
大学生がPCを買う前に知っておきたいスペックと失敗パターン【2025年版】

この記事を書いている人(せせら)
普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。
「大学の生協推奨PC、セットで20万円…高すぎない!?」
「先輩は『安いやつで十分』って言うけど、本当に大丈夫なの?」
入学準備でお金がかかる時期に、PC代だけで20万円近い出費は本当に痛いですよね。親御さんに頼むのも気が引けるし、かといって自分のバイト代ではキツイ…。
実は、多くの大学生にとって、「20万円のハイスペックPC」はオーバースペック(性能の持ち腐れ)であることがほとんどです。
もちろん、建築学科で3D CADを使うとか、情報系でバリバリ開発をするなら別ですが、一般的な文系・理系学生のレポート作成やオンライン授業なら、もっと賢い選択肢があります。
今回は、現役エンジニアの視点から、大学生がPC選びで「絶対に避けるべき失敗パターン」と、「本当に必要なスペック」について本音で解説します。
目次
よくあるPC選びの失敗パターン3選
まずは、多くの新入生が陥りがちな失敗例を見てみましょう。
失敗1:とりあえず「生協の推奨PC」を買って後悔
生協PCは「4年間の保証」や「大学独自のサポート」が手厚いのがメリットですが、その分価格はかなり割高です。
同じような性能のPCをAmazonやメーカー直販サイトで探せば、半額以下の8〜10万円で買えることも珍しくありません。
「みんなと同じなら安心」で選ぶと、10万円近く損をしてしまうかも…。
失敗2:画面が大きすぎて持ち運ばなくなる
「動画も見たいし、大画面の15.6インチがいいかな!」
と選んだものの、毎日大学に持って行くのが重すぎて、結局スマホで済ませるように…というのは「あるある」です。
大学のキャンパスは意外と移動が多いもの。毎日持ち歩くなら、13〜14インチ、重さ1.3kg以下が黄金ラインです。
失敗3:安さだけで「中古の古いPC」を選んで詰む
「とりあえず安ければいいや」と、メルカリや中古ショップで2〜3万円の古いPC(5年以上前のモデル)を買うのは危険です。
バッテリーが死んでいて充電器が手放せなかったり、Zoomを繋いだ瞬間にフリーズしたり…。
これではレポート提出期限の直前にパニックになります。「安くても新品(または高年式)」を選ぶのが鉄則です。
文系・一般理系に必要な「リアルな推奨スペック」
では、具体的にどんなスペックがあれば4年間快適に過ごせるのでしょうか?
特殊なソフトを使わない限り、以下の条件で十分です。
CPU:
- Intel N100, Core i3, Ryzen 3以上
- 最新の「Intel N100」なら3〜5万円台のPCでもサクサク動きます。
メモリ:
- 8GB以上(必須!)
- 4GBは絶対にNGです。ブラウザとWordを開いただけで固まります。
ストレージ:
- SSD 256GB以上
- スマホの写真バックアップも兼ねるなら512GBあると安心ですが、クラウド(Googleドライブ等)を使えば256GBで足ります。
その他:
- 重量: 1.5kg未満(理想は1.2kg前後)
- バッテリー: 実稼働で6時間以上
「理系だからハイスペック必須」の嘘と本当
「理系=高性能PCが必要」と思われがちですが、実は学部によります。
実験データの整理や論文執筆がメインなら、文系と同じスペックで全く問題ありません。
逆に、建築、機械設計、映像制作、AI開発などに関わる場合は、専用のグラフィック性能(GPU)が必要になるので、ここは学科の先輩や要項をしっかり確認してください。
「浮いた10万円」の使い道を考えよう
もし生協PC(約20万円)ではなく、コスパの良いPC(約5〜8万円、あるいはもっと安い3〜5万円)を選んだら、10万円以上のお金が浮きます。
このお金があれば何ができるでしょうか?
- 海外旅行や短期留学に行ける
- iPadなどのタブレットもセットで買える
- 高性能なノイズキャンセリングイヤホンを買う
- 友人と美味しいご飯を何度も食べに行ける
大学生活の充実度は、PCのスペックだけでは決まりません。自分に必要な性能を見極めて、賢くお金を使うのも大学生の大事なスキルです。
実は3〜5万円台でも「使えるPC」はある
「でも、安すぎるとすぐ壊れそうだし、動作が遅いんじゃないの?」
そう思うのも無理はありません。しかし、ここ1〜2年でPCのパーツ(特にCPU)は劇的に進化しました。
特に最近話題の「Intel N100」というCPUを搭載したPCは、3万円〜5万円台という激安価格ながら、数年前の10万円クラスのPCと同等の性能を持っています。
レポート作成、卒論、Zoom、就活のWeb面接…これらをこなすには十分すぎる実力です。
「ブランドにはこだわらないから、とにかくコスパ最強の相棒が欲しい!」
「浮いたお金でiPadも買いたい!」
という賢いあなたは、ぜひ以下の記事で「今の安いPCの実力」をチェックしてみてください。きっと驚くはずです。
> コスパ最強のN100搭載PCオススメランキング|ノートPC, ミニPC
もちろん、「やっぱり有名メーカー(DellやHP)がいい!」という場合も、直販サイトのセール時期を狙えば6〜8万円で良いモデルが手に入ります。
結論:自分の「用途」に合ったPCを選ぼう
大学生活のパートナーとなるPC。
「なんとなく不安だから高いやつ」ではなく、「自分はこれでレポートと動画視聴ができればOK」と割り切って選ぶのが、後悔しないコツです。
あなたにぴったりの1台が見つかり、充実したキャンパスライフが送れることを応援しています!
よくある質問(FAQ)
Q1. Mac(MacBook Air)はどうですか?
とても良い選択肢です。軽くてバッテリー持ちも良く、iPhoneとの連携も便利です。ただし、大学や学部によってはWindows指定の場合があるので、必ず入学要項を確認してください。また、価格は学割を使っても13万円〜と高めなので、予算と相談です。
Q2. Officeソフト(Word/Excel)は必要ですか?
必須ですが、「大学から無料で配布される」ケースが非常に多いです(包括ライセンス契約)。PC購入時に+2.5万円払ってOffice付きを買う前に、大学のITセンターや案内資料を必ず確認してください。無料で使えるのに買ってしまうのは一番もったいないです!
Q3. 4年間壊れずに使えますか?
PCは精密機械なので、20万円のPCでも3万円のPCでも、壊れる時は壊れます。ただ、安いPCを「2年ごとに買い替える」という考え方もあります。常に新品のバッテリーと綺麗なキーボードで使えるので、意外と理にかなった運用法です。
Q4. DVDドライブは必要ですか?
最近のノートPCにはほとんど付いていませんし、使う機会もほぼありません。もし必要になっても、Amazonで2,000円くらいで外付けドライブが買えるので、内蔵にはこだわらなくて大丈夫です。
Q5. iPadだけで大学生活は送れますか?
不可能ではありませんが、おすすめしません。長文のレポート作成、複雑な表計算、Web上での履修登録システムなどがiPadだとやりにくい(または動かない)ことがあります。やはりキーボード付きのPCがメインで、iPadはサブ(ノート代わり・資料閲覧)という使い分けが最強です。
Q6. スマホがあればPCいらないのでは?
大学では数千字〜数万字のレポート(論文)を書く機会があります。これをスマホのフリック入力でやるのは苦行です。また、就活のエントリーシート作成やWebテストもPCの方が圧倒的に有利かつ安全です。安いモデルで良いので、1台は持っておきましょう。
Q7. 先輩が「Core i5かi7にしとけ」って言うんですが…
そのアドバイスは「数年前の常識」かもしれません。今の「Core i3」や「N100」は、数年前のi5並かそれ以上の性能があります。名前(ブランド)だけで判断せず、実際の性能(PassMarkスコアなど)や、自分の用途(レポートとZoomだけならi7は不要)で判断するのが現代の賢い選び方です。
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