ホールソーのセンタードリル交換|6mm・6.35mmと長さの確認方法

ホールソーのセンタードリル交換|6mm・6.35mmと長さの確認方法

オフ 投稿者: せせら編集部

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ホールソーの中央で先に下穴をあけ、円形の刃を案内する細いドリルがセンタードリルです。折れたり刃先が摩耗したりすると、ホールソー本体を残してこの部分だけ交換したくなります。

ただし、商品に書かれた6mmと6.35mmは、同じ場所の寸法として扱わないでください。センタードリルそのものの直径を示す場合もあれば、電動工具へ差し込む六角形の軸の幅を示す場合もあります。

交換品を探す時は、ホールソー本体と、それを電動工具へつないでセンタードリルを保持する部品(アーバー)の型番を確認してください。交換には、全長と、軸の平らな面や溝などの固定形状まで合うものが必要です。

目次

センタードリルが抜けない・ねじが傷んでいる時は作業を止める

交換前は電動工具のスイッチを切り、コード式はプラグを抜き、充電式はバッテリーを外してください。作業中は保護メガネも必要です。切削直後のホールソーや切りくずは十分に冷まし、冷めた後も刃・切りくず・ドリル先端には素手で触れないでください。

折れたセンタードリルの後端がアーバー内に残り、センタードリルの軸を横から固定する小ねじ(止めねじ)を緩めても抜けない場合は、作業を中止してください。

止めねじの六角穴がなめている、ねじ山が傷んでいる、指定の止めねじがない場合も中止です。アーバーに曲がり、割れ、焼け、穴の広がりがあれば、センタードリルだけを替えて作業を再開できません。

ホールソー本体かアーバーの型番が分からないと純正センタードリルの品番を確定できないため、型番と固定方式が分かるまでは交換を始めないでください。

ホールソーとセンタードリルをつなぐアーバーの役割

メーカーによっては、アーバーと同じ役割の部品をシャンクと呼びます。

センタードリルの径だけで、別のアーバーへ固定できるとは判断しないでください。交換品はドリル単体の寸法ではなく、ホールソー本体とアーバーのメーカー名・型番に対応する純正センタードリルの品番で決まります。

専用ワンタッチ式は、そのアーバー用の溝や突起でセンタードリルを固定する構造です。センタードリルとシャンクを単体で分けられない一体型もあるため、メーカーと型番から、センタードリルだけを替えるのかシャンク一式で替えるのかを確認してください。

センタードリル径と六角軸では6mm・6.35mmの意味が違う

「六角軸」は、電動工具へ差し込む、断面が六角形の軸です。数字は六角形の向かい合う平らな面の間隔を示し、センタードリルの直径とは別の寸法です。

公式例センタードリルの直径六角軸の幅
Boschバイメタル(コードレス用シャンク)6mm6.35mm
ミヤナガDLコア(インパクト用シャンク)6.35mm6.35mm

センタードリル径の6mmと6.35mmには0.35mmの差があるため、近い数字でも互換品として扱わないでください。製品図と型番を照合し、その数字がセンタードリルの直径なのか、六角軸の幅なのかを確認してください。

センタードリルの全長と固定用の面・溝も適合条件

センタードリルがホールソーの刃先より前へ出る長さを、突出し量といいます。全長が短すぎてセンタードリルが刃先より前へ出ない場合は、穴の中心を案内できないため使用しないでください。

公式例センタードリルの直径全長
Boschバイメタル6mm62mm / 85mm
ミヤナガ S-Lock SLCD6.35mm105mm
ミヤナガ DLコア DLCD6.35mm80mm

製品によっては、軸の一面を平らにした「Dカット」や、専用アーバーの突起にかみ合う溝があります。止めねじが当たる位置も製品ごとに異なります。

同じ直径でも、全長、突出し量、Dカットや溝の形、止めねじ位置のどれかが異なる品は、互換品として扱わないでください。交換品は、ホールソー本体とアーバーの型番に対応し、長さと固定形状まで一致するものを選んでください。

金属・木材・樹脂でセンタードリル材質が変わる

金属用で使われる高速度鋼(HSS)は、熱や摩耗に強い工具用の鋼です。コバルト系はHSSにコバルトを加えて耐熱性を高めた材質で、超硬はHSSより硬い材料に使われる硬い刃先材です。

ユニカの公式例センタードリルの材質使用対象
S-6SC高速度鋼(HSS)ステンレス、鋼板、アルミ、合成樹脂
T-6超硬ホーロー、ガラス繊維などで強化した樹脂(FRP)など

同じセンタードリルで金属・木材・樹脂のすべてに穴をあけられるとは考えないでください。穴をあける材料がセンタードリルとホールソー本体の両方で使用対象になっていることを、各型番の仕様で確認してください。

ホールソー型番別のセンタードリル候補

下表は互換表ではありません。同じメーカーや同じ直径でも使えるとは限らないため、ホールソー本体とアーバーの型番が合う行だけを見てください。

製品例向く本体・アーバー主な強み・寸法弱点・購入前の最終確認
Bosch #1 6×62mmBoschバイメタルのうち、#1を指定するシャンクとホールソー口径Bosch純正の6mm径・全長62mm注文番号、シャンクの種類、ホールソー口径の一致が必要
ユニカ S-6SC 6×47mmユニカのメタコア本体(口径14〜150mm)金属用の高速度鋼で、ステンレス・鋼板・アルミ・合成樹脂に対応メタコア本体との組み合わせを確認。他システムの6mm品とは別物
ミヤナガ SLCD 6.35×105mmミヤナガのS-LockS-Lock専用の6.35mm径・全長105mmS-Lockのシャンク種類を確認。DLコア用DLCDとは別物
ミヤナガ DLCD 6.35×80mmミヤナガのDLコアDLコア専用の6.35mm径・全長80mmS-Lock用SLCDの代わりには使えない
LENOX T9098169 6.35×96mm指定アーバー販売資料では6.35mm径・全長96mm、止めねじとDカットで突出し量を調整現行メーカーの一次ページで適合を確認できず、購入候補は保留

Bosch #1、ユニカ S-6SC、ミヤナガ SLCDは、表の本体・アーバー条件がすべて合う場合に限り、交換品として使えます。ミヤナガ DLCDは同径でも別システムとなる比較例に留め、LENOX T9098169は現行メーカー情報で対応アーバーを再確認できるまで購入しないでください。

BOSCH(ボッシュ) BIMホールソーセンタードリル#1
BOSCH(ボッシュ) BIMホールソーセンタードリル#1
ユニカ(unika) 超硬ホールソー メタコア ステップセンタードリル(ハイスドリル) S-6SC (金属・金工)
ユニカ(unika) 超硬ホールソー メタコア ステップセンタードリル(ハイスドリル) S-6SC (金属・金工)
ミヤナガ(Miyanaga) SL用ハイスセンタードリル SLCD
ミヤナガ(Miyanaga) SL用ハイスセンタードリル SLCD

ホールソーのセンタードリル交換は固定方式で分かれる

固定方式は製品ごとに異なり、止めねじ式、専用ワンタッチ式、シャンク一体型では外し方と交換する単位が違います。交換作業へ進める場合も、プラグまたはバッテリーは外したままにし、切削直後ならホールソーが十分に冷めるまで待ってください。

止めねじ式センタードリルの取り外しと固定

取り外しに使うのは、取扱説明書で指定された大きさの六角レンチです。止めねじを緩めると、旧センタードリルをまっすぐ引き抜けます。

新しいセンタードリルをメーカー指定の位置まで差し込み、軸の平らな面へ止めねじが当たる向きに合わせてください。突出し量を旧品の位置かメーカー指定と一致させた後、同じ止めねじを指定レンチで固定してください。

ワンタッチ式センタードリルの取り外しと固定

専用ワンタッチ式は、センタードリル側の溝とアーバー側の突起をかみ合わせる構造です。取り外しと固定は取扱説明書の解除位置とロック位置に従い、新しいセンタードリルの溝と突起が合っていることを確かめてください。

シャンク一体型センタードリルの交換範囲

シャンク一体型は、センタードリルとシャンクを単体で分けられない構造です。ホールソー本体とシャンクの注文番号を部品表や取扱説明書と照合し、ドリル単体かシャンク一式かを判定してください。

交換する単位を注文番号から確定できない場合は、作業はそこで中止です。

交換したセンタードリルが振れる時は作業を再開しない

交換して固定したら、プラグまたはバッテリーを外したまま、ホールソーを手でゆっくり回してください。センタードリルの先端が大きくぶれる状態を「芯振れ」といい、この時点で刃との接触やがたつきがあれば回転テストへ進みません。

がたつきがある時は、センタードリルの突出し量、軸の平らな面や溝の向き、止めねじやロック部分の固定位置を再確認する必要があります。止めねじをさらに締めるだけで直そうとせず、いったん組み直して型番・寸法・固定形状の適合から確かめてください。

手回しで異常がなければ、電動工具へ正しく取り付け、材料に当てない低速の無負荷状態で短時間だけ回してください。大きな芯振れ、異音、センタードリルの空回りが出たらすぐに停止し、再組立または適合確認で原因を解消するまで作業は再開できません。

まとめ|センタードリルは径だけで互換を決めない

センタードリルの互換は、6mmや6.35mmという数字だけでは決められません。まずホールソー本体とアーバーのメーカー名を含む完全な型番を特定し、その数字がセンタードリルの直径か、電動工具へ差す六角軸の幅かを区別しましょう。

次に、全長、軸の平らな面や溝、止めねじ・ワンタッチなどの固定方式を照合し、穴をあける材料とセンタードリルの材質が合うか確かめてください。最後にメーカー公式の適用表で組み合わせを確認し、交換後の手回しと低速無負荷で振れがなければ作業を再開できます。

各製品の対応システムを照合し、一致しない製品は交換品に使わないでください。Bosch #1 6×62mmはBoschバイメタルの#1指定シャンク、ユニカ S-6SC 6×47mmはユニカのメタコア、ミヤナガ SLCD 6.35×105mmはミヤナガのS-Lockに対応する場合に限って交換品として使えます。

ホールソーのセンタードリル交換でよくある質問

6.35mmの六角軸ならインパクトドライバーで使えますか?

6.35mm六角軸でも、インパクトドライバーで使えるとは限りません。ホールソー本体とアーバーの取扱説明書でインパクト対応と指定されている場合だけ使用し、指定が分からない場合は取り付けないでください。

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