
SONY HXR-NX800とPanasonic HC-X2の違い|4K120p・SDI・可変NDで比較
どちらも業務用の4Kビデオカメラなので、仕様表を見ても迷いますよね。スポーツ撮影と配信では、必要な端子や記録方式が異なります。
この2台は、新しい方や高い方を買えば良いわけではありません。速い動き、外部機器との接続、明るさ調整など、現場で使う機能が決め手です。
比較する項目は、撮影内容、現場の設備、操作方法、音声、初期費用です。
SONYとパナソニック比較
速い動きを4Kのまま1秒約120コマで残すなら、SONY HXR-NX800です。人物を認識してピントを合わせ、明るさも自動調整できます。
Panasonic HC-X2は、BNCケーブルで映像を送るSDIと、複数カメラの時間をそろえる端子を備えた機種。フォーカス・ズーム・絞りは、3本のリングで別々に動かせる構成です。
| 比較項目 | SONY HXR-NX800 | Panasonic HC-X2 |
|---|---|---|
| 向く撮影 | 4Kスロー、人物を追う撮影、屋内外を移動する撮影 | SDI接続、複数台の同期、3本のリングを使う手動撮影 |
| 最高4K | 1秒約120コマ(4K 120p) | 1秒約60コマ(4K 60p) |
| 映像出力 | 一般的な映像端子(HDMI)。SDIなし | HDMIとBNC接続の3G-SDI。SDIはフルHDまで |
| 複数台の同期 | 外部タイムコード入出力なし | 外部タイムコード入出力あり |
| 光量調整 | 1/4~1/128を連続調整、自動対応 | フィルターなし、1/4、1/16、1/64の4段 |
| リング操作 | 2本+明るさ調整用ダイヤル | フォーカス・ズーム・絞りの3本 |
| 音声記録 | 最大4チャンネル | 最大2チャンネル |
| 電源 | バッテリーと充電器は別売 | バッテリーと充電器が付属 |
機能差がそのまま優劣になるわけではありません。HC-X2のSDI出力はフルHDまで、HXR-NX800にはSDIと外部タイムコード同期がないため、接続する機器まで含めて選ぶ必要があります。


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4K120pならSONY
4Kのまま動きをゆっくり見せるなら、SONY HXR-NX800です。スポーツやダンスでは、動きを滑らかにゆっくり見せられます。
HC-X2は4Kでは1秒約60コマまで。フルHDへの切り替えで、1秒約120コマ。
HXR-NX800の4K 120pには、通常記録とS&Q(速度を変えて記録する機能)があります。通常記録は最大4チャンネル音声、S&Qは音声なしという違いです。
- 通常の4K 120p:対応するSDカード(V60・V90)も使えます。
- S&Qの4K 100p・120p:CFexpress Type Aが必要です。
- 120p以上やS&Q:手ブレ補正のアクティブモードは使えません。
通常の4K 30p・60pが中心の現場なら、120pだけを理由に追加費用を出す場面ではありません。
SDI同期はパナソニック
BNCケーブルで映像をスイッチャーへ送る現場には、Panasonic HC-X2が合います。複数カメラの時間をそろえる外部タイムコードの入出力も備えています。
ただし、HC-X2の3G-SDIで出せるのは最大フルHD 60pまで。色情報を多く残す4:2:2 10bitには対応しますが、4K映像はSDIから出せません。
SONY HXR-NX800は、SDI端子と外部タイムコードの入出力なし。内部記録やHDMIへのタイムコード出力には対応しますが、SDI設備へ直接つなぐ用途には不向きです。
4K-SDIが必要な現場では、どちらも対応外です。フルHDのSDIと外部同期で足りるならHC-X2、4K 120pをHDMI中心で使うならSONYという分け方になります。
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可変NDならSONY
NDは、レンズに入る光の量を減らすフィルター。役割は、絞りやシャッター速度を保ちたい撮影で光量を抑えることです。
屋外から屋内へ移動する撮影や、日なたと日陰を行き来する撮影では、SONY HXR-NX800が有利。電子式のNDを1/4~1/128まで連続して変えられ、自動調整にも対応します。
Panasonic HC-X2は、フィルターなし、1/4、1/16、1/64の4段切り替え。明るさを決めた段階へ手動で切り替える撮影なら、この方式で足ります。
撮影中に光が細かく変わる場所では、SONYなら絞りやシャッター速度を頻繁に触らずに済みます。屋内や明るさが固定された場所で4段の切り替えで足りるなら、NDだけを理由にSONYへ追加費用を出す場面ではありません。
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3連リングはパナソニック
フォーカス、ズーム、絞りを別々に手で動かす撮影には、Panasonic HC-X2が向きます。3本のリングが独立しているため、画面を見ながら細かな調整が可能です。
SONY HXR-NX800は、フォーカスとズームの2本のリングに加えて、明るさを調整するダイヤルを備えた構成。設定を変えれば絞りをレンズリングへ割り当てられますが、3本のリングを同時に使う構成ではありません。
インタビューや舞台撮影で、ピントを合わせながらズームと明るさも手動で整えるならHC-X2。人物を追いながら自動ピントや自動明るさ調整を使うなら、SONYの自動機能が役立ちます。
4チャンネル音声はSONY
カメラ本体で4つの音声を別々に記録するなら、SONY HXR-NX800です。複数の入力を組み合わせて、話し声と会場音などを分けて残せます。
Panasonic HC-X2はXLR端子を2基備えていますが、音声記録は最大2チャンネル。出演者用と会場用など、2本のマイクを別々に録る運用ならHC-X2でも足ります。
インタビューと周囲の音を同時に残し、あとから音量を個別に整えたいならSONYです。ただし、動きをゆっくり見せるS&Q撮影では音声なし。音声が必要な4K 120pでは通常記録を使います。
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初期費用はパナソニック
購入時の負担を抑えるなら、Panasonic HC-X2が有力です。Amazon掲載価格(2026年8月2日取得)は、HC-X2-Kが383,130円、SONY HXR-NX800が490,050円で、約10万7,000円の差があります。
HC-X2は、バッテリーと充電器が付属します。一方、HXR-NX800はバッテリーと充電器が別売。撮影を始めるまでの費用差は、本体価格より広がります。
4K 120pや4チャンネル音声が必要なら、高くてもSONYを選ぶ理由があります。4K 60p、フルHDのSDI接続、2チャンネル音声で足りるなら、付属品までそろうHC-X2で購入時の追加費用を抑えられます。価格や在庫は変動するため、購入時の表示は購入前に確認してください。
QA
ライブ配信ではどちらが使えますか?
どちらもカメラ単体のネットワーク配信に対応しています。SONYはRTMP・RTMPS・SRT、PanasonicはRTMP・RTMPS・RTSP・RTPに対応。利用する配信サービスや既存設備が受け付ける方式との一致が条件です。
4K 60pを4:2:2 10bitで外部へ送りたい場合は?
Panasonic HC-X2は、HDMIから4K 60p・4:2:2 10bitを出力できます。内部記録の4K 60pは4:2:0 10bitで、3G-SDIから出せる映像はフルHD 60pまでです。4K映像をSDIへ送る用途には対応しません。
既存カメラとの色合わせで選ぶなら?
SONY Cinema Lineと合わせる場合は、S-Cinetoneや709toneを使えるSONY HXR-NX800が向きます。Panasonic LUMIXやVARICAMでV-Log(色調整向けの記録設定)を使っている場合は、Panasonic HC-X2へそろえる方が編集時の色合わせを続けやすくなります。
SONYかパナソニックか
通常記録の4K 120p、人物を追う自動ピント、連続して変えられるND、4チャンネル音声が必要なら、SONY HXR-NX800です。4Kスローや屋内外を移動する撮影に対応できます。
フルHDのSDI接続、外部タイムコード同期、フォーカス・ズーム・絞りの3連リング、初期費用を重視する人向けの一台は、Panasonic HC-X2。4Kは60pまで、音声は2チャンネルですが、SDI現場と手動操作に合います。
4KをSDIで出す、またはMXF納品が必須なら、この2台は対象外です。必要な機能を1つ決め、その条件を満たすカメラを購入してください。
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