
大型超音波洗浄器MUC-38を購入前に確認|槽容量・周波数・排水条件
MUC-38を検討しても、約38Lの槽に洗いたい物が収まるのか迷いますよね。
容量だけでは決まりません。購入前に、付属バスケットの大きさや総重量、40キロヘルツ(kHz)固定の周波数も見ておきましょう。
この記事では、MUC-38が向く使い方、槽サイズ、周波数の違い、排水や運転の条件を紹介していきます。
MUC-38購入早見表
自分の使い方にMUC-38が合うかは、まず次の6条件で絞れます。
| 確認条件 | MUC-38の仕様 | 購入判断 |
|---|---|---|
| 洗浄物の大きさ・重さ | 槽内は幅400×奥行320×高さ300mm・総重量は概ね5kgまで | 付属バスケットに収まるならMUC-38 |
| 超音波の周波数 | 40kHz(40キロヘルツ)固定 | 周波数の切り替えが不要ならMUC-38 |
| 加温 | ヒーターなし | 本体で温度設定をしないならMUC-38 |
| 電源 | 交流100V(AC100V)・アース付き3極プラグ | 単独コンセントが必要 |
| 排水 | 側面の手動排水 | 継手・ホース・排水先が必要 |
| 運転時間 | 1〜60分・60分後は15分以上休止 | 長時間や反復処理には不向き |
強みは、時間設定を中心に扱える操作の分かりやすさにありますが、加温や連続処理が必要な現場には向きません。

MUC-38が合う人
研究室や製造・整備現場で、担当者が立ち会いながら器具や部品を1回ずつ洗う使い方に向く一方、大量の部品を流れ作業で処理する用途には合いません。
休止を挟んだ反復運転も避ける必要があり、洗浄物ごとに周波数や洗浄力を変えるならMUC-38Dがおすすめです。
MUC-38の槽サイズ
槽容量は約38L、内寸は幅400×奥行320×高さ300mmですが、洗浄物は付属バスケットへ入れ、総重量を概ね5kgまでに抑えてください。
液面の基準は槽の上端から約10cm下で、公称38Lが毎回の液量を示すわけではありません。
大きな単品を洗う場合は、購入を決める前にバスケット内で使える寸法を販売元から確認しておく必要があります。
2周波ならMUC-38D
同じ約38Lで28kHzと40kHzを切り替え、交互運転も使うならMUC-38Dです。
28kHzは大きな汚れ、40kHzは細かな汚れに向きますが、低い周波数ほど洗浄物への作用も強くなります。
電気メッキ、接着品、アルミ、ガラス、レンズには損傷の恐れがあるため、貴重品は洗浄しないでください。
洗浄力は3段階で、運転内容も3種類まで登録できます。ただし、MUC-38Dにもヒーターはありません。

63LならMUC-63
MUC-38の槽に収まらない物には、約63L・内寸幅500×奥行420×高さ300mmのMUC-63が向きますが、周波数は40kHz固定です。
洗浄物は付属バスケットへ入れるため、大きな単品ではバスケット内で使える寸法を確認してください。
約63Lで2周波が必要ならMUC-63Dとなり、MUC-63とMUC-63Dのどちらにもヒーターはありません。

MUC-38の排水条件
排水は本体側面のコックを開閉する手動式で、自動排水ではありません。
排水口はRc3/4という呼び3/4インチのめねじのため、ホースを直接差し込むことはできません。
- ホースをつなぐ継手
- 継手に合う内径のホース
- ホースの抜け止め
- 洗浄液を流せる排水先
対応する黄銅製継手はGHN(R)-0619なので、本体側面には継手とホースを収める空間まで確保してください。
洗浄後の液はそのまま流せない場合があるため、排水先だけでなく中和や回収方法まで設置前に決めておきましょう。
関連記事:
・ホシザキ製氷機IM-65Pの設置条件|給排水・電源・設置寸法を確認
MUC-38の運転条件
電源は交流100V(AC100V)で、アース付き3極プラグを単独コンセントへ接続してください。
タイマーは1〜60分までで、60分運転後には15分以上の休止が必要となり、休止を挟む反復運転も避ける条件です。
槽へ直接入れられるのは、水、55℃未満のお湯、弱アルカリ性か中性の洗浄液に限られ、運転中の液温も60℃未満に保つ必要があります。
- 発火性・引火性のある液体
- 有機溶剤
- 強酸
- 強アルカリ性洗浄液
上記の液を槽へ直接入れることと空だきは禁止で、液交換後は約10分の空気抜き運転を行い、運転中はその場を離れないでください。
MUC-38の付属品
MUC-38の付属品は電源コードとステンレス製(SUS304)の洗浄バスケットで、交換用バスケットを同時に買う必要はありません。
一方、排水用の継手、ホース、専用架台は別売りなので、設置前に別途用意してください。
ふたも付属しないため、必要なら対応品の有無を販売元へ確認しましょう。
関連記事:
・アズワンVFD-03は本体だけで使える?必要な真空ポンプ・冷却水循環装置を解説
QA
MUC-38で滅菌できる?
できません。MUC-38は汚れを落とす洗浄器で、滅菌や消毒の効果を保証する装置ではありません。必要な衛生水準に合わせ、洗浄後に別の滅菌・消毒工程を組み合わせてください。
洗浄槽だけ交換できる?
洗浄槽だけの交換修理には対応していません。槽底の局所摩耗が穴や液漏れまで進んだ場合は、本体の更新が必要です。液や汚れを残さず、使用後に槽を清掃してください。
MUC-38の音は故障?
大きな共鳴音が出ることはありますが、常に故障とは限りません。耳栓などで耳を守り、音が急に変わったり過負荷停止を繰り返したりする場合は運転を止めて販売元へ相談してください。
MUC-38の購入結論
付属バスケットに収まり、40kHz固定・ヒーターなし・手動排水で運用できるなら、MUC-38がおすすめです。

同じ約38Lのまま2周波と3段階の洗浄力調整を使うなら、MUC-38Dを選びましょう。

約38Lでは収まらず、40kHz固定でよい人にはMUC-63がおすすめですが、注文前にバスケットの有効寸法を確認してください。

約63Lと2周波の両方が必要ならMUC-63Dです。温度設定が必要な人には4機種とも向きません。

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