
Jetson Orin NanoとOrin NXの違いを比較|用途別におすすめを解説
Jetson Orin NanoとOrin NXは、どちらもエッジAI向けのJetsonシリーズですが、性能差はかなり大きめです。特にAI性能とメモリ容量の違いは、使い方によってそのまま快適さの差につながります。
AI開発や画像認識をこれから始めるなら、Orin Nano 8GBが有力です。より高速な推論が必要ならOrin NX 8GB、大きなAIモデルまで扱うならOrin NX 16GBが向いています。
同じ8GBモデルでも、Orin NanoとOrin NXでは処理性能が違います。また、LLMやVLMを扱う場合は、16GBメモリが必要になる場面もあります。
この記事では、Jetson Orin NanoとOrin NXの違いを整理しながら、用途ごとにどのモデルが向いているのかを紹介していきます。
おすすめ早見表
| 条件 | おすすめ | 主な理由 |
|---|---|---|
| AI開発を始めたい | Yahboom Jetson Orin Nano 8GB Super 開発キット | 67 TOPSで入門向け |
| 画像認識を試したい | Yahboom Jetson Orin Nano 8GB Super 開発キット | 性能と導入しやすさのバランスが良い |
| 軽~中規模のROS2開発 | Yahboom Jetson Orin Nano 8GB Super 開発キット | 8GBメモリで試作向け |
| 高速推論を重視 | Yahboom Jetson Orin NX 8GB Basis Kit | 117 TOPSで処理性能が高い |
| 複数カメラを扱う | Yahboom Jetson Orin NX 8GB Basis Kit | 8コアCPUで処理に余裕がある |
| 重いロボティクス処理 | Yahboom Jetson Orin NX 8GB Basis Kit | Nanoより演算性能が高い |
| LLMやVLMを扱う | Yahboom Jetson Orin NX 16GB Developer Kit | 16GBメモリで余裕がある |
| 複数AIモデルを同時利用 | Yahboom Jetson Orin NX 16GB Developer Kit | 157 TOPSと16GBメモリ |
Orin Nano 8GB
Jetsonを初めて使うなら、Orin Nano 8GBが扱いやすいモデルです。67 TOPSのAI性能があり、画像認識やROS2、AIの試作に使えます。
CPUは6コア、メモリは8GBです。重い処理ではOrin NXに及びませんが、軽~中規模の用途なら性能と価格のバランスを取りやすいです。
商品ページによっては40 TOPSと書かれていることがありますが、Super対応後のOrin Nano 8GBは最大67 TOPSです。
画像認識やROS2を中心に使うなら、Orin Nano 8GBがおすすめです。

Orin NX 8GB
Orin NX 8GBは、メモリ容量は8GBのまま、処理性能を一段上げたい人向けです。AI性能は117 TOPS、CPUは8コアです。
複数カメラを使う処理やリアルタイム推論では、Orin Nano 8GBより余裕があります。メモリ容量は同じ8GBなので、速度重視で選びたい場合に向いています。
一方で、大きなAIモデルを動かして8GBでは足りなくなるなら、Orin NX 16GBの方が適しています。
8GBで足りるものの処理速度を上げたいなら、Orin NX 8GBがおすすめです。

Orin NX 16GB
Orin NX 16GBは、大きなAIモデルや複数のAI処理を扱いたい人向けです。最大157 TOPSのAI性能と16GBメモリを備えています。
LLMやVLMのようにメモリを多く使う処理では、8GBモデルより余裕を持たせやすくなります。複数のAIモデルを同時に動かしたい場合にも向いています。
逆に、画像認識や軽めのROS2開発が中心なら、Orin Nano 8GBやOrin NX 8GBでも足ります。
8GBではメモリ容量が足りない用途なら、Orin NX 16GBがおすすめです。

主要仕様の違い
| 比較項目 | Yahboom Jetson Orin Nano 8GB Super 開発キット | Yahboom Jetson Orin NX 8GB Basis Kit | Yahboom Jetson Orin NX 16GB Developer Kit |
|---|---|---|---|
| AI性能 | 67 TOPS | 117 TOPS | 157 TOPS |
| メモリ容量 | 8GB | 8GB | 16GB |
| CPU | 6コア | 8コア | 8コア |
| GPU構成 | 1024 CUDAコア・32 Tensorコア | 1024 CUDAコア・32 Tensorコア | 1024 CUDAコア・32 Tensorコア |
| メモリ帯域 | 102GB/s | 高速 | 高速 |
| 消費電力帯 | 7~25W | 10~40W級 | 10~40W級 |
| 主なストレージ | 外部NVMe対応 | 外部NVMe対応 | 外部NVMe対応 |
| 主な用途 | 入門・試作 | 高速推論 | 大規模AI |
開発キットの違い
- Orin Nanoは公式Developer Kit系がある
- Orin NXはモジュール単体やサードパーティ製キットが多い
- Orin Nanoの一部キットはSDカードスロットを備える
- Orin NXの一部キットはSDカードスロットを持たない
- SSDや無線LAN、ケースの有無はキットごとに異なる
- 完成品が必要ならreComputer系も候補になる
Orin NanoとOrin NXでは、性能だけでなく販売されている形も違います。Orin NXは、モジュール単体やキャリアボード付きの製品が多めです。
YahboomのOrin NX 16GBには、SSD付きとSSDなしの構成があります。SSDなしモデルでは、NVMe SSDが別に必要です。
組み立て済みの完成品が欲しい場合は、Seeed StudioのreComputer系も候補です。開発キットよりも、すぐ使えるエッジAI PCに近い製品です。
どちらを買うべき?
画像認識やROS2、AI試作を中心に使うなら、Yahboom Jetson Orin Nano 8GB Super 開発キットがおすすめです。
8GBメモリで足りるものの、推論速度や処理性能を上げたいなら、Yahboom Jetson Orin NX 8GB Basis Kitが向いています。
LLMや複数AIを扱い、8GBではメモリ不足になるなら、Yahboom Jetson Orin NX 16GB Developer Kitがおすすめです。

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