PCケースのPCIスロットカバーをなくした|形状・サイズと固定ネジの選び方

PCケースのPCIスロットカバーをなくした|形状・サイズと固定ネジの選び方

オフ 投稿者: せせら編集部

この記事を書いている人(せせら)

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グラフィックカードや拡張カードを外したあと、PCIスロットカバーが見当たらないと、このまま使ってよいのか、何を買えば元に戻せるのか迷いますが、打ち抜き式のカバーは一度外すと取り付け直せないこともあります。

交換品を選ぶ条件はPCケース背面の高さ、先端の形、固定方式で、見た目が近くてもケース側の作りが違えば固定できないため、PCIの種類だけでは決められません。

目次

PCIスロットカバーをなくした時の安全確認

PCIスロットカバーが1枚ないだけで、PCがすぐに壊れるわけではありません。交換品を探す前に確かめるのは、固定ネジや折り取った金属片がケース内へ落ちていないかです。

PCを終了して電源ケーブルを抜き、ケース底、電源カバーの上、配線の隙間をライトで照らし、金属片やネジがまだ見つかっていない時は、そのまま電源を入れないでください。

状況先にすることやらないこと
カバーだけが見当たらないPC終了・電源ケーブルの取り外し通電したままの取り付け
ネジや金属片が落ちた疑いケース底・電源カバー上・配線の隙間をライトで確認見つからないまま通電、ケースを激しく振る
打ち抜き式の切り口が残る手を触れずに位置と状態を確認素手でなぞる、金属板を曲げ直す

打ち抜き式カバーの跡には、薄い金属の端や小さな突起が鋭く残ることがあります。切り口を指でなぞったり、外した板を前後に曲げ直したりせず、手を離した状態で確認してください。

PCIe x1・x16とPCケース背面の形は別物

PCIスロットカバーはPCケース背面の空いた部分を塞ぐ金属部品であり、マザーボードへ差し込む部品でも、データをやり取りする部品でもありません。

PCIe x1やx16は拡張カードを挿すスロットの違いであり、その数字から背面カバーの高さや固定方式は判別できません。

自作PCなら、ケースの背面や底面のラベル、箱、購入履歴からケース型番を確認してください。BTOやメーカー製PCで販売元へ伝える識別情報は、マザーボード型番ではなく、PC本体の型番や製造番号です。

フルハイトとロープロファイルの見分け方

PCIスロットカバーにはフルハイト用とロープロファイル用があり、高さの目安は標準ブラケットが約120mm、ロープロファイルが79.2mmです。固定ネジの位置も異なるため、相互流用しないでください。

この数字はどちらの形かを見分ける手掛かりにすぎません。商品の長さ表記は先端や折り曲げ部分を含むかで変わるため、約120mmや約80mmという数字だけで取り付け可否は決められません。

確認項目フルハイトロープロファイル
ブラケット高さの目安約120mm79.2mm
使われるケース標準的なデスクトップ・タワー薄型・スモールフォームファクター
固定ネジの位置フルハイト用の位置ロープロファイル専用の位置
交換カバーフルハイト用ロープロファイル用

隣に外せるカバーが残っているなら、取り外す前に表と裏、先端の向きを撮影し、交換品と高さや形を比べましょう。隣も打ち抜き式なら、形の確認先はケース型番や説明書です。見本を作るために追加で折ると、そのカバーも元へ戻せません。

約12cm表記より大事な先端タブと固定耳

通販には長さが約12cmと表記されたカバーがありますが、商品によって先端タブや上側の折り曲げまで長さに含めるかが違うため、その数字だけでは取り付け可否を判断できません。

残っているカバーで測る箇所は、全長、板の幅、先端タブの長さと向き、固定耳の形、ネジ穴や切り欠きの位置。ケースへ当てた時に、先端と固定耳がどちらも自然な位置へ収まることが取り付け条件です。

測る場所合う条件中止する状態
全長・板の幅残っているカバーと同じ寸法、背面開口を覆う幅上下の余り、隣のスロットとの干渉
先端タブの長さ・向きケースの差込口へ無理なく入る形差込口へ届かない、ケース内側へ浮く
固定耳・ネジ穴・切り欠きケース側の固定部と自然に重なる位置押さえ続けないと穴が合わない状態

Ainexには先端約13.5mmをケース外へ出して取り付けるカバーがあり、逆向きに入れると差込口へ届かず、カバーに隙間ができたり先端がマザーボードへ近づいたりします。ネジ穴がずれる時も、カバーを曲げて合わせず取り外してください。

打ち抜き式・ねじ留め・クリップ式の違い

高さや先端の形が合っていても、PCケース側の固定方式が違えば取り付けられません。カバーを1枚ずつネジで留める構造か、複数スロットをまとめて押さえる構造かを確かめてください。

打ち抜き式は、ケースとつながった金属板を前後に曲げて切り離す構造です。一度外した板は元の位置へ固定できないため、テープや接着剤で戻さず、後付けカバーを保持できる差込口と固定部があるか確認してください。

固定方式見分け方次に探す部品
個別ねじ留め各カバーの固定耳を1本ずつネジ留め同じ形のカバーとケースに合う固定ネジ
打ち抜き式細い金属部分でケース本体と一体化下側差込口と上側固定部に合う後付けカバー
一括押さえ外側の板で複数スロットをまとめて固定交換カバーと純正の押さえ板
工具不要クリップレバーやクリップでカバーを固定ケース対応のクリップ・保持部品
垂直GPU・OEM独自構造一体型プレート、ライザー、専用保持具ケース・PC型番に対応する純正部品

一括押さえ板や工具不要クリップが欠けている場合は、カバーだけ差し込んでも固定は完了しません。垂直GPU用の一体プレートやメーカー製PCの専用保持具は通常の汎用カバーとは別部品で、対応品はケースやPCの型番で決まります。

固定ねじに多い6-32とケースごとの例外

カバーを1枚ずつ留めるPCケースでは#6-32 UNCのインチネジが多い一方、M3やメーカー独自のネジ、手で回すローレットネジ、緩めても抜け落ちない脱落防止ネジを使うケースもあるため、説明書や残っている同じ場所のネジと照合するのは、規格、ネジ山がある部分の長さ、頭の直径です。カバーにネジが付属していても、ケース側と規格や長さが違うなら使えません。

固定方法ねじの判断注意点
個別ねじ留め説明書・残っているネジと規格、長さ、頭径を照合6-32の決め打ちを避ける
M3・メーカー独自ケース型番と純正部品情報で確認太さが近いインチネジの試し締めを避ける
ローレット・脱落防止ネジ山だけでなく頭や軸の形も照合通常ネジへの置き換えを避ける
一括押さえ・工具不要押さえ板やクリップの状態を確認ネジが不要な構造への追加固定を避ける

取り付ける時は最初に指だけでゆっくり回し、まっすぐ入らない、1〜2回転で重くなる、金属を削る感触がある場合は、ドライバーで押し込まず取り外してください。

関連記事:
PCケースのサイドパネルネジをなくした|インチねじ6-32・M3と長さの見分け方

交換カバーの高さ・穴・ねじの有無

商品に当てはめる時も、フルハイトとロープロファイルは別区分です。元のカバーがスリット付きなら同じ系統を選び、先端タブと固定耳の形も残っているカバーと比べてください。

下の2商品は、高さとスリット穴を確認できた製品です。付属ねじの有無と規格は商品情報に記載がなく、ケースに残っている同じ場所のねじを使えるか、合うねじを別途用意できる場合に限ります。

高さ・穴商品ねじの確認購入前の条件
フルハイト・スリット長尾製作所 スリット付I/Oスロットカバー 4枚入り付属有無・規格の記載なしフルハイト、タブ、固定耳、固定方式が一致
ロープロファイル・スリット長尾製作所 スリット付I/OスロットカバーLP 4枚入り付属有無・規格の記載なしLP専用、タブ、固定耳、固定方式が一致

スリットの有無だけで温度低下を見込まないでください。元が穴なしのカバーなら、ここに載せたスリット品は対象外で、高さと取付形状を確認できる穴なし品が必要です。

長尾製作所 スリット付 I/Oスロットカバー 黒 4枚入り SS-NSLIT-B01
長尾製作所 スリット付 I/Oスロットカバー フルハイト 4枚入り
長尾製作所 スリット付 I/OスロットカバーLP 黒 4枚入り SS-NSLIT-LPB01
長尾製作所 スリット付 I/Oスロットカバー ロープロファイル 4枚入り

取り付け後の浮き・ねじ穴のずれ・内部干渉

交換カバーが届いた後も、購入前に確認した形状と実機の比較が必要です。カバーが差し込めても、浮きやぐらつきが残るなら取り付け完了ではありません。電源ケーブルを抜いたまま、次の手順で背面とケース内部を確かめてください。

  1. PCを終了し、電源ケーブルを抜く
  2. カバーの先端タブを、ケースの所定の差込口へ入れる
  3. 上側の固定耳とケースのねじ穴が、押し曲げなく自然に重なるか見る
  4. ねじをまっすぐ当て、最初の数回転は指だけで回す。重くなったら外す
  5. 背面から浮き、隙間、ぐらつきを見て、軽く押しても位置が変わらないか確かめる
  6. ケース内部から、先端タブやねじ先が基板、端子、配線へ触れていないか見る

固定耳が自然に重なり、内部に触れていないことを見てから、固定耳を変形させない強さでねじを固定してください。最後の確認項目は、浮きと内部干渉です。

取り付けを中止するサイン

  • 軽く押すとカバーが外れる
  • カバーや固定耳を曲げないとねじ穴が合わない
  • 先端タブやねじ先が基板・端子・配線に触れる

まとめ|高さ・形状・固定方式・ねじの確認順

安全確認の次に見るのは、ケースまたは完成品PCの型番と、フルハイトかロープロファイルかの区分です。

高さを分けたら、約12cmという長さだけで決めず、先端タブの向きと固定耳の位置を残っているカバーと比べ、個別ねじ留め、一括押さえ、クリップ式などの固定方式を確認したうえで、ねじの規格、長さ、頭径を照合してください。#6-32はよく使われますが、ケース側の規格を確かめるまでは決め打ちできません。

高さ、先端タブ、固定耳、固定方式、ねじのうち、1つでも確定できない場合は汎用カバーを押し込まず、ケースメーカーへ本体型番を伝えて適合部品を確認してください。

PCIスロットカバーをなくした時のQ&A

空いたスロットをテープや厚紙、アルミ箔で塞いでもいいですか?

テープ、厚紙、アルミ箔を恒久的な代用品にせず、熱ではがれたり、アルミ箔が導電部へ触れたりするおそれがあるため、ケースに固定できる交換カバーで塞いでください。

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