
10GbE対応NASおすすめ6選|内蔵・拡張・ベイ数で比較
動画素材や大容量バックアップを扱うと、1GbEや2.5GbEだけでは転送待ちが長く感じることがあります。
10GbE対応NASは、内蔵ポートか拡張スロットで約10Gbps級のLANに接続し、クリエイティブ作業や複数人の同時アクセス、高速バックアップ向きの帯域を確保しやすくします。一方で、スイッチ・NIC・ケーブル側も10GbE対応でないと実力は出ません。
この記事では、日本で入手しやすい10GbE対応NASを6機種、内蔵か拡張か・ベイ数・CPU/メモリ・RAID・価格帯で整理します。監視カメラ専用NASの話とは別枠です。
おすすめ早見表
比較の軸は「10GbEが最初からか後からか」「ベイ数」「用途」です。
| 条件 | おすすめ商品 | 主なスペック | 決め手 |
|---|---|---|---|
| 内蔵10GbEで4ベイを始めたい | UGREEN NASync DXP4800 Plus | 4ベイ/10GbE+2.5GbE/Pentium Gold 8505/8GB | 最初から10GbE、コスパ |
| デュアル10GbE・大容量 | UGREEN NASync DXP6800 Pro | 6ベイ/10GbE×2/i5-1235U/8GB | 帯域とベイ数の両立 |
| DSMと専用スロットで10GbE化 | Synology DS923+ | 4ベイ/1GbE×2+E10G22-T1-Mini対応/R1600/4GB ECC | 完成度の高いOS+後付け容易 |
| 2.5GbE標準+PCIeで10GbE | QNAP TS-464 | 4ベイ/2.5GbE×2+PCIe/N5095/8GB | メディア用途と拡張のバランス |
| M.2多め+PCIeで10GbE | ASUSTOR AS6704T | 4ベイ/2.5GbE×2+PCIe/N5105/4GB/M.2×4 | SSDキャッシュ・プール向き |
| 国内サポート・HDD同梱で内蔵10GbE | バッファロー TS5220DN | 2ベイ/10GBASE-T+1GbE×2/AL524/8GB ECC | 法人寄り・即運用 |
UGREEN NASync DXP4800 Plus
DXP4800 Plusは、4ベイで10GbEと2.5GbEを標準搭載したキット型NASです。
CPUはIntel Pentium Gold 8505(5コア/6スレッド)、メモリは8GB DDR5(最大64GB)、システム用に128GB SSDを内蔵します。SATAベイ4本に加え、M.2 NVMeスロットが2つあり、RAIDはJBOD/Basic/0/1/5/6/10に対応します。
LANはRJ45で10GbE×1+2.5GbE×1です。公式は最大転送の目安として10GbE時1250MB/s前後を示しますが、実効速度はHDD構成・RAID・クライアント側に依存します。PCIe拡張スロットはありません。
公式ストアの本体価格は税込89,990円前後(通常価格表示105,880円のセール時あり)、保証は2年です。HDD/SSDは別売です。

UGREEN NASync DXP6800 Pro
DXP6800 Proは、6ベイで10GbEを2ポート標準搭載した上位モデルです。
CPUはIntel Core i5-1235U(10コア/12スレッド)、メモリは8GB DDR5(最大64GB)、システムSSDは128GBです。M.2スロット2、RAIDはJBOD/Basic/0/1/5/6/10、最大容量の公式記載は208TB(6×32TB+2×8TB)です。
LANは10GbE×2で、公式は集約時最大2500MB/s前後を訴求します。Thunderbolt 4×2、8K HDMI、PCIe×4スロット1、SDカードスロットも備えます。複数クライアントや編集用ワークステーション直結を想定した構成です。
公式ストアの本体価格は税込144,390円前後(通常価格表示169,880円のセール時あり)、保証は3年表記です。HDD/SSDは別売です。

Synology DS923+
DS923+は、標準は1GbE×2で、専用ネットワークアップグレードスロットにE10G22-T1-Miniを差し込むと10GbE RJ-45を1ポート追加できる4ベイです。
CPUはAMD Ryzen R1600(2コア/4スレッド、最大3.1GHz)、メモリは4GB DDR4 ECC(最大32GB)、M.2 NVMeスロットが2つあります。対応RAIDはSHR/Basic/JBOD/0/1/5/6/10です。拡張ユニットDX517で最大9ドライブまで拡張できます。
標準LANは1GbE×2(リンクアグリゲーション対応)です。10GbEは別売モジュール前提で、スイッチやケーブルも合わせて計画する必要があります。DSMのバックアップ・写真・共同編集まわりの完成度を重視する人向けです。
国内実売は本体のみおおよそ10万円前後、E10G22-T1-Miniは約2万円前後です。在庫・価格は変動します。HDDは別売、保証は標準3年です。

QNAP TS-464
TS-464は、標準で2.5GbE×2を備え、PCIe Gen3 x2スロットに10GbEカードを追加できる4ベイです。
CPUはIntel Celeron N5095(4コア/最大2.9GHz)、メモリはTS-464-8Gで8GB DDR4(最大16GB)、M.2 2280 PCIe Gen3 x1が2スロットです。4ベイ時のRAIDはJBOD/Single/0/1/5/6/10です。HDMI 2.1、USB 3.2 Gen2×2も備え、メディアサーバーやトランスコード用途に向きやすいです。
10GbEは内蔵ではなくPCIeオプションです。当面は2.5GbEやSMBマルチチャネルで運用し、必要になってから10GbE化する段階導入にも向きます。カード寸法の制約があるため、対応カードは公式互換を確認してください。
国内実売はTS-464-8G本体がおおよそ10〜11万円前後です。HDDは別売、標準保証は3年です。

ASUSTOR AS6704T
AS6704T(LOCKERSTOR 4 Gen2)は、2.5GbE×2標準で、PCIeスロットに別売10GbEカードを載せられる4ベイです。
CPUはIntel Celeron N5105(4コア、2.0〜最大2.9GHz)、メモリは4GB DDR4(最大16GB)、M.2 2280 NVMeスロットが4つあります。RAIDはSingle/JBOD/0/1/5/6/10などに対応し、拡張ユニット利用時は最大12ベイまで増やす記載があります。USB 3.2 Gen2×2、HDMI 2.0bも搭載します。
標準ネットワークは2.5GbE×2で、公式のSMB Multichannel(RAID 5)目安は読込約590MB/s・書込約555MB/sです。10GbEはカード別売前提です。M.2をキャッシュや高速プールに振りたい用途に向きます。
国内代理店経由で入手可能です。実売価格帯は時期により変動が大きく、おおよそ10万円前後〜の目安です。HDDは別売、保証は3年です。

バッファロー TeraStation TS5220DN
TS5220DNシリーズは、10GBASE-Tを標準搭載した法人向け2ベイNASで、HDD同梱モデルがラインナップされています。
CPUはAnnapurna Labs Alpine AL524(2.0GHz/4コア)、メモリはDDR4 ECC 8GBです。LANは10GBASE-T×1(10/5/2.5/1GbE対応)と1000BASE-T×2です。RAIDは0/1(出荷時RAID1)、ホットスワップ対応です。スナップショットやActive Directory連携、キキNaviなど法人向け機能が厚いです。
ベイ数が2のため、容量拡張はRAID1前提でドライブ容量に依存します。個人クリエイターより、国内サポート・保守パック・HDD込み即運用を優先する小規模オフィス向きです。SSDキャッシュは非対応です。
容量別のキット型番があり、価格は容量で大きく変わります(例:2TB〜8TBキット)。本体+HDD込みで保証3年(本体およびHDD)です。

主要6商品の比較
10GbEまわりと容量・処理まわりを一覧にしました。
| 比較項目 | DXP4800 Plus | DXP6800 Pro | DS923+ | TS-464 | AS6704T | TS5220DN |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ベイ数 | 4 | 6 | 4(拡張で最大9) | 4 | 4(拡張で最大12) | 2 |
| 10GbE | 内蔵RJ45×1 | 内蔵RJ45×2 | 別売E10G22-T1-Mini | 別売PCIeカード | 別売PCIeカード | 内蔵10GBASE-T×1 |
| その他LAN | 2.5GbE×1 | (10GbE×2) | 1GbE×2 | 2.5GbE×2 | 2.5GbE×2 | 1GbE×2 |
| CPU | Pentium Gold 8505 | Core i5-1235U | Ryzen R1600 | Celeron N5095 | Celeron N5105 | AL524 |
| メモリ(標準/最大) | 8GB/64GB DDR5 | 8GB/64GB DDR5 | 4GB/32GB DDR4 ECC | 8GB/16GB DDR4(-8G) | 4GB/16GB DDR4 | 8GB ECC/増設なし |
| M.2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 4 | なし |
| 主なRAID | 0/1/5/6/10等 | 0/1/5/6/10等 | SHR/0/1/5/6/10等 | 0/1/5/6/10等 | 0/1/5/6/10等 | 0/1 |
| HDD同梱 | なし | なし | なし | なし | なし | あり(型番による) |
| 価格帯の目安 | 約9万円(本体) | 約14〜17万円(本体) | 約10万円+モジュール約2万円 | 約10〜11万円+カード | 約10万円前後+カード | 容量別キット(変動大) |
価格は販売店・時期で変動します。購入前に最新の掲載を確認してください。
10GbE対応NASの選び方
10GbE対応と書かれていても、内蔵と拡張では初期コストと手間が違います。
- 内蔵か拡張か:すぐ10GbEを使うなら内蔵。今は2.5GbEで足り、後から上げるならDS923+やTS-464、AS6704Tのような拡張型
- ベイ数:個人の素材庫は4ベイが扱いやすい。チーム共有や長期保管は6ベイ以上。2ベイは冗長(RAID1)と容量のトレードオフが大きい
- 2.5GbEとの関係:2.5GbEでも1GbEより体感は上がる。10GbEの恩恵は大容量連続転送・複数同時アクセスで出やすい
- CPU/RAM:Dockerや複数バックアップ、写真AI分類を回すならメモリ余力が重要。ECCは安定性を重視する運用向け
- RAIDはバックアップの代替ではない:RAIDは可用性。別媒体やクラウドへのバックアップを別途組む
- 周辺機器:Cat6a以上、10GbEスイッチ(または直結)、PC側10GbE NIC/Thunderboltアダプターが揃って初めて帯域が出る
監視カメラの連続録画専用機は、本記事のファイル共有・編集・バックアップ用途とは選定軸が異なります。
よくある質問
内蔵10GbEと拡張スロット、どちらがよいですか?
すぐに10GbE環境を使うなら内蔵が単純です。今は2.5GbEや1GbEで足り、OSやアプリを優先するなら拡張型が無駄が少ないです。拡張型はカード代と互換確認が増えます。
2.5GbEでも十分ですか?
写真バックアップや一般的なファイル共有なら2.5GbEで十分なことが多いです。4K/RAWの連続転送や、複数人が同時に大容量を扱うなら10GbEの余地が出ます。
10GbEにすると必ず約1GB/s出ますか?
出ません。HDDのRAID構成、SSDキャッシュの有無、クライアント性能、スイッチやケーブルがボトルネックになります。公式の最大値は理想条件の目安です。
個人の動画編集ならどれが無難ですか?
内蔵10GbEで始めやすいのはDXP4800 Plusです。同時接続やベイ数を重視するならDXP6800 Pro。アプリ生態系を優先するならDS923+にモジュール追加も候補です。
条件別のおすすめ
紹介した商品の使い分けを、条件別にまとめます。
- 内蔵10GbEで4ベイをコスパよく始めたいなら、UGREEN NASync DXP4800 Plusがおすすめ
- デュアル10GbEと6ベイでチーム共有したいなら、UGREEN NASync DXP6800 Proがおすすめ
- DSMの完成度を優先し、後から10GbE化したいなら、Synology DS923+がおすすめ
- 2.5GbEで運用しつつPCIeで10GbEに伸ばしたいなら、QNAP TS-464がおすすめ
- M.2を多めに活かしてキャッシュや高速領域を作りたいなら、ASUSTOR AS6704Tがおすすめ
- 国内サポートとHDD同梱の法人寄り2ベイが欲しいなら、バッファロー TS5220DNがおすすめ

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