
中古PCと新品の安いPCの選び方【2025年版】失敗しないチェックポイント

この記事を書いている人(せせら)
普段はITフリーランスとして活動しています。
個人で作業効率化サービスを運営し、挑戦を続ける人々を静かに応援しています。
予算3万円〜5万円でパソコンを探していると、必ずこの「究極の二択」にぶつかります。
- A. 中古の元・高級PC: 昔は20万円したCore i7搭載モデル(でも5〜8年前)
- B. 新品の格安PC: 最新だけどCPUは廉価版(Intel N100など)
「腐っても鯛」で中古のハイスペック機を選ぶべきか?
それとも「最新の廉価版」を選ぶべきか?
これ、PCに詳しい人でも意見が割れるテーマなんですが、2025年現在の結論を先に言います。
PC初心者は、絶対に「B. 新品の格安PC」を選んでください。
中古に手を出すと、安物買いの銭失いになる確率が非常に高いです。
なぜそう言い切れるのか? 元PCショップ店員としての経験も踏まえて、両者の決定的な違いと「失敗しない選び方」を解説します。
目次
中古PC(元・高級機)の甘い罠
ネット通販で「Core i7 メモリ16GB SSD新品で29,800円!」みたいな激安中古PCをよく見かけますよね。
一見めちゃくちゃお買い得に見えますが、ここには3つの大きな落とし穴があります。
1. 「Core i7」でも中身はおじいちゃん
CPUの名前(Core i7など)だけ見てはいけません。重要なのは「世代」です。
3万円以下で売られている中古PCの多くは、「第6世代」や「第7世代」という約7〜9年前のCPUを積んでいます。
実は、最新の格安CPU(Intel N100など)は、これら昔のCore i7よりも性能が高いのです。
「名前はi7だけど、実力は今の最底辺以下」という逆転現象が起きています。
2. Windows 11に正式対応していない
これが最大の問題です。Windows 11はセキュリティ強化のため、基本的に「第8世代以降」のCPUしかサポートしていません。
第6・7世代のCPUを搭載した中古PCは、無理やりWindows 11を入れているケースが多く、将来的にアップデートができなくなるリスクがあります。セキュリティ的にも不安です。
3. バッテリーが死んでいる可能性
中古PCのバッテリーは消耗品です。スペック表には書かれていませんが、実際に届いたら「充電器を抜くと10分で電源が落ちる」なんてことは日常茶飯事。
これではノートPCの意味がありません。新品バッテリーへの交換には1万円ほどかかるので、結局高くつきます。
新品の格安PC(Intel N100搭載機など)の強み
一方で、最近増えている3〜5万円の新品Pはどうでしょうか?
1. 性能は「普段使い」なら十分すぎる
先ほども触れましたが、最新の省電力CPU「Intel N100」は、第7世代〜第8世代のCore i5/i7に匹敵する性能を持っています。
ネット、動画視聴、Office作業ならサクサク動きます。決して「安かろう悪かろう」ではありません。
2. バッテリーも新品、保証も安心
当然ですが新品なので、バッテリーは100%元気です。メーカー保証も1年ついています。
「いつ壊れるかわからない」というストレスから解放されるのは大きなメリットです。
3. 最新OS(Windows 11)に完全対応
正規の方法でWindows 11がインストールされているので、セキュリティ更新もスムーズ。長く安心して使えます。
比較表:中古のCore i7 vs 新品のN100
| 項目 | 中古PC (第6-7世代 i7) | 新品格安PC (N100) |
|---|---|---|
| 価格 | 2.5万〜4万円 | 3万〜5万円 |
| CPU性能 | 意外と低い | 意外と高い |
| OS対応 | ❌ 基本NG(無理やり) | ⭕️ 公式対応 |
| バッテリー | ❌ ほぼ劣化している | ⭕️ 新品 |
| 故障リスク | ⚠️ 高い(いつ壊れてもおかしくない) | ⭕️ 低い(保証あり) |
| キーボード | テカリや汚れがある場合も | 新品 |
| 画面 | 黄ばみやドット抜けの可能性 | 新品(キレイ) |
それでも「中古」を選んでいい人
ここまで新品推しをしてきましたが、中古を選んでもいい例外的なケースもあります。
- PCの知識があり、トラブルを自分で解決できる人
- 「ThinkPad」などの特定の機種のキーボードや質感が大好きな人
- 自分で分解してパーツ交換やバッテリー交換ができる人
こういう「玄人」の方は、中古の中からお宝を探すのも楽しいでしょう。
しかし、「とりあえず安くて使えるやつが欲しい」という一般の方には、リスクが高すぎます。
結論:初心者は「新品」一択。3万円台で幸せになれる
昔は「3万円の新品PC=ゴミ」でしたが、今は違います。
技術の進歩によって、3万円台でも数年前の高級機を超える性能を持った新品が買える良い時代になりました。
もしあなたが、
「レポートや家計簿作成に使いたい」
「YouTubeをゴロ寝で見たい」
「子供の初めてのPCにしたい」
という目的であれば、リスクだらけの中古PCよりも、ピカピカの新品を選んでください。
箱を開けた瞬間のワクワク感や、新しいキーボードの打ち心地は、新品でしか味わえません。
「じゃあ、具体的にどの新品PCがおすすめなの?」
「メーカーが多すぎてわからない…」
という方のために、現在販売されている3〜5万円クラスのPCの中から、「性能・価格・品質」のバランスが良いモデルを厳選してランキングにまとめました。
中古PCを買う前に、ぜひ一度チェックしてみてください。
> コスパ最強のN100搭載PCオススメランキング|ノートPC, ミニPC
よくある質問(FAQ)
Q1. 整備済み品(Refurbished)なら安心ですか?
Amazonなどで売られている「整備済み品」は、確かに個人売買よりはマシですが、結局CPUの世代が古いことには変わりありません。「Windows 11対応」と書かれていても、公式要件を満たしていないPCに無理やり入れているケースが多いので注意が必要です。
Q2. 新品の安いPCって、筐体が安っぽくないですか?
正直、20万円のMacBookのような高級感はありません。プラスチック感はあります。ただ、最近はデザインも洗練されてきていて、シンプルでスッキリした見た目のものが増えています。「道具」として割り切れば十分許容範囲です。
Q3. N100以外の安いCPUはどうですか?(Celeron N4020など)
注意してください!「Intel N100」は優秀ですが、名前が似ている「Celeron N4020」「Celeron N4100」などは、今使うとかなり遅くてストレスが溜まります。「N100」または「N95」「N97」と書かれているものを選びましょう。ここを間違えると地獄を見ます。
Q4. Office付きの中古PCがお得に見えるのですが?
そのOffice、正規品ですか? 中古PCにプレインストールされているOfficeの中には、企業向けの不正ライセンス版が混ざっていることがあります(突然使えなくなるリスクあり)。「Office付き」という言葉に釣られず、PC自体の性能をしっかり見て判断しましょう。
Q5. 液晶の画質は中古と新品どっちがいい?
新品の格安PCでも、最近は「IPSパネル」という視野角が広くて綺麗な液晶を採用しているものが増えています。一方、古い中古PCは「TNパネル」という、斜めから見ると色が反転する古いタイプの液晶が多いです。画面の綺麗さでも新品に軍配が上がります。
Q6. キーボードの打ちやすさは?
これは機種によります。元が高級機だった中古PC(ThinkPadやLet’s noteなど)は、キーボードの作りが良いものが多いです。新品の格安PCは、コストカットのためにキーボードが少し浅かったり安っぽかったりすることがあります。文章入力を極めたいなら、外付けキーボードを使うのも手です。
Q7. 本当に5年は使えますか?
新品のN100搭載PCなら、Windows 11のサポートが続く限り(今のところ安泰)、Web閲覧や事務作業レベルなら5年後でも使えるでしょう。一方、中古PC(第6-7世代CPU)は、Windows 10のサポート終了(2025年10月)以降、セキュリティリスクが高まり、実質的に寿命を迎える可能性があります。
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