
アルプスの少女ハイジの翻訳おすすめ2選|松永美穂訳と矢川澄子訳
アニメでおなじみのハイジを原作で読んでみたいと思っても、翻訳がいくつもあって迷いますよね。大人になってから読むと、山の暮らしや、ハイジと周囲の人たちがどう変わるかも味わえます。
今回は松永美穂訳の角川文庫と、矢川澄子訳・パウル・ハイ画の福音館書店版を取り上げます。
物語を原作で読む
日本で「ハイジ」と聞くと、山の風景や干し草のベッド、クララとの友情を思い浮かべる方が多いでしょう。原作では、ハイジがアルプスとフランクフルトを行き来しながら、周囲の人に少しずつ影響を与えていきます。
物語はハイジが山へ来てから、クララと出会い、再び山へ戻った後まで続きます。よく知られた場面の前後まで読みたい方には、完訳版がおすすめです。
角川文庫版は松永美穂訳、福音館古典童話シリーズは矢川澄子訳・パウル・ハイ画です。ページ数や判型が異なり、福音館版には挿絵があります。
| 書名 | 翻訳・特徴 | 判型・ページ数 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
アルプスの少女ハイジ(角川文庫) | 松永美穂訳 | 文庫・432ページ | 1,276円 |
ハイジ(福音館古典童話シリーズ) | 矢川澄子訳。パウル・ハイの挿絵 | 単行本・516ページ | 2,530円 |
価格は2026年9月28日時点のAmazon参考価格です。販売時期や店舗によって変わります。
角川文庫の新訳
角川文庫版は松永美穂さんの訳で、2021年刊です。
全432ページの文庫本なので、電車の中や外出先にも持っていきやすい大きさです。
価格の目安は1,276円。今回の2冊では手に取りやすい価格です。まず原作を一冊で読んでみたい方や、翻訳の違いを比べるための一冊目を探している方におすすめできます。
アニメの筋を知っている方も、原作では山での生活やフランクフルトでの暮らしが章立てで描かれ、物語の流れを追い直せます。章題には「アルムのおじいさん」「ロッテンマイヤーさんの落ち着かない日々」などが並び、誰の場面かを思い出しながら読み進められます。

福音館の挿絵
福音館版は矢川澄子さんの訳に、パウル・ハイの挿絵を添えた単行本です。絵を眺めながら物語を読みたい方におすすめです。
判型は21×17センチ、516ページ。角川文庫より大きく、厚みもある本です。片手で持つより、机やひざの上に置いて読む大きさですね。絵をじっくり眺めたい時にも、広い判型が役立ちます。
参考価格は2,530円です。角川文庫より1,254円高く、挿絵と大きな判型があります。長く本棚に置く一冊や、家族で読み継ぐ本を探す方におすすめです。

原作で出会う場面
ハイジが山のおじいさんのもとへ来た時、最初に目にするのは、アニメでも印象深いアルプスの自然です。原作では自然の美しさに加え、ハイジとおじいさんが一緒に暮らす日々が積み重なり、二人の距離が変わっていきます。
フランクフルトでクララと過ごす場面では、山での暮らしとの違いが物語に緊張を生みます。ハイジが故郷を恋しがること、クララやゼーゼマン家の人々との関係が深まることが、後の展開につながるんですね。
原作を初めて読む方は、知っている場面が出てくるたびに、アニメで描かれた印象との違いを楽しめます。結末だけでなく、そこへ至るまでに周囲の人々の気持ちがどう動くかを見ると、ハイジの明るさが物語の中で果たす役割も伝わります。
子どもの頃にアニメを見た方にも、大人になって初めて読む方にも、ハイジは懐かしさだけで終わらない作品です。アルプスの自然、家族や地域のつながり、孤独からの回復。読み返す年齢によって目に留まるところが変わるでしょう。
結論
持ち運びやすさと価格を重視するなら、角川文庫版がおすすめです。最初の一冊にも角川文庫版をおすすめします。
挿絵を眺めながら大きな本で読みたいなら、福音館版がおすすめです。パウル・ハイの絵と矢川澄子訳で、物語の世界をゆっくり味わえます。
初めて原作に触れる方には、価格と携帯性のバランスがよい 角川文庫版を。絵を含めて本を手元に残したい方には福音館版を。読みたい場面を思い浮かべれば、読む本が決まります。
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