
NanoEX PlusとLiteの違い|測定波長・キュベット測定・データ保存で比較
NanoEX PlusとLiteは名称が似ていて、外観だけでは差をつかみにくい2機種。高額な機器なので、違いが曖昧なまま選ぶのは避けたい場面。
2機種とも少量の試料と、角形セル(キュベット)に入れた試料を測定できます。ところが、対応波長と保存機能には明確な差があります。
測りたい波長とセル用途を先に決めれば、必要な機種は絞れます。比較するのは、測定波長・セル測定・データ保存・価格の4点です。
NanoEX2機種早見表
NanoEX Liteの中心は260・280ナノメートル(nm)の測定と600 nm角形セル測定。230 nmや任意波長には対応せず、低濃度試料を角形セルで測る用途にも向きません。
NanoEX Plusは230 nmを含む広い波長と、低濃度試料の測定に対応します。そのぶん価格と本体サイズは上がるため、必要な測定がある場合に選ぶ機種です。
| 比較項目 | NanoEX Lite | NanoEX Plus |
|---|---|---|
| 向く人 | DNA(デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)などの核酸、タンパク質の測定と、培養液の濁り測定が中心の人 | 230ナノメートルを含む広い範囲の波長や、濃度の低い試料まで測りたい人 |
| 主な強み | 決まった波長の測定に絞られ、本体は1.4キログラムと小型 | 190〜850ナノメートルの連続測定、高濃度試料、32ギガバイト保存に対応 |
| 測定波長 | 260・280ナノメートル(nm) 360 nmは基準調整、600 nmは角形セル | 190〜850 nmを連続して測定 |
| 角形セル | 600 nmで培養液の濁りを測定 | 広い波長と濃度の低い試料に対応 37℃加温はオプション |
| 本体保存 | 8 GB(ギガバイト) | 32 GB、外付け記録媒体を挿す端子4個と有線ネットワーク接続 |
| 弱点・最終確認 | 230 nmや任意の波長は測れず、角形セルの用途も限られる | 価格と本体サイズが上がる。パソコンとの接続条件や角形セルの付属範囲は発注前に確認 |
日常業務が260 nm・280 nm中心なら、NanoEX Liteで足りる範囲。230 nmを使わない人向けの機種です。

230 nmを含む波長や濃度の低い試料を角形セルで測る用途には、NanoEX Plusが必要です。保存容量より、必要な測定範囲を満たすかが判断材料になります。

NanoEX Liteの用途
核酸やタンパク質の測定が中心なら、NanoEX Liteで足ります。600 nmでは培養液の濁りも測定でき、少量の試料にも対応。
角形セル(キュベット)も使えますが、Liteでは600 nmに固定されます。230 nmや、波長を変えながら試料を測る用途には対応しません。
260・280 nmの固定波長と600 nmの角形セル測定が中心なら、Liteで足りる範囲です。低濃度の角形セル測定や230 nmが必要になると、Plusを選ぶ必要があります。
NanoEX Plusの用途
NanoEX Plusは、230 nmを含む190〜850 nmを測る研究室向け。波長を変えて吸収の形を調べる測定にも対応します。
高濃度の二本鎖DNAを扱う場合もPlusです。上限は16,500ナノグラム毎マイクロリットル(ng/µL)で、Liteの2,000 ng/µLより広い測定範囲。
角形セル(キュベット)では、Liteより低い濃度の核酸やタンパク質を測れます。37℃で温度を保つ機能は、Plusだけのオプションです。
価格と本体サイズはLiteより上がります。230 nmや低濃度の角形セル測定が必要なら、Plusを選ぶ条件です。
NanoEX2機種の波長
Liteは決まった波長、Plusは190〜850 nmを連続測定。230 nmまで測れるかが、2機種の大きな分かれ目です。
Liteは260 nmと280 nmを測り、360 nmは基準調整に使用。角形セルでは600 nmに固定され、培養液の濁りを見る用途が中心です。
Plusは波長を変えて吸収の形を調べられます。230 nmや吸収の山・谷を確認する試料には、Plusが必要です。
NanoEX2機種のセル
NanoEX PlusとLiteは、どちらも角形セル(キュベット)を使えます。対応する波長と濃度の範囲は、2機種で同じではありません。
Liteの角形セル測定は600 nmに固定。標準ガラスセルで培養液の濁りを見る用途が中心。角形セルで230 nmや任意の波長を測ることはできません。
Plusは角形セルでも190〜850 nmを測れ、二本鎖DNAは0.2 ng/µLの低濃度まで測れます。37℃で温度を保つ機能もPlusだけのオプションです。
190 nmなど紫外線を使うセル測定では、紫外線を通す石英セルが必要。セルの材質・容量・付属範囲は、発注前に確認してください。
NanoEX2機種の保存
測定結果は、どちらも本体に保存可能。保存容量はLiteが8 GB(ギガバイト)、Plusが32 GBで、PlusはLiteの4倍です。
Plusは外付け記録媒体への保存に加え、USB端子(USB機器を接続する差し込み口)4個と有線ネットワーク接続に対応。有線ネットワーク接続を使う人はPlusです。
Liteは外付け記録媒体、パソコン接続、プリンター出力に対応します。パソコンへのデータ転送と、専用ソフトで解析や遠隔操作をすることは別の機能です。
Plusの専用ソフト対応表記はWindows 7とWindows 10。Windows 11で使う場合は、対応可否、ドライバ、出力形式を確認してください。
NanoEX2機種の価格
2026年8月2日のAmazon調査時価格は、Liteが932,381円、Plusが1,445,715円。差額は513,334円で、Plusは約55.1%高くなります。
アズワンの標準価格はLiteが890,000円、Plusが1,380,000円。いずれも税抜(消費税を含まない価格)で、Amazon価格とは別の基準です。
260・280・600 nmで足りるならLiteで購入費を抑えられます。230 nm、広い波長、低濃度の角形セル測定、37℃加温が必要なら、約51万円高いPlusが必要です。
2商品とも調査時は取り寄せ扱い。価格と納期は変わるため、発注前に、販売元、保証、校正(測定値のずれを確認する作業)・保守、セルや加温機能の付属範囲を確認してください。
QA
Q. NanoEX Lite購入後にPlusと同じ波長測定へ拡張できますか?
Lite購入後に230 nmや190〜850 nm測定へ拡張できるとする情報はありません。これらの測定が必要な購入者は、購入時点でPlusを選ぶ必要があります。
Q. NanoEXの保存容量で測定件数は分かりますか?
保存容量だけでは測定件数は算出できません。1件あたりのデータ容量や保存条件が公開されていないため、必要件数を容量だけで断定せず、運用に必要な件数と外部保存方法を発注前に確認してください。
Q. 角形セルや37℃加温機能は本体に付属しますか?
本体価格だけでは、標準ガラスセル・紫外線用の石英セル・37℃加温機能の付属範囲は断定できません。必要なセルの材質と容量、加温機能が標準かオプションかを、発注前に商品構成へ含まれるか確認してください。
NanoEX2機種の結論
NanoEX Liteは、260・280 nmの核酸・タンパク質測定と600 nmの培養液の濁り測定が中心の人向け。価格を抑え、230 nmや任意の波長を使わない人は、NanoEX Liteを選べます。
NanoEX Plusは、230 nmを含む190〜850 nmの測定、低濃度の角形セル測定、高濃度試料、37℃加温が必要な人向け。測定範囲とセル用途が増えるため、価格と本体サイズも上がります。
迷ったときは、保存容量より測定波長と角形セルの用途で決めるのが結論です。購入前には販売元、納期、保証、校正・保守、セルや37℃加温機能の付属範囲、パソコンの接続条件を確認してください。
Amazon の PC をスコア化してみた

Amazonにある8〜14インチの小型WindowsタブレットやノートPCを、スペック別にスコア化して比較・ランキング。
※同一運営者のサイトです。
関連記事
- フェローズのシュレッダーAutoMax 550Cと600Mの違い|細断方式・処理枚数を比較

- マッサージベッドのヘッドレスト交換|差込径・棒間隔と固定方式の確認方法

- アネスト岩田SLP-37EFDM6を導入前に確認|60Hz・三相200V・搬入据付条件

- MAX ビーポップCPM-200の価格は?CPM-100H6との違い・消耗品・対応OS

- JCMI-40とJCMI-25の違い|製氷能力・設置幅・水道直結で比較

- Fluke 753と754の違い|HART通信の有無・校正機能を比較

- デンヨー エンジン溶接機GAW-135・GAW-155ES・GAW-190ES2の違い|溶接電流・交流出力・重量を比較

- アネスト岩田TLP55EG-10M5とTLP75EG-10M5の違い|吐出量・タンク容量・三相電源で比較

- ラミネーター用クリーニングシートの使い方|キャリアシートとの違いと対応機種

- 大型超音波洗浄器MUC-38を購入前に確認|槽容量・周波数・排水条件














