
イラスト・お絵描き入門PC【2025年版】CLIP STUDIO PAINT初心者向けスペック

この記事を書いている人(せせら)
普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。
「デジタルイラストを始めたいけど、20万円のゲーミングPCなんて買えない…」
「CLIP STUDIO(クリスタ)って、安いPCでも動くの?」
「最初は趣味レベルだし、形から入って挫折したくない…」
こんな悩み、ありませんか?
「お絵描きPC=高い」というイメージ、ありますよね。
結論から言うと、初心者や趣味レベルなら、3万円台の「N100搭載PC」で十分お絵描きできます。
ただし、「3Dデッサン人形」や「重いブラシ」を多用するなら正直キツイです。
この記事では、実際に安いPCでイラストを描いてきた経験をもとに、「3万円PCでできること・できないこと」を正直に解説します。
目次
3万円PCで「クリスタ」は動くのか?
イラストレーターの標準ソフト「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」。
これが動かないと話になりませんよね。
結論:2Dイラストなら「普通」に動く
意外かもしれませんが、イラスト制作のほとんどの工程は、そこまで重い処理ではありません。
N100搭載PC(メモリ16GB)での動作感はこんな感じです。
| 作業内容 | 快適度 | 備考 |
|---|---|---|
| 下書き・線画 | ◎ 快適 | 遅延もズレも感じません。 |
| 色塗り(バケツ・ペン) | ◎ 快適 | サクサク塗れます。 |
| レイヤー数 50枚 | ○ 普通 | 問題なし。 |
| 大型ブラシ・水彩 | △ 重い | 筆の追従が遅れることがあります。 |
| 3Dデッサン人形 | × 無理 | カクカクして操作にストレス。 |
「線画を描いて色を塗る」という基本的な作業なら、拍子抜けするほど普通に動きます。
SNSに投稿するファンアートや、Webマンガを描く程度なら全く問題ありません。
「3D機能」は諦めよう
クリスタの便利機能である「3Dデッサン人形(ポーズ素材)」や「3D背景」。
これはN100には荷が重すぎます。
3Dモデルを読み込んだ瞬間、操作がカクつき、最悪ソフトが落ちます。
ここを重視するなら、最低でも10万円クラスのゲーミングPCが必要です。
イラスト入門に必要な「リアルな」スペック
「推奨スペック」ではなく、快適に描くための「現場の最低ライン」をお伝えします。
| パーツ | 必須スペック | 理由 |
|---|---|---|
| CPU | Intel N100 | 2Dイラストならこれで十分。 |
| メモリ | 16GB | 絶対条件。8GBだとレイヤーが増えると死にます。 |
| ストレージ | SSD 512GB | 素材を溜め込むと256GBでは足りなくなります。 |
| 板タブ | Wacomなど | PCとは別に購入が必要です(約5,000円〜)。 |
特にメモリ16GBは命綱です。
イラストソフトはメモリを大量に食います。8GBのPCを買うくらいなら、そのお金でお寿司を食べた方がマシなくらい後悔します。
「iPad」vs「3万円PC」どっちがいい?
初心者が一番迷うのがこれですよね。
「iPadで描く」のと「安いPC+板タブ」で描くの、どっちが正解なんでしょうか?
コスパなら「3万円PC」の圧勝
初期費用を比べてみましょう。
| 項目 | iPadコース | 3万円PCコース |
|---|---|---|
| 本体 | 約50,000円(iPad 第9/10世代) | 約35,000円(N100 PC) |
| ペン/タブ | 約15,000円(Apple Pencil) | 約5,000円(板タブ) |
| 合計 | 約65,000円 | 約40,000円 |
PCコースの方が2万円以上安く済みます。
しかも、PCなら「YouTubeを見ながら描く」「資料を別ウィンドウで開く」といったマルチタスクが快適です。
描き心地なら「iPad」
ただし、画面に直接描けるiPadの描き心地は最高です。
「PCなどの他の用途はいらない、とにかく絵だけ描きたい!」という人なら、頑張ってiPadを買うのもアリです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 液タブ(液晶タブレット)は使えますか?
A. 使えますが、予算オーバーかも?
N100 PCでも液タブは接続・動作可能です。
ただ、液タブ自体が3万円〜5万円するので、総額が跳ね上がります。
まずは安い「板タブ(5,000円前後)」から始めて、慣れてきたら液タブを検討するのが賢い順序です。
Q2. Photoshopは動きますか?
A. 動きますが、おすすめしません。
Photoshopはクリスタよりも重いソフトです。
写真加工程度ならOKですが、ガッツリお絵描きをするにはN100では力不足を感じるでしょう。
N100で描くなら、動作が軽いCLIP STUDIOかSAI、無料ならFireAlpacaがおすすめです。
Q3. プロを目指すなら最初から高いPC?
A. いいえ、まずは安いPCで「継続できるか」試すべきです。
形から入って、高いPCと液タブを揃えたのに、3ヶ月で飽きて辞めてしまった…という人を何人も見てきました。
まずは3万円PCで始めて、「もっと描きたい!スペックが足りない!」となってから買い替えても遅くありません。
その頃には、N100 PCは優秀なサブ機として使えますから。
Q4. おすすめのペンタブは?
A. WacomかXP-PENの入門機で十分です。
- Wacom One Small(約6,000円):信頼の日本ブランド。書き味抜群。
- XP-PEN Deco Fun(約4,000円):コスパ最強。初心者には十分すぎる性能。
これらをUSBに挿すだけで、すぐにイラストレーターデビューできます。
まとめ:弘法筆を選ばず。まずは描こう
「高いPCがないと絵が描けない」なんてことはありません。
プロの神絵師だって、昔は低スペックなPCで名作を生み出していました。
- 2Dイラスト・漫画ならN100でOK
- メモリは絶対に16GBを選ぶ
- 浮いたお金でペンタブを買う
これで、あなたの創作活動はスタートできます。
道具に悩みすぎて時間を無駄にするより、3万円PCをサクッと買って、1枚でも多く描いた方が上達への近道ですよ。
具体的なおすすめPCは、以下のランキング記事で紹介しています。
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