
自動カンナ2012NBとAAP120の違い|切削幅・重量・使い勝手を比較
自動カンナを2機種まで絞っても、仕様表の切削幅と重さが同じだと、どこに差があるのか迷いますよね。
最大幅や重さが同じでも、作業の速さや厚み合わせまで同じとは限らず、両機を分けるのは、作業枚数、厚み合わせの方法、保管場所、電源条件です。
最大幅304mmと重さ27kgは同じ
2012NBとAAP120は最大切削幅304mm、質量27kgで同じですが、狭い材で一度に削れる深さ、材を送る速さ、同じ厚さへ合わせる方法、保管時の始動管理、接地条件に違いがあります。
| 比較項目 | マキタ 2012NB | 京セラ AAP120 |
|---|---|---|
| 最大切削幅 | 304mm | 304mm |
| 質量 | 27kg | 27kg |
| 切削材厚さ | 3〜155mm | 5〜152mm |
| 幅150mm以下の最大切り込み | 3.0mm | 2.3mm |
| 幅150〜240mmの最大切り込み | 1.5mm | 1.5mm |
| 幅240〜304mmの最大切り込み | 1.0mm | 1.0mm |
| 送材速度 | 8.4m/分 | 6.6m/分 |
| 厚み合わせ | 切り込み深さゲージ・定寸ストッパ | ポインター・目盛板。正確な調整は実測 |
| 始動・過負荷機能 | スイッチキー・過負荷保護は未確認 | スイッチキー・過負荷保護装置 |
| 絶縁・接地 | 二重絶縁・接地不要 | シングル絶縁・使用前の接地が必要 |
※送材速度は公称値。幅150mm以下の最大切り込みは304mm幅の材へ当てはめられず、幅240〜304mmでは両機とも1.0mm。
※2012NBの公式取扱説明書には、スイッチキーと過負荷保護の有無が明記されていないため、非搭載とは断定できません。
何枚も同じ厚さにそろえるなら、公称送材速度が速く、定寸ストッパがある2012NB、保管時に始動を管理したくて使用前に接地できるなら、スイッチキーと過負荷保護が明記されたAAP120がおすすめです。


枚数が多いなら2012NBが向く
枚数が多い厚み決めなら、公称送材速度と狭い材の最大切り込みで上回る2012NBがおすすめで、2012NBの切削材厚さは3〜155mmと、5〜152mmのAAP120より下側へ2mm、上側へ3mm広くなっています。
- 送材速度: 2012NBは8.4m/分、AAP120は6.6m/分。差は1.8m/分
- 幅150mm以下: 最大切り込みは2012NBが3.0mm、AAP120が2.3mm。差は0.7mm
- 幅150mm超: 240mmまでは両機1.5mm、240mm超は両機1.0mm
送材速度と最大切り込みは取扱説明書にある公称値で、実際に何分短くなるか、負荷がかかった時に速度差が残るか、仕上がりや精度がどう変わるかまでは判断できません。
同じ厚さをそろえるなら2012NB
同じ厚さの材を何枚も作るなら、切り込み深さゲージで次に削る量を合わせ、定寸ストッパで仕上げたい厚さを設定できる2012NBがおすすめで、取扱説明書にも同じ厚さの材料を数多く作る用途が記載されています。
AAP120の高さ調整は、ポインターと目盛板を見ながらハンドルを回す方式ですが、目盛板は目安です。正確に調整するには、材の厚さを実測してください。
この機構の違いだけで2012NBの実加工精度が高い、段差が少ない、仕上がりがきれいとは言えず、比較できるのは同じ厚さを繰り返す時の設定手順までです。
AAP120はスイッチキーと過負荷保護付き
保管中や持ち運び中にキーで始動を管理したいならAAP120がおすすめで、取扱説明書に明記されている機能と操作は次のとおりです。
- スイッチキーを抜く: 始動できない
- 保管・持ち運び: キーを抜いておく
- 過負荷時: 保護装置の作動後、ブレーカーボタンで復帰
キーと過負荷保護は個別の機能であり、AAP120の総合的な安全性や故障防止を保証するものではなく、2012NBも取扱説明書に同等機能の有無が明記されていないため、非搭載とは断定できません。
AAP120は使用前の接地が必要
2012NBとAAP120はどちらも100V・15Aですが、設置前に必要な接地条件は同じではありません。
- 2012NB: 二重絶縁・接地不要
- AAP120: シングル絶縁・使用前に接地し、漏電しゃ断器の設置も確認
AAP120は、100Vのコンセントがあるだけでは設置条件を満たしません。家庭用コンセントの電流に余裕があるか、ほかの機器と同じ回路で使えるかは、接地とは別の確認事項です。両機とも定格15Aなので、使用場所の回路も確認してください。
作業場には材料を送る余白も必要
自動カンナは材料を前から入れて後ろへ送るため、置き場所は本体寸法だけでは決められず、機体の入口と出口に材料を扱える余白が必要です。
公称寸法は軸の並びと測定条件がそろっておらず、2012NBはサブテーブルを開いた長さと折りたたんだ長さ、AAP120はハンドル込み・テーブルを開いた状態の寸法です。
- 2012NB: 幅483×長さ771×高さ401mm。サブテーブル折りたたみ時は長さ307mm
- AAP120: 高さ511×幅549×奥行600mm。ハンドル込み・テーブルを開いた値。折りたたみ寸法は取扱説明書に記載なし
公称寸法だけでは収納性の順位を付けられず、設置には本体が載る場所に加えて、材料を入口から差し込み、出口側で受け取れる余白が必要です。さらに部屋の寸法は材料の長さで変わり、両機とも27kgあるため、一人で楽に運べる重さとは言い切れません。
替刃は両面式、集じん用品は別売
本体と一緒に確認しておきたいのが交換刃と集じん用品で、両機の替刃には共通点がある一方、2012NBの替刃式には再研磨できないという違いがあります。
- 替刃: 両機とも両面刃2枚。片側の切れ味が落ちたら反対側を使える。新品交換は2枚をそろえる。2012NBの替刃式は再研磨不可
- 集じん: 両機とも標準同梱なし。2012NBはフードセット品193036-7、AAP120は集じんアダプターセットが別売
手持ちの集じん機やホースへ接続できるかは、購入前に確認してください。取扱説明書にはAAP120の現在の替刃品番がなく、AAP120はホースによっては集じん接続できない場合があり、2012NBもフードセットと現行集じん機の互換性は記載されていません。
関連記事:
・電気カンナの駆動ベルト交換|本体型番・周長・幅の調べ方
・サンダーと集塵機の接続|ホース径と変換アダプターの選び方
速さと定寸は2012NB、キーロックはAAP120
2012NBは送材速度と定寸ストッパ、AAP120は取扱説明書に明記された始動・過負荷機能が違いとして残ります。
- 2012NB: 枚数が多い作業や、同じ厚さの材を繰り返し作る人におすすめ
- AAP120: スイッチキー、過負荷保護、5mコードが必要で、使用前に接地できる人におすすめ
最大切削幅304mm、質量27kgは同じで、幅150mmを超える材では最大切り込みの差もなくなるため、これらの仕様では選び分けられず、仕上がり、騒音、耐久性、保証期間の優劣も公称仕様と取扱説明書だけでは判断できません。
取扱説明書の掲載だけで2026年時点の現行生産・廃番を決めることもできません。価格は購入時の商品ページで確かめてください。


よくある質問
収納時に折りたたんで奥行きを短くしたい場合、どちらが向きますか?
折りたたみ寸法が明記されている2012NBの方が判断しやすいです。2012NBはサブテーブルを折りたたむと長さ307mmまで縮められますが、AAP120は折りたたみ寸法が取扱説明書に記載がなく、公称の奥行600mmから縮められるかどうかを見積もれません。
収納スペースの奥行きに余裕がなく、使わない時だけ小さくしたいなら2012NB、AAP120を検討するなら販売店やメーカーへ折りたたみ後の実寸を確認してください。
27kgの本体を一人で設置場所まで運べますか?
一人で楽に運べる重さとは言い切れません。2012NB・AAP120とも質量27kgで、機種による差はありません。設置場所まで階段や段差があるなら、一人で無理に運ばず、二人以上か台車の用意を前提にしてください。
替刃を再研磨して繰り返し使いたい場合、2012NBは向きますか?
向きません。2012NBの替刃式カンナ刃は再研磨できない仕様のため、切れ味が落ちたら両面刃の反対側を使うか、新品の刃2枚に交換する運用になります。再研磨を前提にしたコスト計算はできません。
手持ちの集じん機のホースをそのまま接続できますか?
そのまま接続できるとは限りません。2012NBはフードセット193036-7、AAP120は集じんアダプターセットが別売で必要ですが、AAP120は現行の替刃品番も取扱説明書に記載がなく、ホースによっては接続できない場合があります。購入前に、手持ちの集じん機のホース径と、各セットの対応径を照らし合わせてください。
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