで言えば、間違いなく海外メーカーの方が上です。
「壊れたら自分で調べて直す」「電話なんてしない」という人が、あえて高い日本製を買うメリットは薄いです。
富士通(FMV)を選ぶべき人
- 1gでも軽いPCを持ち歩きたい(営業職、大学生)
- キーボードの打ち心地にはこだわりたい
- 有線LANなど、端子がたくさん付いている方が安心
- 「島根工場で作られたPC」という響きが好き
NEC(LAVIE)を選ぶべき人
- デザインが良く、リビングに置いても馴染むPCがいい
- 初めてのPCなので、マニュアルが親切な方がいい
- 尖った性能よりも、全体のバランス重視
- 昔からNECを使っているから安心
結論:あなたに向いているのはこっち!
最後にまとめます。
「軽さと実用性の極みなら、富士通」
「デザインと安心感のバランスなら、NEC」
これが失敗しない選び方です。
特に「毎日持ち歩く」という用途なら、富士通のLIFEBOOK UHシリーズは最強の相棒になります。
一方で、家での使用がメインで、家族みんなで使うような用途なら、NEC LAVIEの方が満足度が高いでしょう。
とはいえ、もしあなたが「安くて性能が良いPCが欲しい」だけなら、無理にこの2社から選ぶ必要はありません。
DellやHP、Lenovoのサイトを一度覗いてみてください。同じ予算で、驚くほど高性能なPCが買えることに気づくはずです。










